2008年09月28日

プレミアリーグ08~09【第六節】アーセナル vs ハル

使いもしないのに若手視察

既存の選手も使いこなせないのに若手視察

よっぽど暇なんだろうな〜岡ちゃん




『4強との対峙』

プレミア4強との戦い方には二通りあります。


兎に角、亀のように守りを固めて粘って粘ってボールを跳ね返す。

前線から猛烈なプレッシャーを掛けてボールの出所を押さえる。


前者は時間が経つにつれて精神的プレッシャーに押しつぶされやすい。もし点を取られれば、そこから挽回するのは難しい。後者は精神的には前向きだけど90分間体力が続かない。

両者共に一長一短。主流から言えば後者だけど、昨年からプレミア観戦に参加しているけど、この作戦で体力が90分間持ったチームは見た事が無い。必ずどこかで集中力と体力が途切れて負けるチームが圧倒的に多いのが事実。

ハルが選択したのは後者......



『アーセナルバロメーター』

アーセナルの好不調を計るのに指標となるのがアデバヨール

彼が真ん中に居てストライカーらしく上下している時は、負けている状態か上手く行っていない状態。逆にサイドに中盤にと顔を出す時はボールが満遍なく回って絶好調の状態。

今日は......微妙......

前半のある時間帯は色んな所でボールに触っていたけど、ぱったりと顔を出さなくなったりするし、後半はより真ん中で待っていることが多くなった......不調と言ったほうが良いのかな?



『アーセナル封じ』

ハルが最初に取り組んだのは前線からの猛烈なプレスとチェイシング。パスの出し手と受け手にキッチリマークを付けて、容易にDFラインでのパス回しさえもさせない。

アーセナルの攻撃の組み立ての前段階でプレッシャーを掛けたのは得策だったかもしれない。ここでセスクやデニウソンなどにボールが良い形(容易に前を向けない)で入らないのでそもそも攻撃の2~3割を抑えられる。DFラインからは苦し紛れに前に大きく蹴りだすボールしか出ないので何割かはハルがボールをキープできる。もちろんそこでポストに入る選手にも必ずプレスが掛かるので容易には前を向いた選手の所にボールが入りづらい。

ここを抜けた場合は次の段階へ

きっちり引いて守るんだけど、特殊?な隊形を取っているハル。
中盤をダイヤモンド(正確には3ボランチっぽい)に敷いて、中底をアンカーにしてこの選手が必ずポストに入る選手にプレッシャーを掛けに行って前を向かせないorパスを容易に出させない。正直メチャメチャ運動量が要る。特にアーセナルは左右満遍なく回すのでこのポジションのアシュビーの働きは凄まじいの一言。これを嫌がったのかアデバヨールが中盤で受けに回るのを嫌がって前線に引っ込んだ所を見ても、かなりやり手だと窺える。それにほぼノーファウルでこれを推し進めたのも感嘆する。

ポストを抜けられてPA付近でのアーセナルの崩しの為のボール回しが始まっても要所を押さえていました。PAボックスの角から斜め45度から入るボールと人を完全シャットアウト。特にこの場所には気を配って進入される事を嫌がっているように感じました。ちょうどSBとCBの間を狙って入ってくるこの場所はマークの受け渡しやどちらがプレッシャーを掛けるのかで一瞬躊躇する場所。ましてやSBがサイド奥に引っ張られた状態ならなおさら......ここには進入場所の頭に3ボランチの左右を置いて最悪進入スピードを遅らせる方策を採っていました。あとはアンカーがヘルプに来るのを待つかCBとSBが挟みに来るのを待つ。

そして最後の最後はニアにアーセナル選手を入らせない。フォアは背の高さでカバーできるので其処が最終的な砦です。


【言うは易く行うは難し】


これを90分続ける体力と精神力は半端無いものがある



『崩れたアーセナル』

DFラインへの序盤から終盤へかけての絶え間ないプレッシャー

安心してボールを預けられない不安

もともと【攻めのチーム】だけあって守備(攻撃の組み立て)が足を引っ張ると全体のリズムが悪くなる。つまりスピードに乗った攻撃が出来ないし、中盤の上がりもそれだけ遅くなる。アーセナルと言えども中盤のサポート無しに崩すほど個人が突出した選手は居ない。

一人で抜いちゃうウォルコットもスペースが無いと動けないし、よしんばスペースがあってもスピードに乗らせないように、ボールを取るディフェンスというよりスピードを殺すディフェンスの対策をハルは徹底していました。

何とかボールをアーセナルがPA付近まで運んだ頃にはスペースは埋まれてハルの守備陣形は整った状態。


一時、先制点をアーセナルが奪って勝ちが見えたかと思ったけど、一度守備のリズムが狂った状態で集中力の欠如が見えた所で、同点・追加点と立て続けにハルに取られて万事休す。

アーセナルの終盤の猛攻も最後までハルの集中力が切れなかった。そして最後まで前線の意欲と運動量も落ちなかった。


93年ぶりにハルがアーセナルに勝つという偉業を成し遂げました。


別段アーセナルに目に見えて大きな綻びがあったとは感じられない。

敢えて苦言を呈するならば、相手が二部上がりのチームだと言う事で舐めて掛かった節は無いだろうか?

序盤ちょっとしたパスミスでボールを外に出したりと緊張感に少し欠けていた所が漬け込まれる隙を与えてしまったとも言えるかもしれない


まぁ この万全(体力・気力・人材)のアーセナルにガップリ組んで倒したのは紛れも無い事実。それも先制点を許して逆転で勝ったところを見ても精神的にタフ。そして90分衰えない無尽蔵の体力。まさかこのアーセナルにあの戦い方で勝つチームが出るとは......机上の空論をやってのけたのか......それも悪質なファウルなしでやってのけたのが凄いかも......



アーセナル:Formation


      アデバヨール(25)  V・ペルシー(11)
 エブエ(27)                 ウォルコット(14)       
         セスク(4) デニウソン(15)

 クリシー(22)                 サニャ(3)
        ギャラス(10)  トゥーレ(5)


            アルムニア(1)


【得点】
51分 オウンゴール

【交代】
69分 エブエ ⇒ ベントナー(26)
77分 ウォルコット ⇒ ヴェラ(12)

※( )内は背番号


今日はベンゲルもやりようが無い。手をつけてどうにかなるような外科的手術があった訳ではない。かといって内科的な処置かと言うとそれも微妙な所。施す手が無かったのは事実。精神的処置で後半の頭はいい動きをしていたけど......

アデバヨールを前線に置いとくのは得策では無い気がする。寧ろ中盤に於いてボールを回させる事に集中させた方が良かったかも......ただアデバ自身はどうもボディコンタクトを嫌う傾向がある。ジャンプボールとかその競り合いは別にしてグラウンドでの競り合いを嫌う。だから球離れが良いのかもしれない......

今日のアーセナルは球離れが極端すぎる。先制点を取った時間帯はダイレクトが多かったけど、その他の時間帯は各駅停車で足元のボールを欲しがる。しつこくスペースに出る動きをしないと......

中々ファウルをもらえない......ファウルを貰うような動きが少なかったのも事実。CKは多かったけどFKは少なかった。セットプレーでの得点の期待も出来なかった。



ハル:Formation


        キング(23)  クサン(25)

          ジオヴァンニ(10)

    ボーテング(20)      マーニー(22)
           アシュビー(4)
 ドーソン(3)              McShane(17)
       ザヤット(24)  ターナー(6)

           マイヒル(1)


【得点】
62分 ジオヴァンニ
66分 クサン

【交代】
72分 ジオヴァンニ ⇒ ヒューズ(11)
76分 ボーテング ⇒ ガルシア(14)
80分 クサン ⇒ メンディ(15)

※( )内は背番号


途切れる事の無い集中力とタフな精神力。運動量もおのおの計算されている。

良い所で得点できているのも集中力が途切れるのを防いだ。

悪質なファウルをせずにほぼクリーンにゲームを展開。アーセナルを必要以上に興奮させず、アーセナル自身が内部に鬱憤を抱えさせるように仕向けたのは得策。

アーセナルが守りを得意とするチームじゃないだけに、今日の戦略が余計に効いたのかもしれない。ただしそれだけ前線からプレスを掛ければ後ろが手薄になるしスペースもある。それをアーセナル相手にやってのけたのが余計に凄い。    

2008年09月25日

AFC Champions League 2008【Quarter Final】浦和レッズ VS アル・カディシア【home】

この季節の風物詩『赤の衝撃』

スタンドを埋め尽くす赤はアジアを代表するクラブ

ここだけはJとは別の異次元に感じる



『成熟しつつある文化』

Jの中でも抜きん出た存在になりつつあるレッズ。

チーム力や戦い方は稚拙な面も窺えるけど、それ以外の環境はほぼ100%になりつつある。問題になった鹿島サポーターの呆れる暴挙『旗突き』や、ガンバサポーターのレッズサポーターへの挑発など、外の鬱憤をスタジアムに持ち込む風潮が日本にも見られようになりました。欧州で席巻した負の連鎖が起きつつあるけど、レッズだけは何とか踏みとどまっていると思いたい。是非とも先頭に立ってこの輪(正の連鎖)が他チームにも広がる事を切に願う。

応援が報われる瞬間というのは格別なんだろうな~

それが選手を奮い立たせるのかもしれない

特にこの時期のレッズはそれを感じる瞬間が多い



『苦労しそう』

全体をコンパクトに圧縮してボールの出所に人数を掛けてプレスしてくるアル・カディシア。ここら辺の守備はかなり徹底されていて訓練されている雰囲気が出ています。ボールの処理も落ち着いていて、むやみやたらに前に蹴る事は無く、細かく中盤で繋いでレッズの守備を引きつけて裏を意識的に狙っていました。かなり際どくGKとの1vs1を作られていましたが何とか防いでいる感じでした。

レッズが攻撃に熱心でカウンターを喰らっていた訳では無いところに問題の根深さがあります。

全体はボールを保持して攻めているのですが、中底の二人は攻撃に参加せずに定位置にべったり。攻撃は2Top+ポンテ+サイドWBのみ。これも全体的に選手の距離感がだだっ広く、とてもそこから何かを組み立てて点に繋がる気配はナシ。ただ一人ポンテだけが有機的にその距離感を詰めてボールを動かしていましたが、ほぼ絶望的な雰囲気です。サイドは何とか抜けてクロスを上げる位置まで行く事は出来るのですが、肝心の2Topがポジション争いに負けて体勢が整っていない中で放り込まれるので何も出来ない状態。ここに2列目からポンテ以外に飛び込んでくれば何かが変わるかもしれないけど、それを望むのは酷か......

2topがポストでボールをキープできなかったり、周りのサポートがポンテだけだったり、単純にクロスを放り込むだけだったり......今年も苦労しそうだな......ポンテが居なくなったら何も残らない(苦笑)



『先制から追加点』

予定どうりレッズが先制~追加点を確保して、後は時間が過ぎるのを待つだけ。

この時間帯が一番レッズの見せ所

鋭い苛烈なカウンターこそレッズの醍醐味

2topも割と生き生きと良い汗を掻いていたように感じます。ここら辺の守備から攻撃の速さはJでも指折りの速さと強さでしょう。

ただ何故か74分高原を下げて永井を投入してからギクシャク

前線を1topにして永井を右サイドに置いて、いつの間にかDFラインは5バックに......

前に行く推進力を失ったばかりか、中盤の網も自分達で穴を大きく開けた状態。辛うじて真ん中のCBが防いでいたから傷口が広がらなかったものの、何で自らリスクを負う守備を敷いたのかサッパリ

中盤の程よく高い位置でボールをカットしてカウンターが効いていた状態を自ら放棄したのは何か策があったのか?

結局前に行く推進力を失ったレッズはゴール前に釘付けにされる始末。中盤もほぼDFラインに吸収されてしまい。バイタルエリアもへったくれも無い(苦笑)

攻守一体のディフェンスこそレッズらしさだと思うのですが......


何はともあれ勝ち名乗りを上げて準決勝に進出

対戦相手はガンバというなんとも勿体無いカード

これが決勝ならばもっと盛りあっがた事だろうに......

懸念の鹿島はあっさり?敗退......ズブズブ......



浦和レッドダイヤモンズ:Formation


        高原(7)  エジミウソン(17)

             ポンテ
  相馬(16)                 平川(14)

         細貝(3)    山田(6)

      阿部(22)   闘莉王(4)   坪井(2)

             都築(23)


【得点】
31分 相馬
54分 闘莉王

【交代】
74分 高原 ⇒ 永井(9)
83分 ポンテ ⇒ 鈴木(13)
90分 エジミウソン ⇒ エクスデロ(15)

※( )内は背番号


やっぱCBに代表クラスの選手が欲しいですね。一人でも欠けたらそこで即終了の状態がここ数年続いている。闘莉王が怪我を完全に完治しないままピッチに立っているのは両者にとって不幸な事。殆ど怪我が癖になりつつある。

浦和にどうしても足りないのはCBもそうだけど、活きの良い生え抜きの若手が出てこないこと。出にくい体制や体質はあるけど他チームに比べても殆どここ最近出没していないのは、危機を通り越して死滅状態かもしれない。グルグル新陳代謝が出来ないクラブは盛者必衰の波に飲まれるのが世の常。かのジュビロを見ればそれが遠い未来の事ではないと誰もが肌で感じたはず。



アル・カディシア:Fromation


        ALMOTAWAA(17)
                 BENACHOUR(14)
   ALHENDI(8)
                  AL AMER(24)
         KEITA(5)   FAHED(15)
  MESAED(13)                ALNAMASH(2)
        ALSHAMARI(25)  HUSSAIN(4)

             NAWAF(22)

【得点】
ナシ

【交代】
63分  AL AMER ⇒ JOVANICIC(26)
63分   FAHED ⇒ ALMUTAIRI(7)
86分   KEITA ⇒ ALENEZI(27)


※( )内は背番号

守ってる状態の守備の緻密さはあるけど、全体が攻めに(カウンター以外)転じたときの緻密さは無い。相手が守備を固めてきた時の崩しのアイデアも乏しい。中間守備というかボールを回しながら相手の隙を窺うという試合になれていないのか、後半の序盤~中盤はボールをカットしてそこからカウンターがメチャメチャ効いていた。

  

2008年09月24日

プレミアリーグ08~09【第五節】チェルシー vs マンチェスター・ユナイテッド

おぉ 久しぶりにG・ネビル見た~

着実に世代交代の準備に入っているマンU

ソフトランディング出来るのかな?



『サイド殺し』

今日のマンUのテーマはこの言葉に尽きる。

チェルシーのサイド攻撃を徹底的に潰していました。その主戦場になっていたのが右サイド(チェルシー側なら左サイド)の攻防。

開幕から数試合経ってもベストメンバーには程遠い状態。そんな折サイドに攻撃的な選手より守備的な布陣を組む事の方が多い。他の試合で言えばアンデルソンとか最近は左SMFで使われるており、この試合もハーグリーブスを右SMFの位置に置いてA・コールに対面させている。

A・コールが厄介なのは、クロスやドリブルなど技術的に云々ではなく、その苛烈さが周り(スタンドも含む)に飛び火して、チームに勢いをつけたりリズムを形成する所にある。

火を点ける前に勢いを消し、スペースを埋めて密着マークしたりと、かなり激しく前半からやりあっていました。その効果もあったのか殆どサイド攻撃は意味をなしていませんでした。デコが試合直前に怪我のためか出場を回避した事も影響があったのか、全体的にチェルシーの攻撃の組み立てが固く、各駅停車の様相を呈していた事もブレーキの原因の一つかもしれません。



『ベルバトフ』

心配の種が尽きないですね

この試合も先制点に絡んだ所を見ても持っているものはあると思う。

18分~
エブラが中盤に顔を出す。ベルバトフがポストに入ってルーニーに叩く。ルーニーが縦に走りこんだエブラにスルーパス。エブラがPA内でボールをキープして中に折り返す。クロスして走ってきたスコールズとちょっと被るもののそれが逆にフェイントになりつつベルバトフがシュート。GKチェフがボールをこぼす、そこに走りこんだパクがシュートで先制。

かなり目まぐるしく選手が現れては消え、ポジションもかなり動き回っている。最終的にPA内に4人も侵入しているのも凄い気がする。


これだけ見ればベルバトフはチームにマッチしている気がするけど、実情は違う気がする。


まぁ......走らない(苦笑)

周りがガンガン走っているだけに余計に目立つ目立つ

多分他チームならばチェルシーも含めてストライカーがこのくらい走らなくても文句は出ないと思うけど、マンUだと一人走らない選手が居るだけで目立ってしまう。

ルーニーやテベスなんかが特殊だとする向きもあるけど......

守備だけでなく攻撃でもそんな場面がありました。

チェルシーのCKから全速力のカウンター攻撃の場面。ルーニーがボールを受けて全速力で走っている時、併走する形でベルバトフとパクが走り出した。ルーニーが相手に詰まってしまってスピードを緩めてしまった為、ここでカウンターに併走した二人は動きを止めてしまった。多分カウンターは失敗したと思って無駄な体力は使うまいと思ったのかもしれない......がルーニーは結局相手を抜いてゴール前に爆走。気がつけば周りには誰も居らずカウンター攻撃失敗。

昨年ならばここに必ずテベスやC・ロナウドが必ず顔を出していた事は間違いない。実際交代でC・ロナウドが入った後はルーニーと一緒に爆走していました。

攻守に於いてモチベーションがキレがちなベルバトフ

守備が得意で無いのは分かるけど、攻撃で手を抜いていたら何の意味も無い

正直、何度も交代のチャンスはあったけど、信じられないくらいファーガソン監督は我慢をして起用している。このチェルシー戦でさえ先の先を見つめた試運転に過ぎない試合にしてしまっている。


ただ単に三悪童が凄すぎるのか異常なのか......

走らないと私が野次ってしまうC・ロナウドでさえ、ここまで走らない事は無い。周りの状況を無視して前線に悠然と歩いて戻ってしまう。これが本来のストライカーという人種なのだろうか?


ファーガソン監督はどうやって飴と鞭でベルバトフを動かすのか興味が尽きない。靴が飛んでくる前に動いた方がいい気もするけど(苦笑)



『暗い影』

何となく目立っていないけどチェルシーも思ったより効果的な攻撃は演出できていない。手負いに近いマンU相手にセットプレーで同点で追いつくのがやっと言った感じ。

特にランパードがこの試合殆ど画面にも実況でも出てこない。たまにCKで蹴りに来るとき顔が出るぐらい。

バラックに至っては試合に出ている意味があるのか分からない。

デコなしじゃ動きも攻撃の組み立ても固いし......この程度のマンUに引き分けじゃ......

唯一、J・コールが暴れていたのが印象に残るぐらい



『石崎の顔面ブロック』

プレミアの強さ......4強の守備の粘りはここにある

別に顔面ブロックするわけじゃないけど、それさえも厭わないシュートブロックの数々

体の強さや背の高さ跳躍力など、フィジカルばかりが注目されがちだけど、最終的に何が違うのかといえばシュートコースに投げ出される体や足が失点を許さない。

シュートをブロックする為に投げ出される体や足。そのブロック精度が高ければ高いほど4強に近いし失点が低いのは言うまでも無い。

そしてコレに類するけどサイドの攻防も、クロスそのものをブロックするクロスブロックも4強の特徴かもしれない。

色んな体格やスピード、テクニックを持つ選手が多いけど、そんな選手からボールを奪う事は容易でないけど、シュートをブロックしたりクロスをブロックする事は何とかできる。

ある意味カテナチオのエキスを抽出した形

粘りや堅さはコレをどれだけ出来るかが指標になっている

もちろんシュートを打つ前、クロスを上げる前にボールを奪う、止めるに越した事は無いけど、何事も全て上手く行くわけではない......




チェルシー:Formation


            アネルカ(39)
   マルーダ(15)            J・コール(10)

       ランパード(8)  バラック(13)

            ミケル(12)

   A・コール(3)            ボジングワ(17)
         テリー(26)  カルバーリョ(6)


             チェフ(1)


【得点】
80分 カルー

【交代】
12分 カルバーリョ ⇒ アレックス(33)
46分 マルーダ ⇒ ドログバ(11)
74分 バラック ⇒ カルー(21)

※( )内は背番号


未だにロビーニョへの口撃が絶えないけど、どっちもどっち。

ロビーニョに構っていられるほどチェルシーが安泰だとはとても......

ドログバが戻ってきたけど、アネルカどうするんだろ?



マンチェスター・ユナイテッド:Formation


        ルーニー(10)  ベルバトフ(9)

   パク(13)              ハーグリーブス(4)
       スコールズ(18)  フレッチャー(24)

  エブラ(3)                G・ネビル(2)
       エヴァンズ(23) ファーディナンド(5)


           ファン・デル・サール(1)


【得点】
18分 パク

【交代】
32分 ファン・デル・サール ⇒ クシュチャク(29)
55分 スコールズ ⇒ C・ロナウド(7)
75分 パク ⇒ オシェイ(22)

※( )内は背番号


いつも思うけどルーニーとパクのポジションチェンジは、ルーニーがパクを弾き飛ばしているに過ぎない。何だか【THE弱肉強食】って感じがする(苦笑)

C・ロナウドはまだ4割から良くて6割程度のパフォーマンス
縦に走るスピードは昨年と変わらない強烈さがあるけど、ドリブルで一人も抜けなかったり、守備に戻る体力がない所を見ても、全開まだまだ


ハーグリーブスとA・コールの攻防は面白かった。互いのプライドのぶつかり合いは見応えがある。

フレッチャーが今シーズンは中底のメインになりそう?
ただキャリックと間違えやすいのが玉に傷?
これにオシェイが加わると見分けがつかない......

私ならば口の中が血で一杯なるほど、苦虫を噛み締めているベルバトフ。あんなに気長?に構えているファーガソン監督は流石なのかな
超長期政権だからこその御技か         

2008年09月21日

プレミアリーグ08~09【第五節】ボルトン vs アーセナル

あの美少年スモラレク......老けたな~

それだけ私もおっさんになったんだな......

時の流れは早いですね




『かつて中田英寿が所属していたボルトン』

あんまりコレといって印象が無いけど、一つ覚えているのはただゴール前にロングボールを蹴るだけのチーム。中田が其処で我慢していた事が凄く不思議だったことを覚えています。

まぁ今も何が変わるわけでも無いですが......



『どたばたアーセナル』

これから続く連戦を考慮してローテションを組んできたアーセナル

いつも以上にSMFをちょい中に入れて、SBのコースを空けて波状攻撃を仕掛けやすくしていました。


14分~ CKからボルトンのデイヴィスが先制

何となくロングボールというかロブボールに辟易気味のアーセナル。相手の得意戦法という事もあるけど、ボディーコンタクトも厳しいし、ボールの出所と貰い手にも厳しくプレスを掛けて、アーセナルが気持ちよくボールを回せない。そんな中でセットプレーからの失点でした。

アーセナルの悪い癖が出ないといいんだけど......

力任せというか形振り構わず攻めるアーセナル

このアーセナルの迫力に気圧されたのか、ボルトンが亀のように守る展開に......守りを固めてしまう心理は分かるけど、肝心な所で防いでいるとは言えない状態。PA内でボールを回されるし、シュートもゴールに嫌われてアーセナルが得点できないだけの状態。

それもこれもカウンターの姿勢も見せないから

相手の守備を脅かすぐらい鋭いカウンターを一本でも見せれば、少なくともSBがあんなに深い位置まで上がりきる事はないはず。カウンターで得点できないまでも、DFラインを押し上げる時間は稼げるし、守備隊形を整えるだけの時間は稼げるはず、表裏一体の攻守はどちらかに振り切れば勝てるものではない。

アーセナルの波状攻撃が熾烈を極め、そしてアーセナルが焦れずにバイタルエリアでボールを回し、相手が崩れるのを待ち、焦ってミドルシュートを打つ事が無かった所で勝負は決まった気がします。

26分~ 怒涛の勢いをそのままぶつけてエブエの同点ゴール

27分~ ベントナーの攻撃で逆転

せっかくアーセナルを焦らせる展開に持ち込んだのに、あまりにも受けに回りすぎた。強かにゲームを切るとか、遅らせるとか、アーセナル相手に真っ向から正々堂々、相手の土俵で挑んだ所で力の差は歴然



『歯車』

前半終了間際。クリシーとデイヴィスが交錯。

クリシーは負傷して後半はジュルー投入。

ジュルー投入でサニャが左SBにポジションを変えました。

これで歯車が狂ったのかSBが攻撃に上がれなくなった。攻撃のリズムが狂いだして前半のようなパス回しが出来ない。

計らずして受けに回ってしまったアーセナル

ここにボルトンがつけ込むのですが、詰めが甘い

連続したセットプレーでも決めきれず......


アーセナルも前半使っていたSMFをちょい中に入れる戦法も、SBが容易に上がる状況じゃないだけに只の無駄。

そこを中盤の支配力の増強とカウンターに特化する布陣を敷くためにウォルコットを投入。


これで流れがガラッと変わってしまいました。

折角アーセナルを追い詰めていたボルトンも終わり


前方に広大なスペースとウォルコットのドリブルが合わさって

86分~ カウンターからウォルコットが中央をドリブルで突っ込んでDFを引きつけて、右サイドに開いたアデバヨールにスルー。そしてそこからまたまた逆サイドの大外に走りこんだデニウソンに渡って3点目。

切り札を持っていて相手に引導を渡せるアーセナル

相手を追い詰めても切り札の無いボルトン

その差は大きい



ボルトン:Formation


            デイヴィス(14)

            スモラレク(10)
    ガードナー(11)         ジョーイ(8)

        ノーラン(4)    ムアンバ(6)

   サミュエル(3)           ステインション(15)
         アンディ(31)  シットゥ(24)


            ヤスケライネン(22)

【得点】
14分 デイヴィス

【交代】
56分 スモラレク ⇒ リガ(17)
61分 ジョーイ ⇒ マッキャン(19)
81分 ムアンバ ⇒ ヴァズ・テ(20)

※( )内は背番号

ノーランとか、かなり際どいミドルシュートを打ててたけど、これが決まっていれば何か変わったかも。

後半ウォルコットを投入されるまでに試合を決め切れなかったのが...



アーセナル:Formation


        ベントナー(26)  アデバヨール(25)

      エブエ(27)          デニウソン(15)
           セスク(4) 
                 ソング(17)
   クリシー(22)                サニャ(3)
          ギャラス(10) トゥーレ(5)


             アルムニア(1)


【得点】
26分 エブエ
27分 ベントナー
87分 デニウソン

【交代】
46分 クリシー ⇒ ジュルー(20)
73分 ベントナー ⇒ ウォルコット(14)
85分 エブエ ⇒ ラムジー(16)

※( )内は背番号

ウォルコットに加速させるだけのスペースを与えると手が付けられない。ドリブルだけならばC・ロナウドに匹敵する。いやそれ以上か?

クリシーの負傷はかなり痛い。怪我がどの程度か分からないけど、攻守共に昨年から安定した中でやってきただけに......

実質アーセナルの王様セスク。三点目喜びすぎて?ボールを放さずゲームを故意?に遅らせてイエローを貰う辺り、そこがなかなか代表でポジションを奪えない原因なんじゃないだろうか。若さというか変な所でイエローを貰ってしまう......セスクを大人にする・彼を脅かすだけの実力を持った選手が現れない限り、この短絡的過ぎる行動が治らない気がする   

デニウソンが意外にセスクを脅かす存在になるかも......

2008年09月20日

プレミアリーグ08~09【第四節】リバプール vs マンチェスター・ユナイテッド

ちょい古い試合ですが......

リバプールにはキーン

マンUにはベルバトフトと加入FWの活躍が期待されます。



『両者の抱える問題』

両者共に抱える問題はFW。

ただ同じFWでも欲するものが大分違う。

リバプールに求められるのは《トーレスの相棒》であり《ジェラードに頼らない攻撃の構築》である。もちろんジェラードがそこに関与した時、二倍三倍になる相性の良さがあるに越した事は無い。

一方のマンUは《ローテーションを組める人材》であり《FWの柱になりうる存在》である。ルーニーやテベスの稼働率を減らして怪我や体力の回復に努める。近い将来起こりうるギグスの引退に備えて攻撃の再構築と人選の見極め。


深刻なのはリバプールの方かな?

キーンの働きそのものが勝敗に直結している分、掛かる期待と重圧は半端ではないはず。なかなか得点出来てない分より一層周りからの重圧が掛かるはず、その上この試合トーレス&ジェラードが怪我でベンチに入っている。全力でフル出場となると、まだまだ様子を見ながらということでキーンに期待するところがより一層増している。

その分、ベルバトフに掛かる重圧は本人程度。C・ロナウドが居ない為ちょっと苦しいは苦しいけど、ほぼベストメンバーで組めて特に不安は無い。怪我明けの選手も戻りつつあるし......



『タイトロープ』

3分~ テベスが中盤のボールにチェイシングを掛けてそこでボールを奪取。ミドルパスで前線へ出た所でアンデルソンがダイレクトパスで裏へ出す。そこに反応したベルバトフがPA内深い位置からマイナスのパスを送って、そこに走りこんだテベスが先制弾。

予想以上に早い段階で結果を出したベルバトフ。ベルバトフの周りに祝福の選手が集まる辺り、チーム全体が彼がチームに馴染む為に全力でサポートしているのが分かる一瞬。

ただ早過ぎたような気がしないでもない......

リバプールの今日の守備は気合が入ったものだけど、先制点の場面はちょっとエアポケットに入った感じ。ただ前線のチェイシングとプレスは初っ端から全開で猛烈にプレッシャーを掛け続けていました

これにちょっと対処できないマンU

かなり際どいパスコースとパススピードを維持しなくてはならず、いつも以上にパスの組み立てに神経を使わなくてはならない。リバプールのチェイシングに追い詰められてかなり精神的にキツキツなのが見て取れる。その為か徐々に攻撃の緩急をつけ難くなり、一本調子の攻撃しか出来なくなり勢いは徐々に失われていった。



『緩急の付け方』

それぞれのチームで全く違うけど、マンUを例に取ると一番緩急を付けるのが上手いのはギグスでしょう。残念ながら全盛期のギグスを見た事が無いので今と違うのは想像でしか想い計る事が出来ないけど、ベテランらしいゲームを読む力を駆使した緩急の付け方です。
よく《ボールを落ち着かせる》とか表現されるチームにとって安心してボールを預けられる存在。容易にはボールを失わない為ボールを預けて前に走れるし、そこにボールを送る技術もある。長年培われたゲームを読む力と相まって緩急を付けると思われる。

ギグスほど安定感があるとは思えないけど、C・ロナウドも計らずも緩急を付けている。トリッキーなボールコントロールや切り替えし、そしてドリブルなどボールを失わない技術があるからこそボールが集まってくるし、そこで緩急が付いてしまう。

昨シーズンのマンUの必殺パターンは、ルーニー&テベスが前線から中盤に猛烈なプレスとチェイシングを掛けて、中盤の網に掛けてボールを取る。そこからサイドのC・ロナウド又はギグスに出して一呼吸置く(ドリブルで突破するかキープか)。その間にルーニー&テベスが前を向く時間と前線に戻る時間を作る。それに引っ張られてC・ロナウド又はギグスのマークが緩んで中盤との連携で前線にボールを運べ易くなる。そして2トップ+逆サイドのC・ロナウド(ギグス)で得点してしまう。

これが昨シーズンは面白いように決まっていた。ギグス&C・ロナウドのテクニックがあるからこそ出来たと言っても過言ではない。



『亀裂』

何となくイーブンの展開になってどっちつかずのゲーム展開。

マンUの攻撃もいまいちシックリこない。かといってリバプールも攻撃に関してはマンU以上に、暗中模索というかコレという打開策も何もない。もともと個人の連携の上に成り立っているリバプールの攻撃は、その柱であるトーレス&ジェラードを失っては誰が何をするのかさえ分からない状態。思いっきり動きがズレたり、あらぬ方向に走ったりパスを出したりはザラ。こうみるとマンUの攻守が如何に洗練されたものか分かる......

ただし、サッカーはそれだけで全てが左右されるわけではない。

27分~ リバプールのシュート? クロス?が味方に当たって不規則なボールとなってゴール前に......其処に詰めたリバプール選手。当然ブラウンはその選手に付いて行く......予期しないボールにファン・デル・サールは何よりもパンチングでクリアを図る。そこに相手と併走してきたブラウンにパンチングしたボールが当たってオウンゴール

何とも残酷な......

リバプールにコレといって攻めもなかったのに偶然が産んだ産物。

何となく勢いに乗っていたリバプールもこれでより一層加速。

兎に角、勢いを防いでいたマンUにまた不運が......

中盤でリバプールを防いでいたキャリックが怪我のためか動きがおかしくなる。途端に何か箍が外れたかのようにリバプールがガンガン攻め込む。寸での所で防ぐ力がマンUにはあるから失点という所まではいかないけど、何かがおかしい......



『目に見え始めた亀裂の発端』

後半、キャリックに代えてギグスを投入。左SMFのアンデルソンをCMFに持ってきて昨年までと同じ形にしてきました。


何も問題はないように思えた......


ただ後半が始まっても、依然としてリバプールの勢いが消えない

より一層攻め込まれて、マンUが攻め込む場面なんて皆無に等しい


一体何がおかしいのだろう......


どうしてもマンUの中盤の支配力が弱まって、どうしてもリバプールに好きなように動かれてしまう。守備も後手を踏んでしまう。

その上ジェラードを投入されたとあっては、より一層リバプールの動きに精細さが光ってくる。


たたらを踏んでいたファーガソン監督も積極的に中盤に戦力を投入する

スコールズに代えてハーグリーブスを投入しても駄目

アンデルソンに代えてナニを投入しても駄目

そして見えてきたのは......



『ベルバトフ苦悩の始まり』

マンUの最初の守備の初手は、テベスとルーニーのチェイシングとプレスから始まります。彼ら二人が挟み込むように動く事によって中盤でのパスコースが限定される。相手はボールをDFに下げるか苦し紛れに出すか選択するしかない。実際前半はリバプールも五分の苦し紛れのロングボールを放り込んでいました。
テベスはともかくベルバトフが意識的に守備にチェイシングに走る事はない。元々前線でドッシリ構えてボールが来るのを待つのに慣れすぎたのか走らない。片腕を失ったまま走るテベスは不満顔。前線からのプレスが全く意味をなさなくなったマンUは(あくまでも想像)容易にパスコースを見つける事が出来、前線に走りこむ事が出来る。
結局、この流れからリバプールに逆転弾を許す事になりました。

この結果、リバプールはホームでマンUを七年ぶりに下す快挙を得ました。


試合後のインタビューからするとファーガソン監督は自身の失態を自覚しているようでした。守備が悪かった事を認めている事から想像するに

ベルバトフの動きが原因である事は分かった上で交代カードを切っていたのかもしれません。ベルバトフを早々に見切りをつけることは簡単。スパーサブに置いとけば去年までのやり方で何とかなるのは分かりきった事。ただそれだけでは勝ち抜けないことを分かっているし、これから先不測の事態も考えられる。ある意味高い授業料を払ってでもベルバトフにマンUのやり方を見せたかったのかもしれません。今までは求められなかった事も要求されている事を自覚して欲しかったのかもしれない。もしくはベルバトフが投入された時は全く違う守備のやり方を模索しないといけない事をチーム全体に植えつけたかったのかもしれません。



かなり高い授業料だけど、ベルバトフ自身がそれに気付いて何か出来ないとC・ロナウドが出てきたらあっという間に消し飛ばされてしまう。


それにしても、ここまで前線からのプレスとチェイシングが強烈だったのかと思い知らされる。マンUの中盤がちょっと今回混乱したとはいえ、意外と単独での支配力が弱い事を露呈する形になってしまったのはかなり不味い......様々な不運が重なり合った上でとはいえ......




リバプール:Formation


        キーン(7)  カイト(18)

 リエラ(11)               ベナユン(15)
      X・アロンソ(14) マスケラーノ(20)

 アウレリオ(12)             アルベロア(17)
      キャラガー(23) シュクルテル(37)


           レイナ(25)


【得点】
27分 オウンゴール 
77分 バベル

【交代】
68分 ベナユン ⇒ ジェラード(8)
71分 リエラ ⇒ バベル(19)
87分 マスケラーノ ⇒ ヒーピア(4)


※( )内は背番号

まだまだリバプールは攻撃に関しては長いトンネルから抜け出していない。キーンがあと一歩の所まで来ているけど得点が取れない。取ってしまえば何かが変わる気がするんだけど......依然としてキーンとトーレスの共存が出来ない事には先が無いのは変わらないけど

それとジェラードがFWに近い所で動かないと何も生まれない体質もどうにかしないと......



マンチェスター・ユナイテッド:Formation


       テベス(32)  ベルバトフ(9)
  
 アンデルソン(8)           ルーニー(10)
       
      スコールズ(18) キャリック(16)

 エブラ(3)               ブラウン(6)
     ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)


         ファン・デル・サール(1)
     
【得点】
3分 テベス

【交代】
46分 キャリック ⇒ ギグス(11)
66分 スコールズ ⇒ ハーグリーブス(4)
78分 アンデルソン ⇒ ナニ(17)

【警告】
テベス、ヴィディッチ、ナニ

【退場】
90分 ヴィディッチ


※( )内は背番号

ルーニーがゴールから遠い位置に居るとちょいつらい。ボカスカシュートを打つのもリズムを作るのに一役買っていたのかな

ギグスを投入しても流れが変わらなかったのは痛い。ルーニーを元の位置に戻すのは簡単だけど、それじゃベルバトフを獲った意味が無い。

リーグ戦でどこまで我慢して使うのか......どんな風に使うのか興味が尽きない

セントラルMFが多いというのは、逆の意味で言うとコレといった人材が定まっていない証拠なのか?

2008年09月18日

AFC Champions League 2008【Quarter Final】鹿島アントラーズ vs アデレード・ユナイテッド【home】

ノロノロ台風13号。風よりも雨の降る量が気になる

それにしても根性のある台風だこと......

何故か竜巻注意報が出たり、雷が鳴ったり落ちたりとちょっと台風らしくない状況が怖さを誘う(苦笑)



【もっと出来る子だと思っていたのに】


誤解を恐れず申し上げるならば、正直私の中で鹿島は好きなチームには入らない。但し、愚直なまでにJ発足当初から同じ方針を貫きとうしてきたその理念には感嘆する。周りに流されない確固としたものが確かに存在する。時には古風・頑固と揶揄されても昨年Jを制覇した事実は揺るがしようが無い。名門と呼ばれたクラブの没落が多い中、一時の低迷はあったにせよ、J戦国時代にあって新興クラブに引けを取らない力を発揮しているのだから、長年積み上げられた重みは何物にも代えがたい

ただその鹿島でさえも対外試合となると、どうしても内弁慶を発揮していたようで、昨年川崎・浦和がグループリーグを突破するまで、Jのクラブはアジアに於いて後塵を拝していました。

今日の相手アデレード・ユナイテッド。確かに失点も少なく手堅く勝ってきた印象があります。実際守備はかなり手堅く、細部まで作りこまれていて最後の最後は鍵を閉める感じはしますが、攻撃に於いてはシンプルというか手抜きというか、殆ど1、2、3となぞるかのように小学生のようなシンプルさ。攻撃には無頓着......

その守備も中盤はマンツーマンで見ており、ダイレクトやコンビネーション(ワンツー)には付いていけず、度々フリーで抜け出すことも稀ではありませんでした。

ただ如何せん鹿島の攻撃が淡白というか、DF-MF間のバイタルエリアで貰ってもミドルシュートを打ちまくる。前半のこのミドルシュートを意識的に打つのは布石だと解説の宮澤ミッシェルさんが言っていたのを聞いて、鹿島らしいというか、強かというか抜け目の無い戦略だと思っていたのですが......



『戦略ミス?』

アデレード・ユナイテッドがDFラインを低く保っているのを、DFを引き出して穴を作らせる為に、ミドルシュートを打つのは一つの打開策。

相手がシュートと思って身構えた所をワンツーなどのコンビネーションで抜け出すなど、戦略の幅が広がったはず。

ただ後半鹿島がしてきたのは、サイドチェンジで相手の守備陣形を大きく崩そうとするものでした。別段コレそのものにケチを付ける気はないけど、左サイドの基点にマルキーニョスを開かせっぱなしはどうなの?

左サイドでサイドチェンジのパスを受けるまでは良しとするものの、そのままサイドに張り付かせたまま、クロスを上げさせるなんて愚の骨頂としか言えない。流れの中で行うならまだしも、ずっと左サイドに固定させて何か意図があったとは到底思えない。マークを引き出そうと狙ったのかもしれないけど、DFラインはゾーンで守っていたし、CBが引き出されるなんて単純なミスをしてくるチームがここまで勝ち上がってくる訳も無い。ましてやアデレードの相対する所には190近い長身のSBが居るから別段CBが出て行く必要も無かった......

結局、もっともゴールに近い所に居ないといけないマルキーニョスをクロスの旗手に持ってきた所で鹿島は終わっていました。あれだけコンビネーションにボロボロだった所も突き忘れ、前半のミドルも布石ではなく焦りだったのかもしれません。

何と言うか弱点が見えているのに、盲目的に何かを実行する辺りに、日本人の儚さを見る

多分......考えて走るとか、そんなものから一番遠い所に居る気がする

鹿島なら別にそれを抜きにしても、もっと強かにサッカーを出来ると思っていただけに、結局終わってみれば内田のラッキーなオウンゴールを誘うグラウンダーのクロスで同点で終わって救われた感じが、何とも言いがたい不安を煽ります。

それにしても何でマルキーニョスを左サイドに張り付かせたままにしてたんだろ......事前のスカウトで何か弱点か何かがあったのか......それにしてもポストにマルキーニョスが受けるのは分かるけど、何でそのあと中に、PA内に入らないのか不思議でならない......

後半、ダニーロや増田などサイドで基点に動かないといけない面々がゲームから消えていた所から見ても、そこに戦力を投入して、マルキーニョスをゴール前に持ってきた方が良かったんじゃ......


何かスッキリしない

ちょっと鹿島の内弁慶が思わぬ所で出たのが......



鹿島アントラーズ:Formation


        マルキーニョス(18)  興梠(13)

  ダニーロ(11)               増田(14)
          青木(15)  小笠原(6)

  新井場(7)                 内田(2)
          大岩(4)   岩政(3)

            曽ヶ端(21)


【得点】
45分+ オウンゴール

【交代】
46分 新井場 ⇒ 中田浩二(5)
75分 増田 ⇒ 佐々木(17)
80分 興梠 ⇒ 田代(9)

【警告】
小笠原、青木、増田

※( )内は背番号

ガンバはアウェーで勝利、浦和は2-3で負けたけどアウェーでのこと、その反面鹿島のこのドローは非常に危うい。

アデレードのこの守備をアウェーで突き崩せるか。
      


アデレード・ユナイテッド:Formation


            AGOSTINO(9)

   PANTELIS(7)    DIEGO(22)    DODD(13)

       BARBIERO(26)    REID(24)

 JAMEISON(14)                RICHARD(18)
         SASA(19)   COSTANZO(4)


             JOSIP(30)

【得点】
37分 DODD

【交代】
46分 AGOSTINO ⇒ RODRIGUES(10)
70分 DIEGO ⇒ CASSIO(6)
77分 PANTELIS ⇒ SARKIES(8)

【警告】
 RICHARD、SASA、COSTANZO、JOSIP

※(  )内は背番号

クロスを上げて得点を狙う以外は、中盤のREIDがリズムを作りながら前に上がってミドルを打つ以外に無い。REIDは確かに小笠原や遠藤タイプだけど、守備が基本だからそんなに上がって攻撃参加をするわけでもない。クロスにしても上げさせなければ何てこと無い精度とスピード。奇をてらった訳でもないのに......一瞬気が緩んだ所を、どのチームもやられたのだろう。

守備もコンビネーションに付いていけない程度のもの、確かに当たりは強くてその辺でボディーブローのように体力を奪われるかもしれない

 

2008年09月15日

プレミアリーグ08~09【第四節】ブラックバーン vs アーセナル

代表戦で華々しく活躍したウォルコット

アーセナルでは未だ確固としたポジションを得ていない

勢いに乗ってポジション奪取となるか?



『チャレンジ精神とチャンスを与える』

ブラックバーンの監督はポール・インス40歳

サンダーランドの監督はロイ・キーン37歳

ミドルスブラの監督はギャレス・サウスゲイト38歳


日本では考えられないくらい若い。

※ちなみにJリーグの監督
札幌   ......三浦俊也   45歳
鹿島   ......オリヴェイラ 58歳
浦和   ......エンゲルス  51歳
大宮   ......樋口靖洋   47歳
千葉   ......ミラー    59歳
柏    ......石崎信弘   50歳
FC東京  ......城福浩    47歳
ヴェルディ......柱谷哲二   44歳
川崎   ......高畠勉    40歳
横浜   ......木村浩吉   47歳
新潟   ......鈴木淳    47歳
清水   ......長谷川健太  43歳
磐田   ......オフト    61歳
名古屋  ......ストイコビッチ 43歳
京都   ......加藤久    52歳
大阪   ......西野朗    53歳
神戸   ......松田浩    48歳
大分   ......シャムスカ  43歳

意外と日本人監督が多くてビックリだけど、中堅どころが多い。流石に30台の監督は居ないけど......西野さんも何だかんだで53か......意外に東京の城福さんが47歳には軽くショック(苦笑)

顔と名前が一致するのは僅か......まだまだ日本人監督が海外移籍するほどの層はない選手の人材育成ももちろん必要だけど、監督&コーチの育成の方がより重要な気がする。

どんなに素晴らしい選手の逸材が居てもそれを育てる監督&コーチが未熟ならば只の宝の持ち腐れに過ぎない。

ドーハ組みとかそろそろ監督&コーチでどんどん出てこなきゃならないのに見知った顔は数知れず。この分だとその下の世代がJの監督になるのは40~50代にならないと無理なのかな(苦笑)



『ウォルコット使用法』

イングランド代表で華々しく活躍した後であるために、周囲の見る目が今まで以上に変わった事は確か。ウォルコットがドリブルで仕掛けるとやっぱりちょっと引き気味に守る傾向がある。今までならば体を密着させてガンガン当たりに行っていたけど、避けられるのを恐れてかどうもワンテンポ遅いし、ガンガン削りに行くほどでもない。畏怖されている状況は名実共にスターの仲間入りを果たしたという事かな?

この日の先制点も、GKからのロングボールをサイドで受けたウォルコットが、中にドリブルで切れ込んで三人抜きを演じた所で、ブラックバーンDFラインが飛び出して押さえに行くのかシュートコースを切りに行くのか一瞬判断を躊躇した所を、目を放してフリーになったファン・ペルシーにスルーパスを出してアシストをウォルコットが決めました。

容易に飛び込んでボールを奪いに行けない怖さがウォルコットにはある

たしかに一見するとアーセナルペースに思えましたが、点差とは関係なくこの日は最悪に近かったのかもしれません。

特に守備に於いてかなり危うい、紙一重の所で守り抜いていた印象があります。

その発端となったのは左サイドでの守備

相対するエマートンのマークに四苦八苦していました。ただこの守備は別段難しくないようにも思えたのですが......

度々エマートンがドフリーでボールを受ける場面が増えた所を見ても、SBのクリシーが見るのかSMFのウォルコットが見るのか、受け渡しの問題なのかどうか......

ただクリシーが中に絞ってCBとの距離を詰めていた所を見ると、どうもウォルコットが守備に戻るべき所で戻っていなかったのではないかと思われます。実際後半になるとウォルコットを逆サイドに持ってきてサイドの守備はSBのサーニャとCMFのセスクがきちんと役割分担して見ていました。セスクが守備にもしくはサイドに引っ張られる分アーセナルの展開力と支配力が弱まってより一層ブラックバーンペースになったことは皮肉でしかありませんが......

結局早々に諦めたのか、ウォルコットを下げて守備力の高いソングを入れた時点で、今日のアーセナルはパス回しで相手を支配する事を諦めて、きちんとした守備ブロックを形成した上でカウンターで相手を仕留める作戦に移行しました。この意思と意図がハッキリした辺りから上手くボールが回るよう......

確かにウォルコットのドリブルのは他にない魅力を感じるけど、それを可能にするチーム状況はまだまだ整っていないし、ウォルコット自身もそれをチームの中で上手く還元・フィットさせるにはもうちょっと時間が掛かりそう......それにしても守備には少なくとも戻ろうよ......

点差がドンドン開いたのに、今までのアーセナルらしい華麗さはなかった所を見ると根は深い気がする




『アーセナルのパス回し』

PA付近でガンガン回すアーセナル(今日は回数は少なかったけど)。もっとDFラインを上げろよとか思うけど、出来ないんだよな......

一つ気付いたのは、最初の一押しでDFラインの頭を押していること。

攻め入った所で最初にDFラインをPA付近に押し込む。そこでフィニッシュに持ち込めばそれで終わり。
出来ない時は体制を立て直すんだけど、この時にDFラインを押し上げるチャンスがある。それが出来ない。なぜならその頭を抑えているDFラインの前に居るMF(CMF)が塞がっているから押上も出来ない。

では何故そのMFも押上げが出来ないかというと、そのMFの前でアーセナルがボール回しをするから。ボールを獲りに行けば済む話しだけど、飛び込めばDF-MF間のバイタルエリアがガラ空きになって其処を自由に使われる可能性もあるし、避けられてドリブル進入を許して、そこからワンツーやスルーパス、果てはシュートを打たれる可能性もあるだけにMFが飛び込めない状況を作っている。

それも飛び込むか飛び込まないか悩ましい距離で誘っている状況だけに非常にやっかい。これをセスクが中心になってやっているのが凄い

若いのにこの辺の微妙な心理というか、獲物を追い詰めて止めを刺す距離感を分かっているのが凄い気がする。やったら滅多らミドルシュートを打てば良いと言う物でもない。



結局、今日はアーセナルらしいパス回しは見れないかと思ったけど、最終盤に17歳ラムジーと16歳ウィルシャーを投入して、試合を終幕に持っていくようにゲームをコントロールした辺りでブラックバーンはボールに触る事さえ出来なくなり、果てはアデバのハットトリックまでもが飛び出す始末。其処が知れないというか、次から次に出てくる若手に羨望の眼差ししかありません。

点差は別としても、キッチリ勝ちを拾えるアーセナルの強かさが垣間見えました。その上で若手にも経験を積ませて自信を持たせる用意周到さ......当分はアーセナルは安泰なのかな......

点差は開いていたけど、チャンスの数で言えばブラックバーンも同等以上だったけど、それを決め切れなかった。最後の最後で踏ん張ったアーセナル守備陣が凄いのか、逆にキバリが足りない我慢が出来ないブラックバーンの守備陣が不味いのか......インス監督はかなり厳しい立場に追い込まれた気がする。もっとガチガチの点を取られて取り返しての展開になってもおかしくなかったのに......



ブラックバーン:Formation


        ロバーツ(30)  サンタ・クルス(9)
ペデルセン(12)                  エマートン(7)

        アンドリュース(17) リード(16)

ウォーノック(3)                シンプソン(22)
         ネルセン(6)  サンバ(4)

            
             ロビンソン(1) 


【得点】
なし

【交代】
69分 ロバーツ ⇒ マッカーシー(10)
69分 ペデルゼン ⇒ トレイシー(24)
73分 シンプソン ⇒ ダービシャー(27)


※( )内は背番号

シンプソンを下げてダービシャーを入れた辺りで、右SBにエマートンが下がった辺りから、ぱったりブラックバーンの攻撃は途絶えました。
きっちりアーセナルが守備ブロックを崩さなかったのもあるけど、ブラックバーンの選手も前の選手を追い越して走るとか、相手を引き付けたり崩す動きがなくなった。結局この交代は失策と取られてもおかしくない。



アーセナル:Formation


      ファン・ペルシー(11)  アデバヨール(25)
 ウォルコット(14)              
                        エブエ(27)
       デニウソン(15)    セスク(4)

 クリシー(22)                 サニャ(3)
         ギャラス(10) トゥーレ(5)

             アルムニア(1)


【得点】
8分 ファン・ペルシー
45分 アデバヨール
81分 アデバヨール《PK》
90分 アデバヨール

【交代】
64分 ウォルコット ⇒ ソング(17)
82分 エブエ ⇒ ラムジー(16)
84分 ファン・ペルシー ⇒ ウィルシャー(19)

※( )内は背番号


ウォルコットとクリシーの相性はちょっとね......

セスクやウォルコットも若いけど、それに輪を掛けてラムジーやウィルシャーを出してくる辺り、年齢の感覚が分からなくなる。そして彼らが戦っているのはプレミアリーグ。         

2008年09月14日

プレミアリーグ08~09【第四節】マンチェスター・シティ vs チェルシー

意外に書くのが初のマンチェスター・C

変化の兆しが見えつつあるチェルシー

まぁ 札束対決とも言えるけど......



『サッカーは札束で変わるのか?』

残念ながらコレには《YES》と答えるしかない。

目の前に青い実例が居るだけに動かしようのない事実です。


そして早速この試合その効果が表れたのは13分~

FKからロビーニョが先制点を挙げます。例えGKと壁の連携が上手くいかなったにせよ、チェルシーが失点したのは紛れもない事実。

ただその3分後、CKからカルバーリョが同点弾を挙げて振り出しに戻した辺りは、流石という所か。先制点で受けに回ったシティの守備の綻びを、気持ちの弱さを上手く突いた同点弾でした。


得点の動性は別としても、明らかにチェルシーに臆せず戦えるシティを見ていると、流石にチェルシーも勝ち勘定をしながらの試合展開は望めない。特にロビーニョが良いアクセントになって、S・W・フィリップスと感応しあってスピードに乗った勢いのある攻撃を見せていました。

ここまでの展開で全くデコの名前が呼ばれない、ランパードの名前も出ない所に、シティが主導権をもってゲームを支配している事が分かります。



『マンチェスター・シティの戦い方』

セントラルMFにCB系に近いがっしりと強いハマンとコンパニーを並べて、DFラインとこの二人でガッチリ守備組織を整えます。前に守備の基点を置くため、よりゴールから遠い場所で相手の攻撃の芽を潰して、そこからショートカウンターで勢い良く前に出すのが彼らの役割。

確かに中央の守備力は格段と上がったものの、展開力や前線への飛び出しは残念ながら皆無。攻撃に関してはSMFとFWの4人で展開しなければならず、自ずとパスコースも限定されやすいし、縦のコースを切られて横の選択しかないとスピードを落とすしかない。そうすると相手の守備も戻ってますます手の打ちようがなくなる。

そうこの試合でも前半はS・W・フィリップスやロビーニョなど比較的マークが緩く前方にスペースがあり、スピードに乗りやすい展開だとチェルシーも手も足も出なかったけど、動き回るスペースを消されたりスピードを殺されたり密集した状態では、残念ながらそこをコンビネーションで崩すほど成熟はされていないし、それをやってのけるだけの技術と人材が揃っていないのは明白。

S・W・フィリップスやロビーニョにマークが付いてPA内では特にボールが零れてくることは無かったけど、アイルランドには嫌と言うほどゴールチャンスがあった。しかしシュートを外したり中でパスしたりで、流れが何度もシティに来たものの自分達で突っ返した感が残る。

一人・二人良い選手を連れてきたところで、そう大差ないのがプレミアといった所か......冬の市場で補強したら分からないけど......



『チェルシーの苦悩』

一つは前の三人で得点を取れる気がしない事
最近調子の良いJ・コールは別としても、アネルカ、マルーダの三人で得点を取れるかというとかなり微妙......ここにランパードかデコなど+αが加わらないと得点の匂いがしないのが今のチェルシーの悩み

これはシティの方が何倍もその匂いがしていたし期待感も高い


もう一つはデコとランパードの共存
はっきり言ってプレイスタイルが全くの極地に存在する。

デコはショートパスで細かく繋いでリズムの緩急を付けながらピッチ全体を使うタイプ。

逆にランパードはシンプルにボールを繋げて最短距離・最短時間でゴールに繋げるタイプ。

両者共に一長一短があり、どちらが良いとも言えない。

デコタイプは緩急を付ける分、遅攻が多くなる傾向も強く、フィニッシュに至る時間が掛かりすぎて攻めあぐねる傾向も強い。周りもそれ相応のテクニックも要求される。

ランパードタイプは、最短でもボールを運ぶ分、それに要求される運動量も半端ではない、勢いに乗る分カウンターの勢いはその倍と考えても良い。どうしても直線的になりやすいしペースが同じ分相手が守備しやすいリズムだとも言える。

もともとランパードを中心にしていたチェルシーにとってデコタイプは未知の領域。その綻びが77分のテリーの一発退場を招いた。
※デコの何気ないDFラインへのバックパスに誰も反応できず、相手への絶好のカウンターパスになってしまい、イエロー覚悟で手を出したテリーが一発レッドで退場。

どこで両者のバランスを取るのかがスコラーリへの課題。そしてデコのプレイスタイルへの周知の認識を早める事も課題の中に入っています。

デコ&ランパードは何とかなるにしても、得点力増大への課題は残念ながら今の所打つ手なしが良いところ。


点差は3-1とチェルシーが圧倒した感が強いけど、正直どちらに転んでもおかしくなかった展開。まだシティの全体の(守備)連携不足と後半の運動量不足が課題といえば課題。あとは札束で解決できる問題だけに、どれだけ人望があるか人気があるのかが全ての鍵(苦笑)



マンチェスター・シティ:Formation


            ジョー(14)

           ロビーニョ(10)
  アイルランド(7)          S・W・フィリップス(8)

        ハマン(21)   コンパニー(33)

  ボール(3)                  サバレタ(5)
         ダン(22)   リチャーズ(2)
 

            ハート(1)


【得点】
13分 ロビーニョ

【交代】
61分 ハマン ⇒ フェルナンデス(19)
84分 バール ⇒ スタリッジ(28)


※( )内は背番号

ロビーニョ、フィリップス、サバレタと良い補強だけど、まだまだ全然足りない。ただ監督の言うとおり適材適所に補強できるだけの我慢と教養があるかが見所。ただのサッカーゲーム好きの金満オーナーだと誰も寄り付かない可能性もある
  
アイルランドの所に異様にボールが来る転がって来る。フィリップスとロビーニョそれにジョー(CF)が固くマークされている分、これからもこの状況は続くはず。どれだけ決定力を見せられるかがシティの行き先を決めるかもしれない。

キラリと光る無名の若手が出てくれば......



チェルシー;Formation


            アネルカ(39)
  マルーダ(15)              J・コール(10)
 
       ランパード(8)    デコ(20)

            ミケル(12)
  A・コール(3)              ボジングワ(17)
         テリー(26) カルバーリョ(6)

             チェフ(1)


【得点】
16分 カルバーリョ
53分 ランパード
69分 アネルカ

【交代】
70分 J・コール ⇒ ベレッチ(35)
70分 マルーダ ⇒ ドログバ(11)
79分 アネルカ ⇒ アレックス(33)

【退場】
77分 テリー


※( )内は背番号

流石にテリーが抜けてからのチェルシーの堅さは尋常じゃない。シティがどうのこうのできるレベルのものじゃない。そこを見るとシティが4強に食い込んでくるのはまだまだ先の気がする。

チェルシーにも煌くような新星が欲しい所。 

2008年09月12日

2010W杯【最終予選】カタール vs バーレーン

敵情視察第二弾

中東新興国の激突

乱れ飛ぶ足技の数々!


『サッカーとは別物』

中東同士の戦いだからか序盤からエゲツないファウルの数々......ファウルとはもはや呼べないスポーツの域を超えた反則技の応酬

主にバーレーンの方が仕掛ける量も質も悪質

両足スライディング(もちろん足の裏を出すのは序の口)を筆頭に、ドリブルで切り替えされたら相手の腹に横蹴り......果てはドリブルする選手の後ろから思いっきり脹脛を蹴り上げたりともはやコレはサッカーではない別物

結局こんなサッカーしかできない。

相手を蹴り上げないと止められない......こんなサッカーで世界に出た所で勝てるわけがない。最終予選に出てくるチームがコレなんだから底辺は推してしかるべし

中東だけではない。思い返せば中国も《カンフーサッカー》で世間をあっと言わせたし、お隣のW杯常連の韓国でさえ五十歩百歩

アジアのレベルがいっかな上がらないのは、勝ちさえすれば何でも許される状況があるからでしょう。スポーツマンシップなんて言葉は日本とオーストラリアにしか通じない。

それにしてもレフリングしていた韓国の審判団は涼しい顔でジャッジしていました。当然イエロー&レッドを出すべき所で出さずに、いたずらに試合を荒れさせた責任は重い。正当なタックルや流しても支障がないファウルを除いて、怪我に繋がる危険性のあるファウルはキッチリ基準を示さないと格闘技の試合になってしまう。


『カタール』

最大の特徴はこの試合の先制点から

DFラインからの縦一本に、絶妙のタイミングと伸びやかなスピードを魅せつけたセバスチャンが、ダイレクトでゴールに沈めました。たしか彼はこれがファーストタッチだったと記憶します。

しなやかに強く・運動量も豊富、このカタールにあって全く別次元。

DFラインからのボールも別段何気ないロングボールでしたが、ちょっとでも良いボールが来るとそれに無理矢理合わせてゴールに結び付けてしまう。まさしくストライカー

正直、カタールに攻撃の形があるわけでもない。それぞれがバラバラに動くし勝手にやっている感じ。たまたま攻撃の意図が合った時、とてつもない爆発力を生む。

そしてセットプレーは個人の能力が集中して結集しやすいだけに、直接狙える距離でのFKは非常に危険。まぁアジア杯で日本はコレで同点に追いつかれただけに、今更油断する選手は皆無だとは思うけど......


前半の35分に、またバーレーンの守備陣が退場してカタールはやりやすくなりました。ただ一気に手を抜いたのか後半はほぼ防戦一方。もともとDFラインを高く保つなんて事はないので、そこをつけ込まれたとも言えるけど、明らかに運動量の差が顕著になった後半20分過ぎ......一気にガクッと運動量が落ちたカタール。あぁ~ちょっとヤバいなと思った矢先、10人のバーレーンにバシッとカウンターを決められて同点に追いつけられる始末。

そこから立ち直らせようと交代カードを切るけど、いっかな前線に勢いのある選手を投入した所で、DF陣がヘロヘロでバーレーンにやられ放題。結局間延びした全体が余計に選手の間隔が開くは、戻りが遅いし戻らないで殆どバーレーンの攻撃しか最後は見てません。

頼りないというかホームでこのヘロヘロぷっりはちょっとね〜(笑)
セバスチャンは別次元で元気にキレキレで動き回っていたけど、この対照的な動きにあきれ果てる(苦笑)

日本が気をつけなければならないのは、ボールの出所(ロングボール・クロスボール)にプレッシャーを掛けて安易に蹴らせない事

そしてPA付近で安易にファウルを与えてFKを与えない事

何よりもセバスチャンから目を90分間目を離さない事



『FWの質の問題なのか?』

何となくここ数試合を観て思うのは、日本のロングボール対策は一見成功しているように見えること。ただそれって裏を返せば、DFがやるべき守備の負担をFWが背負っているとも言えるんじゃ?

ロングボールや裏への抜け出しなどCBが本来キッチリ仕事をして跳ね返すだけの力があれば、FWがむやみやたらにチェイシングする事もなくなるはず。そして跳ね返したボールをキッチリMFが拾えるならば、より一層FWはゴールに近い位置で仕事が出来るのではなかろうか?

確かに打つべき所でシュートすら打たないFWが蔓延する日本に於いて、意外と忘れ去られているというか、症状に気付いていないというか、スケープゴートに使われて見過ごされているけど、DFとくにCBの質と量は年々下がっている事は事実。オシムもこの点に早くから警鐘を鳴らしていたけど、結局監督交代でこの点は無視・見過ごされている状態

オシムと言えど明確な答えは出せなかったけど、クラブもコレに対して明確なアクションは起こしていない。協会に至ってはアクションすら挙げていない。挙げた所でストライカープロジェクトと同様に中身は形骸化されたスポンサーの為だけのものだけど......

中澤⇒闘莉王に続く顔が浮かばないのは、FW以上に深刻でレッドゾーンに突入してもはや死滅状態といっても過言ではない。色々異論が続出した阿部の起用も、元々本職でない彼がやっての失敗を責めたところで何の意味もなさない。その場に立てない起用されない本職のCBがもっと批判を浴びなければならないはずなのに......



『バーレーン』

日本戦ではそれほど格闘技技は見せなかったけど、中東同士の戦いだと何かの箍が外れたように暴れだす。まぁ 日本戦でも格闘技技ではなく飛び道具(レーザー光線)で対応していたから悪質さは変わりないか(苦笑)

どうもこの国は中国や韓国(北朝鮮)を連想させる......

熱くなりすぎというか善悪の判断を失ったバーレーンは、日本戦と同様にCBがイエロー二枚で退場する始末。ほんとこの国は最終予選が終わる頃には国からCBが居なくなるんじゃないだろうか?

10人になってから妙に動きが良くなったバーレーン。

11人でやるスポーツという事を忘れてしまったんじゃなかろうか...

カタールの運動量がガクッと減った事も影響したのか、あれよあれよという間に同点に


何だか訳の分からん試合になってしまいました。

中東のサッカーは良く分からん(笑)



カタール:Formation


            SEBASTIAN(18)

           ABDULRAHMAN(10)
  MONTESIN(11)              KHALFAN(14)

         KONI(6)    SIDDIQ(5)

  ABDULLMAJED(9)              RAJAB(7)
         MARCONE(3) ABDULMAJID(17)

             SAQR(1)

【得点】
5分 SEBASTIAN

【交代】
60分 KHALFAN ⇒ HASSAN(12)
75分 ABDULLMAJED ⇒ KHALID(15)
88分 MARCONE ⇒ SHAMMARI(8)

【警告】
SAQR、ABDULLMAJED

※( )内は背番号

背番号はコロコロ変わるから中東の代表にとってはあまり意味をなさないかも......次戦ではまったく別の番号をつけている可能性もある

セバスチャンの下の三人はうるさ型。ドリブルやテクニックもあってファウルを貰うのを得意としている。どうやってファウルなしでボールを取るのかが課題



バーレーン:Formation


        JOHN(12)  AL DAKEEL(8)

           FATADI(4)

 ABDULRAHMAN(13)            OMAR(15)
        WADAEI(7)  SALMEEN(10)

    Salman ISA(14) HUSAIN(16) MARZOOQ(3)

           JAFFER(1)

【得点】
66分 FATADI

【交代】
48分 AL DAKEEL ⇒ Ali HASSAN(17)
67分 SALMEEN ⇒ AL ALLAN(6)
89分 JOHN ⇒ Rashad SALEM(2)

【警告】
MARZOOQ、OMAR、WADAEI、SALMEEN

【退場】
36分 MARZOOQ


※( )内は背番号

本当に背番号が意味をなさない

日本戦では17をつけていたAL DAKEELがこの試合8
JOHNは4だったのが12になってるし、中盤の4人だけが変わらないぐらい


この程度の警告で済んだのが不思議。正直レッドカードが乱れ飛んで試合続行不可能になってもおかしくない

PA内での横蹴りとかありえないファウルが取られなかった不思議な試合


そのバーレーンの中であってSalman ISAは攻守に於いて本当に大活躍
でも日本戦じゃ前線に居た気がするけど、この試合では3バックの一角に入っていたりと、不思議な用兵の仕方

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2008年09月11日

2010W杯【最終予選】ウズベキスタン vs オーストラリア

嫌な思い出の多いオーストラリア

次戦の相手ウズベキスタン

何となく敵情視察(苦笑)



『ウズベキスタン』

アジアカップ2007でも8強に入る実力。エース・シャツキフを筆頭にゴール前で細かいパスで崩して得点するシーンが思い浮かぶ。

攻撃に熱心なあまり守備が疎かになり、カウンターに滅法弱い。その為か中東勢との相性はすこぶる悪い。アジアカップでのサウジ戦然り、この試合の前のカタール戦でも内容は別としてカウンターからの失点らしい......

細かく見てみると、サイドにテクニックと縦のスピードに自信のあるタイプを置いてガンガン仕掛けるタイプ。但しクロスそのものの質は低い。サイド奥を深くスピードに乗った状態で抉られない限り怖い相手ではない。また攻撃の中心は依然としてシャツキフ。確かに雰囲気もありシュートを打たせると厄介な相手かもしれない。但し彼にシュートを打たせなければウズベキスタンの攻撃の90%を防いだ状態と言っても過言ではない。焦れて後ろにボールを貰いに行ったり、セットプレーのキッカーに顔を出すぐらい、ゴール前ではボールすら持たせない状態を作ればまったく敵ではない。

プレイスタイルはドイツW杯でのウクライナやユーロのロシアに近い。
特に波状攻撃時の怖さはアタッキング-ハイとも言える無尽蔵に走るロシアに近いかもしれない。但し何度も言うけど攻撃に夢中になるあまり後方がガラ空きになって容易にカウンター喰らう大きな欠点がある。また二列目三列目の攻撃参加にはついて行けず度々マークがずれる場面もあったり、サイドからのクロスにボールウォッチャーになったりもする。

この試合の失点シーンも、キューウェルがポストからワンツーリターンスルーパスを出して、右SBのウィルクシャーがサイドを深く抉った所からクロスをフリーで上げて、飛び込んできた左SBのチッパーフィールドがヘディングであわせて先制点を挙げました。もちろん両SBがPA付近で暴れるくらい攻め込まれていた事もあるし、4人もオーストラリア選手がPA内に入っていたにせよ、それより明らかに多くPA内に人数を割いていたウズベキスタンはあまりにも守備に関しては稚拙。

攻撃の展開にしてもどうしても直情的というか、猪突猛進というか、直線的な感じ、逆サイドにチェンジすればドフリーなのにな〜という場面があっても縦縦を突いてしまう。明らかに前が塞がっていても中中に拘ったりと、全体を見渡せる視野の広さはナイ。

日本が挑む場合、必ず強い意図を持って挑めば怖い相手ではないはず。守るのか攻めるのか必ず意図と意思をはっきりさせること。中途半端に挑めばウズベキスタンの猛攻に晒される事となるでしょう。



『オーストラリア』

何度も苦杯をなめさせられたオーストラリア。異論はあるにせよ日本にとって格上と認識するのが妥当な所。

W杯に出るためにAFCに加盟しだけあって強い。

但し、ピッチが整っていて気候が過ごしやすい時に、より強い力を発揮する事は間違いない......オーストラリアがアジアの戦いに慣れているとはとても思えない。オセアニアのように前線全勝で楽に勝ち進むなんて事はないし、ピッチコンディションも千差万別、気候から移動距離も想像を絶するものでしょう。

この日も前半の猛攻はさすがと唸る場面もありました。特に左SBのチッパーフィールドの動きは要注意。上下の運動量・そして強さどれもウズベキスタンに防ぐ手立ては在りませんでした。このようにゴリゴリ押されるタイプに日本は手を焼く。特に相対する日本の右SBに彼を体を張って抑えるほどの守備力があるかどうか......スピードはそれほどないにしてもフィジカルでゴリゴリ押されたら......内田じゃ厳しいものがある。ドイツ系列のスイス・オーストリア系のSBタイプ・しつこいファイタータイプの選手を両サイドに置くオーストラリアの真骨頂ともいえるかもしれません。

その反面CMFは前に余り絡みません。守備にかなり重きを置いてカウンターに用心しています。だから両SBが前に出てもそれほど危険な場面は少なかったように思えます。

ただ以前のような癖のある選手が多いかというと......残念ながら年々小粒になっていることは確かです。特に前線は際立った選手がキューウェル・ブレッシアーノぐらい。そのキューウェルもこのウズベキスタンでもシュートすら打った記憶がない。ゴール前でボールを触った回数も両手で数えられるほど。

それでもDFラインを中心とする硬さは欧州仕込みと言って良いでしょう。高さとフィジカル、そして粘り強いディフェンスはアジアには存在しないものがあります。

ただつらつらと思い返してみると、日本戦に限ってかハイボールの処理には難があるというかポカをしやすい。ウズベキスタンもずっとグラウンダー系の低いボールを何度も蹴っていたけど、高低を織り交ぜてオーストラリアに狙いを絞らせないボールを蹴りこむとポカが出やすいんじゃないかと思う。ドイツW杯の先制点然り、アジア杯の高原の同点弾しかりロングボール又はハイボールの処理の不味さを突いたものが全てな気がする。足元のボールは体を密着させて反転できないから苦労していたのかもしれない。

オーストラリアのペースで前半は終わりました。後半もこんな感じかと思いきやウズベキスタンの猛攻に守りを固めます。予定通りの行動だったとしても後半25~に明らかに両者ともに足が止まった所を見るとオーストラリアも前半の運動量を90分持続する体力はないらしい。何だかどこかで見たガス欠ぶりだけど......気候がよければこれも期待は出来ないでしょう

確かに点差(0-1)以上の実力を感じもしたけど、物足りなさも感じました。事前のオランダに勝った報道も成されているけど、あくまでもそれはヨーロッパでの出来事。主戦場はアジアだと言う事をお忘れなく。これからアジアの泥沼を経験することになる。それを跳ね除ける力があるかは見てのお楽しみと言った所でしょうか?



ウズベキスタン:Formation


        BAKAEV(11)  SHATSKIKH(16)
  HASANOV(15)              GALIULIN(13)

        DJEPAROV(8)  AHMEDOV(9)

  SUYUNOV(3)               INNOMOV(6)
        ISMAILOV(2)  ALIKULOV(5)

            NESTEROV(12)

【得点】
なし

【交代】
43分 GALIULIN ⇒ KAPADZE(10)
89分  BAKAEV ⇒ TADJIYEV(17)

【警告】
INNOMOV


シャツキフのマークを少しでも薄くさせる為に2トップにしていることは間違いない。だからシャツキフのマークだけは何があっても外してはならない。

ウズベキスタンの得意な攻撃は中央突破。それもDFラインとCMFの間を使っての細かいダイレクトパスで抜けるのが得意。多分勢いのあるサイド攻撃は注意を逸らすデコイに近い気がする。そうでなくてもサイド攻撃を中心に攻撃を組み立てているとは考えにくい。サイドチェンジも全くしないしね。



オーストラリア:Formation


        ホルマン(16)  キューウェル(10)

 ブレッシアーノ(18)             エマートン(7)
         ヴァレリ(14) バーンズ(4)

 チッパーフィールド(3)           ウィルクシャー(8)
          コイン(13)  ニール(2)

            シュワルツァー(1)


【得点】
26分 チッパーフィールド

【交代】
73分 ブレッシアーノ ⇒ カーニー(11)
77分 ホルマン ⇒ ステリョフスキー(17)
90分 キューウェル ⇒ ジテ(15)

【警告】
ヴァレリ、カーニー


キューウェルにしてもブレッシアーノにしても全盛期ほどの輝きはない。それに代わる際立った選手も皆無。
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2008年09月08日

バーレーン戦から浮かび上がる疑念

バーレーン戦の戦いの後、何故かスッキリとしない心持が続いています

勝ちや負けや引き分けとかそんなものではなく、何か大事なものを見過ごしているような気がしてないりません。


スポナビの宇都宮徹壱さんのコラムを読んで浮かび上がる疑念があります。※コチラ(試合前日)とコチラ(試合後)


岡ちゃんに実は実権が無いのではないか?


突拍子も無い事だけど何となくこの想いが離れません。


『内実』

宇都宮さんのコラムより《コンセプト重視の指揮官、肉づけする中村俊》この言葉が何となく引っかかります。

思い起こすとオシムより代表を引き受けた時、岡ちゃんは【接近・展開・連続】なんてキーワードを掲げました。ただこれが瓦解した時(奇しくも三次予選でのバーレーン戦で敗北)あっさりこれを否定し【俺流】を宣言。そして示されたのが【攻守の切り替えを速く】【ボールを奪われたらチェイスして奪い返す】でした。

でもこれってここ最近のサッカー界の流れから言って別段特異な事でもありません。記憶に新しいユーロに置いてもこの流れが確かなものだと確認されたに過ぎないです。

問題はコンプセプトでは無く、それをピッチに反映させる実行力・方法論が問題なのです。

そこでつらつらと思い返してみても、このコンセプトの下に実行された試合があったかどうか......どうしても思い出せません。

掲げるコンセプトは立派だけど、それを実行に移す方法論を持っていないのではないかという疑念が浮かびます。


『バーレーン戦の一失点目』

崩壊のキッカケとなったこのシーンを思い起こすと、印象的だったのがバーレーンがボールをDFラインの回しからサイド右に移したとき、そこに遅れて猛ダッシュを駆ける田中達也の後姿です。別段達也を糾弾するつもりはありません。彼は誰もそこにプレッシャーをかけないので仕方なく全速力で走り出したに過ぎないからです。

おかしいのは何故誰もボールにプレッシャーをかけなかったのか?

このバーレーンの得点前に日本は全ての交代カードを切っている事を頭に入れねばなりません。

あくまでも記憶を辿ってのものなのでおぼろげですが、


        田中
            俊輔   佐藤

        憲剛
             
前線はこんな感じで俊輔が振り返ってなんで佐藤がそこに居るの?という感じで見ていたのが印象に残ります。

憲剛が内に入りすぎて居たのが悪いのか、左SBの阿部がプレッシャーを掛けなかったのが悪いのか、そこからバーレーンがグラウンダーのクロスを入れます。これは予想外といっても良いでしょう。これを何故か詰めていた今野がスルー。そしてめちゃ良い体勢で受けたサルマン・イサが足元にピッタリと納めて、シュートを打たれて失点

そして中澤の悲痛に見えた訴え

私には『守備を引っ掻き回すなら邪魔するな』と聞こえた気がします

明らかにピッチ内の選手とピッチ外の交替選手の思惑が違う事が受けて取れます。

交替選手個人が自主的に動き回っているとはちょっと考えにくい。まぁ今野に関してはあのスルーは個人のミスの気もするけど......監督の指示で動いていたと考えるのが普通でしょう。

ただその監督の指示がピッチでの実情にまったく符合していなかったのが、瓦解の傷口を広げる結果になったのではないでしょうか?

二失点目は意思疎通のミス・連携ミス・判断力の欠如から生まれたものですから、ちょっと一失点目とは趣が違う気がしまう。         




『表面に浮かび上がってきたもの』

あまりにも突拍子もない考えだけに自分でもあきれ果てる

ただ余りに繋がる線が多すぎる。

それは守備だけでは無く攻撃においても......

周知の事実の通り、攻撃のコンセプトと肉付けの脚本と演出を受け持つのは俊輔(&遠藤)だとは誰の目に見ても明らかです。

俊輔の居ない代表と居る代表とで全く別の顔を見せるのはこの為でしょう。

つまりは岡ちゃんは攻撃に関しては俊輔におんぶに抱っこで、全く関与していない状態だということ。

そして今回......守備に置いてそのイニシアチブを誰か守備陣が執らなければならない事が発覚したに過ぎないのかもしれません。それが中澤が音頭を執るのか闘李王なのか......すでに俊輔に実権を握られた時点でクーデター(言葉が悪いけど)は成功したと言っても良いでしょう。

岡ちゃんに残された実権はセレクションのみ

ただそれさえも俊輔&遠藤の邪魔をしない人選。守備の連携をイタズラに傷つけない人選に限るだけ

試合中の交代カードもこれに則ったもので無ければならない

その無能さを今回のバーレーン戦で意図せずに示してしまったから


ある意味これは怖い事だと思う......ベンチに座るあの面々は一体何のために居るのか......寒気が襲う


こんな事はオシムの時には無かった......俊輔でさえ駒の一部に過ぎず全体を押し上げ加速させる駒に過ぎなかった。実権をオシムがガッチリ握っていたし名声と実力が伴っての事だと思う。

ジーコでさえここまで酷くはなかった。確かにヒデや俊輔の共存やその他のトラブルを抱えていたにしろ、監督の実権を放り投げる事などしなかった。

俊輔も別にリーダーシップを発揮するタイプじゃないし、まさかこんな風に代表がなるなんて思ってもいなかっただろうけど、その内情を見て実権を握るしかなっかたのではないでしょうか? 代表が崩壊してしまわないように......



あまりに妄想が過ぎると笑ってください(苦笑)



『日本サッカー協会』

土曜、何とはなしに某サッカー番組を見ていました。

途中からだったし気にもしていなかったけど、何となく心に突き刺さるのは釜本さんの『ストライカープロジェクト』での談話。

[どんな事を教えるのかと見に行ったら、話にならない代物だったから直ぐに帰った]

ちょっと待て待て......なんで釜本さんはそれを現場で訂正させなかったんだ。それが出来ないなら協会に帰って、上から通達か何か出来なかったのか?

確か副会長という肩書きがあったはず......あれは形だけなのか?

ストライカーとして誰もがそれを認めるはず。そして何が足りないのか一番知っている存在。その人が副会長という肩書きがありながら何も出来なかったのか?

一体この国の協会は誰が何の為に動かしているのか?

何かどっろとした物を感じずには居られない。

サッカーが好きだとか日本を強くしたいとか、そんな想いとは別の思惑が組織に充満し、派閥が動いているのではないか......

何となく背筋が寒くなる話です......





全てが只の妄想の産物であるならばそれに越した事はない

ただの想い過ごしである事を切に願うのみ......   

まぁ 岡ちゃんは嫌いだけどコレはないよな......流石に自分でも苦笑するしかない......   
タグ:2010W杯
posted by Daft at 15:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

2010W杯【最終予選】バーレーン vs 日本【away】

2008 9/7 バーレーン


冷めた感情が支配するとはいえ

熱くなる物が沸々と湧き上がる

ただ過度の期待は禁物だと経験だけが語る



『気持ち悪いぐらいの展開』

前半18分の俊輔のFKからの先制点。44分のPKでの遠藤の追加点。これ以上の展開があるかと言うぐらいの出来すぎの試合展開。

正直、あまりにも順調すぎて気持ち悪かったです。これはあまりにもマゾな試合に慣れすぎた後遺症かと思うほどに......

バーレーンのモハメド・ハサンが二枚目のイエローで退場してから急激にプレッシャーが減り、楽な展開に......そして後半40分の憲剛の得点で、一気に楽勝ムードと肩の荷が一気に下りました。それはピッチの中に居る選手だけではなく、TV解説者も含めて私もホッと息を吐いた事から見ても一体どれだけの人間が気を緩めたことか......(苦笑)

そう、これがW杯最終予選ということを忘れて、只の親善試合のようなムードが漂った辺りで、もしかしたら日本は負けていたかもしれない

あれほどクロスやロングボールの出所を押さえていたのに、なんでもないクロス・グラウンダーのクロスがあっさりPA内のバーレン選手の足元に入って失点。二失点目はどたばたしている内にバックパス(闘莉王ヘッド)がDF陣の混乱の内にオウンゴールを決めてしまう結末。

何とか逃げ勝ったものの誰もが冷や汗を掻いた事は確か

まぁ 日本らしい展開になったと言えばそれまでだけど、楽勝ムードを一変するには十二分な5分間でした。



『良さを出したのではなく良さを消した結果』

最後の5分間のドタバタを除いて、ここまで点差が開く展開は想像しにくい。バーレーンとそれほど差があるかといえば微々足る物でしょう。
岡ちゃんが言いふらすサッカーが十二分に発揮でしたと言うよりは、相手の頭を抑えた結果だと言えます。

一つはロングボール(クロス)の出所にチェイシングとプレスを掛けて相手にドフリー&ノンプレッシャーでボールを蹴らせない

二つはロングボールの対処法。CBの中澤&闘莉王がサイドに引っ張られない。サイドは内田&阿部を中心にケアをする。SBの上がった後ろを十二分に中盤を中心にケアをする。

たったというかコレだけでバーレーンは手も足も出ないのは確か。相手にロングボール&クロスを上げさせないだけで十二分に対応でしたのは上々の成果だったのではないでしょうか。


『問題点』

終了までの5分間......ここに濃く暗い問題点が凝縮されています。


【意思疎通の欠如】
ピッチ内、指揮官をはじめとする首脳部、ベンチ。
同じ時間を共有しているにも拘らず、まったく同じ考えを共有していなかった。交代でピッチに入ってきた選手を見て取れば分かるけど、それぞれがバラバラの考えでピッチに入ってきて、ピッチ内で何が求められているかを感じて居なかった事。

例を挙げればキリがないけど、憲剛が松井の代わりに投入されたにも係わらず、サイドで簡単にボールを捌いて全く全体の流れを読んでいない、その上で中に中に入りたがる。二番目に投入された寿人は監督の意思か前線でのチェイシングではなくサイドに開くばかり、結局疲れきった俊輔がロングボールの出所チェックに走る始末。今野交代は???がつく交代......

本当に意思の疎通が取れているのか、試合展開をどれだけの人間が共有していたのか


【経験不足】
まぁ これを挙げても意味は無いけど三点目の後の雰囲気はコレそのものでしょう。気を引き締めろで解決すれば良いけど......


【俊輔&遠藤】
この二人が居なくなったらまともな試合は見れないでしょう。その意味でこの代が黄金世代の残り火とも言える。完全に日本は世代交代の失敗に直面している。どうするのかね......ラモスも言ってたけど次のブラジルW杯時の代表で誰が中心になるんか勝つ算段があるのか全く見当たらない。


勝った事を素直に喜んでいいものか

上々といえば日本にしては上々すぎる立ち上がり

気持ちが悪いね......



日本:Formation


        玉田(11)  達也(16)
  松井(9)               俊輔(10)
              
              長谷部(17)
        遠藤(7)

  阿部(6)               内田(3)
        闘莉王(4)  中澤(2)

           
           楢崎(18)

【得点】
前半18分 俊輔
前半44分 遠藤《PK》
後半40分 憲剛

【交代】
後半25分 松井 ⇒ 憲剛(14)
後半33分 玉田 ⇒ 寿人(15)
後半40分 長谷部 ⇒ 今野(8)

【警告】
松井

※( )内は背番号

憲剛はボランチの感じで入っていたけど、与えられた役割が違うのだからもっと意識してプレーをしなきゃ駄目。得点を決めている分チャラになるけど気をつけて

岡ちゃんは交代が雑。寿人にしても今野にしても、もっと明確にピッチの内外の温度差を感じたほうがいい。まぁ 指揮官としてそんなに期待していないからどうでも良いけど......

指揮官:俊輔、副官:遠藤、この関係が上手く行っている以上、アジアではよほどの事がない限りそこそこは行きそうだけど......

FWの守備には色んな異論があるのは分かるけど、点が取れない以上守備を求められるのは致し方なし。点が取れるストライカーならば守備は目を瞑ってゴール前に居ろというのは誰でも言うはず。


バーレーン:Formation

          
        フバイル(9)  イスマイル(11)
   
            サルマン(14)

  アイーシャ(12)             オマル(15)
         ワダエイ(7) サルミーン(10)

    M・ハサン(2)  フセイン(16)  マルズーキ(3)

            サイード(1)


【得点】
後半42分 サルマン
後半43分 オウンゴール

【交代】
後半17分 フバイル ⇒ アブドゥルラフマン(13)
後半17分 イスマイル ⇒ ジョン(4)
後半37分 サルミーン ⇒ ラシェド(5)

【警告】
モハメド・ハサン(前半32、後半21)、オマル

【退場】
モハメド・ハサン


ロングボールの出所を押さえて正確なボールを蹴らせなければ、コレぐらい半減以下にさせる事が出来た。

気を抜かなければなんでもない相手

セットプレーで得点を挙げなければ勝てない相手とも言えるけど....


 
posted by Daft at 13:07 | Comment(2) | TrackBack(8) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月05日

プレミアリーグ08~09【第三節】チェルシー vs トットナム

4強最後のチェルシー

スコラーリとデコでどうチェルシーが変わるのか?

昨シーズンプレミア制覇は逃したもののCL決勝に行っただけに求められるものは高いはず


『デコで回る踊る』

システムというかフォーメーションは昨年までと同じ、無理にどうこうは変えていません。デコを左WG(SMF)に置いて、変わったところと言えばアンカーにベレッチを入れてるぐらい。あとはチェルシーにしてはオーソドックスな感じ。

まぁ デコがWGの場所に佇んでいる訳もなく、色んな所に顔を出します。ここら辺は監督からのお墨付きもあることだろうし、初戦や2戦目の活躍もあって周りもそれを容認している感じです。

ほとんど真ん中に出没する事が多いのですが、出ては消えて出ては消えてまるでファントム(幻)、ここでリズムを変えて欲しいな〜と言う所に顔を出しては良いパスを供給しては消えて、いつの間にか逆サイドでパスの繋ぎに回ったと思えば、中底でボールを受けてゲームを立て直したり、かと思えばゴール前でラストパスを供給したりと、色んな所に出没していました。そんなに運動量が激しい訳でもないんですけどね。本当に世界でも稀有な存在。

ほとんど前半はハーフコートゲームになっていました。もともとチェルシー自体が、全体を規律良く上下してゲームをコントロールする能力に長け攻守の切り替えが上手い(速い)チームだからこその側面もあります
※まぁトットナムがだめだめだった側面も拭いきれないけど......

デコが自由に動いているから空いているサイドを使えば良いと思うけど全体の守備の連動と切り替えの速さが速すぎる為かトットナムの攻撃は単発。逆にその空いたスペースをA・コールが自由に使っていたのが印象に残ります。何時も以上に前に絡んでいたのではないでしょうか?

ただ惜しむらくはアネルカに一発で仕留める決定力が無い事と、デコに感応する選手が少ない事。CKから先制点は奪ったものの、決定的にトットナムを追い詰めても自分でゴールを外していたら世話ない。

結局前半ロスタイムになんでもないトットナムのロングボールの処理が偶然相手に絶好のラストパスとなってしまい、同点弾を許す結果になってしまいました。


『チェルシーの問題点』

一件デコ加入で上手く回って見えるようで突き抜けない壁もあります。

チェルシーのシステム上4-1-4-1のoneトップに掛かる得点の比重は高くその期待に応えるのは容易ではない。怪我で離脱しているドログバしか期待できないのが現状だけど、その彼もモチベーションや怪我それ自体をを乗り越えて、かつての動きを披露することが出来るか未知数

4-1-4-1のサイド・WGのポジションの手薄さ......正直ここに世界トップクラスの人材が居ないのが不思議でならない。J・コールが居るもののそれほど突き抜けて凄いわけでもないし、縦でガンガン抜き去るわけでもない......カルーやマルダにしても玄人目には良い仕事する人材であっても突き抜けて何か凄い訳でもない。他の4強に比べてチェルシーの泣き所とも言えます。リバプールならカイトやバベル、アーセナルならロシツキーやV・ペルシーやウォルコット、マンUならばギグスやC・ロナウドやナニなどなど......チェルシーの場合oneトップをこれからも続けるならばこのWGがもっと得点を挙げないと......ね

その反面CMFやDMFには人材が固まっている。むしろ使い分けに非常に困る。バラックが戻ってきたらどう使うんだろ?

あとはランパード......確かにチェルシーの象徴でもあり得点源でもあるけど使い方に困る選手......真ん中でしか使えないし、かといって守備が上手い訳でもない......もしスコラーリがランパードをサイドでも上手く使えるようになれば凄いと事になりそうな気もするけど無理な気もする(汗)


『トットナム?』

後半息を吹き返したトットナム

サイドで燻っていたドス・サントスとベントリーを交代させたことによって縦に早く突出できるようになり、全体のと言うよりユーロで活躍したモドリッチが活きる様になりました。これにはチェルシーも手を焼いて前半のようなハーフコートゲームのような展開ではなくなりました。
まぁそれでもゴールには程遠いけど......折角のモドリッチの才能も動きもこのトットナムじゃ宝の持ち腐れの気がする。ある程度活躍した良い所で移籍したほうが......

ドス・サントスもよりによってプレミアに来るとは......残念ながらフィジカルはまだまだであるし、守備を出来ないにしても、ちょこちょこサボるし、守備に下がりすぎてバランスを崩すし、全体的に未熟な感じがします。テクニックはあるのにな〜何でプレミアに来たのかサッパリ

ベントリー......あんまり知らない選手ですが、あの程度でCKやセットプレーを任されたりしてたけど、ほとんどチャンスを潰していた感じです。もうちょっとドキドキ感の強いボールを蹴らないと意味ない

上記の選手に代わって出てきたレノンなどのおかげで見れる試合にはなったけど下手したら早々に監督解任もありうるんじゃ?

それにしても前に走らないチームだな......相手がチェルシーと言う事もあるかもしれないけど、折角のチャンスも誰もボールを追い越して走る選手が居ないし、サポートにも来ないから、ボールを受けたらよっこらしょと自分で反転して前を向くしかな、案の定チェルシーの守備はそこで整うわけで......これほど悲しいサッカーはない。



『行き場を失ったデコ』

後半息を吹き返したトットナム対策か、より攻撃的布陣の為かデコを真ん中に固定してサイドにカルー&マルダを投入する訳ですが、これは失策に近いんじゃ?

デコが自由に動ける場所が減った分、チェルシーのボールが回る回転率が悪くなり、より一層守備のバランスも崩し、トットナムにやられる回数が増えた気がします。

決め切れないアネルカにも問題はあるけど、システムの限界とoneトップの限界が見えている気がします。最後はただのロングボールの応酬で白けちゃいました(苦笑)


結局引き分けに終わった(トットナムにしてみれば棚から牡丹餅)けど、問題点の方が多く浮き出た試合な気がします。



チェルシー:Formation


            アネルカ(39)
  デコ(20)                  J・コール(10)

       ランパード(8)  エッシェン(5)

            ベレッチ(35)

  A・コール(3)                ボジングワ(17)
        テリー(26)   カルバーリョ(6)

             チェフ(1)

【得点】
28分 ベレッチ

【交代】
65分 J・コール ⇒ マルダ(15)
75分 ベレッチ ⇒ カルー(21)
88分 アネルカ ⇒ ディ・サント(9)

※( )内は背番号

ベレッチのアンカーは意外といけるんじゃ? 
アネルカへの良パスもありました。ただあの後方からのパスをブラボーなトラップで捌いた割りにガッツリゴールを外す辺りアネルカって凄い

ボジングワ? ポルトガルの人らしいけど、あの人を抜く時にinにボールを蹴りだして逆にoutで抜き去ろうと何度も繰り返してたけど、一度も成功せず......誰か大きな失態を犯す前に無理だよって肩を叩いてあげるべきじゃ......

流石に今日はチェフの人外セーブは見られず



トットナム:Formation


            ベント(10)

           
           モドリッチ(14)

 ベントリー(5)              ドス・サントス(17)
        ゾコラ(4) ジャーメイン(8)

 ベイル(3)                   ガンター(16)
        キング(26)  サウスゲイト(39)

           
            ゴメス(1)

【得点】
45分 ベント

【交代】
59分 ドス・サントス ⇒ レノン(7)
62分 ガンター ⇒ ホドルストーン(6)
72分 ベントリー ⇒ オハラ(24)

※( )内は背番号


ほとんどなで肩状態のシステム。ドス・サントスが異常に下がっちゃうので良い様にチェルシーにやられていました。

両サイドが下がるのでどうしようもないけど、中底の二人もイマイチ。単純な繋ぎでミスパスしてチャンスを潰していました。折角のモドリッチのパスも動き出しもおじゃん。

逆に両SBは一人でも何とかしようと突破を試みて、単発ではありますが何度かチェルシーの包囲網を突破していました。特にベイルは面白い

サイドにドス・サントス置くよりレノンを置いた方が動きは数倍良い。ドス・サントスを使うならもっと前で使わなきゃ......そうなるとモドリッチほどじゃないしフィジカルもね......

テリーからプレミア洗礼を喰らったモドリッチ。リプレーで見たらほとんどラリアット(笑) それでも審判が動じないし『そうかプレミアだからか』で済んじゃう所が凄い気もする。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

何となく話題的に避けていたけど......日本代表に関しては

4割選手個人応援 6割W杯最終予選敗退を望む

です。

今の代表のサッカーで勝ち上がって欲しくないし、これでW杯に出てしまうなんて恥ずかしい事をしないで欲しい。

ただ選手個人、俊輔・遠藤・松井・憲剛・阿部などお気に入りの選手も居るし、特に遠藤にはW杯のピッチを踏んで欲しいと思う気持ちも強い

サッカーは結果の積み重ねでしかないと誰かが言っていました。確かにそれが真理かもしれないけど、それって長い長い目で見ての事だと思う。それに内容の無い結果の積み重ねに良い方向の意味が生まれるのだろうか?

20年30年先を見つめての強化の仕方があることも分かるけど、分かっているのか分かっていないのか日本が20年過ごせば、もちろんヨーロッパや南米も20年の時を過ごす訳で、何時までもその差は埋まらない。

差を埋めるための工夫を日本はしないといけない訳だけど、その辺を指導者や上が分かってやっているのか......

こんなに冷めた感じでW杯の最終予選を迎える日が近い未来に来るなんて想像もしていなかった......淋しい           

2008年09月03日

プレミアリーグ08~09【第三節】アストン・ビラ vs リバプール

ジェラードが手術をするようで欠場......大丈夫か?リバプール


『限界のベニテス!?』

ジェラードの欠場を見越してか、かなり守備に重心を置いたリバプール。普段ならばなんでもない事でも《石橋を叩いて叩いて叩き割る》ぐらいおっかなびっくりにボールを回している。

正直、こんなつまらない試合は日本代表とアジアの試合だけで十分見飽きている。まさかプレミアそれもリバプールがコレをすると頭にくる(苦笑)

その上26分にスルーパスに反応したトーレスが走り出した所で、ハムストリングなのかトーレスが突如動きを止めて、そのままベンチに下がる緊急事態。ジェラードに続いてトーレスまでもが2~3週間のチーム離脱はリバプールの死を意味しているといっても良いのではないでしょうか

よりボールが動かなくなったリバプール。まぁアストン・ビラが攻守の切り替えが割と速かったり、シッカリ穴を防いでいるのもあるけど、それにしてもチャレンジもしないし、走らない、動かない......サイドで展開しても結局SBがバックパスで戻して一からやり直し(苦笑)

まさしく駒野っている状態には怒りより笑いの方が強かったです。

アストン・ビラが力を付けてきていることは確かだけど、初手の入りからしてここまで守りに徹した戦いをされるとベニテスも限界なのかなと思う。結局ジェラードが居ないと何も出来ないチーム作りをしてしまった辺りにも限界を感じる。ましてやトーレスの離脱となると一発も期待できない。

キーンも居るんだけど、ゴールから遠い位置サイドに追いやって何をしたいのか......結局キーンもカイト化するしか手が無いのか?



『かすかな意地も』

後半の立ち上がりシステムを修正して、キーンを真ん中のゴールに近い所に置いたもののパートナー(トーレスに代わって入った)ヌコグ......パリ・サンジェルマンから獲って来た選手らしいけど、まだまだこれからの選手......足元の柔らかさはフランスリーグの雰囲気を漂わせるけどフィジカルとかポストやボールの競り合いは話にならない。

キーンが居るうちは何とかチャンスもあったにせよ、そのキーンも下がってからはほぼアストン・ビラの攻撃に防戦一方。ボールを何とか前に出しても競り合うのはキーンに代わって入ったベナユン。いやヌコグ190cmあるし競り合えよと思うけどこれがまたベナユンの後ろで右往左往してボールに触れない辺りはイトアワレ......

ベニテスは何がしたいのか......結局アストン・ビラの稚拙な攻撃というか突ききれない何かに助けられて、思惑?道理の引き分け

それでも当初の引き分け以上に失ったものが多すぎる。

ただ光が見えたとすれば後半立ち上がりの動きはらしさが見えたのかな

キーンを真ん中に置いて、FWを縦の関係でキッチリ置くとキーンが活きる。周りもトーレスが離脱した今となってはキーンに頼らざる終えない状況となり、よりキーンを最初に探す事になるかもしれない。キーンのパートナーはカイトでいいんじゃないかと思う。泥臭い事も華麗な事もできるからキーンに合うと思う。


CLとか次節のマンU戦とか大丈夫かね......リーグ開幕早々にリバプールが今季最大の難所に立ち会うことになりましたね。



アストン・ビラ:Formation


       アグボンラホール(11) カリュー(10)
 A・ヤング(7)                レオ・コーカー(20)

         バリー(6)  ペトロフ(19)

 ショーリー(21)               L・ヤング(2)
        ラウルセン(5) デイヴィス(15)

             フリーデル(1)


【得点】
なし

【交代】
64分 L・ヤング ⇒ ミルナー(8)
79分 ショーリー ⇒ ガードナー(26)

※( )内は背番号


確かに攻撃陣はアグボンラホールとかA・ヤングとか若手も着実に実力をつけてきているけど、4強に挑むとなると物足りなさを感じずには居られない。そこを突き抜ける爆発力がない限り手負いのリバプールさえも仕留められない。


リバプール:Formation


            トーレス(9)

 キーン(7)                  カイト(18)
        ルーカス(21) マスケラーノ(20)            
          シャビ・アロンソ(14)

 ドッセーナ(2)                アルベロア(17)
        キャラガー(23) シュクルテル(37)


            レイナ(25)


【得点】
なし   

【交代】
30分 トーレス ⇒ ヌコグ(24)
70分 カイト ⇒ アウレリオ(12)
79分 キーン ⇒ ベナユン(15)

※( )内は背番号

ジェラードに続いてトーレスの離脱は痛い

キーンをゴールから遠ざけて何をするつもりなのかサッパリ


           ヌコグ
  
           キーン

  ルーカス              カイト
      X・アロンソ  マスケラーノ 

これでらしくなったけど、ルーカスのSMFは無理があるよな〜ここらへんを見ても今日は引き分け狙いなのが見てとれる。

カイト&キーンでも良さそうだけど、そうなるとサイドが居なくなるし、ベナユンをサイドに置くと真ん中に来ちゃうし......ベナユン&キーンのコンビなのかな?

2008年09月01日

プレミアリーグ08~09【第三節】アーセナル vs ニューカッスル

世界でもっとも華麗で繊細なチーム......アーセナル

これほど若いチームがプレミア4強を担っている凄さは計り知れない


『アーセナルの弱さ』

昨年リーグ前半の強さは奇跡を通り越したものでした。そのままリーグ制覇へ突っ走るかと思われましたが、件のエドゥアウドの衝撃的な負傷退場や主力のロシツキーの怪我など、歯車が徐々に狂いだし終わってみれば平凡な結果?に落ち着きました。
精神的な弱さ、若さに例えられるようにチーム全体の浮き沈みが激しい側面があります。印象的な一例として昨年、前半全く攻めあぐねて防戦一方の展開だったのが、ハーフタイムを挟んでの後半は全くの別のチームとして華麗で強靭なゲームを展開し勝った試合がありました。
精神的な浮き沈みを自分達で修正できない側面がある一方、ベンゲルの魔術とも思える老練な助言で全く別のチームになりえる強さもあります。ピッチにベテランが少ない分をベンチのベンゲルが一手に引き受けている状態です。

『次の一手』

上の精神的な弱さも影響したのか、中盤の要だったフラミニの放出やフレブ、センデロスも?

フラミニの放出には疑問符が付いたけど、振り返ればセスク以上に前に出る選手だったかもしれません。下手をするとセスクと一緒に前に上がって逆襲を喰らったとき中盤の真ん中に誰も居なかった事も確かにありましたし、ペース配分も考えないで飛ばしまくって後半バテた事もありました(セスクに批判が集中して目立って居なかったけど)。また流れが悪いときに限って焦れてミドルシュートを打つ癖もあったなぁ〜
それでも放出するほどかなとも思うけど、今日の試合を見る限り、中盤の守備をシッカリする事とセスクの動きにあわせて上下させる事を徹底させていたように感じます。
フレブに関しては居場所がなくなったのが実情でしょう。ナスリを獲得した辺りを見ても出番はなさそう。ロシツキーやエドゥアウドなど怪我から復帰してくるメンバーが増えるのでチーム力がやっと充実するといった所でしょうか。


『アーセナルらしさ』

この試合の立ち上がりからちょっとぎこちなかったアーセナル。
新加入の選手との連携がイマイチ乗り切れていない感じです。セスクも復帰した一戦でしたが、ナスリとの絡みはマダマダ?
PKの先制点で何とか肩の荷を降ろして試合を運べたものの、要所要所でピンチを防ぐコロッチーニ。特にアデバヨールにはしつこく突いていた感じです。また中盤で攻守に顔を出していたグティエレスにナスリは拒絶反応を示していました。うるさ型で無尽蔵に走りきるアルゼンチンらしい選手。ニューカッスルは良い選手を手に入れたんじゃないでしょうか?
それでも後半からカウンターでチーム全体の勢いに加速をつけて、互いの息が合って来た所でエブエ・アデバヨールのパス交換で崩して、後方から走りこんできたファンペルシーが追加点。後半もナスリ・デニウソン・アデバヨールの三人でPA内幅3~4m.の狭い中でワンツーを繰り返してデニウソンの追加点で試合は決まりました。

終わってみればアーセナルらしい得点の仕方で勝ちました。

パス&ラン、パス&ゴーの繰り返しの連続で得点を挙げるアーセナル。基本中の基本だけど、走る事を嫌がらない。華麗さの裏には常に目に見えない努力が存在する。デコイで走りぬく事もチームプレイの一つだと思う。コレは日本にかけているものだと思う。

アレだけ走りまくってもブレナイ足元の技術もこれが【テクニック】だと思わさせるモノがある



アーセナル:Formation


       V・ペルシー(11)  アデバヨール(25)

  ナスリ(8)                   エブエ(27)
          セスク(4)  デニウソン(15)

  クリシー(22)                 サニャ(3)
         ギャラス(10)  トゥーレ(5)

             アルムニア(1)


【得点】
18分 V・ペルシー《PK》
41分 V・ペルシー
59分 デニウソン

【交代】
63分 V・ペルシー ⇒ ヴェラ(12)
69分 デニウソン ⇒ ソング(17)
72分 エブエ ⇒ ウォルコット(14)

※( )内は背番号

アーセナルってフランス(代表)っぽいって言うよりフランスリーグっぽいって言った方がシックリ来る感じ?                     
流石にサニャもアレだけ全力で走ってもボールが来ないんじゃふて腐れるのも判る気がする(苦笑)

FWのヴェラはポストプレーも上手くて拾い物の気がする。しかし一体どこからベンゲルは情報を仕入れてくるのか不思議。エドゥアウドとかロシツキーなど怪我人が戻ってきたら、スタメンを構成するのに苦労しそう。

正直、アデバヨールは他チームじゃ評価されないんじゃないだろうか?
得点よりも繋ぎの部分でアーセナルを支えているといっても良い存在
アーセナル残留は彼にとって賢い選択な気がする。



ニューカッスル:Formation


         アメオビ(23)  オーウェン(10)

  エンゾグビア(14)             グティエレス(18)

          ガスリー(8)  バット(22)

  エンリケ(3)                ベイ(21)

        コロッチーニ(2)  テイラー(27)

             
              ギブン(1)


【得点】
なし

【交代】
44分 エンリケ ⇒ バッソン(12)
89分 ベイ ⇒ エドガー(30)
89分 グティエレス ⇒ バートン(7)

※( )内は背番号

FWの連携はチグハグ。オーウェインの絶好のシュートもアメオビがブロックしちゃうし(苦笑)

一味違う雰囲気は伝わる。大差で負けていても諦めずに走れる

バートンの大ブーイングにびびる。ググればその怖さが伝わるはず。チームメイトでも仲良くしても仲悪くしても怖い。良い距離を保つのが難しそう。笑顔が余計に恐怖を誘う(大汗)
ある意味イングランドらしい選手といった所か、こんな選手を許容できる辺りは懐が広いのか麻痺しているのかパンクな一面を垣間見る事が出来るはず。

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