2008年10月30日

【第九節】チェルシーvsリバプール【プレミアリーグ08~09】

順調に勝ち点を積み重ねる両者

得点力が一位で失点の少なさも一位のチェルシー

しかし、どこまでそれがチームの実情に合っているかは怪しい



『勝ちにこだわる』

まるで挑戦者のように、対等の立場を捨てて、リバプールが引いて守ってきました。それはよくプレミアリーグで見られる4強(アーセナル・チェルシー・マンU・リバプール)に立ち向かう時に、4強以外のチームが使う寡兵だからこその手段。

別にやっちゃいけないというルールも無いけど、そこまで勝ちにこだわるほど大一番ではない。観る方からすればビッグカードだけど......まだまだシーズンも序盤。先は飽きるほど長い。この時期でのリーグ首位とか独走とかほとんど意味をなさない。

意味があるとすればチェルシーのホーム無敗記録86試合を打ち破る事。チームに自信を植え付けることぐらい。まぁ後々を考えれば、4強のどこからか勝ち点を多く奪わないと、プレミア優勝は見えてこないのもあるけど、やっぱりトーレス離脱は思った以上にチームの傷を深くしているのかもしれません。それだけトーレスがリバプールに居なくてはならない存在だとも言えますが......



『集中力ではなく......』

リバプールの先制点はスローインから繋いで、最後はX・アロンソが決めました。チェルシー選手にシュートが当たってコースが変わったとは言え、この先制点の意味は重いです。

リバプールの集中力が勝っていたというより、試合事前から数多くのチャンスが、チェルシー相手に無い事のコンセンサスが取れていてように感じます。ここら辺のスローインでもセットプレーでも何であれ、目の前に転がった僅かなチャンスをシュートに結びつける意識の差が決定的な差になったのだと思います。

そして何より感じるのは演出の差が大きいこと



『シュートは演出で華にも雑草にもなる』

ここで問題になるのがチェルシーのチーム事情

確かにチェルシーの強さは誰もが認めるところ。しかしFWや前線に相手が惹き付けられるほどの恐怖感や魅力があるかと言えば、誰もが首を傾げる。確かに実行力はある面々は揃っているけど、マンUのC・ロナウドやルーニー、アーセナルのウォルコットなど派手さや華が無い。

全くチェルシーに其の側面がないかと言えば、ランパードやデコ、もしくは怪我のドログバなど居る。ただ演出に不得意、不慣れな面々が揃っている。そこが実行力のチェルシーらしいといえばらしい。

何でもないシュートだけど如何にも惜しい・際どいシュートに見せてしまうリバプール。相手にも周りにもそして観客にも恐怖感や高揚感を植えつけるのが上手い

それはリバプールの場合守備に特にその傾向が強い

粘り強いゴール前での守備。際どいプレーを体を投げ打って、または前線の選手が守備に戻ったりと、チェルシーの苛烈な猛攻もいつの間にかリバプールの必死な守備に目を奪われる。何でもない凡シュートを大仰に防いで見せたり、際どいシュートを何事も無かったかのように防いだり、いつの間にかチェルシーが攻撃をすればする程、リバプールが果敢に守る姿ばかりが目立つようになり、どちらが主役か脇役か分からなくなる

チェルシーが攻め込んでいるのか、リバプールが攻め込ませているのか錯覚が激しくなる試合展開。

それぞれのチームに色んなカラーがあるけど、リバプールほどこの演出が上手いチームはない気がする。数年前のACミランとのCL決勝での記憶と経験が今もなお生きているのだと感じる。日本で言えば浦和レッズが近い気もするけど......

その反作用かリバプールは地に足をつけたサッカーが出来ていない。なんでもない相手にポカしたりと、自分達のサッカーにムラッ気が出てしまうのが玉にキズ



『最後を司る者』

ラストパスをシュートに繋げてゴールを奪うフィニッシャー

やっぱチェルシーのアネルカ・カルー・マルーダは見劣りする。上記の演出の差もあるけど、安定感や安心感に欠ける。

思い切ってランパードをトップ(FW)に上げた方がもっと得点チャンスが増えるんじゃないかと思う......ランパードの中盤(セントラル)は存在感があまりない気がする。代表でもジェラードと被るし、ジェラードほど守備の万能さもないしね。真ん中しか出来ないなんてちょっと才能の持ち腐れな気がする。

上記の三人は確かにサブに置いとけば安心できる計算できる選手だけど、それ以上の活躍は微妙。若手をもっと起用するか冬の移籍市場で他人材を獲得するか......スコラーリの人望もあるし人が集まってきそうな気配もある。金だけならマンCに獲られそうだしね



結局というか何と言うか、チェルシーはFWに若いディサントを入れて2トップにして攻撃に重心を移してみたものの、逆に守備のバランスを大きく崩す結果になって、ボールそのものを取れない状況になり、勢いが尻つぼみ。

ファウルを自陣で積み重ねて、流れをリバプールに謙譲。

流石にこの手駒の少なさではスコラーリも手を打てない

怪我人が多すぎるけど、慢性的に多すぎるのもチームに対する集中力や情熱が冷めてきている事の裏返しかも。特にドログバやバラックなんてその傾向が強い気がする......

そんなこんなでリバプールが勝利

チェルシーのホーム無敗記録は86でストップ。

4年8ヶ月ぶりのホーム黒星はあっけなく、一時代の終焉を予感するものです。

ただリバプールがガチンコで組み合っていないし、微妙な気もするけど今のリバプールにはこの手しかないとも言える。勝ちのスタイルが魅力あるものとはかけ離れたリバプール。勝ちを収めている、結果を残しているからベニテスの首が繋がっているとも言えるけど、これがずっと続くかと思うと......リバプールにとっては近い将来暗黒時代が到来することを予感せずにはいられない。特にジェラードが居ないリバプールに存在意義があるのかと言えるほど事は深刻になりつつある。



チェルシー:Formation


            アネルカ(39)
  マルーダ(15)              カルー(21)
        ランパード(8) デコ(20)

            ミケル(12)
  A・コール(3)              ボジングワ(17)
         テリー(26) カルバーリョ(6)

             チェフ(1)

【得点】
なし

【交代】
58分 カルー ⇒ ディ・サント(9)
58分 マルーダ ⇒ ベレッチ(35)
84分 ボジングワ ⇒ シンクレア(16)

※( )内は背番号



リバプール:Formation


            キーン(7)
  リエラ(11)              カイト(18)
           ジェラード(8)

      X・アロンソ(14)  マスケラーノ(20)

  アウレリオ(12)            アルベロア(17)
        アッガー(5)  キャラガー(23)


            レイナ(25)


【得点】
10分 X・アロンソ

【交代】
60分 キーン ⇒ バベル(19)
88分 カイト ⇒ ルーカス(21)
90分 リエラ ⇒ ヒーピア(4)

※( )内は背番号



チェルシーはポルトガル(ブラジル風)、リバプールはスペイン風、アーセナルはフランス風、マンUはイギリス風?、各国の色に染まる染まる。イングランド選手が4強に少ない。何よりGKが全滅なのは代表にモロに響いている気がする  

2008年10月28日

雑感あれこれ 十八の巻

『WBC代表監督決着へ』

ずっとこの話題は避けて?いたけど、ようやく収束へ向かいそう。

紆余曲折の結果、代表監督は原さんに......

まぁ 本はといえば星野さんが五輪であまりにも不甲斐無い・無様な戦いを見せたために、ここまで混迷を招いたともいえます。納得の出来る負け方ならば......少なくとも惜敗と言える程度......誰もここまで叩く事も無かっただろうけど、あの(衰えを感じる)采配の遅さと、偏った選手起用は素人の私にしても疑問符の付くものばかり。言い訳も見苦しいものばかりで一気に信任を失ったともいえます。

何よりも韓国に力負けしたことが一番尾を引く

誰もが思ったはず......日本って弱いんだと......


イチローの鶴の一声であっさり流れが変わった辺りは見ごたえがありました。たしかに代表選手は十二分にリスクを負うのに、監督は安全な所から選ぶのはナンセンスだよな......日本のリーグならば事情も知っているし選手生命に大きく係わらない限りはちょっとぐらいの不調ならば球団が保障してくれそうな気もするけど、メジャーとなると躊躇わずに解雇しそう......メジャーの選手がそこら辺で危機感が強いのは理解できる。

ましてや最強・連覇やWBCを日本が本気で考えているならば、リーグの開幕をずらして5月開幕とか意気込みを見せるのが普通だと考えます。

現役の監督だとオープン戦や球団のキャンプに支障が出るなんて一気に解決する。


WBCのある年毎にこんな騒動が起こるかと思うと憂鬱

大会ごと(一年)に代表監督や代表チームを作るより、各大会に準備期間をキッチリ設けて(三ヶ年)代表チームを作る方が得策な気がする。夏のオールスターも代表戦に移行して、秋のアジアでやってるチャンピンオン同士の戦いも各国代表戦にしたほうが連続性のあるものになる気がする。どう考えてもメジャーのワールドシリーズに日本の球団が挑戦するなんて非現実的すぎる。サッカーで言えばプレミアやリーガに日本のJリーグの覇者がカップ争いをさせてくれと言っているくらい理不尽。

まぁ メジャーがワールド(世界)シリーズなんて名乗っている事がそもそもの原因だとも言えるけど


何はともあれ騒動は一先ず収束すると思うけど、露呈したのはリーダーシップの無いコミッショナーと足の引っ張り合いが激しい日本球界。

原さんが代表監督を受諾する前に、コーチとかを勝手に周りを決めて、なんだか傀儡政権に首だけ据えられる感じになりつつある。選手のリストアップを12球団に提出させて、そこからしか選べない様にしたりと、アシストしたいのか足を引っ張りたいのか訳が分からん(苦笑)



『Jリーグ選手協会シーズンの「秋春制」移行問題に慎重』

選手協会がこれに慎重なのにはびっくり

寒い時期での怪我や、降雪地域での試合など問題はあるけど、現状がベストとも言えない。

サッカーの年間スケジュールはどうしてもヨーロッパ中心に考えられる。これに代表戦があわせられて作られるし、ワールドカップもヨーロッパの主要リーグの終了後だしね。

代表戦を抜きにしても、選手自身の移籍の容易さはヨーロッパのスケジュールにした方が出入りがしやすい。

もうちょっとこの問題は長くかかりそう



『マラドーナ再び』

アルゼンチンの代表監督の辞任にも驚いたけど、その後任候補にマラドーナの名が挙がっていることが驚き

正直、マラドーナが代表監督就任となれば......


アルゼンチン終了!


応援団長としてスタジアムで盛り上がるマラドーナは好きだけどね(笑)



『浦和レッズ』

何だか微妙に雲行きが怪しくなってきました。

天皇杯までエンゲルスの続投は規定路線らしい

結局、昨年の轍を踏みまくりの感じがする。リーグ終了を待って辞任・更迭ならば分かるけど、天皇杯まで引っ張るかね......どんな神経しているのか浦和のフロントは(苦笑)

折角、鹿島が独走を放棄して待ってくれているのに、そことは別次元で内紛状態のレッズ。疑心暗鬼の状態でチームはまとまるのか?



『団子団子』

Jリーグがここまで混迷するとは予想外。

一つは力があると思われていた本命が勝ちきれなかったこと

レッズ・ガンバ・鹿島・川崎

序盤に失速したり、安定した戦いが出来ないのが問題。


逆に、大分・名古屋・FC東京などが大健闘

そして名門クラブの没落......ジュビロ・マリノス


今年は三位まで来期のACL出場権が約束されています。残る椅子は天皇杯王者。

出来れば来期も戦力と資金に余裕があるところが上位を占めて欲しいけど、レッズは内紛状態、ガンバは目の前のACL決勝で余裕なし、鹿島は独走しそうで出来ない、残るはやっと最後に帳尻を合わせて来た川崎か

若い才能と才気溢れる監督手腕が光る、大分・名古屋辺りが上位を占めるのかな

予想が出来ない......
タグ:雑感
posted by Daft at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

AFC U-16選手権【ウズベキスタン2008】日本 vs サウジアラビア【Quarter Final】

久々のユース年代の試合

この世代はどうやら評価がかなり高い逸材が多いらしい

来年のU-17World Cupに向けても要チェック!



『宇佐美 貴史』

よく名前だけは耳にする逸材

実際にプレーする映像となると、とんと縁がありませんでしたが、今回確認する事が出来ました。

私の勘違いというか思い込みというか、てっきりストライカーかと思っていたら中盤のアタッカーのポジション。FWじゃなかったんだ......

確かにボールを持ってドリブル姿は雰囲気がある。縦の突破も横に切り替えして切れ込む姿も、オーラそのものが違う気がする。シュートの振りも速く正確で強烈。ゴールエリアでボールを持たせると確かに厄介

ただそれ以外のプレーは......緩慢かな(苦笑)

センターサークルエリア付近でボールを回す所で、何でもないところで集中力の欠けたパスミスや、相手に詰められてあっさりボールを手放したりと慎重さに欠ける。

まぁ これは集中力の問題だし......

気になるのは動き出しの質
ボールを持っていない状況で、ボールを貰う為の動きや、相手を釣ったり引き出す動きが出来ていない。特に前半は左サイドで佇む姿が印象的。味方も動き出しそのものがないから、彼にボールを集めにくい。

前半も35分を過ぎた辺りからボールを触りに中央にポジションを移して、ボールの通り道に身を置いてボールが強制的に彼の元に集まる状況を作ってから日本のリズムが出来上がっていきました。CKからの先制点や追加点となるオウンゴールなどなど

この一試合だけで判断するのは得策ではないけど、何となく彼がMFに位置しているのが分かる気がします。確かにFWとしてはボールを貰う為の動き出しが少なすぎて話にならない。彼の成長を促す為にも、動き出しの引き出しを増やす為にも、中盤で経験を積ませていると考えるのがベターなのかな。

現代サッカー・特に現日本代表が置かれた状況は、待っていればボールが来る様な状況ではありません。相手より上手く動いて運動量と合わせて動きの質で、相手の一歩二歩先を行かないと太刀打ちできないのが現状。どこかのキャプテンがキレて我武者羅に動けなんてナンセンス。一体オシムが『考えて走れ』と言った意味を、近くで聞いていて何も分かっていなかったのか呆れ果てる。

我武者羅に走れとは言わない、賢く動けと言いたい

まぁ 賢く動けないならば、無尽蔵に走りきる運動量が必要だけどね

折角の才能をもっともっと伸ばす為にも......私が言わなくても周りが慎重に育てているようだし大丈夫だとは思いますが......



『サッカーを知っている』

前半は何となくリズムそのものが掴めないけど、得点は出来ました。

我慢に我慢を重ねて、相手がドルブルで突っかけてきても二重三重で対処し、粘り強く対応していました。その中でもズルズルとDFラインが下がって相手に嵩にかかって攻められないように、チーム全体で前から前からボールを獲る姿勢は評価できます。

これは後半になってより一層顕著に、前から前からプレスを掛けて、攻守の切り替えが非常に鋭く速く、判断の速さと落ちない運動量は見事でした。そして何よりもズルズルと下がらないのが気持ちいい。

相手に隙を見せずに、自分達のサッカーを展開できました。

惜しむらくは三回のビッグチャンスを決めきれなかったこと。止めの一発を押し込んでたくましさを見せて欲しかった。

チーム全員が今何が必要なのか、短・中・長期で知っている、研究しているのが窺えます。流石にプロリーグが身近にある世代は違う気がする。こうやって一つ一つ経験の積み重ね・情報の積み重ねが日本サッカーのセオリーになっていくのかと思うと感慨深いものがある。

この一試合で全部を把握は出来なかったけど、確かに一味違う世代の気がする。

まぁ この次の準決勝で韓国に負けた辺りは、ある意味日本の悪しき伝統を受け継いでる気もするけど......(苦笑)

来年のU-17W杯も楽しみですね



日本:Formation


        神田(23)    杉本(17)
  宇佐美(7)               高木(6)
        堀米(11)    柴崎(10)

  廣木(4)                内田 恭(13)
        高野(5)    内田 達(2)


            松澤(18)

【得点】
38分 杉本
45分 オウンゴール

【交代】
46分 神田 ⇒ 宮吉(12)

※ ( )内は背番号

posted by Daft at 16:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ユース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月24日

浦和レッズ崩壊【終幕:改革のとき】

見るも無残に散ったACL

露見した内容の無さ

早すぎる王国の崩壊は何をもたらすのか?



『問題点』

~練りこまれていない戦い方~

 これに愕然としたと言っても良いかもしれません。昨年の戦い方も省エネと揶揄されるぐらい、ワシントンとポンテだけで得点を取ってしまう戦い方でしたが、それでもチーム全体がそれを後押しするサポートだけは出来ていました。

 気が付けばFWとポンテしか前に走らず、誰も攻撃に上がってこない。省エネを通り越した手抜きです。中盤の押し上げもWBの上がりもおざなり程度の動きで、全く何の意味も無い。WBを置く3-5-2にする意味があるのかどうかも疑問。レッズの場合、中盤を厚くして支配力を高めて攻撃に転ずるというよりは、中盤を厚くして守備を固めて、前三人で何とかしろという中東スタイルに変化している。昨年まではもっと違った感じがするんですが......これがエンゲルスのスタイルなのかもしれません。

守備に関して明確な指示が無いから中盤や守備陣が押し上げられないとも......攻撃に参加した選手の後ろを誰がケアするのかとかルールが無いから奇妙な中東スタイルになってしまうのかもしれません。


~放置される補強、使われない人材~

もう何年も放置されているのがDFの補強

闘莉王や坪井など慢性的な怪我にボロボロな状態。特に闘莉王は気合だけでやっている感じです。堀之内や内舘など計算できる人材は居るけど、闘莉王や坪井を凌駕するほどの能力があるかは微妙な所。その他の人材も似たり寄ったりか......補強しないならば育てなければならないけど、レッズがそれを積極的にしているとはとても思えない。

他のポジションも育成のために若手を積極的には使えていない。どのチームでもどのスポーツでも新陳代謝が上手く出来ないチームは滅びが待っているのは明白


~見えてこない未来のビジョン~

シーズン当初は攻撃的なチームへ移行する意思が見えていました。高原やエジミウソン、三都主や梅崎など攻撃的な選手を集めたは良いけど、それを使ってどんなサッカーをするのかが見えてこなかった。結局レッズの手元に残ったのは中東スタイルのサッカーだけ。

オジェックにしろ、浦和の経営者にしろ、エンゲルスにしろ、どんなサッカーをしたかったんだろうか?

高原の諦めきった表情が何かを物語っている気がする。



『改革のとき』


ガンバに恥ずかしいぐらいサッカーの質の差で負けてしまったレッズ

否応無く改革に乗り出さねばならない


~監督人事~

結局、オジェック解任は失敗だったという事か?

あのままオジェックに続けさせていても早々に崩壊したかもしれないけど、こんな恥ずかしいサッカーをするよりはマシだったかもしれない。選手の我侭ばかりがまかり通って、監督の意味が無い。
選手にチーム全体の未来を見渡せるビジョンがあるかというとそれは無理な話だろう。そこに付き合ったレッズのフロントもどうかしている。

挿げ替えたエンゲルスが思ったほど手腕が無かったのも誤算と言えるかもしれないけど......

流石にエンゲルスの留任は無いと思うけど、誰を監督にするのかも問題。ブッフバルトのJ復帰話がガンバ戦の前に出ていたことも不思議だけど、彼に出来るのだろうか?

もっと大胆に改革する為に別の人材も入れたほうが良さそうな気もするけど、それを後押しするフロントの力が無いと、直ぐに選手から反乱が起きるのが今のレッズの節操のなさ。選手と監督との力関係が正常にならない限り改革も頓挫するのは目に見えている。昨年ACLを獲った事が変なプライドを選手に持たせてしまった事は残念でならない



~ビジョンと編成~

監督人事と平行して、どれだけ明確なビジョンを持ってチームを編成できるかが鍵。

補強だけではなく放出も合わせて溜まった膿を出し切れるか?

新陳代謝が出来ないと分かった今、どれだけの血を出す覚悟があるのかが問われています。それはサポーターも覚悟しないといけないでしょう。思わぬ人の退団や放出も覚悟しなければならない。もしかしたら、ある程度の低迷も覚悟しなければならないかもしれない。

どんなサッカーが見たいのか、したいのか

浦和は試練の時期



何はともあれJリーグはまだ残っているわけで、そして天皇杯もあるわけで、ここで潰れるには惜しいチーム。この状況でどれだけ踏ん張れるかが、レッズの立ち直りの早さを決めるとも言えます。ここでズブズブ沈むならば二度と立ち上がれないかも......


※レッズとは関係ないけど、中村俊輔のJリーグ復帰が確実らしいけど、正直マリノスに戻って来て良いものか微妙なところ。
もっと別なチームに行って欲しい。マリノスも移籍金10億近くも出してまでチームに入れる必要があるのかどうか......山瀬とかどうするの?
日本を代表する選手なんだからACLに出場できるようなチームに行って欲しい.....それにしても本当にマリノスに行くのかな......
タグ:浦和レッズ

2008年10月23日

AFC Champions League【Semi Final】浦和レッズ vs ガンバ大阪【2nd leg】

お祭りムードは何処吹く風

浦和を覆うムードは悲壮感に満ちたもの

紅い金剛石は輝きを取り戻せるのか?



『浦和の戦い方』

今試合の気になった点を洗い出したいと思います。


一、中盤の意義

浦和は3-5-2の布陣を敷いています。ここからも分かるとおり中盤の支配力を高めて、守備ではDFラインの前に防波堤を築き、自軍ゴールから遠い位置でボールを奪取することを目的とし、攻撃では支配力を活かして人数を掛けて攻められる利点があります。

今日のレッズにその意図があったとはとても思えません。試合開始そうそうから全体が間延びし、中盤の選手の距離感も間延びし、攻撃も守備も個人に全て投げっぱなしの状態。

前線に上がって攻撃のサポートなど遠い希望。ましてやFWを追い越してなど......まったくレッズの攻撃に怖さなどない。


ニ、サイドの攻防

殆ど話しにならない......全くWBを置く意味が無い。
攻撃の基点にもならない。
中盤の支配力を高める為に寄与も出来ない。
攻撃に上がってこない。
時たまアーリークロスを放り込むだけで攻撃のアクセントにならない。
ガンバのSBの上がりを許すほど攻守に於いて全て負けていた。


三、攻守の切り替え⇒カウンター

カウンターを仕掛けても走るのはFWとポンテだけ
攻守の切り替えが遅いだけなのか、カウンターは前線だけで中盤は走るな攻撃に参加するなと約束事があるかのように感じる。
結局、パスコースが多くて2つしかないから、ガンバにとっては守りやすいし怖さも無い。


【高原の先制弾を読み解く】

まさかレッズが先制するとは思いもよらない。CKからの一連の流れは、ガンバがカウンターを仕掛けようと前に出た所を、前線でボールをキープ出来ずに、逆にレッズがクロスカウンターを仕掛けて、まだ前線に十分に人数が揃っている状態で、ボールが高原にこぼれて先制弾に繋がりました。

人数が前に揃っていると、これぐらいはやってのけるレッズ

ただ流れの中から前線に人数が揃うなんて奇跡だけど......



『ガンバの戦い方』

一、中盤の連動

支配力を高める為にボールの受け方が上手い。それを可能にしているのは汗を掻く事を厭わない運動量。パス&ゴーの繰り返しで浦和の二倍も三倍も人数が居るかのように錯覚してしまう。


ニ、サイドの攻防

サイドで一対一の状況を作る為に遠藤や二川が中に絞って、その空いた道をSBが使う。またチーム全体で逆サイドを使うコンセンサスが得られているから容易に一対一の状況を作れる。


三、バイタルエリア

二川など二列目から飛び出したりしてDFラインが容易に上がるのを阻止。これによって中底との微妙な距離が開いてしまい、そのスペースにフリーで入る状況を作り、ラストパスやシュートを打つ状況を作る。中央に意識が集中すると、サイドに展開してSBに一対一の状況を作らせる。



『先手のガンバ、後手のレッズ』

一、チーム哲学

ガンバのアイデンティティーはパスワークそのもの。そして攻め勝つ......相手より一点でも多く得点を取る事に至上の喜びを感じる

レッズは粘り強い守りと、苛烈なカウンター

今のレッズにアイデンティティーがあるかは疑問


ニ、監督の手腕

ここ数年ガンバが苦心してきた事はシステムを3バックから4バックに移行したこと。これによって戦略の幅が広がった事はもちろん。色んな人材や状況に対応できる臨機応変さが育ったのは言うまでも無い。

逆にレッズはずっと同じシステムと戦術で臨機応変さに欠ける。人材が変わっても同じシステム&戦術で戦うから歪みが出てくる。

この試合、先手を切ったのはガンバ。

サイドに佐々木を置いてサイド突破に厚みをもたせる。そして前線に上げた遠藤により守備負担を減らしてフリーで自由に動けるようにした。
これにレッズはマンマークを付けたは良いけど佐々木や遠藤がマークを引きずって動き、その空いたスペースを他の選手が使う悪循環。

後手後手に動き回るレッズ。

最初から分かっていたのは、レッズには相手に合わせて何かを対処できる力は無い事。あくまでも自分達が主導権を握って、先手先手で仕掛けるのが得意なチームが、ホーム試合で後手に回ったのが不運の始まり。


三、考える力

どんなに監督の知恵があっても、それを臨機応変に表現するのはピッチ上の選手。レッズがマンマークに付いた辺りでも、ガンバ選手はそれを利用してマークを引っ張ってスペースを空ける。そしてそのスペースを使うべく大胆に色んな選手が使うことに躊躇しない。

レッズにその思い切りの良さがあったかどうか......

また最終盤に前線が4トップ状態で闘莉王も上がった状態で、パワープレーをしないで何をするつもりなのか?

考える事をやめてしまったサッカーほど酷いものは無い。



『今後の行く末』

紆余曲折があったけどガンバは成熟期を迎えつつある。一時期の凄みは流石に感じられないけど、今出来る事を精一杯やっています。

二年連続のJ勢のACL制覇を実現して欲しい。

そしてJリーグでも三位以内を目指して欲しい。


逆にレッズは良く言えば変革の時、悪く言えば王国の終焉。

監督の頭だけ挿げ替えれば何とかなるレベルなのだろうか?

人材の整理はもちろん、一体どんなサッカーをするのか、もう一度見つめ直した方が良さそうだ。

そして何よりも気持ちを切らさないで欲しい。
何が何でもJリーグで三位以内に入り来年のACLの出場権を確保して欲しい。


浦和レッズ:Formation


        高原(7)  エジミウソン(17)

            ポンテ(10)

   堤(12)                 平川(14)
         阿部(22)    山田(6)

      堀之内(20)  闘莉王(4)  坪井(2)


             山岸(1)

【得点】
36分 高原

【交代】
76分 堤 ⇒ 田中(11)
81分 平川 ⇒ 永井(9)

※( )内は背番号

中盤が上がらない、サイドが上がらないで何の攻撃を期待できようか
特にWBはその存在意義さえ見出せない。山田も微妙

結局、形だけ真似たコピー戦術。中身が何も伴っていない。

去年あれだけ最悪だと嘆いたレッズよりも酷くなっている。

とても昨年目を見張った同一人物だとは考えられないほどの動き。
平川なんて実力で相馬や山田からサイドのポジションを奪ったあの同じ人物とは考えられない。他も同じ

高原の動きは良かった。むしろ全くサポートにすら来ない周りが問題。昨年の阿部もサポートが来ない状況が続いたけど、アレよりも酷い。

エジミウソンは完全な誤算

果たして何人が現状のレッズに残留するだろうか?



ガンバ大阪;Formation


        ロニー(18)  ルーカス(9)
   遠藤(7)               二川(10)
          橋本(27) 明神(17)

   安田(13)               加地(21)
          山口(5)  中澤(2)

            藤ヶ谷(22)

【得点】
51分 山口
72分 明神
76分 遠藤

【交代】
46分 ロニー ⇒ 佐々木(16)
71分 安田 ⇒ 山崎(30)
90分 ルーカス ⇒ 播戸(11)

※( )内は背番号


ロニーとか微妙......かといって山崎は切り札の方が怖い

レッズの大サポーターの圧力もガンバには通じず      

2008年10月22日

プレミアリーグ08~09【第八節】アーセナル vs エバートン

ハルショックから立ち直りつつあるアーセナル

アーセナルが負けた事実より

ベンゲルの手腕が発揮できなかったことが大きい



『この日のエバートンの戦い方』

ハルショックの冷めやらないアーセナル

この衝撃は4強以外のチームにとって計り知れない

それもプレミアに昇格したばかりのチームがやってのけた事実としてはあまりにも重い。

エバートンにも自信とやる気を植えつけるには十分


まずエバートンが手をつけたのはアーセナルのパス回しを封じる事

その為に、まずは中盤を厚くして、セスクなどのゲームの基点を徹底的に潰す作戦を執ってきました。横のパスは通させても、縦のパスは徹底的に潰していました。そして何より人の出入りも出来ないほど中盤の守備ブロックは完璧でした。普段なら中盤に頻繁に顔を出すアデバヨールが、この中盤の窮屈さに辟易して、前線にはじき出されたところからみても如何に中盤の守備ブロックが密集状態だったかが分かります。

この状態の続いた中で前半9分

アーセナルの守備の連係ミスを突いてエバートンが先制!

アーセナルの不味さはあるけど、サイドにおいて全く主導権を握れていなかったことは事実。ゲームを中盤で作れないアーセナルにSBを中心としたサイド攻撃の余裕がある訳でもなく、そんなところを突かれてエバートンのサイド攻撃に後手を踏む結果に......サイドで基点が作れる分エバートンは中盤の思い切った上がりと、数少ないチャンスを必ずフィニッシュで終わるという金科玉条が先制点を産んだのでしょう。

この得点以降のエバートンも全く手を抜く事無く作戦を遂行

アーセナルはロングボールでエバートンのDFラインの裏を突いていましたが、粘り強くエバートンDFが跳ね返していました。正直、ストライカー的な動きをアデバヨールに要求した所で無理なことは百も承知。本人も周りも分かっているけど、それしか現状を打開できる手が無いアーセナルとも言えます。このロングボール一本槍でますますリズムを失ったアーセナルは、度々襲い掛かるエバートンの攻めに四苦八苦で、攻守共に光が見えない状態でした。



『ハルとの相違点』

ハルとエバートンの戦い方には色々と相違点があります。

一、守備ブロックの位置

ハルの場合は、中盤でボールを取れない場合は、極端な話PA内に最終ラインを下げて守備ブロックをPA付近に壁のように作って、敵味方共に密集状態を作ってアーセナルの細かいパスワークを封じる。エバートンは最終ラインを高めに設定して、守備ブロックを中盤の位置に作るようにして、中盤の厚みを利用するように密集状態を作ってアーセナルのパスワークを封じる。

ニ、プレッシャーの位置

ハルの場合は前線からのプレッシャーを基本として、段階的に前線⇒中盤⇒最終と相手の勢いを消す。エバートンはプレッシャーの位置を中盤に持ってきて兎に角アーセナルのパス回しをさせないことに躍起。

三、精神的プレッシャー

悪質なファウルもしくはプレーで相手の頭に血を上らせる
ハルは極力フェアなプレーでアーセナルの勢いをそげ落とす。逆にエバートンは真っ向からぶつかってアーセナルに喧嘩を売る状態


両者の違いは潔さ、諦め度の違い

ハルの場合はアーセナル相手に敵対心剥き出しにプレーするのではなく自分達の良さを前面に表現する。一つ一つのプレーに勝負があり、そこに負けたら次へ、負けたら次へと、一つの事に執着せず、相手が動いてきたときの対処法がシッカリ訓練されている。

逆にエバートンはプライドと野心剥き出しに、どうにかしてアーセナルに一泡ふかせてやろうとするやる気満々。

どちらも一長一短



『アーセナルの対処法』

流石にハルに続いて、何度も膝を屈する訳にはいかない。

まずベンゲルが手を打ったのはウォルコット投入

ウォルコットをサイドに張り付かせることによって、エバートンの守備がウォルコットのマークに一人以上は付かなければならない状況を作り、守備ブロックを横に間延びさせてスペースを作り、パス回しを復活させる。

ほとんどこれでエバートンの守備ブロックは意味をなさなくなりました

それほどまでにウォルコットの怖さが蔓延しているのでしょう。

彼とて毎回、すべてのプレーで抜き去る事が出来るほど魔法使いではないのですが、ネームバリューが増した結果でしょう。

ある意味ベンゲルの演出に惑わされたエバートン

CKの流れからナスリにミドルシュートを決められて同点

PA内でボールを回されてファン・ペルシーに決められて逆転

止めは時間稼ぎにボールを回された挙句に、ウォルコットに得点を献上する始末......



『エバートンに勝ち目はあったのか?』

正直、ハルの時よりも勝つ確立は高かったと言えます。

アーセナルのDFラインはクリシー以外は急造。コロ・トゥーレも負傷で後半にはウォルコットと交代。

エバートンの先制点もこのDFの連係の不味さを突いたものでしたが、結局それ以降この利点を生かすことすらありませんでした。

oneトップであったが為に前線でのタメが期待できず、中盤での守備に労力を注ぐ余り、前線への推進力を失ってしまった向きがあります。

そしてアーセナルに闘争心剥き出しで当たってしまったばかりに、相手の闘争心に火をつけて、余計な力を引き出してしまった所は敗戦の一つの理由として考えても良いかもしれません。

折角のチャンスも活かしきれないエバートン



アーセナル:Formation


      アデバヨール(25) ファン・ペルシー(11)
 ナスリ(8)                    エブエ(27)
         デニウソン(15) セスク(4)

 クリシー(22)                  ソング(17)
       シルヴェストル(18) トゥーレ(5)

             アルムニア(1)


【得点】
48分 ナスリ
70分 ファン・ペルシー
90分 ウォルコット

【交代】
46分 トゥーレ ⇒ ウォルコット(14)
83分 ナスリ ⇒ ディアビィ(2)

※( )内は背番号

シルヴェストルはちょっと球持ちが長すぎて、変なところでボールを獲られそうになったりパスを出したりと、DFラインに混乱を持ち込んでいました。アーセナルらしいパス回しを実現するためにも、もっと研究する必要がある。

ソングをSBで使うなんて無茶な......守備能力は認めるところだけど、SB特有の中に絞ったり開いたりする守備の連係を突かれて失点の原因を作っていました。後半はCBに入ったりとアーセナルは怪我で人が居ないのが苦しい。



エバートン:Formation


            ヤクブ(22)
 ピーナール(20)             アルテタ(10)
        オズマン(21) フェレニ(25)
         
          ロッドウェル(26)
 ベインズ(3)               ヒバート(2)
       レスコット(5) ジャギエルカ(6)

           ハワード(24)

【得点】
9分 オズマン

【交代】
74分 フェレニ ⇒ サハ(9)
80分 ヒバート ⇒ ヴォーン(14)
80分 ヤクブ ⇒ P・ネビル(18)

※( )内は背番号

前半にもっと点を取っておけば......まったく違った展開だったでしょう。

ウォルコット対策が何も無かったのは痛いところ、守備をそこに割かなければならず、結局守備ブロックを自ら崩す結果になってしまった。     
フェレニとか背が高くて粘り強い守備と攻撃が出来るのに活かしきれて居ない。

ある意味エバートンは策に溺れたのかも......

2008年10月20日

プレミアリーグ08~09【第八節】マンチェスター・ユナイテッド vs ウェスト・ブロムウィッチ

連戦続きでタイトなスケジュール

怪我人続出で問われる層の厚さ

年末に向けてまだまだタイトになる



『ゲームを作るパス、試合を決めるパス』

今日の試合、マンUはセントラルにギグスを置きました。中盤の選手が尽く怪我等々で使えない状態では致し方ない。

ただこれが影響したのか序盤攻撃が噛み合わない。

ギグスのパスがショート気味だったり、パスをカット等々

もっとも安全にパスを供給しなければならない場所で躓くと全体の歯車が狂いだす。それぞれのポジションで要求されるパスの質と安全性の確立が違う事が分かります。

よりゴールに近い場所でフィニッシュに直結する仕事が要求されるエリアでは、確立が50%程のパスでも許される。自陣のゴールから遠いし、守備の陣形もある程度整っているし、何よりも攻めるのに100%を求めるのはナンセンス。

自陣のゴールに近い場所でのパス交換は、より慎重さが求められる。特に中底のセントラルに於いては、ゲームの主導権を握る上で慎重さと大胆さが求められる現代サッカーの要。つぶさに状況を判断し危機と安全を天秤に掛けてもっとも効率的なパスを選択する。ここでボールを獲られれば自陣ゴールに近いし、DFとの直接の勝負を仕掛けられかねない。だからこそ慎重さが求められる。


まぁ パスだけが問題ではなかったけど......



『距離感』

セントラル(中底)に求めらるのはパス以外にも距離感もあります。

ここで言う距離感は人と人の距離感

パスを受けるために、敵が飛び込めない位置に陣取る

DFラインを押し上げさせる為にも、安全な位置にポジションを取って、パスを受けて全体を押し上げなければならない。それを第一に考えるのがセントラルの役割。そこからカウンターを仕掛けるのか守備陣形を整える時間を作るのか判断する。

もう一つの距離感は相手に攻められた時の距離感

ボールを持つ選手にプレスを掛けるのは当然だけど、ただ体を寄せれば言い訳ではない。前方へのパスの選択肢を減らす為にコースを切ったり、ドリブルも然り、相手を追い込んで守備のリスクを減らす事も仕事の一つ。

どうしてもここら辺が本職と違って、プレスを掛けて自分の裏のスペースを使われるパスを出されたり、SBの裏のケアが出来ていなかったり、押し上げる時に前に行かなかったりと戸惑いの方が多く感じられました。

何となく歯車が合わない状況は、表立って手の打ちようがない



『カチッと歯車が合う』

前半30分過ぎからか......ルーニーとC・ロナウドの連係攻撃が目に見えて合うようになる。というかここしか合ってない(苦笑)

ルーニーの幻のゴールが、その前に相手を倒したファウルで認められなくなった辺りでヒートアップ

漠然とした不安が、審判への敵意?へ注意が向いた事により解消

それに加えてウェスト・ブロムウィッチの攻撃が、単発の攻撃さえも鳴りを潜めて守備一辺倒になったからなのか?

ギグスもゴール前に出てくる回数も増えて、後ろで鬱々とするよりは活き活きとしたプレーを見せ出す。


正直、何処で?何が? 歯車を合わせたのか分かりません

気がつけばセットプレーの連打でウェスト・ブロムウィッチは瀕死の状態



『カウンターは芸術』

ウェスト・ブロムウィッチは良く守っていました。

ただ後半は特にマンUの攻撃が苛烈を極めました。

波状攻撃も二次三次はザラ

それでも何とか持ち応えていたのは0-0というスコアの成せる技


ただその攻撃の恐怖は計り知れない


DFラインを押し上げる為に前に出たのか、得点を取って楽になりたいという気持ちが先立ったのか......猛然と攻め出てきました。私には恐怖に駈られて発狂状態で攻めに出てきたとしか感じられません。だって攻めに転じるには、まだまだ時間が余り過ぎていますしね。精神を保てないほど押し込まれるとこうなるのかな......


ウェスト・ブロムウィッチが攻め上がった所を狙ってマンUのカウンターが炸裂。ルーニーの先制弾!


押して駄目なら引いてみろ


まさしくこの言葉通り、押しに押し捲った後に、マンUのエアポケットに群がったウェスト・ブロムウィッチの喉下を切り裂く芸術的なカウンター

マンUの選手はこの感覚を体感で感じているのかもしれません。意識的にやっていると言うよりは本能的に察しているという方が正し気がします。

追加点のC・ロナウドもこのカウンターに類似


この後はベルバトフのリーグ初得点やナニの得点までも飛び出して、序盤の鬱々とした雰囲気は何処へやら(苦笑)


ここまで綺麗にカウンターが決まると、切られた方も痛みを感じないのかもしれない。特に先制弾に繋がる一連の展開は興味深かった。亀のように守るウェスト・ブロムウィッチには悔やんでも悔やみきれない。何であそこで前に攻撃に出てしまったのか......やっぱりそれは攻撃に晒される恐怖感そのものでしょう



マンチェスター・ユナイテッド:Formation


        ルーニー(10)  ベルバトフ(9)
 C・ロナウド(7)               パク(13)

        ギグス(11)  フレッチャー(24)

 エブラ(3)                  ラファエル(21)
       ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)


          ファン・デル・サール(1)


【得点】
56分 ルーニー
69分 C・ロナウド
71分 ベルバトフ
90分 ナニ

【交代】
36分 エブラ ⇒ オシェイ(22) 《負傷交代》
65分 ラファエル ⇒ G・ネビル(2)
70分 パク ⇒ ナニ(17)

※( )内は背番号

今のマンUはルーニー無くして一つも回らない状態。中盤に顔を出してゲームを組み立てて、前に出てシュートを打つ。一人三役は確実にこなしている。C・ロナウドもルーニーが居なくてはただ孤立するばかり

ベルバトフは相変わらず走らない(苦笑)
ただそれでもプレースタイルは周りを使うタイプだというのは分かってきました。ただそれが今のマンUにどれだけ必要なのかは私には分かりません。今日の得点を契機に何かが変わることを期待

ナニはやっぱり場の空気を読めないタイプ。ここまで空気読めないのもある意味強味になるかも(笑)  

オシェイが居なかったら潰れていたのはマンUの方だったかも......



ウェスト・ブロムウィッチ:Formation


            ベドナール(9)

  ブラント(11)                モリソン(27)
       グリーニング(8)   コレン(7)

             バレーロ(28)
  ロビンソン(3)            ザイフェルローン(22)         オルソン(26)    ドンク(30)

            カーソン(19)


【得点】
なし

【交代】
53分  ベドナール ⇒ ミラー(10)
72分  コレン ⇒ ムーア(16)

※( )内は背番号

2008年10月16日

2010W杯【最終予選】日本 vs ウズベキスタン【home】

決定力不足とか騒いでいる内が華

一歩進んで三歩下がる

前を向いていたはずなのに何故か後ろを向いてる五里霧中



『利点も武器にならず』

ここ最近お馴染みになりつつある4-2-3-1のシステム

肝はかつて“トップ下”と呼ばれた花形ポジションに与えられる役割の違い。その昔はスルーパスなどフィニッシュに係わる攻撃の全てを任されていて守備は二の次で良かった。現代表においては攻撃の要と言うよりは守備的な側面の役割の方が大きい。

守備的側面でいうと......
【フォアアンカー】もしくは【アンカー潰し】と言った方がイメージがし易い。相手の出足にプレッシャーを掛けて攻撃の組み立てを容易にさせない。日本の場合だとロングボールの出所を押さえるためにバーレーン戦での田中達也の動きが思い出される。

攻撃的側面だと......
かつて“汗っかき”と言われた二列目からの飛び出しなど、相手の臭い所を突く動きが要求される。攻守の切り替えの速さがもっとも要求されるポジションだと言えるかもしれません。


今試合このポジションが効いていたかどうか......ちょっと疑問


大久保の動きがどうだとかと言う以前に戦術的に機能不全に陥っていた事は確か



『予想された日本封じ』

別段ジーコがどうとかの話ではなく、2~3試合観れば日本の弱点は掴める訳で、そこをウズベキスタンがケアしたに過ぎない。

まずは【日本のDFラインにプレッシャーを掛ける】
単純だけどFW二人で日本のCBにプレスを掛けると足元が覚束なくなる。強烈に行くと警戒されるし体力も消費するから、割と緩くプレッシャーを掛ける。

【攻撃の基点・遠藤を抑える】
DF(CB)がプレッシャーを掛けられると堪らずパスが出されるのが中底の遠藤。ぴったりマークに付くと入れ違いで避けられて前を向かれてしまうので、遠藤にパスが入るけど前を向けない位置。もしくはそのパスをカットできる位置。ダイレクトで叩けない位置に必ずジェパロフが付いていました。ボールが遠藤に納まった時は、中盤の後方からもう一人とFWの位置のシャツキフも囲みに来るので遠藤が余裕を持って前を向く事は叶いませんでした。

【サイドは必ず二人でケア】
遠藤にボールが入らないとなれば、DFラインからのボールは必然的にサイドに流れます。俊輔にボールが渡ると一人が縦のラインを切って体を寄せて、もう一人がそこから出るパスや切り替えして中に入る所をケアする形が整っていました。これは右左に関係なくサイドの守備は徹底されていました。俊輔に関してはどの位置に居ても二人ないし三人で同じ事が繰り返されていました。

何処にパスを出しても手詰り。余裕を持ってパスを回せる状況ではありません。だから闘莉王が苦し紛れにサイド前方へのフィードを出したりしてリズムが掴めないイライラした状況が出てしまうのです。

長谷部が繋ぎに下がって遠藤と横並びになっても状況は悪化するばかり、大久保との距離が空いてしまいサポートがままならない。いくら前線からのプレスを日本が仕掛けても大久保と玉田だけじゃボールを獲る事は不可能。中盤の積極的なサポートが無ければ全くこのシステムは機能しない。

問題なのは受けに回ってしまったが為に下から下から作り直さなければならなくなった事。だから長谷部が下がってきたり、サイドではじき出されて俊輔が下がってきたりと前線との距離が余計に広がってしまう結果になってしまいました。

あくまでも攻める姿勢で臨む事が出来れば状況は違ったかもしれません。前線からの中盤が連動したプレスを猛烈に仕掛ければ全く違った展開になったのではないでしょうか?



『隠せなかった不安要素』

そもそも何でホームチームがここまで受けに回ったのか?

一つは序盤に連発した中底でのパスミスの連続
尽くここでボールを失って相手に前を向かれる状況でショートカウンターを喰らった事。これでしっかりボールを繋がなければという防衛本能が働いて受けに回った。

もう一つはDFラインに直接勝負を仕掛けるようなロングボールを多用された事。DFの裏を狙うかのようなロングボールだったので五分五分の処理をしなくてはならなくなった。一般的にポストに入って後ろへ落とすような質のロングボールではなかった。直接CBに勝負を仕掛けて前線だけで事を済ませようとする戦術。

さらにもう一つはサイドでキープが出来なかった
俊輔のマークが厳しかったのはもちろんだけど、逆サイドの守備も手を抜かなかった事。はっきり言って香川では役不足。もしこれが松井ならばもっとボールをキープできただろうし、簡単にボールを叩いて動く事も出来ただろうし、サイドにベッタリと張り付くことも無かったでしょう。もっとポジションチェンジも出来て居たかもしれません。

やっぱり序盤の中底でのミスが落ち着きを失わせた
水を撒いたり芝を刈り込んだりと尽く援護射撃が日本の足を引っ張ったのは皮肉としか言いようが無い



『ゆるゆるだったウズベキスタン』

27分 闘莉王のロングボールの処理の不味さからショートカウンターを喰らって先制点を謙譲。

いや〜な展開だけど、これに安心したのかウズベキスタンがやり方を変える不思議さ。

サイドの守備は相変わらずタイトだけど、前線からのプレッシャーは皆無。ここから遠藤にボールが納まるようになって幾分か落ち着きを取り戻した。中底も長谷部と遠藤が縦の関係になれたし、前線との距離感も取り戻して、40分の玉田の同点ゴールを生みます。

それにしても何でまた上手く行っていたのにウズベキスタンは戦術を変えたのか緩めたのか......訳分からん



『攻めの意図がチグハグ』

カウンターに滅法弱いウズベキスタン。

これはDFの足の遅さと敏捷性の無さが起因している。

ウズベキスタンの守備は待ち構えての強さは確かに感じます。ただ一対一で相対したり、並走したりする守備に関しては敏捷性は感じられない。そこを上手く突けなかった不味さは残ります。足元足元を欲しがって誰もスペースに走らない。確かに背の高さでロングボールは尽く跳ね返されるけど、ウズベキスタンのDFラインの裏を突く攻撃が悲しいかな2~3本しか無かったのは解せない。

そして頭に血が上ると守備を忘れて攻撃に専念してしまう国民性。血が上ったが最後、戦術的な守備プランを忘れて、単純な攻撃と守備に徹してしまう。これが後半の日本がセットプレーで押し込んだ時間帯に垣間見えます。

折角のカウンターチャンスも日本は足元足元で繋いじゃうし、後方から上がってこないし......


最終盤、闘李王を前線に上げても足元足元で繋ごうとする

何の為に闘李王を上げたか意味なし

パワープレーもまともに出来ないチームに何を期待したら良いのか?


考えて走れ!

考えて行動しろ!

状況を把握しろ!


考える事をやめて言われた事しか出来ない人間に何を期待したらよいものか?



日本:Formation


            玉田(11)
  
    香川(13)   大久保(16)    俊輔(10)

               長谷部(17)
         遠藤(7)
    阿部(6)             内田(15)
         闘莉王(4) 中澤(2)

            楢崎(18)

【得点】
40分 玉田

【交代】
62分 大久保 ⇒ 岡崎(12)
76分 香川 ⇒ 稲本(8)
81分 玉田 ⇒ 興梠(9)


※( )内は背番号

大久保を真ん中に置いたは良いけど、思ったほど守備的な効果は期待できなかった。もっとやれたと思ったんだけど......

香川に関しては、自分の事に精一杯で周りの視野が狭くなっている。正直それほどでも無いと感じる。何でここまで多用されるのか不思議。年齢的に考えれば凄いとか言われるけど、ここはA代表の戦う場所。育成ならば他(親善試合等々)でやればいい。W杯の最終予選で育成をやってるほど余裕が今の日本にあるとは......育成ならばもっと他の選手を起用すれば良いのに

ロングボールの処理の不味さはバーレーン戦からのお墨付き。またしても闘李王からなのはショックだろうな~と言って他を出すほど人材も居ないし闘莉王以上にやれる保障もない

最後のパワープレーを仕掛けるならば、早めに闘莉王にロングボールを当てれば良いのに、足元で繋いでグダグダで試合終了。そして思うのはこんな時にこそ巻がいれば良いのに......



ウズベキスタン:Formation


        シャツキフ(16)
                ジェパロフ(8)

  ハサノフ(6)               マグデーエフ(10)
        アフメドフ(9)  カパーゼ(18)

  デニソフ(14)               ガフロフ(11)
        イスマイロフ(2) アリクロフ(5)


             ネステロフ(12)


【得点】
27分 シャツキフ

【交代】
57分 マグデーエフ ⇒ メルジジノフ(17)
72分 アフメドフ ⇒ ハイダロフ(7)
72分 シャツキフ ⇒ ゲインリフ(15)


※( )内は背番号


なんだか別段なにが強いと言う訳でもないのに引き分け

終盤へとへとで動けなくなった相手に引き分けたのか......

中東勢よりは組織的というレベル 
posted by Daft at 12:38 | Comment(2) | TrackBack(10) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

技術より決断力

決定力不足という言葉で全てを片付けて良いものか?

今日本が置かれた現状を素直に把握する事がその第一歩

何が良くて何が悪いのか?



『賞賛されるべきもの』

昨日の代表戦で書きそびれたけど、シュートを打つ事の思い切りの良さ、決断力はもっと評価されても良い。惜しむらくはそれが全部枠内に飛ばなかったこと、宇宙開発を打ち上げたり、ヘッドで外したりと、シュートテクニックの精度の問題とは切り離して考えなければならない。

現状の日本はシュートテクニックを云々できるほど技術が成熟しているとはとてもとても言えません。


何故かは《Jリーグ公式記録~得点順位表~》をご覧ください。


例年に比べてシュート数そのものが少ない気がする。そこが例年に比べて上位チームが団子状態がここまで続く状況を表している。それとシュートを打つべき人・得点を取るべき人が例年に比べて低迷している。特に鹿島・川崎・浦和・ガンバなどの主要チームのFWの得点力不足・シュート数不足が重く影を落としている気がします。

注目して欲しいのは得点数ではなくシュート数です!

赤嶺(FC東京)が日本人得点王だとかで喜んでは駄目ですよ(苦笑)

シュート数が少ない割りに確立が良いなんて場違いな考え方です。これはフィニッシャーとしてチームから全く信頼を得ていないも同然。またはゴール前でシュートを打つ決断力がない。シュートチャンスを放棄もしくは潰している事と同意義。

数少ないシュートチャンスを逃さず決断する力チームの責任を負える人材この決断力の修練(場数)の先にシュート精度の問題が出てくるのだと思います。色んなシュートチャンスのケースを経験し、インサイドで蹴りだすのかトーキックなのか、ダイレクトでボレーなのか切り替えしてシュートなのか等々、シュート技術の問題がここで初めて出てくるのだと思います。より場数を踏んで経験を得たからこそもっとも大事な場面で決められるだけの自信がつくのだと私は思います。


まずはシュートを打つ事、その先にシュート精度(決定力)が妥当かと

シュートをより多く打つ事によって、シュート技術を磨く

そこまで次元を落として見なければならないほど日本は切迫した状態です。

それも外国人がシュートをすることには寛容?見逃している?けど、日本人がフィニッシュを負うことに対するチームのリスクが高い事も問題。もっとフィニッシャーに対して寛容もしくは容認の姿勢を監督が示さないと日本人ストライカーは出てこない。


得点表を見て、このJリーグが終盤にかかる時期にシュート数が70前後は欲しい。最低でも60はクリアしていないと......闘莉王が10/57と言うのも日本人ストライカーの情けなさを表している。大久保が10/85というのが唯一救い。岡崎の8/27とか興梠の6/27とか論外。高原の6/37とか大論外の気もする(苦笑)


※いつも気のなる日本人得点王の冠。彼らが戦っている戦場は日本のJリーグです。こんな冠をつけなければ宣伝できないほど外国人ストライカーに上位を埋められている現状があります。むしろ“日本人得点王”なんて言葉を付けられる事を恥ずかしがって欲しい。目指すべきはJリーグ得点王であって欲しい。



『ウズベキスタン戦へ』

ウズベキスタンが守り一辺倒で来るなんてまず無いでしょう。ガンガン前からプレスに行って、最短距離でゴールに結びつける行動をしてくるでしょう。日本相手に引いてくるとは考えにくい。だってウズベキスタンの要は攻撃力そのものだし、エースのシャツキフも居るしね。

一度火がつくと現状の日本代表の守備力ではとても太刀打ちできない。闘莉王も万全で出れるか分からないし......

2008年10月10日

キリンチャレンジカップ2008 日本 vs UAE

賞賛するにしても諫言するにしても

また微妙な試合を......

はてさて困った困った



『稲本』

黄金世代の一人

気がつけばこの世代で現代表を実質的にを支えているのは遠藤のみ

調子の安定しない高原は別としても

オシムによって選択された結果、小野&小笠原ではなく遠藤が主流派になった為に、殆どの黄金世代は除外される結果になりました

チャンスは均等に与えられた結果、現在遠藤がそれを掴んでいると確信しています。待ちに待ってやっと巡ってきたチャンスですしね。

稲本で今でも目に浮かぶのは......日韓W杯での二列目から飛び込んできてのシュート。これは強烈に印象に残っています。

その後、代表には縁が無かった......代表に合流して、さあ!これからという時に限って大きな怪我をしたり、調子が上がっていなかったりと巡り合わせが悪い。


図らずして(遠藤がACLの為欠場)お鉢が回ってきた今回

遠藤との違いを見せる時なんだけど......

どうも本人に前でボールに絡む気がない。遠慮している節も見られるけど序盤はアンカーでボールを捌いていました。残念ながら遠藤ほど安定感が有ったかは微妙。逆に長谷部の運動量が目立っていました。ボールに絡みながら前に出たり、右サイドのサポートに入ったり、内田や俊輔の大外を走ってマークを剥がしたりと蓄積された現代表の経験の差なのかな......

何本か2列目から走って行ったけど、誰も見てない感じてない事も多々

右サイドの攻守のサポートもちょっと微妙。左サイドの俊輔・長谷部・内田みたく連携が取れてはいなかった。まぁ 右は大久保・長友と必ずもレギュラーが確定しているメンバーではないし......それにしてもサポートの距離感が遠慮している感じがする。もうベテランの域なんだからもっと声を出して主張してもいいんじゃない?

後半はもっと前へ走る機会が増えたけど、誰も見てないことが多々。

結局、消化不良気味で交代


もっとこの代表に馴染めば活きる素材だと思うのに......



『若さではなく稚拙』

試合が動いたのは後半

UAEも守り一辺倒ではなく少し前に出てきた所でした。少しスペースが自由に使えるようになったし、相手のマークも正面に待ち構えるものではなく併走する形が増えました。

PA内で勝負する形も増えました。

ただドフリーのボールを宇宙開発(懐かしい例え)

フリーで打っても枠に飛ばない飛ばない(笑)

香川が何とか一点を捥ぎ取ったけど、正直あと2~3点は確実に取れる

結局それが取れないのが日本らしいのかな(苦笑)


調子に乗ったのか俺も俺もで攻めっぱなし

バーレーン戦の二の舞? 浮かれた足を掬われてまたも失点。

長谷部が押し切ってファウルでもサイドにボールを割らせるでもすれば良かったけど、そこまで彼に体力が残っていなかった事は明白。それを見ないで前に前にで鼻ずらを突っ込む飢えた猟犬状態

誰も手綱を引く人間が居なかったのも問題だけど、功を焦って全体を見渡せないのは若さではなく稚拙という

シッカリとある程度守りを意識して相手が出てきた所をカウンターで仕留めるぐらいの老獪さを見せて欲しかった。こんなんじゃW杯で使われるなんて夢のまた夢。親善試合でしか使われない元日本代表にしかならない。

攻めに関しても、足元足元にしかボールを欲しがらないし、汗を掻いて走るなんて皆無。これは若さだけで片付けていい問題なのだろうか?

結局、前半は得点そのもののチャンスは少なかったけど大人な試合。

後半は稚拙さの目立つ試合。何にも進歩も教訓も活かされていない。

殆どの若手選手はここでおさらば......親善試合用の代表戦士にならない事を切に願うのみ。



日本:Formation


            玉田(11)

  大久保(16)     岡崎(24)     俊輔(10)

        稲本(8)     長谷部(17)

  長友(27)                内田(25)
         寺田(2)   中澤(22)


            楢崎(18)


【得点】
72分 香川

【交代】
46分 寺田 ⇒ 高木(15)
57分 玉田 ⇒ 興梠(13)
65分 稲本 ⇒ 憲剛(14)
70分 俊輔 ⇒ 香川(26)
82分 大久保 ⇒ 佐藤(9)
82分 岡崎 ⇒ 巻(12)


※( )内は背番号

走る運動量など岡崎は合格点? FWとしては別だけど.....

大久保は前半サイドにベッタリ過ぎて殆ど目立って居なかった。後半自由に動けるようになってシュートもチャンスも作るようになりました。ただ点を取れとは言わないけどシュートは枠には飛ばして欲しい。これは大久保だけの話じゃないけど......

香川はやっぱドリブラーか......

稲本が周りと絡めたり、攻守のやり方に馴染めばもっと力を発揮できると思うんですが......そこまで待つ時間は無い

興梠は確かに才能もあるのかもしれない。鹿島でレギュラーを獲ったから自信をつけているのかもしれない。だけど才能だけならこの世界はうじゃうじゃいる。未完の大器のまま世に埋もれて言った選手のほうが断然多い。えらく五輪に怨み節を吐いているけど、選ばれなかったのは当然。今日本でFWに求められるのは得点を獲るだけじゃない。攻守に亘って貢献できる人材が欲されている。もちろんそれを凌駕する絶対的な得点感覚があれば話は別ですが......それを豪語するならばあのヘディングは入れて当然。歯車となってチームの為に走れない選手を使うほうが
よっぽどだと思う。



UAE:Formation


        マタル(10)  アルシェヒ(7)

           イブライム(16)

   ジャベル(6)            アメール(20)
            マララー(18)

  メスマーリ(3)             アロ・アリ(8)
         サイード(14)  ジュマ(5)


             ナセル(1)


【得点】
77分 アルハマディ

【交代】
46分 マララー ⇒ オスマン(21)
64分 イブライム ⇒ ムバラク(9)
74分 アルシェヒ ⇒ アルハマディ(15)

※( )内は背番号          
posted by Daft at 11:24 | Comment(0) | TrackBack(10) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

AFC Champions League 2008【Semi Final】ガンバ大阪 vs 浦和レッズ【1st leg】

どちらが勝ちあがるにせよ

二年連続Jクラブがアジアを制覇する可能性を残している。

ACLで競り負けるとJリーグでもズブズブの可能性も......



『微妙に五分』

力関係が図らずして拮抗状態。

FWの力関係もパッと見レッズの方が分があるように思えるけど、得点や連携などほぼ実力がそのまま反映されたものには程遠い。一方のガンバは二年連続主力が逃げ出す事態で柱が居ない状態だけど、それでもACLで5得点を叩き出す山崎など伏兵?も出てきて何とか踏みとどまっている状態。

中盤はややガンバに分があるかな? 
遠藤を中心に流動的に動ける反面、突出したものが無い。一方のレッズはポンテ頼み。あとはサイド(WB)がどれだけ上がって攻撃に絡めるかだけ、中底はほぼ守備専なので期待するのは哀れ

守備ラインは微妙にレッズ
圧倒的にレッズと言いたいところだけど、満身怪我で戦い続けるレッズ守備陣は気合だけで乗り切っている状態。ガンバが拮抗しているというよりレッズが落ちてきたと形容した方がいいかも。どちらも控えが弱いのは慢性的な弱点。

まぁ Jリーグでもそのままの勢いが反映されてあの順位とも言える。



『レッズって......』

何となくレッズをフラットに見ると


中東スタイル......だよな


手堅く守って、攻撃は前線+αで攻めきる。

攻撃はほぼ“投げっぱなし”が多い
FW+ポンテ+WBの組み合わせ以外にパターンが無い。中底がここに絡んでくれば波状攻撃などの分厚い攻めが出来るんだろうけど、とんと見た事が無い......攻めに上がってくればポロポロとボールをこぼしたり、あっさりボールを取られて逆襲を喰らったりと辛抱が出来ない中底。守備でも前で獲りに行くとあっさり避けられて広大なスペースを明け渡したりと我慢が出来ない。鈴木や長谷部が居た頃は攻撃はともかく、もうちょっと守備にも輝きがあった気がするけど......

真ん中にポッカリ穴を抱えた状態のレッズ

攻守に分厚さが無い分。余計に中東スタイルが際立って見える。

前線のFWがボールを確実にキープできないから中盤が上がってくる時間を作れないとも言えるけど、逆の見方をすればどんなにFWがキープしてもポンテ以外に預ける選択肢が無くてプレスで挟まれてボールを失っているとも言える。確かに昨年のワシントンのように強力なボールキープは無いにしても、運動量は昨年以上だと思われる。昨年のイメージを引っ張りすぎてはいないだろうか?

いつまでも今のままで乗り切れるほど甘くはない。実際今年はJでも微妙な順位に屈している。レッズの戦い方に限界が見えているのは肝に銘じておくべきでしょう。



『予測不可』

CKの流れから図らずして分厚い攻めが出来たレッズは、細貝のミドルシュートが決まって先制。ガンバにとってこれほど厄介な事は無い。

確実に守りに比重を掛けたレッズ。

攻め手を欠くガンバ。

一つは前線がボールをキープできない
簡単にボールを捌けるだけの時間さえも許さないレッズの守備。確かに守備も強烈だったけど、付け入る隙が無かったのか?

もっと中盤に顔を出すぐらい流動的に動いても良かったのではないでしょうか?

折角レッズのバイタルエリアが広く開いているのに、そこを使えなかったのは惜しい。前に前にでスルーパスを狙っても、レッズは当然そこをケアしているし、3バックの十八番とも言える守備範囲。左右前後に開いたりしてCBを引き出す動きをしない限り中盤もパスを出し難い。

フィジカルを前面に押し出してキープするだけがポストじゃない。簡単に捌く事も一つの手。むしろ日本にとってはそちらの方が向いてるんじゃないでしょうか。


もう一つは中盤が上がりきれない
FWのキープの問題もあるけど、全体が間延び気味で前にボールを運ぶのに時間がかかり過ぎる。そしてPA内にFW以外で進入する選手が皆無だった事。二列目からの飛び出しでPA内に入る選手が居なければ、レッズにとっては待ち構えて跳ね返すだけの作業に他ならない。

後半は修正の指示が出たのか、ガンガンPA内に入る人数が増えてガンバのハーフコートゲームの様相を呈していました。遠藤が意識的にサイドに広がって前目でボールを受けることによって、レッズも守備がそちらに引っ張られる。ボールを何処でキープするのか誰がキープするかでガラッと変わってしまう。これが監督の力量の差か?



『2nd leg』

PKでガンバが追いついて(もちろんPK職人遠藤)同点で折り返し。

awayゴールでは断然レッズが有利なのは変わりが無い

ただ、相馬・細貝・都築とイエローカードを貰って、累積警告の関係で次戦出場停止はあまりにも不安要素が大きい。

確かにレッズのホームでの応援が凄まじいのは周知の事実だけど、他国から来るチームならいざ知らず、何度も雌雄を決しているガンバがそれで気落ちするかは疑問。

攻め手を欠くガンバか......怪我人が戻ってくる翼の折れたレッズか

正直、勝敗の予想は出来ません(苦笑)



ガンバ大阪:Formation


        播戸(11)  山崎(30)
  遠藤(7)               二川(10)
        
        橋本(27)  明神(17)

  下平(19)               加地(21)
         山口(5) 中澤(2)

          
           藤ヶ谷(22)


【得点】
81分 遠藤(PK)

【交代】
54分 二川 ⇒ 佐々木(16)
65分 加地 ⇒ 安田(13)
79分 山崎 ⇒ ミネイロ(3)

【警告】
下平、ミネイロ

※( )内は背番号

ミネイロをFWに置く、苦肉の奇策も意外とレッズには効いていた。やっぱ高さも馬鹿にはならない......勢いが出たのは言うまでも無い。選択の幅が広がってレッズの守備にも迷いが出た。

波状攻撃等々怖さはあるけど......小粒に感じてしまうのは仕様が無い

攻守に於いて高さが不安要素になりつつある。
 


浦和レッドダイヤモンズ:Formation


        エジミウソン(17)  高原(7)

            ポンテ(10)
  相馬(16)                 平川(14)

        山田(6)      細貝(3)

       
       阿部(22) 堀之内(20) 坪井(2)

           
            都築(23)
       

【得点】
22分 細貝

【交代】
85分 坪井 ⇒ 闘莉王(4)
89分 ポンテ ⇒ 梅崎(21)
89分 高原 ⇒ 田中(11)

【警告】
相馬、細貝、都築

※( )内は背番号

年々酷くなる一方......ブッフバルト遺産は見る影も無い

投げっぱなしの攻撃、ストロングスタイルの受けの守備

高原も運動量など見る限りほぼ全盛期に戻っている気がする。ただそれを活かせるチーム状況に無い。

ぽっかり中盤が空いてFWとポンテとDFだけで試合をしている感じ

やっぱ監督にこの個性派集団をまとめられる人材を置かないと......選手との衝突が怖くて起用法や戦術がコロコロ変わっているようじゃ......交代も選手の顔色を窺っているようじゃ...... 

昨年?の二の舞を踏まないように.......

2008年10月07日

プレミアリーグ08~09【第七節】ブラックバーン vs マンチェスター・ユナイテッド

時期を逸すると面白みが半減

あれこれ考えている内に収束してしまうネタもあるし

気分だけで書くのも考え物なのかな......




『やり方を変える』

ちょっとブログの間が空いて、危うく冬眠モードに入りそうでしたが、まだ眠るには惜しい時期(苦笑) ACLもあるしJも最終盤になって盛り上がってきました。ちょっと9月に15本も記事書くなんてペース配分無視したのが不味かったか......横道はここまでに


今試合のマンUはやり方を変えてきました。

ベルバトフをoneトップに据えて、下にギグス、左右にC・ロナウドとルーニー。4-2-3-1と言った所でしょうか。

何というか昨年上手く回っていたあのやり方をアッサリ?変えてしまうファーガソンの老練さ......だからこそ超長期政権でもやれる力があるのかもしれません。この辺はJでも見習って欲しい。特にレッズはここ2~3年やり方を変えられずに、ここまでズルズル来た印象の方が強い。そういう意味では監督の力量というかビジョン・哲学が乏しいといえるかもしれません。逆にガンバは日本では珍しく長期政権で安定してきているし、徐々にやり方の幅が出来ているけど、人材の方が逃げていっているのが笑うに笑えない現状。

まぁ CLでベルバトフが移籍後初のゴールを決めて肩の荷が下りたのが大きいのかも知れないけど......



『味方を知る』

ベルバトフシフトに変更して変わったのは、彼自身が積極的にボールに絡もうとする姿勢が増えた事。中盤に顔を出してボールを回す一端を担っていたのは目覚しい進歩。

まぁ 相変わらず守備に関して貢献は無いけど、ポストに受けに回ってその空いたスペースに全速力で突っ込むC・ロナウドとルーニーが頼もしく思える。こんな風に簡単に叩く所にベルバトフが絡むと、逆に運動量が無い事がある意味相手にとってリズムの緩急をつけているのと同じ効果を生むのが面白い。まぁ周りでガンガン、フルスピードで走ってるC・ロナウドとかルーニーが凄いから余計に緩急の差が生まれるんだろうけど......これだけ周りが走ってもやり方を変えないベルバトフも頑固な気もする......ただ単に運動量が無くてやれないだけなのか真意を掴みきれない所もあるけど(苦笑)

意外に足元というかスルーパスとか柔らかくてかなり精度が高い。

例えるならば運動量が無いアデバヨール。パステクニックが高くて精度が高いアデバヨールと言った所でしょうか?


幾分か改善された部分もあるけどまだまだの部分もある。

例えば、足元のボールしか要求しない事。スペースに飛び込むとか嫌がる? ここら辺はまだまだ意思疎通が取れていない証拠。

相手が確実に戻って引いて守っている時に限って、中盤に顔を出さない。ちょっとポストに下がるのが気まぐれすぎる(苦笑)

ワンツーで裏へ飛び出すとか、ポストでボールを捌いた後に走り出すとか無い(笑)

意思疎通の問題なのかそれと、そういうチームでずっとやってきた事が染み付いているのか......



『不可解?』

ベルバトフが徐々にマンUに慣れてきた。もしくは周りが彼の使い方を思案している中、ブラックバーンは?

コレといって手を打たない。

ず〜〜〜っと引いて守りっぱなし。

一体守って何の意味があるのか?

特にビハインドで迎えた後半は攻める意思すら見せない。カウンターで走る事さすらない。さながらハーフコートゲーム。いやある意味マンUの為の練習試合と言ったほうがシックリ。

前節のハルのアーセナルを破った試合を観ただけに、こんなにも諦めの早いゲームはつまらない。雨も大降りでやる気の無い試合では早めに帰途につく観客の気持ちが分かる。

頭が真っ白になるのが早すぎインス監督




ブラックバーン:Formation


        ダービシャー(27)  ロケ(9)
 ペデルセン(12)               エマートン(7)

        ウォーノック(3)  トゥガイ(5)

 オルソン(29)                オーイェル(2)
         ネルセン(6)  サンバ(4)


            ブラウン(32)


【得点】
なし

【交代】
50分 ロケ・サンタクルス ⇒ ロバーツ(30)
58分 ペデルセン ⇒ トレイシー(24)
68分 トゥガイ ⇒ アンドリュース(17)

※( )内は背番号

ロケが後半早い時間に筋肉系?で交代したのが痛かったのか、そのあと明確な指示が出せていない。



マンチェスター・U:Formation


            ベルバトフ(9)

  C・ロナウド(7)    ギグス(11)    ルーニー(10)

      アンデルソン(8)    フレッチャー(24)

 エブラ(3)                  ブラウン(6)
      ヴィディッチ(15) ファーディナンド(15)


          ファン・デル・サール(1)


【得点】
31分 ブラウン
64分 ルーニー

【交代】
66分 ギグス ⇒ テベス(32)
71分 エブラ ⇒ オシェイ(22)
77分 ルーニー ⇒ パク(13)

※( )内は背番号


ギグスを真ん中に置いてもちょっと其処はきついよな~ 
かと言ってC・ロナウドだとスピードを活かせないしガンガン狙われるから切れちゃうだろうし、ルーニーだと動きすぎてベルバトフを活かせないだろうし......現実的にはルーニーがベストな気もするけど、まだルーニー&ベルバトフ間に意思疎通が取れているとはとてもとても...

アンデルソンが居ても居なくてもな存在に......夏のオリンピックの影響がこんな所にも

このチームはルーニーと如何にホットラインを築くが生き残るかが決まってしまう。テベスにしてもC・ロナウドにしてもルーニーが間に入らないと全く噛み合わない 

今日はC・ロナウドにとって厄日。前節?PKの疑惑の為かファウルを尽く取ってもらえない。そこに味を占めたのか悪質なファウルを連発するブラクバーン。選手の命を守るのも審判の役目。自分の信念を守るのも大事だけど事が起こった後では遅い!       

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