2008年06月30日

ユーロ2008【オーストリア/スイス大会】ドイツ vs スペイン【Final】

2008 6/30 ウィーン


時代はどっちを向く?

フィジカル優位の勝つためのサッカーなのか?

娯楽を追及させた魅せるサッカーなのか?



『中盤の攻防』

ドイツを見るのは今大会初めてです。準決でさえ“ドイツvsトルコ”の試合を放送しなかったTBS系......まぁ 色んな諸事情があるにせよユーロを放送する気概があるなら努力の後を見せて欲しい所......ここで愚痴を言っても仕方が無いか(苦笑)

ユーロ直前に見た“ドイツvsセルビア”とは布陣が変わっていました。
1トップのドイツというのも奇妙な気がするけど......クローゼのパートナーが見つからない、M・ゴメスが伸び悩みと言った所でしょうか。あとはバラックを守備から解放させて、ポドルスキを使いたいとなれば4−2−3−1に落ち着いたのかな

序盤から、かなり前線からプレスを強めるドイツ。ビジャの居ないスペインは4−1−4−1で中盤を厚く支配率を高める布陣。ゲームを組み立てるDFからの中盤に回る所をかなり厳しくプレッシャーを掛け続けます。流石のスペインもフィジカルを前面に押し出されては、テクニックだけでどうにかなる相手では無いだけに無理はできません。少し手の打ちようが無かったです。

その立ち上がりにペースを掴んだのドイツ。セットプレーも何本かあったものの際どいプレーはありませんでした。かなりシビアに守備をするスペイン。ちょっとドイツは気迫負けしている感じ、立ち上がりのスペインはらしくないミスもあったのに仕留めきれず。

ちょこちょこトーレスを使って裏を狙っていたスペイン。精度がイマイチでドイツにペースを握られていましたが、たった一本の縦パスがトーレスに通り状況が一変!

ピッチの3/1(アタッキングエリア)に進入すると、今まで中盤の壁を通り抜けるのに苦労していたのが嘘のように、水を得た魚の如く縦横無尽にドイツ領内を駆け回ります。明らかに立場が逆転した一瞬でした。

トーレスに裏へ抜けさせる&トーレスにボールを預ける事によって、中盤の激しい攻防戦を排し、一気にディフェンスと勝負が出来る状態になります。中盤でのフィジカルの消耗戦に付き合わなくて済む分スペインはかなり楽になったはず。一方肩透かしを食らったドイツ。スペインにプレッシャーを掛けてゴリゴリ押し捲ってショートカウンターやリスタートからの展開を読んでいただけに......正直、このドイツのプレッシャーをものともしない、かなり精度の高い縦パスを、トーレスに供給できるテクニックは尋常じゃない。中盤でのフィジカルの差はTV画面で見ても明らか。それでもソコを通す、もしくは前を向ける技術は凄いです。

その縦パスを受けるトーレスもスピード&フィジカルに長け、特にフィジカルでドイツCBに見劣りする所はありませんでした。彼の頑張り一つが中盤から上がってくる選手の足取りを、軽くしたり重くしたりするだけに非常に重要な責務を負っているのが分かります。

結局、中盤を排する選択肢もあった事示したスペイン。完全にドイツは後手を踏みましたね。



『先制点』

33分、中盤(シャビ)から裏への一発の縦パスに反応したトーレス。

メッツェルダーとラームの間に居たトーレス。ボールに反応するや飛び出しますが、ラームが一瞬早くトーレスの前をブロックしたかのように見えましたが、トーレスはラームの裏を抜いて、ラームが飛び出してきたGKレーマンに気を取られて、スピードを緩めたホンの一瞬を見逃さず、ソコをボールを掬い上げてゴールネットを揺らしました。

スピード・テクニック・ゴール嗅覚、全てにおいて唖然とするようなプレーでした。完全に予想だにしない所から顔を出し、足が出たプレーでした。

結局、大会前から不安材料に挙げられていたドイツ守備陣のスピードの無さと、タイトにもしくはシビアに相手に当たれない温い守備意識が露呈した一瞬でした。

まぁ トーレスのラームを後ろから抜いて足が出るスピードの方が尋常じゃないか(笑)



『ドイツの攻め所』

後半に入ってもイマイチ攻め所に欠けるドイツ。
中底をフリンクス一人にして、FWにクラニーを入れて前を厚くします。

これには流石にスペインも冷や汗を掻く時間が続きました。いくらセナが中盤の守備を支えていると言っても、バラックと平行して別の選手を見れるわけでもありません。また全体的な中盤の運動量の減退もチラホラ......セスクに代えてシャビ・アロンソを入れてセナと組んで中底の守備を整えたり、攻め疲れの見えるシルバに代えてカソルラを入れたりと手を打ってきます。

それでもドイツのペースが続くかと思われたのですが......相手にセットプレーを明け渡した一瞬。全体的に気が緩んだのかS・ラモスのダイビングヘッドが飛び出します。中途半端に人が残っていたが為にオフサイドトラップが掛からず危うく〆の追加点をスペインに許す所でした。レーマンの反応が無ければ試合が決まっていたでしょう。

そこからまたもう一段階ギアを上げたスペイン。これにはドイツは付いて行くだけの運動量はなかったです。集中力の欠如は、目に見えないところで蝕まれた体力と、常に仕掛けてくるスペインのプレッシャーによって生まれたのでしょう。ドイツのフィジカルも万能ではない。

ドイツも全くチャンスが無かったわけではないはず。リスタートやセットプレーも比較的多く、絶妙な角度からのFKも多かったですが、精度がピッタリ合わなかったのが惜しい所。ただそれでも今のスペインに得点できたか......かなりシビアにストイックにプジョルがディフェンスに入っている所を見ると、フィジカルを超越したものがサッカーには存在するはずだと思わずにはいられません。

それにしても、サイドからのクロスもこの試合完璧にスペインに押さえ込まれていたのに等しいはず。特に決定的な場面になりそうな時に限って、サイドに展開するボールをスペインにカットされたり拾われたりで、寸での所で要所を押さえられては、如何なドイツもペースを作るのは難しいかな。一つの攻撃が防がれると、そこから必ずカウンターが始まり、長い距離を戻らなければならない精神的・肉体的疲労は計り知れないでしょう。こういうカウンターの時に限って、中盤でボールが取れない、前からの守備も効果が無いのがドイツに流れが無い証拠かな。アタッキングエリアまで運ばれて、よしんば奪取してもまた深い位置からゲームを組み立てないといけないし......辛いね。



『押し切る強さ』

ドイツの最後のパワープレイも、そのサイドからの角度のあるボールさえ入れさせないスペインの強かさと試合慣れ。

スペインが勝利の栄冠を掴みました

ここまで自分達の信念を押し切って優勝したチームも珍しいのではないでしょうか?

それも守備の信念ではなく攻撃の信念を前面に押し出して

それを可能にしたチームが、決してフィジカルで優位に立つチームで無いことも特筆すべき事でしょう。

それにしても、ここまでドイツを決勝の地でねじ伏せたチームも珍しい


決してドイツが守備主体のチームとは言えないけど、フィジカルを前面に押し出す分、そういう見方が出来る事は確かです。

そういうフィジカル重視・守備重視・勝つだけのサッカーの流れからヨーロッパが舵を切り始めたと見ても良いのかもしれません。

より娯楽性?ファンタジックなプレーを重視するサッカーに向かいつつあるのが、このユーロの潮流としてあったのではないでしょうか?

それを成し遂げたのがスペインであると言う事実は大きいと思います

そんなスペインの攻撃への信念を支えたのが、セナの奮闘であり、プジョルのストイックさであり、S・ラモスのタイトさであった事は忘れたはなりませんが......

何か大きな流れが変わったと信じたい

その流れに日本が乗り遅れない事を切に願うのみ



ドイツ:Formation


              クローゼ(11)
 ポドルスキ(20)                 シュバイン(7)
              バラック(13)

      ヒツルスペルガー(15)  フリンクス(8)

 ラーム(16)                 フリードリッヒ(3)
       メッツェルダー(21) メルテザッカー(17)


              レーマン(1)


【得点】
なし

【交代】
46分 ラーム ⇒ ヤンセン(2)
58分 ヒツルスペルガー ⇒ クラニィ(22)
79分 クローゼ ⇒ M・ゴメス(9)

※( )内は背番号

何だかんだでサイドはスペインに押さえ込まれていた。

ラームの交代はちょっと疑問。守備で失点に絡んだとはいえ攻撃に関してはS・ラモスの頭を抑えて上がり難くしていたことは確か。

※ラームの交代は怪我によるものらしい。これは残念

ラームの代わりに出てきたヤンセンのコンディションやプレーの質が、全体の流れの足を引っ張っていると言っても過言では無いはず。

ドイツの要である中底の働きがイマイチ。ここがタイトに激しく動けない分全体が上手く回っていなかった。

結局、バラックは試合から消されていた。セナ恐るべし

最後まで足を引っ張ったのは守備(CB)だったのは予想通り?



スペイン:Formation


           トーレス(9)
 シルバ(21)                イニエスタ(6)
        セスク(10)  シャビ(8)

            セナ(19)

 カプデビラ(11)              S・ラモス(15)
        プジョル(5) マルチェナ(4)


           カシージャス(1)


【得点】
33分 トーレス

【交代】
63分 セスク ⇒ シャビ・アロンソ(14)
66分 シルバ ⇒ カソルラ(12)
78分 トーレス ⇒ グイサ(17)


※( )内は背番号


ビジャが居なくても別のサッカーで勝てるスペイン

トーレスの特徴大爆発の試合。あれが届くのか......

中盤の4人はやっぱ異常(笑)

※セスクが目立たないくらい、シャビ・イニエスタ・シルバの動きが凄かった。確かにセスクがスタメンを取れないわけだ......

それを支えるセナの働きも異常(笑)

身長が無くてもプジョルのようにストイックになれば......

ドイツを力でねじ伏せちゃった(苦笑)


勝つだけのサッカーに決別したスペイン

この流れが世界に感染して欲しい       





2008年06月28日

2010W杯 アジア最終予選 組み分け

この日に抽選会があるなんて聞いて無いよ

いや〜 すっかり忘れていた......というより知らなかった(苦笑)

なんだか日本代表の事なんて関心が薄れつつある自分が怖いですね


『ユーロ>日本代表』

結局、3次予選最終戦のバーレーン戦も、笑い話にもならない試合内容より、ユーロ《イタリアvsスペイン》に押されてすっかり書くのが面倒くさくなってしまいました。

あれだけマスコミにリベンジだ屈辱を返すと息巻いていた岡ちゃん


確かにあの得点の仕方はバーレーンにとって屈辱以外の何物でもない


後に紙に記録として残るのは【1−0で日本勝利! 得点者:内田】のみ

多分この二週間ほど、ユーロと平行して日本代表の試合を観ている方々が多いはず......感じることは一緒だと思いたい......それで最終予選を勝ち抜けるのかと!

そして......それで世界を驚かせるのかと!


『組み合わせと日程』

【グループA】
オーストラリア
日本
バーレーン
ウズベキスタン
カタール

【グループB】
韓国
イラン
サウジアラビア
北朝鮮
UAE


2008年9月6日:バーレーンvs日本
   10月15日:日本vsウズベキスタン
   11月19日:カタールvs日本
2009年2月11日:日本vsオーストラリア
     3月28日:日本vsバーレーン
      6月6日:ウズベキスタンvs日本
     6月10日:日本vsカタール
     6月17日:オーストラリアvs日本


したり顔で“悪いグループではない”なんて言えないよ(笑)

オーストラリアとはまさに全力を出しても五分五分

バーレーン&カタールはここ近年急激に力をつけてきた国。何とか競り勝ってきたけど、バーレーンには3次予選で土を付けられる始末。またもっとも中東らしい戦い方をしてくる相手でもあり、一番苦手としている相手かな。むしろサウジアラビア&UAEの方が組し易い相手です。

昨年のアジア杯でベスト8まで進んだはず。結局サウジに負けたはずだけど、凄い快進撃に話題になったはず.......《サウジvsウズベキ》あんまり参考にならないけど......

まぁ 韓国とか北朝鮮とか変なアドレナリンがでるチームと戦わないだけましか(苦笑)

これを勝ち抜ける・・・・・・姿を想像するのが難しい
タグ:2010W杯
posted by Daft at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月27日

ユーロ2008【オーストリア/スイス大会】ロシア vs スペイン【Semi Final】

2008 6/27


スペクタルとリアリズム、均整のとれたヒディング風ロシア

鬼門を突破し世界の期待に応えたい無敵艦隊スペイン

皆が期待するような試合が見れるのか?



【慎重さと強かさと】

グループリーグでも戦っている両者。結果は4−1でビジャにハットトリックを決められる始末。ロシアもその試合でアルシャビンを欠いた中での戦いだけに、この試合に賭ける思いは並々ならぬ想いがあるはず。

比較的、両者共に慎重な立ち上がりですが、それでもスペインがロシアのパス回しを楽に容認している辺りに、ガチガチに引かれて守られるのを警戒し嫌う意図が見え隠れします

それを知ってか知らずかボールを支配するロシア。右から比較的楽に何本かサイドを侵食するものの、決定的な場面はなし。それに準ずる場面は何度かありましたが、全体が震えるような連動性とか目覚しい運動量まではない。

それを水際で防いでいたのはプジョルとS・ラモスのタイトでかなり厳しい守備に依る所が大きいです。アルシャビンはかなりキツメにお灸を据えられている感じですね。まぁ スペースを与えたりフリーで動かすと危険なのは、オランダ戦を観ても分かりますし早めに芽を摘まれていました。

そしてロシアがこれ以上に苦しんだのは、左サイドが完全に死滅した事でしょう。たった一人S・ラモスに、ロシアの左SBジルコフが完膚なきまでに押さえ込まれ《抜けない・クロスを上げられない》ではどうしようもありません。ロシアの最大の特徴は、右左と両サイドを満遍なく使う事によって、相手を左右に振り、全体の意識がアルシャビンから離れたときにエースが自由になって動き回って、相手を混乱のどん底に突き落とすのが狙い。その為の無尽蔵な運動量な訳です。特に左SBのジルコフは、ある意味切り込み隊長的な役割も担っているようで、S・ラモスに抑え込まれて以降、サイド付近からクロスを上げるのはリスタート以外にありませんでした。

まぁ リスタート(FK/CK/スローイン)などファウル等々貰っているからロシアペーストも言えるけど、むしろスペインがかなり厳しく序盤から芽を摘んでいたと言った方が、シックリくるかもしれませんね。

一方のスペインの攻撃は、トーレスを効果的に使った縦パスで裏へ抜けるパスが非常に目立ちました。これは前述の通りパス回しで支配するとロシアが固くゴール前で亀になるのを防ぐ為に取った戦術でしょう。トーレスとビジャだけでやれる自信もあったはず。



『誤算......』

ここで誤算が生じます。ちょっとロシアにボールを持たせすぎた事によるスペインのリズムの崩壊とロシアの侮りがたい単発の攻撃(シュート)


そして最大の誤算は、34分にビジャが怪我でピッチを去った事


ただしビジャに代わってピッチに入るのがセスクと言うのはちと反則(苦笑)

まさしく『何だかな~(阿藤快風)』

ただこの誤算によってスペインのシステムが変わり、戦術も変わり格段にボール保持率が上がった事は言うまでもありません。それに特化したと言っても過言では無いはず。



『パーフェクトスペイン(後半)』

ビジャ交代以降潮目が変わってしまいました。その流れを取り戻すべくヒディングは後半の頭から、前線から連動したプレッシングを仕掛けてきます。まさにこれぞ監督の醍醐味と言ったところでしょう。

ただ惜しむらくは相手が前半とは変わっている事、そしてこの後半の中盤でない(ビジャがいる)前半のスペインであったならば、もっと違った展開になっていたかもしれません。

尽くロシアの強烈なプレッシャーをすり抜けるスペインの中盤。ボールのコントロールミスさえない状態では何もする事が出来ません。

強烈なプレッシングも度々、個人&集団で避けられて、裏へ一発の縦パスで抜けられ、トーレスなど1vs1の状況を度々作られます。前に人数を掛ける分後方の守備が手薄になり、戻りながらの守備を強いられる状況を作ってしまいました。

そして......50分、PA付近でイニエスタにボールを保持されテクニックで翻弄されている内に、二列目からフリーで突っ込んできたシャビに、ゴールど真ん中でボールを合わされて、先制点を許します。

完全に息を吹き返したスペイン

完全に力関係がハッキリして、テクニックで尽くロシアのプレスを華麗に避け、そして余裕をもってゴールを狙うスペイン

次第にプレッシングの勢いが消えて、スペインの中盤のボール回しに取りに行けなくなったロシアは、成す術もなく沈んでいきます。無尽蔵に思えた運動量も、攻撃の転ずる機会がなければ波に乗ることも出来ません。ましてやスペインの中盤が常にパーフェクトに立ち振る舞い、ミスさえもしないのでは......



『誤算はどちらだったのか』

結局終わってみれば、途中交代のグイサが追加点を決めたり、〆はシルバが決めて3−0の快勝で、スペインのパーフェクトさだけが目立つ結果になりました。

ビジャの負傷交代は、実はスペインが痛いのでは無く、ロシアにとって最大の誤算だったのかもしれません

中盤の支配力が比較的弱い状態のスペインであったならば、後半のロシアのプレッシングは効いていたかもしれません。

ビジャがピッチを去って、セスクが入ることによって中盤の支配率が急激に上がり、ボールをテクニックで保持できる選手が増えた事がヒディングにとっては恨めしかった事でしょう。


実は私も試合前は、ビジャとアルシャビンのエース対決を予想していただけに残念でした(苦笑)

折角《ビジャに有ってアルシャビンに無いものは......それはエースの作ったチャンスをゴールに繋げるストライカーの存在だ! それがトーレスだ!》なんて謳い文句を用意していたのに悔しいです(笑)

※まぁロシアでなくスペインが勝つ事が前提だけど(苦笑)

まぁ 誤算も何もサブにスタメンを張ってもおかしくない連中がゴロゴロいるスペインの方が異常な気もしないでもないかな......

そして、しつこいけどロシアのジルコフが、あんなに完膚なきまでにS・ラモスに抑えられるとは想像もしなかったはず。たった一度チャンスがあったけど、後半ロスタイムに一度だけマークが外れたぐらい......ちょっとこの強力な守備は今までのスペインからは想像もつきません。


何だかんだで決勝は、ドイツvsスペインになりますが、かなり内容的には濃いユーロだった気がします。特にスペインがこの準決勝でこのパーフェクトな試合をしたことは大きな意味があるかもしれません。

ただ不安なのは......際どい試合をしてきたチームが次の試合を制している現実......スペイン大丈夫か!?



ロシア:Formation


        アルシャビン(10)  サエンコ(9)

 パフリュチェンコ(19)  セムショフ(20)  ジリャノフ(17)

              セマク(11)

   ジルコフ(18)              アニュコフ(22)

       イグナシェビッチ(4) ベレツトスキー(2)


            アキンフェエフ(1)


【得点】
なし

【交代】
56分 セムショフ ⇒ ビリャレトディノフ(15)
57分 サエンコ ⇒ シチェフ(21)

※( )内は背番号

《ビジャに有ってアルシャビンに無いものは......》の続きですが、アルシャビンが居ても居なくても関係なくゲームを作れてフィニッシュまで持ち込める中盤の存在。スペインの中盤は反則級(苦笑)

ジルコフ等々のミドル/ロングレンジからのシュートも、オランダ戦から比べれば殆ど無いに等しい。これが意外に守備陣に恐怖を植えつけていたのかもしれませんね。強烈だったし枠内に入っていたし。

結局の所、オランダはロシアをなめきって試合に入ったかもしれないと今思う

ヒディングがこのままロシアに残るか分からないけど、彼が去れば草木も残らぬ悲惨な状態になる事だけは確か......



スペイン:Formation


        トーレス(9)  ビジャ(7)

  シルバ(21)  シャビ(8)         イニエスタ(6)
                セナ(19)

 カプデビラ(11)               S・ラモス(15)
        プジョル(5)  マルチェナ(4)


           カシージャス(1)


【得点】
50分 シャビ
73分 グイサ
82分 シルバ

【交代】
34分 ビジャ ⇒ セスク(10)
69分 シャビ ⇒ シャビ・アロンソ(14)
69分 トーレス ⇒ グイサ(17)


※( )内は背番号


ビジャが負傷は痛い。決勝で是非観たいけど......

S・ラモスの強さが目立った試合。その分逆サイドのカプデビラはずっと浮いている感じ......たしか決勝ではドイツのラームと対面するはず大丈夫か!?

ビジャ以後の4−1−4−1は凄かった。まさしくパーフェクト! セナが守備に専念できる分ありかも......ただ今回は先制点を取れたから優位に進めたけど、取れなかったら攻め手に欠く布陣でもある。

ドイツの上背に決勝は苦労しそうだけど......トニのように空振りしてくれる訳でもないクローゼを抑えることが出来るか......バラックは? シュバインシュタイガーは? ポドルスキーは? マリオ・ゴメスは?



2008年06月23日

ユーロ2008【オーストリア/スイス大会】スペイン vs イタリア【Quarter Final】

2008 6/23


ドイツW杯から流れる時代の潮目

イタリアに象徴される守備主体の時代が続行するのか

スペインに象徴されるスペクタルとリアリズムが共存出来る時代なのか



『イタリアの哲学』

ピルロが居ないガットゥーゾが居ない......その選択肢の中から導き出された答えが、ミランスタイル?をモデルにしたガチガチにカテナチオを前面に出したサッカー

正直、これには面喰いました(笑)

確かにドイツW杯の時も結果的に守備に偏重する事はあっても、リッピはあくまで攻撃に手を打たなかったわけではありません。まぁスペインに比べればコチラから仕掛けて、どうにか出来る駒が少ないと言うのもあります。ピルロが居ない事がココまであからさまにカテナチオを前面に出したものになるとは......

ただ、《守る+カウンター》と目的が単純化された時のイタリアの団結力は半端じゃありません。この日も今回のユーロで急造されたDFラインの硬さは尋常じゃありません。キエッリーニがここまで出来るとは思いもしませんでした。もちろんパヌッチ・ザンブロッタ・グロッソと経験豊富な面々に加えて、ブッフォンが要ると言う事が大きな心理的アドバンテージになっているからでしょうけど。

そしてDFラインの前に陣取る中盤の3人、特にアンブロジーニの危険を察知してDFにヘルプに行く心強さは何物にも代えがたいでしょう。グロッソはコレがあったから落ち着きを払って行動できたのでは無いでしょうか?


『勇気あるチャレンジを繰り返すスペインの答え』

このイタリアの哲学に真っ向から挑んだスペインの勇気を称えない訳にはいきません。カテナチオからのフルスピードのカウンターを見れば、誰もがたじろぎます。それでも勇気を持って真正面から挑んだスペイン

縦にパスを入れてPA付近でガンガン勝負をかける辺りをみると、まるでイタリアのカウンターを恐れていな無鉄砲にも見えるけど、それをきっちりシュートでフィニッシュを終える事で、イタリアに少なからず恐怖感を与えていたのは言うまでも無いでしょう。全力で力をぶつけて来るスペイン、攻撃に対する飽くなき意思を感じました。

ビジャの類稀なるずば抜けたテクニックとセンス。シルバの目を見張る突破からのシュート。イニエスタ・シャビの変幻自在のゲームメイク。

しかし、それらをひっくるめてどうしても守備が疎かになりで、全体が軽くなってしまう所を、要所要所で体を張って全体をシャープに保っているのはセナの働きに依るところが大きい

DFラインにしても危険な所でセナが動いてくれるのでかなり助かったはず。どうしても体格的にスペインは劣るのは仕方が無いこと。そこで勝負される前に出来るだけ危険の芽を摘むことは必須

それにしてもビジャのテクニックは異常なほど凄い(笑)

あと驚きを隠せないのはシルバ.....全くその存在を知らなかったのでびっくり。度々イタリアの目を掻い潜って中盤でフリーになって、ソコから基点となってイタリアゴール前を脅かしていました。色んな人材が居るんだなぁ~


『勝負を決し得なかったもの』

これだけガチガチに組み合っていると、一、二度は決定的チャンスが巡って来ます。

スペインはフィニッシュに入るワンステップ前にイタリア守備陣の足が出たりと、執念にも近い守りのタフさに微妙にテクニックが狂わされた所もあるかと思います。何より単純なシュートじゃブッフォンにセーブされるという気持ちが、より厳しいコースを狙う事を強要したものが一因に挙げられるかもしれません。

逆にイタリアも数少ないカウンターからグロッソやザンブロッタなど、両SBが機を見て果敢にオーバラップから勝負をかけるものの、そのアーリークロスに尽くトニが寸での所で合わせられない。後半、二度ほどDFからマークを外してフリーになるものの決められず。決定的な場面もカシージャスのスーパーセーブで弾かれたり......イタリアのブッフォンだけがGKじゃない証拠。

両者共に寸での所で攻撃が噛み合わず止めを刺せず


『PK戦にもつれはしたけど』

延長でも決着がつかずにPK戦に突入

結果は4−2で勢いの差でスペインが勝ち名乗りを挙げました。

ポルトガルにしろオランダにしろ、グループリーグで圧倒的な力を誇示した所がバタバタ敗退しただけに、スペインがこの流れを食い止めた事が何よりも安心しました。

時代が止まったもしくは逆行するかもしれない危機に一時は落ち着きませんでしたが......

トルコにしろロシアにしろやはり、スペクタルとリアリズムの共存をしっかり備えているチームが勝ち上がってきているだけに、時代は確実にドイツW杯の時より進んでいると確信しています。

特にスペインがイタリアに勝った意味は、この意味で非常に大きい

哲学と哲学のぶつかり合いが生んだ稀なる名勝負だと言っても良いでしょう。

リアリズムを追求するだけでは前に進まないのは、ユーロが証明したはずです。岡ちゃんは見て無いか......(苦笑)

スペクタルを追求するにしても、フィニッシュをシュートで終えるというもっとも単純だけど真理に近いこれを日本が実行できない限り、停滞は目に見えています。



スペイン:Formation


        ビジャ(7)  トーレス(9)

 イニエスタ(6)             シルバ(21)
         シャビ(8)
               セナ(19)
 カプデビラ(11)             S・ラモス(15)
        プジョル(5)  マルチェナ(4)

           カシージャス(1)


【得点】
なし

【交代】
59分 イニエスタ ⇒ カソルラ(12)
60分 シャビ ⇒ セスク(10)
85分 トーレス ⇒ グイサ(17)

※( )内は背番号

トーレスの切り替えしが、イタリアに読まれまくっていた。 

流石のスペインも両SBを上げるほど攻撃を仕掛ける事はなかった。
カウンター対策をシッカリとっていた。体格で劣る分致し方なし

セナが攻守に目立っていた分、シャビとかセスクとかイマイチに映る



イタリア:Formation


            トーニ(9)

      カッサーノ(18)   ペッロッタ(20)

  アンブロジーニ(13) デ・ロッシ(10)  アクイラーニ(22)

グロッソ(3)                 ザンブロッタ(19) 
       キエッリーニ(4) パヌッチ(2)


            ブッフォン(1)

【得点】
なし

【交代】
58分 ペッロッタ ⇒ カモラネージ(16)
74分 カッサーノ ⇒ ディ・ナターレ(11)
118分 アクイラーニ ⇒ デル・ピエロ(7)

※( )内は背番号

クリスマツリーもトップ下の二列目がこれじゃ......カカじゃないし

結局トーニと心中したドナドニ......彼の代役を連れて来なかった&探さなかったのが敗因か、代える勇気も無かったのか

グロッソも良いSBになった。ドイツW杯から比べると自信がついた様子がプレーにも現れている。

急造DFラインにしては、あのスペインの猛攻を120分間鍵を掛け続けた事は驚き

ピルロに代わる人材が居ない&成長していない

トッティの次が出てきていない

活きの良いFWも揃えられなかった事がカテナチオの完成には至らず


《PK戦》
スペイン
1.ビジャ  ⇒ ○
2.カソルラ ⇒ ○
3.セナ   ⇒ ○
4.グイサ  ⇒ ●
5.セスク  ⇒ ○

イタリア
1.グロッソ    ⇒ ○
2.デロッシ    ⇒ ●
3.カモラネージ  ⇒ ○
4.ディ・ナターレ ⇒ ●
5.




2008年06月22日

ユーロ2008【オーストリア/スイス大会】オランダ vs ロシア【Quarter Final】

2008 6/21


勢いも人力もオランダが優勢か?

ヒディングマジックはあるのか?

波乱がここでも起こりえるのか?



『試合の入り方を間違ったオランダ』

至極当然ながら、ここからの戦いはノックアウト方式のトーナメント。
誰もが慎重な戦いを肝に銘じていたはず。多分オランダのファンバステン監督も試合開始早々の失点だけは避けたかったはず、後手後手に手を打つのは百戦錬磨のヒディングに対抗するには、人材や勢いだけでは無い経験の差がモロに出てしまうから......

当然ロシアも然るべく慎重な試合の入り方をしていました。ヒディングの経験はあるにしても、人材の乏しさはオランダに比べれば誰の目にも明らか、だからこそ早々の失点で自身が自信を喪失し、オランダにソコを突かれて嵩にかかられるのが、もっとも最悪なパターンとして頭の隅にあったはず。

ただオランダとロシアを分けたものがあるとしたら、時折見せる無鉄砲さと言うか強引さの違いでしょう。

ロシアの若さと言うか捨てるものが無い、背負うものが無い気負いの無さが、時折強引・無鉄砲さとしてゴール前に突進してきたり、無謀とも思える距離からのロングシュートだったりと、ゴールが見えたらシュートを打て!っと言わんばかりの強引さが目立ちました。

客観的に見ている私としては、あまりにも焦りすぎて突っ走るロシアに苦笑い状態。もっとサイドでドリブルで抉ったり、中央でも手数をかければ良いのにと思ったりもしました。クロスも呆気なく上げたりと淡白さを感じていました。

ただ、この時から既に罠は仕掛けられていたのかもしれません。

オランダの選手の立場に立てば、試合の入りを慎重にと言うワードと、意外に攻め込まれる&ゴールの枠に入るシュートを見て、そして肌で感じて、より守らなければという深層心理が動いたのではないでしょうか?

攻めを主体とするチームが陥った最初のボタンの掛け違いがココにある気がします。



『スナイデルの強引マインド』

結局、再三のチャンスからロシアが先制します。

ただコレにしても、オランダに流れからの得点チャンスが少なかったにしても、セットプレーからあと一押し&数センチというチャンスを決められなかった流れがあります。

正直、オランダが先制さえすれば、ここまで苦しむ事も無く万事上手く行っていたのかもしれません......タラレバですけどね(苦笑)

均衡が崩れはしたものの、そこから直ぐに嵩にかかって攻め入る事が出来るほど、オランダにはマインド(心理)の方向転換も術もありませんでした。既に体と心が分離された状態で、オランダらしさの欠片も披露する事は出来ませんでした。

ただ出来ませんでしたで、おいそれと日々を戦っているメンバーで無いことは確かなわけで、そこでスナイデルの強引とも取れる雨霰のシュートが出てきます。これはロシアが最初の先手を打った心理に近いものがあるかもしれません。この強引さが軟弱になっていたオランダの選手の気持ちに少なからず火を付けた事は言うまでもありません。

実際一度はオランダはニステルローイのヘッドで追いついたのですから



『時既に遅し』

試合の入りも問題だけど、その後の展開でピッチ内で対処仕切れなかった事が後々に響いている事は確かです。

オランダの利点は何といっても攻めにこそ本文がある

それを捨てて守りに入ればどんなに悲惨な展開になるかは......

スナイデルの強引なエンジンの掛け方もその場しのぎでしかなかった。これは選手どうこうより試合展開を先々まで読みきれなかった監督に非があるかもしれません。選手交代にしても......ただロッペンを出していてもこの状況を劇的に変えられたかは、大きな疑問符を投げます

既に3人目のカードをオランダが切った時には、サイドのウィングが翼を広げきった状況で、単体での突破しか手が無く、選手間の距離が広く
中央のニステルローイとファン・ペルシーとの距離は気が遠くなるほど広がっていました。ここにスペースがある状態ならば、ロッペンを投入しても何とか打破できるでしょうが、既にロシアはスペースを埋めてソコに守備を割いて単独突破を許さない構えを敷いていました。そればかりではなく機があればカウンターでオランダを脅かした状態では、より前がかりに前線に人数を割く事はオランダにはあまりにもリスキーでした。主導権をどちらが握っているかは分かるとおり既にオランダは後手後手のダンスステップを踏んでいました


『後世の記憶に残るのはアルシャビンのみ』

正直、私にとってはアルシャビンの動きは特に目新しくもありません。コレぐらい出来るのは周知の事実。実際問題もっと動けるはず。

ただ今回驚きを隠せないのは、そのアルシャビンを持て余していたかつてのロシアとは違った事。

アルシャビンの運動量が気にならない程、周りにサポートの運動量の激しさが、むしろアルシャビンを目立たなくして、オランダの目を逸らさせる結果になっていました。

あれだけ後ろから突っ込んでくれば、アルシャビンだけに構っては要られないのも事実。

結局、延長に入ってオランダに引導を渡したのは、アルシャビンの1アシスト1得点でした。

後世にはアルシャビンの活躍だけが残るでしょうけど、忘れてはならないのは、それを支える運動量。

まさしく、そのチームで一番上手い選手が走る。そしてそれを支える周りも走る。ヒディングのサッカーは好きにはなれないけど、これはかつて日本が目指していたものでした。今の日本代表にコレがあるかは微妙な所......確か今日のW杯バーレン戦を見れば何が違うのかハッキリ分かるはずです。世界を見据えるのならばココで力を発揮できなければ何も出来ないのと同じ事だと思います。

今の日本代表に90分以上全力で走りきる事が出来るかは微妙な所

ロシアのような運動量があるか見物ですね(苦笑)

※アルシャビンの活躍を記したコチラもどうぞ



オランダ:Formation


            ニステローイ(9)
   スナイデル(10)            カイト(18)

         ファン・デル・ファールト(23)

      エン・ヘラール(8)   デ・ヨング(17)
    
 ブロンクホルスト(5)             ブラールズ(21)
         マタイセン(4) オーイヤー(2)

          
          ファン・デル・サール(1)


【得点】
86分 ニステローイ

【交代】
46分 カイト ⇒ ファン・ペルシー(7)
54分 ブラールズ ⇒ ハイティンハ(3)
62分 エンヘラール ⇒ アフェライ(20)

※( )内は背番号

オランダの悪い癖と言うか、ウィングがサイドにベッタリ張って周りに忘れられてピッチに佇んでいると、リズムが悪い証拠

結局、強いオランダの試合を観ることは叶わず残念



ロシア:Formation


      アルシャビン(10)  パフリュチェンコ(19)

 サエンコ(9)     セムショフ(20)     ジリャノフ(17)
  
             セマク(11)

 ジルコフ(18)                 アニュコフ(22)
         コロディン(8) イグナシェビッチ(4)


           アキンフェエフ(1)


【得点】
56分 パフリュチェンコ
112分 トルビンスキー
116分 アルシャビン

【交代】
69分 セムショフ ⇒ ビリャレトディノフ(15)
81分 サエンコ ⇒ トルビンスキー(7)
115分 パフリュチェンコ ⇒ シチェフ(21)

※( )内は背番号

良くも悪くもヒディング風ロシアサッカー

もっとアルシャビンは日の目を浴びても良い筈、ただ使いにくそう(笑)



2008年06月18日

ユーロ2008【オーストリア/スイス大会】フランス vs イタリア【グループC】

2008 6/18 


しばらくご無沙汰しておりました。

心も軽やかに戦線復帰

気がつけばユーロも予想とは違って大混乱!?状態



『予想外のここまでの展開』

ネットもTVも情報がほぼ遮断する&された状態で一週間過ごしたので、サッカーはトンとご無沙汰でした。自分の当初の予想を裏切る結果もちらほら......

特にグループCでオランダがココまで抜け出すのは予想外。試合を見て無いので、どこが今までと違うのか非常に興味を惹かれます。

逆にイタリア&フランスがここまで苦しむのは予想外。特にフランスは若手からベテランまで戦力の充実振りは本大会一位二位を争うほどじゃないでしょうか?

それが何故......

イタリアに関しては、アズーリのファンである私から見ても順当な苦しみぶりです。むしろまだグループリーグ突破の可能性が残っている事が意外なくらい(苦笑)

他のグループリーグを見ても、トルコの躍進とチェコの衰退、クロアチアの意外性とドイツのエンジンのかかり難さ、スペインの大爆発?等々ありますが、ドイツW杯の時にも経験済みだけどグループリーグとトーナメントは別物です。全く別物のサッカーになってしまう国も多いので大波乱が起こる可能性は捨て切れません。


『フランスの試練』

ドイツの優勝の対抗に推していたフランス

しかし、この試合は試されるかの如く試練の連続。
前半早々に守備に全速力で向かったリベリーがザンブロッタと接触して負傷退場。泣く泣くナスリを投入するも流れは変えられず。23分にはアビダルがPA内でトーニを倒して一発退場。イタリアにPKを謙譲して、これをピルロが決めて先制。結局ナスリを下げて守備のブームソンを投入する始末......後半に入っても流れは変わらず、FKから駄目押しの得点をイタリアに決められて万事休す。試合を捨てたかのようにアネルカを投入した辺りで試合は終わりました。

尽く全てがイタリアに勝利を呼びかけている(苦笑)

これだけの人材を揃えても活かしきれない、肉薄するもしくは勝ちに手が届かない......


ある意味このドメネクの手腕って感嘆に値する!


そう言えばこの人、ドイツW杯の時も予選で若手を多用するも結果が出ずに敗退の危機の時に、ジダンに泣きついて代表引退を撤回させて、代表に距離を置いていたり引退していたベテランをジダン効果で呼び寄せたりと、ピッチでの采配そのもので名を挙げた監督ではない。ドイツW杯で勇退するかと思ってたのに......ジダンの魔法が無ければ何も出来ないのか......

何もかもが的外れ......フラミニを召集しなかったり、この試合でも前線と中盤以降が噛み合っていないにも係わらず、そこをテコ入れする人材を入れずにアネルカを入れてみたり......あれだけベンゼマがゴールから遠い位置で苦労しているにも係わらず......訳分からん(笑)

ナスリを下げるよりもゴブを交代させたほうが良かったんじゃないかと......馬の耳に念仏か(諦)


『転がり込んだ幸運~イタリア~』

この勝利は幸運の何物でも無いでしょう。

カテナチオを誇るDF陣の構築不足、トーニの不発、トーニ以外の武器弾薬不足等々、勝ったのが不思議なくらい(笑)

PKの場面にしても確かにトーニは足を伸ばしてボールを吸い寄せてはいたけど、あの大勢からシュートを打って枠に入ったかは微妙な所。フランスGKクーペも真正面に突っ込んでいたし、今日のクーペは当たり日だったし......

中盤の三人は中々面白かったですね。特に真ん中にデ・ロッシを置く方法は予想外に上手く機能している気がします。ただそれを生かすためにも、ペッロッタの位置でもうちょっと相手に恐怖を感じさせる仕事が出来ないと、デ・ロッシも上がれないしわざわざピルロをゴールに近い位置に置いた意味も無い。また、トーにも周りで動くカッサーノの働きも十分とは言えず、これもペロッタ同様脅威を与えていたかは疑問符。

まぁ何より、SBがこれだけ脅威で中盤できっちりタメを作って上がる時間を作れて、ゴール前に迫っても中のトーニが尽くゴールを外している状態ではお先真っ暗......一つ何かが合えば爆発するほど並々と零れ落ちそうなほど溜まっているけど不発(苦笑)


『それぞれの道』

フランスはこの試合の結果2−0で約30年ぶりのPK以外でのイタリア戦での敗戦でユーロを去ります。

ハッキリ言って選手もチームもジダン抜きでもやれると確信はしているけど、肝心の監督がジダンに取り付かれている&執着しているご様子

流石にドメネクは退任すると思う&願う(笑)

ベンゼマとか良い選手だな......もっとゴールに近い位置で動けるように中盤の支えがあればと考えます。ナスリももっと多用されてもと思うんだけど......フラミニしても、サニャにしても腐るほど人材は入るのに活かしきれていないのが本当に口惜しい


逆にイタリアは人材不足にお悩み中

それでも勝ってトーナメント出場を決めた辺りは流石なのかな

それでも次戦はスペインとのトーナメント初戦。ガットゥーゾもピルロも累積で欠場。特にピルロが居ないのは何よりもきついけど何とかしてしまうのか......それでもDFとくにCBにかつての強さはありません。
そしてトーニ頼りの攻撃では、爆発的な若さと才能を多数揃えたスペインを撃破出来るとは想像しにくい......順当にスペインが力を発揮できれば誰の目にもイタリアの敗戦は目に見えているけど(苦笑)

それにしてもバッジョ⇒デル・ピエロ⇒トッティのファンタジスタの系譜はここで途絶えてしまうのか?

そこも気になる......




フランス:Formation

        アンリ(12)    ベンゼマ(9)
  リベリー(22)               ゴブ(10)
       
        マケレレ(6)  トゥララン(20)
  エブラ(13)                クレルク(14)
         アビダル(3)  ギャラス(5)        

             クーペ(23)

【得点】
なし

【交代】
10分 リベリー ⇒ ナスリ(11) 《負傷交代》
26分 ナスリ ⇒ ブームソン(2)
66分 ゴブ ⇒ アネルカ(8)

【退場】
24分 アビダル

※( )内は背番号

伝統的なのかドメネクの手腕なのか中底以降と前線が分断されているから攻守の連動が上手く行かない。今までならばジダンやヴィエラがそこを補っていたけど、この試合リベリーが抜けてからより顕著になった。

その意味でもナスリよりゴブを選んだ選択が正しかったのか? 素人の私には分からない(むにゃむにゃ)

テュラムとかサニョルとかなんでスタメンで使わなかったのだろうか?

ヴィエラの怪我の回復を願って代表に帯同させたい気持ちは分かるけど、トゥラランって誰? フラミニを退けるほどの人材なのかな......

チグハグなドメネク 退任を望む(毒笑)



イタリア:Formation


            トーニ(12)
     カッサーノ(18)
              ペッロッタ(20)

    ガットゥーゾ(8)      ピルロ(21)

           デ・ロッシ(10)
 グロッソ(3)               ザンブロッタ(19)
       キエッリーニ(4)  パヌッチ(2)


            ブッフォン(1)

【得点】
25分 ピルロ《PK》
62分 デ・ロッシ(FK)

【交代】
55分 ピルロ ⇒ アンブロジーニ(13)
64分 ペロッタ ⇒ カモラネージ(16)
80分 ガットゥーゾ ⇒ アクイラーニ(22)


※( )内は背番号

デ・ロッシの成長に驚き、トッティの居ないローマも支えてたし......

ピルロ&ガットゥーゾが抜けるスペイン戦

予想としては......

               トーニ
         カッサーノ
   デル・ピエロ           カモラネージ

       アンブロジーニ デ・ロッシ
   グロッソ             ザンブロッタ
        キエッリーニ パヌッチ

            ブッフォン


確かドイツW杯オーストラリア戦でも、トッティの不調を考慮して4−4−2にしてきた記憶が......トッティとピルロを置き換えてみました。まぁ相手がスペインとオーストラリアでは違いすぎるけど(苦笑)       

それにしてもブッフォンは凄い。確かにチェフの人外の超越したセーブも魅力だけど、怪我以降の凡ミスも目立つし、安定感から言えばまだまだブッフォンの時代が続きそう

2008年06月08日

ハワイ遠征

6/9〜6/14まで私事によりブログ更新できません。

ユーロを観れないのもきついなぁ(困)

梅雨時を抜け出せるのが唯一の救いか!?
posted by Daft at 12:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010W杯【アジア3次予選】オマーン vs 日本【away】

2008 6/7 マスカット



改めて思うまでも無く

ここはアジアなのだと認識させられる

どんなに足掻いた所で抜け出せない



暑さ、湿気、凸凹の芝、そしてロングボール。コレだけのキーワードが揃うと中東を連想せずには居られない。今日のオマーンはまさにそれそのもの。


『ロングボール』

別段オマーンをけなす訳でもなく、これが日本には良く効く対処法でしょう。暑さと湿気のキーワードを寒さと乾燥に代えれば、十分欧州の国々にも通ずるものがあると思います。

でも欧州でコレが何故通用できなくなったのか?

DFラインの大型化が一つの答えかもしれません。

SBを含めたDF陣の大型化とハイボールへの対処法(バウンドさせない事も含めて)がシッカリ取れていること、そしてロングボールやクロス等々配給本をシッカリ押さえ込んで、フリーの状態で上げさせない等々練られこんだ守備の意識統一が近年出来ている事が挙げられます。

残念ながら日本はこの対処法は遅れているといっていいでしょう。

この試合も狙われたのはSBもしくはサイドへのロングボールでした。流石に真ん中は闘莉王や中澤が居るので確率的に跳ね返される率が高いけど、サイドとなると上背も対処もマズマズのSBでは、そこでボールをバウンドさせ無理矢理でも中に折り返してヒヤッとする場面もシバシバ......

日本の場合SBの成り立ちが、3−5−2のウィングからのスライドや、4−4−2のサイドハーフから下がってくる事の方が多い。
守備の要としてCBから分化してきた訳ではないので、どうしても守備が疎かだったり上背も期待できない......

日本特にJでは、ロングボールでの試合なんておいそれと観れない。だけどここ最近、ACLでの戦いを経験しているメンバーも揃っている事だしもうちょっとやれるかと期待もしていたけど、マダマダだなと改めて思いました。


『愚行』

これに触れなくてはならないほど退屈な試合だとも言えるし、成長していなかったとがっくりもします。

大久保の一発退場

股間を蹴られた、相手が先に手を出したのかどうかは分からないけど、こちらも手を出す必要はない。今何をすべきなのかを忘れて感情が先走った辺りに同情すべきものが見当たりません

冷静な判断より感情が優先した事にガックリ

大勢に影響が出なかったけど、これで負けてたらどうなるのか......

次の試合もあるのに......

かける言葉もありません。


『シュートを打つ責任』

結局、どう足掻こうがここは亜細亜だと改めて認識させられます。

逃れ得ない呪縛

だからといって安寧とコレに戯れるわけにも行かない

一番の問題は、シュートを打たない&フィニッシュで終われない事

フィニッシュで終われないから、相手にカウンターを喰らって不利な状態で守らねばならないし、長い距離を全速力で自陣まで戻らなければならない。



ゴールを外す失敗よりもシュートを打たない責任の方が遥かに重いし重罪に値すると思います



そんな所で回してどうする?

確実なシュート体勢なんてあるのか?

確実な得点なんて存在するのか?

慎重すぎる、もしくは責任逃れのパスには失望する。


ますます苦しくなる戦い

次戦はアウェーでタイ戦

ホームで滅法強いタイに勝てるのか?

プレッシャーのホームでバーレーンに勝てるのか?


何気にこれってまだ3次予選


最終予選じゃないよ(苦笑)




日本:Formation


            玉田(11)

            大久保(16)
   松井(9)               俊輔(10)

         遠藤(7)   長谷部(17)

   駒野(3)               内田(6)
         闘莉王(4)  中澤(2)

   
            楢崎(18)

【得点】
後半8分 遠藤(PK)

【交代】
後半33分 松井 ⇒ 山瀬(8)
後半46分 内田 ⇒ 今野(15)
後半46分 玉田 ⇒ 矢野(12)

【退場】
後半29分 大久保


※( )内は背番号

日本もパワープレーで、ット思ったけど10人じゃ無理か......

正直、上のシステムも今日の戦いでは意味無し

遠藤はやっぱり【PK職人】だ(笑)


タグ:オマーン
posted by Daft at 11:35 | Comment(2) | TrackBack(11) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

国際親善試合 ドイツ vs セルビア

2008 6/5


ユーロを控えたテストマッチ

一応、本命に挙げているドイツ

新たな新興国の快挙がありえるのか?



『温い守備』

ほぼベストメンバーに近いドイツ。対するセルビアは北京オリンピックに出場するメンバーを中心に若手主体です。

ドイツの失点シーンから

DFラインが高い所を逆に使われ、ラインの前のバイタルエリアで、細かくパスを繋がれて、人(マーク)を見失って裏を抜かれる始末。

あまりにもお粗末。ガツガツ削るような人に強いイメージからは程遠く、手緩くマークを放しあっさり裏を取らる。足の遅さはあるにしてもそれを補う守備の厳しさが抜けていてはトテモトテモ......

SBが中に絞ってある程度の保険をかけているけど、中途半端に中に絞る為に、逆サイドに展開された時、SBの大外にポッカリと穴が開く始末。セルビアがそこまでしつこくココを突かなかったから大炎上は免れたけど、ちょっと本命にしては守備の不安が......

メッツェルダーとレーマン共に所属チームで出場が恵まれなかったシーズンだけに、試合感が思った以上に戻っていないのはかなり厳しい。

失点シーンもメッツェルダーが、マークの受け渡しを手緩く見過ごして裏を突かれているし、レーマンは股を抜かれて失点。



『変化の少ない攻撃』

サイドにシュバインシュタイガーを張らせたり、SBを布陣する4バックだったりとサイド攻撃を主体においているのかなと思うんだけど、何故か中盤から直接FWに当てる縦パスに御執心

サイドを囮にして、マークや守備を中央からサイドに目を向けさせて手薄にさせる意図があるならば理解できるけど、ただ単にゴールに近いから直接縦パス放り込んでいるようにしか見えませんでした。

マリオ・ゴメスやクラニーなど前でキープできる事を期待していたのかもしれないけど、あまりにもそれは無謀。それを簡単に許すほどセルビアも馬鹿では無い。

それにしてもこの日のFWは前にデンと居るだけで動きが少ない。どちらか一方がサイドにマークを引っ張るとか献身的な動きは皆無。オレがオレがの気持ちだけが先走って、攻撃のタメなんて夢のまた夢。だからSBが前を追い越して攻撃参加なんて殆どありません。攻撃のバリエーションそのものが限定されるから、セルビアにとってはこれほど楽な相手は居なかったはず。



『動かないFWと動くFW』

正直、どんなに決定力がすごくてもここ最近の潮流から汗をかかないFWには疑問を持つ。一発で仕留められるだけのモノがあれば、周りの騒音は消えるかもしれないけど、マンUなんかを観ていると、ルーニー&テベスのように献身的に動いてチームを回転させるFWが主流になるのかもしれない。FWが動いてマークをずれさせた間を縫ってC・ロナウドなどが得点する等々、FWだけが得点源の時代では無い気がする。特にプレミアは二列目の飛び出しやミドルなど、そこが花開いて栄華を謳歌しているのではないかと思う。

この後追いをした所で日本は二番煎じ、真似のマネでしょう。
これを追い抜くにはもっと先を行かなければならないのでは?


FWが得点を決めてくれるのに越した事はないけど、それだけで仕事が済むほど現代サッカーは暇ではない。点を取るための動きと同様に点を与えないための動きも必要になる。そしてそれを何処まで要求し完遂できるのか見極めるのも監督の仕事。

ディフェンスに戻ってまで走れとは言わないけど、せめて自分達の攻撃のときぐらい汗をかいても罰は当たらないと思うドイツFWでした(苦笑)


『ゲームが動く、チームが回る』

ドイツの反撃はヌビルが入ってからでした。このベテランがサイドにも動いて、そこでタメを作ってSBの上がる時間を稼いだり、中に二列目が入る準備を作ったり、マークを引っ張ったりと汗をかき始めてから、ドイツ全体が上手く回転するようになりました。

同点弾も中⇒外⇒中とパスが回ったおかげです。ラストパスを供給したヤンセン(左SBですよ)がPA内に進入するほど流動的に動いているのが分かります。

たった一人が動くだけで歯車が噛み合いだすのもサッカーならではの不思議さ

結局、FKからバラックの逆転弾まで飛び出す始末。


一応、ドイツを本命に押してはいたけど、不安材料のほうが大きい。守備の不安定さと、ポドルスキを中盤で使うぐらいFWの人材が多いと考えるか中盤の手駒が少ないと考えるか評価が分かれるところ。私としては中盤の手駒の少なさとベテラン頼みが気になる。バラックの次も見当たらないし、右のSHがシュナイダーを越えるような選手が居ない。

ちょっとドイツは思った以上に厳しい戦いを強いられるかもしれません


ドイツ:Formation

        マリオ・ゴメス(9) クラニー(22)

 シュバインシュタイガー(7)          フリッツ(4)

        フリングス(8)   バラック(13)

 ヤンセン(2)                 ラーム(16)
       メッツェルダー(21) メルテザッカー(17)

              
              レーマン(1)

【得点】
74分 ヌビル
82分 バラック

【交代】
46分 メルテザッカー ⇒ フリードリッヒ(3)
46分 ラーム ⇒  ポドルスキ(20)
70分 フリンクス ⇒ ロルフェス(6)
70分 クラニー ⇒ ヌビル(10)
80分 シュバインシュタイガー ⇒ オドンコール(19)
84分 ヤンセン ⇒  ヴェスターマン(5)

※( )内は背番号



セルビア:Formation


            パンテリッチ(9)

 ヤンコビッチ(18)    イリッチ(22)    バボビッチ(20)

       スミリャニッチ(7)  クズマノビッチ(23)

 ドラグティノビッチ(3)            ルカビナ(2)
         ビディッチ(5)  イバノビッチ(6)


             ストイコビッチ(1)

【得点】
18分 ヤンコビッチ

【交代】
46分 パンテリッチ ⇒ ラゾビッチ(8)
73分 イリッチ ⇒ ミロバノビッチ(11)
81分 ヤンコビッチ ⇒ トシッチ(17)

※( )内は背番号



【雑感】
オシムがアドバイザーとして日本に帰ってきました。
コレに関しては近々何か書ければと思っています。

2008年06月03日

2010W杯【アジア3次予選】日本 vs オマーン【home】

2008 6/2 日産スタジアム


ブラボ! ブラボ! ブラーボ!


久々に良い試合を観れました。

心底震えるような楽しさは久しぶりです。



『黙祷』

2日午後1時、長沼健氏がお亡くなりになられました。

謹んでご冥福をお祈りいたします。


今日のこの日にお亡くなりになられた事に、何か因縁めいたものを感じたのは私だけではないはず。それが良きにしろ悪かろうと......

悲壮感に包まれるほど重苦しい雰囲気で試合は始まりました。



何が決めてだったのか?

ココまで試合を最初から最後までコントロールして、良い時間帯で得点し、イージーに思えるほど楽な試合展開を出来た要因は何処にあったのか?


『遠藤』

一つは、DFラインのボール回し、攻撃の組み立ての最初の段階に遠藤を組み込んだ事

遠藤の使い所は悩みの種

前に持ってくれば、局地的にリズムを変える事は出来るけど、運動量がそれほどでも無いので、激しい使い方では長所を消す事になるし、前の飛び出しやゴール前でのフィニッシュには今ひとつ威力が無い。

後ろに持ってくれば、その強力なテクニックを半減させ宝の持ち腐れ、激しい守備には不向きで中々に難しい。

ただ今回に限れば、前には鉄砲玉のように激しく動ける人材が居て、傍らには同じ系統の俊輔がいて感応できる状態。激しい守備も長谷部が頑張れるならば、このチームのボールの落ち着き所として十二分にタクトを振るえました。

ここ最近の日本の弱点であったDFラインへのプレス等々、それを軽減できたのも非常に大きい。

何となくピルロを彷彿とさせるものがあります。ただそれを支えるにはガットゥーゾ(もしくはデ・ロッシかな)並みの運動量と守備力を備えたパートナーが居なくては話にならない。



『大久保』

今試合、一番運動量が激しかったのではないでしょうか?

ポジション的にはFWというよりトップ下に近い感じです。役割もFWに類する動き出しからMFに近い守備の追い込みから組み立てまで、何でもござれの状態でした。

特にボールを取られた後のファーストチェックに、瞬時に反応するあたりを見ると攻守に於いて大久保抜きでは、もはや語れない状態でしょう

何だか若かりし頃のやんちゃブリからすると、想像もつかない位大人になった大久保に驚きです(笑)

何だかトッティ? もしくはルーニーやテベスに近い感じ



『長谷部』

地味に一番きつい役回り

遠藤の運動量をカバーして、露払いに動き回り、激しい守備で大久保の次にチェックに入ってガッツリ体をぶつけて、その上で攻撃時には長い距離を走って、PA内に飛び込まなくてはならない。



『松井』

水を得た魚の如く、サイドライン際で魅せる魔術師の如きステップには感涙。

やっぱ中で動くよりライン際のほうが生きるよなぁ~

激しい当たりや守備も、フランスでのアフリカ系のゴッツイ体のぶつかり合いを経験しているからこそでしょう。激しいスライディングも強い意志と意気込みを感じました。

存在を認めて欲しい渇望そのものが今試合に全て出ていた気がします。



『俊輔』

ある意味代表の顔でもあり、危うさの象徴でもあります。

この個性の塊の集団の中でもそれを巻き込んで変化させてしまうだけの存在。だからこそ良くも悪くもなる。

比較的オマーンのマークがルーズすぎて、参考にならないほど気持ちよく動けたのではないでしょうか?



『形となったモノ』

遠藤を中心にボールを集めて、そこで前の状況を見極めてビルドアップ。中盤で大久保&長谷部で縦のパスコースを空けて、トップの玉田にボールを当てて前を向く。守備が集まってきた所でサイドに展開。松井+SB+α、俊輔+SB+αでサイドを侵食して、その間に中(PA内)に長谷部や玉田&逆サイド松井か俊輔が上がってフィニッシュ。

あとはコレを相手に読ませないように、クイックでやったりスローに展開したり、縦一本で相手DFラインの裏を突いたり等々、バリエーション豊富に攻めるだけ。

それにしても口で言うのは簡単だけど、イージーに思えるほど何でも出来たのは珍しい。

ましてやオマーンは決して弱い相手ではない。

それでも手も足も出させないほど、相手の意表を突く攻撃の仕方と、良い時間帯に得点できたことは、何も言う事は無い。



『危うさ』

出来の良さが光る分、落とされる影も濃い

主題だった前線でのプレス。ボールの獲り所と遠藤&長谷部までも駆り出して、ボールを奪取に行ったものの避けられてDFと一対一になりそうな場面もありました。ただオマーンの方もアップアップで際どいパスが回らなかっただけで、もしコレがドリブルで避けられたりワンツーで抜けられたり出来る上のチームならばと、背筋が凍る思いです。

トップの玉田や俊輔のマークが思ったよりルーズすぎて、肝心な所でボールが回せましたが、それが出来なかった時打開策があるのか?

想像の範疇を出ないけどこれもまた不安材料。特に俊輔を抑えられた時どうするかは入念な試行が必要だと思われ......

何気に目立って無かったけど、右SBの駒野。何度か危ういパスを前に出してカウンターを喰らいそうになりました。ちょっと全体の流れに乗り遅れている感は否めません。

前線の運動量が減った後半や、玉田&大久保が退いた後のゲームは全てが立ち行かなくなりました。如何に前線の動き出しが強烈だったかを物語っています。



『様子見』

今日のような試合をアウェーのオマーン戦や、日本と同格やそれよりちょい上の相手にも出来るようならば、この日本代表を支持します。

少なくともこのパフォーマンスの試合が観れるならば何ら問題ない


ただ人が入れ替わっても今試合のような事が出来るのか?それが問題

そして強国相手にもコレが通じるのか否か......



日本:Formation


            玉田(11)

            大久保(16)
     松井(9)           俊輔(10)
            長谷部(17)

            遠藤(7)
     長友(6)           駒野(3)
         闘莉王(4) 中澤(2)

            
            楢崎(18)

【得点】
前半10分 中澤
前半22分 大久保
後半04分 俊輔

【交代】
後半27分 大久保 ⇒ 香川(13)
後半34分  玉田 ⇒ 巻(12)
後半38分  長友 ⇒ 今野(15)

【警告】
長谷部、香川

※( )内は背番号

香川にはちょっと荷が重すぎか?
才能は十分だけど経験の差か......

松井にしろ遠藤にしろ、マンUのパクなどなど、当時のサンガは凄かったんだなと思う。   

それぞれのバックアップで替えが効かないのは、松井&俊輔、大久保の所か

北京五輪世代がどこまで伸びるかで、A代表の勢いが変わってきそう
それでもFWの人材は玉不足の気がするけど......


オマーン:Formation


        ムバラク(16)  アルホスニ(11)

           ドゥールビーン(10)

  マダファル(17)              アルアジミ(7)
      アルムシャイヒ(15) ハディド(8)

      エイド(4)  アシュール(5)  ファヤル(6)


             アルハブシ(1)

【得点】
なし

【交代】
後半10分 アルムシャイヒ ⇒ ハミス(2)
後半30分    ムバラク ⇒ ラビア(14)

【警告】
アルムシャイヒ、マダファル、アルホスニ

※( )内は背番号

DFラインを高めにしてくれたおかげで、苦しまなかった

マーク......特に玉田と俊輔のマークはルーズ。特に玉田でボールが収まってそこからポストで捌けたのが大きい。

アウェーでも楽勝で勝てるかといったらトンデモナイ

油断していると足元を掬われかねない相手
               



タグ:オマーン
posted by Daft at 14:03 | Comment(2) | TrackBack(7) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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