2008年11月30日

お犬さま御乱心

まさか二度も犬飼会長発言を取り上げる事になるとは夢にも思わず


【11月28日】
天皇杯のベストメンバー規定に関して『個人的には反対。各クラブの良識でやってほしい』と発言


いやはや開いた口が塞がらないとはこのこと(苦笑)


【11月25日】
ジュビロ磐田がG大阪との天皇杯5回戦でリーグ戦(残留争い)に集中する為に主力を温存させる意向に対して、ジュビロ磐田の馬淵喜勇社長を『丸投げの社長』と切り捨てた上で『外国人監督は(去就がかかわるため)成績さえよければいい。クラブが導かないといけないんだけど、丸投げの社長が多いんでね』とハンスオフト(元日本代表監督)を批判する発言


【11月6日】
天皇杯4回戦でジェフ千葉・大分トリニータが主力を休ませて敗退した事を受けて『天皇杯への参加資格を与えないことや、出場停止を考えないといけない』と発言


正直、ここまで話がぶれるトップの人間も珍しい(苦笑)

トーンダウンではなく180度方向転換してるのは一体何故なのか?

どうも話を辿っていくと、そもそも【ベストメンバー規定】自体を誤解して解釈している節が見られます。

前回の記事でも述べたようにこの【Jリーグ規約のベストメンバー規定】は選手の質やネームバリューなどの個人の能力などを秤にかけたものでは無く【直前5試合の内1試合先発】したかどうかを問うているもので

常勤か非常勤かの違いに近い

名と内容が全くかけ離れていると言えます。こんなものならばベストメンバーなんて大層な名前をつけるより【メンバー常勤規定】とでも付けた方がよっぽどマシ。


もしベストメンバー規定と名にこだわるならば、各クラブチーム事にプロテクト選手(11人+4人)を定めて、その内4~5人を試合に先発出場させる事を義務付けた方がよっぽどマシ


そもそも天皇杯にベストメンバー規定が無いのは分かりきった事で、今まで放置していた協会に責任がある。また、リーグ戦(優勝争い&残留争い)とカップ戦で比重が違うのは当たり前。その中でもクラブにとっても選手にとっても生活環境や経営がガラリと変わる残留争いに重きを置くのは誰が考えても常識的。名誉だけでは食っていけないのは彼自身身に染みていると思っていましたが......現在の浦和の状況を見て思うのはどんな状況になっても見捨てないサポーター(お金を落とす財布)を食い物にして太ったこんな放漫経営者以外に考えられない

そしてその経営者が何を勘違いしたか日本サッカー協会の会長の椅子に座っている不幸


優勝争いの大分トリニータをを口撃で蹴落とし浦和の援護までは良かったけど、思った以上に事が大きくなりすぎて慌てて天皇杯の名誉を取り出して他のクラブを攻撃したものの誰からの賛同も得られない。そればかりか内部からのJリーグチェアマンとの一騎打ち(ナビスコ杯問題)にも敗れる始末。


本当にこの犬飼さんって浦和で社長してたのだろうか?

クラブチームならば分かるような状況を理解できないなんて、まさしくあなたが『元丸投げ社長さん』と呼びたくなります

こんなお犬様がトップで日本大丈夫か?
posted by Daft at 11:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

雑感あれこれ 十九の巻

『つまらない試合』

メインに書くつもりで用意していましたが、思った以上につまらなかったので回避しました。
【大分vs鹿島】どちらにとっても残り三節でJリーグ優勝を占う上で大事な一戦でした。N■Kも地上波でやるぐらいですからその意味は推して分かります。

鹿島は、昨年も浦和相手に、ガチガチに守備重視の試合を最終盤にやってのけて、優勝への足がかりをつけましたが、それに匹敵する泥仕合でした。確かにリーグ優勝は、生半可な気持ちで獲れるものでもないし、調子に乗っていると、昨年の浦和のように、最終節でリーグ最下位の横浜FCに敗北を喫して、優勝を逃すなんて失態もあるわけですしね。

ただそれで良いのか?という思いもあります。別にロスタイムの時間稼ぎを問題視するつもりは無いけど、相手との力の差が無い事を自分達で証明してしまっているような戦い方が、果たして王者に相応しいのか疑問に思います。それで◆◆冠とか騒いでるのが虚しい。それが鹿島の戦い方だと言われればぐうの音もでませんが......

一方の大分もやはりココに来て力及ばずの感は否めません。特にパワープレーに移行してからの戦い方は稚拙そのもの。前線でロングボールを競った後、セカンドボールを全く一つも拾えていないあたりに、この練習をしていなかったのが恥ずかしいぐらい丸裸になってしまいました。
リーグ優勝を争うチームは、やっぱり得意とする戦術の他に、最低あと一つは別の戦い方が出来ないと、あらゆる状況に対応できないのが分かります。

その意味では鹿島は成熟されたチームであり格の違いを見せ付けました


余計な一言を一つ。
それが出来るのに何でアデレードに負けたの?


ある意味ブラジルの現実主義を体現している気がする鹿島。結局歴史に名前が残るのは勝った者の名前しか残らない。記憶は風化する...



『天皇杯ベストメンバー規定』

主力温存で敗退するJ1のチームが出た事を問題視する犬飼会長
激昂して罰金やら来期の出場権剥奪とか......
それを問題視するならならば昨年の浦和も当然問題視するべき。別に犬飼さんも昨日今日協会に入った人じゃないでしょう。昨年も役員をやっていたならば、そのくらいはもちろん言えたはず。会長になって張り切っているのは分かるけど、もうちょっと冷静になる事をお勧めします。

それにしてもガンバ大阪が代表メンバーが抜けた状態で天皇杯を戦って危うく敗退の危機があった事は問題視されないんですかね。

あれだけベストメンバー規定にこだわっていたのにそこはスルーなのか

そもそもそのベストメンバーの基準って何なのかが分からない

出場時間で線を引いて決めるのか、能力で判断するのか

出場時間ならば新人や若手の扱いはどうするのか?
能力ならば誰がそれを判断するのか?
協会が委員会でも作って査定するのか?
その査定は公平に作る事ができるのか?

磐田のようにメンバーを殆どゴソッと代えても勝ってしまえばスルーなのか。

天皇杯のベストメンバーとJリーグのベストメンバーが一致しないとこれはおかしな事になる。Jリーグの場合はギャンブル(toto)の側面もあるわけでベストメンバー規定が遵守されていることが絶対。
下手をしたら故意の関与を疑われかねない......


結局、明確な基準の無いままにベストメンバー規定という言葉だけが独り歩きして、その時々の犬飼さんの機嫌で曖昧に運用されるのは非常に危険。

時の権力者の感情で故意に気に入らないチームを排除しかねない

来年からはターンオーバー制もしくはローテーションが使えない可能性も大いに出てきます。所謂ベストメンバーがこれでリーグ終盤など今のスケジュールのままで怪我などで大量に試合に使えない場合その時点で没収試合になるのかな? そのチームはJリーグ追放とか、来期の出場権剥奪とか本当に出来るのか? 

そもそもそこまで予測しているのかも疑問

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
《補足》
あとで突っ込まれる前に

Jリーグ規約第42条(pdf版)
@Jクラブは、その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない

※前条・・・Jクラブは、公式試合(J1/J2/リーグカップなど)および協会が開催する天皇杯全日本サッカー選手権大会に参加しなければならない

A第40条第1項第1号から第3号(J1/J2/リーグカップ戦)までの試合における先発メンバー11人は、当該試合直前のリーグ戦5試合の内、1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず、詳細はに関しては『Jリーグ規約第42条の補足基準』によるものとする。


Jリーグ規約第42条の補足基準(pdf版)

抜粋して書きます

2.【直前5試合】には前シーズンを含まない

3.例外
@次の選手は試合出場実績に係わらず【直前5試合先発選手】とみなす
▼候補を除く日本代表チームに選出された選手
(前年・当年の国際Aマッチ、オリンピック及びアジア予選、アジア大会、FIFAワールドユース本大会⇒現FIFA U-20W杯)
▼プロC契約以外の外国籍選手
▼シーズン途中に移籍してきた選手
(移籍直後に開催される3試合のみ対象)

A次の理由
▼怪我・疾病または傷害等(医師の診断書)
▼警告の累積または退場による出場停止
▼日本代表メンバー選考のための合宿・遠征等
によって選手が公式試合に出場出来ない場合、その試合は【直前5試合】から除く

これらを考慮してチェアマンが最終判断を下す


すんごく面倒くさいけど一応【直前5試合の内1試合先発】が目安
今までは制裁が発動するのは規約42条の二項で(J1/J2/リーグカップ)に留められていたけど、これが天皇杯まで拡大するという事。
正直、リーグカップ戦のナビスコ杯も怪しかったのに、天皇杯までもこの条項が生きるとなるとクラブにとっても厳しいはず。選手の消耗が激しくなる事だけは確かです。

ちなみに来年のFIFA U-20W杯本大会に日本は出れないから、選考という形をとってU-20の選手をA代表に呼ぶのか......だからアジア大会(予選)やA代表マッチにも使う話が出てきたのかと......ある意味若い世代を沢山リーグ戦で使って貰うためのクラブへの窮余の一策でしかない

なんだかな〜(苦笑)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


『混戦』

Jリーグが混戦に次ぐ混戦
上位の優勝争いにしても下位の降格争いにしても最終節まで予想が付かない。(上にも下にも)飛びぬけたチームが居ないのが原因ですが、全部の試合を観た訳ではないのでどうにも分からない。

チームそれぞれのレベルが上がって混戦が続いているのか?

守りを重視する戦術が横行している為に決着が付きにくいのか?

どうも昨年から続く浦和成功の後遺症というか、Jはもちろんアデレードから感じるのは守備重視の傾向が影響しているのではかと思うのですが......全くの感覚的な憶測ですけどね......

もしくは中盤のハードワークなどオシムの後遺症なのか

それぞれのチームの色分けが付け難くなっているのは確かです。上位はそれなりに色はあるけど、下位に行くにしたがって何をしたいのかが分からなくなるシステムや戦術が多くなるのはそれなりの理由がありそう

その中で浦和はボロボロなのにあの位置にいるのは異様

ガンバは気が抜けたかのようにボロボロに負けちゃうし

何とか帳尻を合わせてきた川崎だけど、やっぱり改めて考えさせられるのはフッキは要らなかった(苦笑)

たった一人であそこまでチームを混乱に追い込んで監督を病院送りにするぐらいだから、その影響力の凄まじさが分かる

そして外国人のFWの危うさがあらためて分かる。ガンバは二年連続でFWがリーグ戦途中で中東に持っていかれるし、それでも外国人FWに頼らなければならない状況は、ベストメンバー云々とか言ってる場合じゃない

ナビスコ杯をU-23の大会にするとか言ってるけど、もっとテコ入れすべき所は沢山あるんじゃないかと考えます。

Jリーグの試合でもU-23の選手を何人以上使えとか規定を入れるだけでも効果があるし、外国人FWの規制をすれば日本人のFWの活躍の場が増えるんじゃないですかね。日本代表の得点力不足を解消するためにはその規制も必要なんじゃないでしょうか?

ナビスコ杯をU-23で制限しても構わないけど、肝心のFWに外国人やアジア諸国の若手をずらっと並べても意味ない。プレミアのように気がつけば日本人がチームに一人とかそういう状況になりかねない(苦笑)
タグ:雑感
posted by Daft at 11:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | スポーツ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月22日

【2010W杯】バーレーンvsオーストラリア【最終予選】

敵地でオーストラリアがバーレーンを【1-0】で下す

《得点》
◆90+3分 オーストラリア 【得点者:ブレッシアーノ】
ロスタイム。GKシュワルツァーからのロングボールを前線でケネディが競り(ボールに全然触ってないけど)に出て、ボールをバーレーンゴール方向に流す。それに上手く反応できなかったバーレーンDFがクリアミス(トラップミス)から後逸してしまう。そのボールに喰らい付くように走りこんだブッレシアーノが勢いのままにゴールを奪い〆


『試合経緯』

▼試合序盤はどっしりと構えたオーストラリアに気圧されたのか、遠巻きに攻撃を繰り返し、何かに背中を押されるようにやたら滅多らミドルシュートを打っていました。過剰な警戒と焦りが見て取れます。
▼試合中盤になるとオーストラリアの出足の遅さが目に付いたり、運動量も目立って増える事も無い。これに気がついたバーレーンは自信を持って攻撃を展開できるようになりました。
▼試合終盤はただ耐えるのみ防戦一方のオーストラリア。バーレーンのダイレクトプレーに足も体も追いつかず、頻繁にサイドチェンジで左右に振られグロッキー。最後の最後で踏ん張っているだけで、バーレーンの決定力不足に助けられている状態でした。とにかく試合を無事に終わらせる事しか手立てがないかと思われたロスタイムに、オーストラリアは運以外の何ものでもない得点で、バーレーンを地獄の底に叩き落しました。


『惜しかったバーレーン』

寸での所で金星を取り逃がしたばかりか、勝ち点3をオーストラリアに献上してしまい痛すぎる敗戦を喫しました。

それでも目を見張ったファタディとジョンのナイジェリア出身同士のコンビネーションは劇的にバーレーンのサッカーの質を上げました。

ジョンの力強いポストプレーとそこから出るダイレクトパス。相手を背負った状態から反転してのスピードとしなやかなドリブル。そして強烈なシュート

ファタディの想像力溢れるパスとジョンを活かす為のコンビネーションパス。そして相手の隙を突くスルーパス

この二人に触発されて周りも非常にクレバーに動き、タッチ数の少ないパスワークと豊富な運動量でオーストラリアの出足を上回っていました

正直、カタールの一発屋的なサッカーよりバーレーンのこの緻密なサッカーの方が怖いです。3次予選や最終予選の初戦のような、ロングボール一辺倒のサッカーとは全く別物である事を確認して良かったかもしれません。



『分析してみる』

結局、終わってみれば【1-0】で勝っている訳で、アレだけの猛攻も防いだ守備は一目置かなければならないでしょう。
ただ計算で防ぎきった守備は数えるほどしかなかった事も明記しておきます。


《守備編》
殆どGKシュワルツァーの出来不出来で決まるのが今のオーストラリア。

CBのムーアが離脱(睾丸にガンが見つかったらしい)した事によって、余計に穴が大きくなりました。今試合もそこを再三再四狙われて、スピードで裏を突破されたりと幾度と無くピンチを招いていた元凶です。

SBのチッパフィールドが怪我で召集を見送られた事によって左サイドに攻守に不安を抱えた事もムーアの離脱に輪を掛けて穴を大きくしてしまいました。

高さや体の強さを生かした守備は得意だけど、スピードを主体とした攻撃には出遅れる。特にダイレクトプレーには寄せが遅くなりがちで、その結果逆サイドに大きくスペースを作ってしまう。いかに相手より早く動きダイレクトでフィニッシュに持ち込めるかが鍵になりそうです。一拍でも切り替えしたり考えたりと間を置くと長い足が伸びてきたり体を寄せられて潰されるのがオチ。

それと前提条件として考えなくてはならないのは、ある程度ゴール前からオーストラリアを引き出さなくてはならない事。スペースを消されてガッチリ引かれた状態では隙は殆ど無いとも言えます。攻守の切り替えの速さでオーストラリアの守備が整う前に、相手の先を行かなくては今日のように粘り強く守られてしまいます。


《攻撃編》
トップにボールを当てて、そこからボールを二列目に預けて攻撃するのが基本。ただ殆どトップのケネディがボールを保持できなかったので二列目が前を向いてゴールに向かう場面は数えるほどしかありません。

トップや二列目がボールを保持する機会が少ないので、もちろんSBの上がりは数えるほど。オーストラリアの攻撃の幅はSBの攻撃参加が出来るか出来ないかで全く怖さが違ってきます。調子の良い時は両SBがゴール前に上がってくるので破壊力が違ってきます。マークも付きづらくその混乱を狙っている節も見られます。

オーストラリア特有のパスワークも、良く見れば運動量が多いわけではなく、突っ立っている所にパスを通すテクニックが優れているのだと分かります。岩のように動かない所にパスを通して無理矢理線で繋いでいる感じです。運動量や動きが鈍い分、体の強さでパスコースを確保するしかないので、相手がある程度引いたり受身になってくれないとパスワークを保持する事が出来ない。

肝心なのは気持ちで絶対に受身や引かない事
どこかで弱さを見せると嵩にかかって攻めてくるのがオーストラリア


今回、怪我人続出でSBのチッパフィールドやエマートンなどサイドアッタッカーが不在でした。

トップや二列目でも出来るマクドナルド(セルティック)も不在

ケネディの稚拙さに助けられたけど、次回ビドゥカが出てこないとも限らない

唯一の穴はCBの所とベンチの層の薄さぐらいかな

あとはネームバリューにビビら無い事。特にキューウェルはもうかつてのような輝きの10分の一も無い。

本当に日本以上に将来の不安が大きい。今の30歳前後の選手が抜ける2010年以降は目も当てられない状況になるかもしれませんね。



バーレーン:Formation】


         A・フバイル(9)  ジョン(10)
アブドゥルラフマン(13)             ファタディ(4)

       アーイシュ(12)  フセイン・アリ(17)

 サルマン・イサ(14)             M・フバイル(7)
         M・ハサン(2)  フセイン(16) 

             サイード(1)

【得点】
なし

【交代】
75分  フセイン・アリ ⇒ ユーセフ(11)
79分  アブドゥルラフマン ⇒ アルドサリ(8)
87分  A・フバイル ⇒ アルダキール(5)

※( )内は背番号


SBサルマン・イサの攻撃参加が増えればもっと攻撃に厚みが出るのに、というかもっと上で仕事を出来れば怖いのに、何故かSBやCBをやったりする......人材不足なのかな

A・フバイルが目立たなくなるほど攻撃が充実していました。

ジョン&ファタディは脅威



オーストラリア:Formation】


            ケネディ(9)

 ブレッシアーノ(18)  ケーヒル(4)  キューウェル(10)

        クリーナ(5)  ヴァレリ(16)

 カーニー(11)              ウィクルシャー(8)
         コイン(13)  ニール(2)


           シュワルツァー(1)


【得点】
90分+3 ブレッシアーノ

【交代】
69分 コイン ⇒ ノース(3)
71分 キューウェル ⇒ ホルマン(14)
86分 ケーヒル ⇒ ステリョフスキー(7)

※( )内は背番号

              
posted by Daft at 12:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月20日

【2010W杯】カタールvs日本【最終予選】

ドーハの地で日本がカタールを【3-0】で下す。

《得点》
◆19分 日本 【得点者:田中達也】
中盤から内田がカタールDFの裏へボールを蹴る。そこへ猛ダッシュした長谷部でしたが一歩届かず、それに釣られてカタールDFもボールを後ろ見送る。そのDFの後ろで待っていた達也がボールを拾ってPA内に深く切り込み、角度の無い位置からシュートを放つ。そのボールがGKの股を抜けてゴールネットを揺らし先制点を日本が挙げる。

◆47分 日本 【得点者:玉田】
後半開始早々、仕掛ける日本。右・中央・左と波状攻撃を展開する。その流れからPA付近中央でボールを受けた長谷部が、左にボールをはたいて、玉田がダイレクトでミドルシュートを打って追加点を決める。

◆68分 日本 【得点者:闘莉王】
CKのシュートコーナーから俊輔-遠藤間でパス交換して、俊輔がファーサイドに蹴り入れる。混戦の中、闘莉王がヘッドで押し込んで〆


『試合経緯』

 試合序盤はカタールの猛攻に浮き足気味でしたが、徐々に冷静さを取り戻して、中盤から前線でボールをキープできるようになりました。
特に序盤は相手にファウルを与えてしまいセットプレーが連続する場面もありましたが、相手のドリブル突破にも冷静に対処し、二人で前後にはさんでノーファウルでボールを取れるようになってから攻守のバランスが安定しだしました。
 ゲーム中盤以降(先制点・追加点)も攻守の切り替えの速さと、前線からのチェイシングで相手の速攻や縦のボールを容易には入れさせず、常に主導権を持ってゲームに挑めました。
 ゲーム終盤は相手のラフプレーに前線の選手が苦しめられましたが、上手く時間を使いながら中盤以下の守備の負担を極力減らすハードワークが光りました。交替選手も彼らを助け、無失点でゲームは終了。



『守⇔攻』

今試合もっとも印象的だったのは攻守の切り替えの速さでした。

特にカタールがドリブルでゴールに向かって突っ込んでくる場面は、相対する守備陣は安易に飛び込んで抜かれないように、コースを切って攻撃を遅らせ、周りのヘルプを待つことを徹底していました。そして後ろから挟むように中盤の選手が囲い込みノーファウルでボールを奪った事が一番大きかったです。

守備の安定化が計れたことによって、そこから素早く前を向いて攻撃に移行できるパターンが構築されました。

そしてそこから出たボールを前線でキープする事ができた事も、中盤が前を向いて攻撃に参加でき、DFラインを上げる時間を作った事も忘れてはならないでしょう。



『カタールが勝てなかった理由』

日本ばっかり褒めるのも天邪鬼な私にとっては面白くない(苦笑)

カタールの視点から見てみると不思議に思う所も多々あります。


1.前線からのチェイシングの狙い目
確かに日本のDFラインに猛烈にチェイシング&プレスを仕掛けて日本はタジタジでした。苦しくなって前に蹴りだすだけのボールも少なくありませんでしたが、そのボールに対してカタールのDFや中盤の底の選手が誰も競り合わずに、日本が楽にキープする場面が多々あった事も事実です。どうにも解せないのは何のために前線からチェイシングしているのか意図が不明確な事。折角、苦し紛れにボールを蹴らせたのだから、後ろでボールをキープして、そこから二次三次の波状攻撃につなげることが出来たならば、もっと日本は苦しかったはずです。


2.DFラインの設定が深め、中底との距離が遠い
上記に関係しますが、何故か全体が間延びするこの戦術を採ったのか?
特に中盤の底との距離、バイタルエリアを開きっぱなしにして、そこを日本に使われると考えなかったのか?


3.中底の能力不足
確かに日本が脅威を覚えるほど警戒する人物が多いカタールですが、その反面それらの選手を使いこなす人材が居ないことも浮き彫りになりました。特にビルドアップからのボールを受けて左右にさばいたり、ゲームをコントロールする中底が右往左往し、殆どボールを縦に入れられず、ゲームが止まってしまう事が多々ありました。
もちろん日本がそこに狙いを持ってプレスを掛けて囲い込んでボールを下げさせたりしている事は確かですが......
結局、ゲームコントロールのために前に張っていたハルファンを度々下げさせて、危険な位置から遠ざける事に成功した事は言うまでもありません。


4.中盤のプレッシングは緩い
前線のチェイシングは凄かったけど、肝心の中盤はほぼノープレッシャーに近かったです。確かに日本のパスワークが優れていて手も足も出なかったとしても詰めの甘さは見過ごせません。


5.ドリブルでゴールに直進
殆どのドリブルが単独でゴールに向かって直進するものばかり。周りを使ってコンビネーションで抜けるとか皆無。サイドからの展開やクロスボールもナシ。個人頼みというか連係らしい連係なんてない。単独で突っ込んでくる芽を慎重に取り除けば怖くない相手。


カタールって一体何をしたいのかが分からない。確かにメッツによってここ最近の戦術を与えられてはいるけど、それを自分達で飲み込んで実行しているとは到底思えない。逆に言えばそれほど日本が際立って見えたとも言えますが......



『今後の展望』

《カタール》
穴は大きいけど、中盤が整えばやっぱり脅威である事は確かです。帰化選手を大量に投入する事は考えられますしね。メッツ監督のこの短期間での手腕を見ても、個人から集団への意識の転換時期にあるとも言えます。特に前線からのチェイシングは脅威でした。ただカタールがじっくり腰を据えて強化する気があるのかが気になるけど、メッツも直ぐに解任なんて事になるかもしれません。


《日本》
俊輔曰く“オシムさんがやってきたことがいい方向に来ている”って岡ちゃん涙目(苦笑)

大きな流れとしての方向性はオシムさんの考え方が定着しているという事でしょう。その中でゴールへの方法論として、安定した守備からゴールを目指す岡ちゃんのオレ流と、ゴールから逆算して物事を考えるオシムさんの方法論の好き嫌いが分かれるぐらい。

それ以外の日本人の特性を生かした戦術などは一致していると思いたい

俊輔&遠藤がそういうやり方を好んでいるから仕方なくとも考えられるけど(苦笑)

U-19のロンドン五輪メンバーを代表に組入れる話も挙がっているようです。確かに遠因として香川を無理に引っ張ってきて、長年続いたU-20W杯の道を閉ざしたりと、期待される世代の経験を無にした責任は少なくないでしょう。しっかりと戦力になるように不測の事態にも備えられるような合宿にして欲しいですね。ただのパフォーマンスとしての顔見世ならばやる意味も無い。



日本:Formation】


         玉田(11)  達也(8)
  大久保(16)            
                    俊輔(10)
              長谷部(17)
         遠藤(7)
   長友(15)              内田(3)
         闘莉王(4)  寺田(2)


            川口(1)

【得点】
19分 達也
47分 玉田
67分 闘莉王

【交代】
71分 達也 ⇒ 松井(9)
88分 大久保 ⇒ 岡崎(13)
92分 玉田 ⇒ 寿人(12)

※( )内は背番号

今日の俊輔は攻撃に貢献するよりも守備に貢献する方が多かった。ゲームメイクに徹して後ろに控える事が多かった。これがカタールの混乱を招いたとも言えます。前に出てこない、ポジションは右左と動くので捕まえられなかった。

大久保が3トップ気味に必ずPA内にFWの二人と飛び込むことが多かった。またポジションも左サイドに張り付くばかりでなく色んな所に動く、それに呼応して俊輔が左に行ったり、玉田が左に張ったりと掴み所がなかった攻撃陣

長谷部の攻守の動きが随所に目立った。特に先制点に繋がる縦への突進は達也のアシストになった。            

長友・内田ともに両サイドを満遍なく使えた。そしてやっつけのアーリークロスが減って厚みのある攻撃ができた

遠藤や俊輔が出っ張って随時攻撃に参加しなくても流れの中から得点できたのは非常に自信に繋がる。

交代で入ってくる人材も豊富になりつつある。松井が途中投入なんてちょっと豪華すぎる



カタール:Formation】


            セバスチャン(18)
   モンテシン(11)            イスマイール(17)

             ハルファン(14)

        マジディ(5)      タラル(15)
  
アブダウード(6)               メサド(2)
      アブドゥルマジェド(4) ラジャブ(16)

              サクル(1)

【得点】
なし

【交代】
59分 イスマイール ⇒ アリベシル(9)
68分 モンテシン ⇒ アブドゥルラーブ(10)
80分 マジディ ⇒ マジド・ハサン(12)

※( )内は背番号






posted by Daft at 13:39 | Comment(2) | TrackBack(14) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

【第十三節】アーセナルvsアストンビラ【プレミアリーグ08~09】

アーセナルが【2-0】でアストンビラに敗れる


《得点》
◆70分 アストンビラ 【得点者:オウンゴール】
A・ヤングのクロスボールに、ゴール前に突っ込んできたアグボンラホールに付いていたアーセナルのクリシーが痛恨のオウンゴール。

◆80分 アストンビラ 【得点者:アグボンラホール】
アストンビラゴール前からクリアボールに近いロングボールに、アグボンラホールがギャラスと競り合いながら頭のワントラップで抜け出し、そのままダイレクトで一閃。鮮やかにカウンターが決まり〆


『試合経過』

《前半》
アーセナルのDFラインにもプレッシャーを掛けられ、休まる暇が無い。
ずっと悪いリズムを引きずったまま、PA内でアストンビラ選手を倒してしまいPKを謙譲。これをアルムニアの好セーブで失点は免れるも、これ以降もリズムを掴めぬまま辛うじてハーフタイムに逃げ込んだ

《後半冒頭から先制点まで》
ウォルコットとナスリのポジションチェンジをするも全く流れに関係なし、耐えに耐えていたが怪我明けのアデバヨールを投入。今までに無くリズムを取り戻しつつあり試合が拮抗しだした。
そのリズムの中で、中盤で悪い形でボールを取られ、その際サニャが負傷で立ち上がれず、その穴を埋める間も無くA・ヤングにその穴を突かれ、アーセナル守備陣がバタバタしている隙にクロスを放り込まれ、あっさり失点しまいました。

《先制点から追加点》
とにかく攻めに打って出るアーセナル。規律良く冷静に守るアストンビラに尽く弾き返される。そんな中で苦し紛れに前に放ったクリアボールが絶好のカウンターとなってアーセナルのあごを打ち砕く

《追加点以降》
ベンゲルに打てる手は無く、後はピッチ上の選手がどうにかするしかない。ただ光り輝くアーセナルの面影は無く、陰鬱にボールを転がすのみ。まばらな観客席と帰宅の途に背を向ける観客が奇跡が起こり得ないことを既に暗示しているかのようでした。結局大きな波も起こせずアーセナルは敗戦



『露になるブラックボックス』

アーセナル自身の調子や動きが悪いとはどうしても思えない。
対策を立てられその策にハマったとしか言いようが無い。

1.DFへのプレッシャー
簡単にビルドアップをさせない。
執拗に追回し、常にプレッシャーを加える事でイライラさせて、DFラインでのパス回しで、アーセナルが落ち着きを取り戻せないようにする。

2.CMFへのプレッシャー
ビルドアップからのボールを受けるセスクとデニウソンに専属のマークを付けて、ボールを持つと猛烈なプレッシャーを掛けて前を向かせない。そしてそこから縦に人とボールを入れさせない。

3.CFへのプレッシャー
ポストに入るボールそのものを遮断する。ロングボールでも何であれボールを触りそうになると体を寄せてボールが収まらないようにする。あわよくばボールを刈り取る。


見えてくるのはCMFから全体へ行き渡るボールの供給を絶つこと。
そのためにはCMF自身を抑える事はもちろん、そこにDFラインからビルドアップの為に供給されるボールのそのものも遮断する。行き場(ボールの預け所)を失ったDFが次に考えるのはロングボールを直接前線に放り込む事。しかしそこにプレッシャーがかかってキープできない事が何度も続けば、結局CMFに預けるしかない。苦しいパス回しから際どいボールをカットされて逆襲を喰らい続ける悪循環が生まれる。



『処方箋が無い訳ではないけど』

上記の方法だけでアーセナルを潰せるならば、とっくの昔に潰れていたでしょう。

この試合特に問題なのはディアビを中心とするウォルコットとナスリの逆トライアングルの出来不出来がモロに出た事。

【ディアビ】
彼の所でボールが止まってしまう。流れがスパッと止まるから周りの動きも止まる。アイデアも無いのにボールをダラダラもって結局横か後ろに出すだけだからちっとも前に進まない。何故に彼をトップ下に置いているのか一番不思議。

【ウォルコット】
スペースが無いとその才能の1割も引き出せない。止まっていると普通の選手。人を上手く回りに配置させて加速をつけさせないようにスペースを消されてゲームから消える。

【ナスリ】
シュートレンジでの動きは脅威だけど、その他の仕事に関しては存在感なし。ゲームの組み立てにしてもボールキープそのものも、ままならないから味方からボールが回ってこない。ゲームから消える。

ディアビはともかくとして、サイド(wing)の二人がゲームから消えてしまうのは大問題。ここで基点を作れないからボールの預け所が限定されて悪循環が始まってしまう。この位置で基点を作る事が出来ればCMFの二人の負担も減って前を向いて仕事が出来る。実際、昨シーズン序盤のロシツキーの働きはアーセナルの快進撃を支えていたといっても良い。そう考えるとエブエの離脱も今シーズンの不調を物語っているのかもしれない。

ほとんどアストンビラに片手間程度で抑えられているナスリやウォルコットの現状は嘆かわしい。両者共にここで一皮剥けないと一生この状況から抜け出せない。

特にウォルコットはスペースが無くても自分が活きる形を見出さないとずっとスーパーサブ止まりな気がする。

ディアビに代わってアデバヨールが入る事によって、ボールが前で収まるようになり比較的リズム良くボールが回りだした所から見ても、後は人が戻ってくれば何とかなる目処はついているけど、成長を促す為にも現有メンバーでどれだけこの状況を打開できるかが今後を占う為にも必要。どれだけファンが我慢できるかが問題ですけどね。

ベンゲル解任でアーセナルが立ち直る話の問題ではない気がするけど、彼が辞めて喜ぶ人の方が多いんじゃないかな?

引く手数多のベンゲルをここで手放す愚作をアーセナルが犯すのか?


それにしてもというか、アデバヨールやエブエなど居なくなって分かる事もあるんですね。かなり微妙なバランスで立っていたことが驚き。
エブエって必要か?と疑問に思っていたけど、ウォルコットの現状を見る限り、その認識が間違っていた事が分かりました。
アーセナルがもっと泥臭い事も出来るようになり、勝ちを拾えるようになれば苦労しないけど、ベンゲル頼みで選手がピッチ上で問題を解決できないのならば思い切った外科手術(ショック療法)も必要なのかな?


ベンゲル解任云々は正直出たとこ勝負な気がする。


アーセナル:Formation】


            ベントナー(26)

    ナスリ(8)    ディアビ(2)    ウォルコット(14)

        デニウソン(15)  セスク(4)

   クリシー(22)               サニャ(3)
      シルヴェストル(18)  ギャラス(10)

             アルムニア(1)


【得点】
なし

【交代】
61分 ディアビ ⇒ アデバヨール(25)
68分 ベントナー ⇒ ベラ(12)
71分 サニャ ⇒ コロ・トゥーレ(5)

※( )内は背番号

ディアビをトップ下に置いてる時点で勝負を捨てたも同然

ディアビもシルヴェストルもパス回しなどアーセナルのスタイルに馴染んでいない。何故か二人ともフランス人だし、ちょっと最近露骨に贔屓が過ぎるベンゲル

解任騒ぎの根底にはこのフランス人贔屓もちょっと影響してるのかな



アストンビラ:Formation】

   
           アグボンラホール(11)
  A・ヤング(7)                ミルナー(8)

         バリー(6)  シドウェル(4)

            ペトロフ(19)
  L・ヤング(2)               クエジャール(24)
        ラウルセン(5) カーティス(15)

            フリーデル(1)

【得点】
70分 オウンゴール
80分 アグボンラホール

【交代】
なし

※( )内は背番号

ハルから続くアーセナル潰しの方策が完成した感じがする。

交代者なしの所を見ても体力的に負担を少なくできる事も証明した

得点は取れないまでも引き分けは十分期待できる    

2008年11月14日

【2008】日本vsシリア【キリンチャレンジカップ】

キリンチャレンジカップにて日本代表がシリア代表に【3-1】で勝利


《得点》
◆3分 日本 【得点者:長友】
左サイドを単独ドリブルで駆け上がる。周りの動き出しに惑わされたのか、誰がマークに付くのか事前の確認が取れていなかったのか、誰も長友にプレスを掛けぬままPA前まで中に切れ込ませてシュートを打たせる。これが想いの外コースにばっちりハマり先制ゴール

◆26分 日本 【得点者:玉田】
右サイドで細かくパスを繋いで注意を引いて、シリアDFを右サイドに偏らせて、がら空きの逆サイドへ憲剛のショートクロス。ドフリーになっていた玉田がこれを決めて【2-0】

◆62分 日本 【得点者:大久保】
左サイドの長友からパスを受けた大久保がシュート。シリアDFに当たってコースが変わるもゴールネットを揺らす。

◆78分 シリア 【得点者:アルジノ(PK)】
カウンターからじりじりと下がってしまい、PA内でシリア選手を倒してしまいPKを与える。これをアルジノが冷静に決めてシリアが一点を返す



『得点への経緯』

《先制点》
試合開始早々のこの得点は誰もが予想外。
スルスルと前に上がる長友にシリアはチェックにすら行かない。ズルズル下がって長友のドリブルを見てるだけのシリアに、拍子抜けした感のある長友が、とりあえず、挨拶代わりに打ったシュートのコースが、思いの他ばっちり決まって先制点。
一回長友にガンと当たりに行っていれば、パスでもして動きが止まったはず。長友がシュートを打つシーンでも中央付近にドフリーの選手が居たしそこにパスを出しても良かったほど、シリアのDFはボールに釣られてしまう傾向が強い

《追加点(2点目)前後》
セルジオ越後さんに“ザル”呼ばわりされるシリアの右サイド。そこを効果的に使うために、日本の右サイドで細かく展開してシリアの注意を引きつけてサイドチェンジで有効的に左サイドの長友らを使う戦法が出来上がっていました。その中から上手く追加点が結びつきました。
それにしても追加点の場面、玉田の他に大久保も同じく同サイドでドフリーになっていました。ちょっとザルに失礼なぐらい稚拙な守備。


前半を見る限り、今日の日本の屋台骨は前線四人、攻撃での細かいパス交換やフリーランニングに始まり、見えない所での貢献も大きかった。守備でもフォアチェックを忘れず、前からのチェイシングとプレスが効いていてシリアの中盤は殆ど機能していませんでした。

おぼろげながら見えるのは、次の世代の日本代表は、この形で生き残りを賭けないといけないのかなと思ったりもする。猛烈に前線からチェイシングを仕掛けて、細かいパスワークで局地戦を制して、ダイナミックな展開はCMFに任せる。それをどこまでスケールアップできるのかが問題ですけどね。


《追加点(3点目)以降》
後半ピッチ内のメンバーがコロコロ代わるのは致し方ない。ただ前半と同じような戦い方が出来ないのはそれはそれで問題な気がする。
ただ指示があったのか後半は、シリアの右サイド裏(日本の左サイド前方)をしつこくロングボールで狙う手法が目立っていました。日本の右サイドで溜めるのは前半と同じだけど、一気にスペースの裏を突いて直接ゴールに繋げる手法は、奇襲ならば通じるけど、常用する手段としては疑問に思う。結局ロングボール一辺倒になってしまった分。日本の中盤が機能しなくなってしまったのは本末転倒。

前線からの効果的なチェイシングやプレスなどのフォアチェックが人が変わってしまったために薄れてしまい、それが中盤の守備にも影響しだし、ダラダラと下がるだけの守備になってしまったのも問題。人に当たりに行くものの中途半端にプレスを掛けるからシリアが強引にドリブル突破を仕掛けると堪えきれずに道を明けてしまう。結局止めに入ったのがPA内と最悪に輪をかけてしまい、PKを謙譲

楽勝ムードから一変して、暗いムードの中試合終了を迎えてしまう。



『仮想にすらならないシリア』

これははっきり言ってマッチングミスの謗りは免れない
中東という大枠でシリアとカタールは同じカテゴリーに属するけど、極東という大枠で日本と中国を同一視するのと一緒。

誰が見てもカタールとシリアのプレースタイルから力量まで違うのは分かりきった事。もし今日のマッチングを設定するならば、何でここで、いつもお世話になっているの南米の方々を呼ばなかったのかと問いたい(苦笑)

シリアよりペルーやチリなどの南米の方々や、アンゴラやホンジュラスなどのアフリカの国々の方のほうがよっぽど仮想カタールに近かったはず。帰化選手が多いカタールにはうってつけ。

(中長期の)代表強化だけが目的じゃなく、W杯最終予選を睨んだ(直近の)強化試合である事は誰の目にも確か、それをキリンチャレンジカップというスポンサー試合を使ってやるのだから、もうちょっと有効に使えないものだろうか?

何時もながらやる気の無い協会のマッチアップに呆れてしまう



『その日暮らしの戦い方』

今更ながら岡田監督に望むべくも無く、2010年W杯を睨んだ戦い方ですが、それ以降のビジョンは無いに等しい。

それは協会とて同じで、今日のようなマッチングから見てもとりあえずその日その日の急場を凌いでいるに過ぎない。

先日のアジア選手権U-19の準決勝敗退は衝撃的でした。

これで来年のU-20を見る楽しみも地上波?の放送も無くなった

香川がどれほどそのU-19に必要とされているかは分からないけど、今日のシリア戦に引っ張ってくるほど必要だったかは見ている人は分かるはす。怪我人続出とは言え、それは守備陣のほうが問題が大きかった。

中澤の離脱は大きな痛手です。

でも彼もドイツW杯で代表引退を宣言した所をオシムが説得して代表に復帰させたに過ぎない。年齢を考えても2010年以降計算に入れるほうがどうかしている。次の後継者を見据えればオシムの時も、古く遡ればジーコの時からCBの層の薄さ(と質)は問題視されていました。別に岡田監督にそれを解決する方策があるとは期待しないけど、日本全体でこれに取り組まないと肝心な所でもっと大きな怪我をしかねない。

だって闘莉王だって肝心なところで怪我で離脱は十二分に考えられる。
アジア杯も怪我で直前で離脱してCBを阿部が務めたのは記憶に新しい
中澤の離脱よりコチラの方が確立が高いはず。

中盤にしても俊輔・遠藤の次が憲剛だけではきつい。北京の惨敗はアテネの時以上に酷い結果を生むかもしれません。憲剛より下の世代で思い浮かぶのは長谷部ぐらいか


今日の勝利や後味の悪さはカタール戦にはそれほど影響しないでしょう

俊輔・遠藤が入ればまったく別のチームになってしまうのが常。むしろ+αできるぐらいの強い気持ちで望んで欲しい。特に今日の前半の前線は素晴らしかっただけに強く思う



日本:Formation】


            玉田(11)

   大久保(16)    達也(19)     岡崎(13)

         阿部(6)   憲剛(14)

   長友(15)              内田(20)
         闘莉王(4)  寺田(2)

            川口(1)

【得点】
03分 長友
26分 玉田
62分 大久保

【交代】
46分 寺田 ⇒ 今野(5)
46分 玉田 ⇒ 佐藤(9)
46分 達也 ⇒ 香川(8)
56分 闘莉王 ⇒ 高木(21)
68分 大久保 ⇒ 巻(12)
78分 内田 ⇒ 駒野(3)

※( )内は背番号

岡崎はちょっと覚醒前夜の気がする。ここ一年で何かキッカケがあれば川崎フロンターレのチョン・テセのように化ける気がする。大化けして欲しいですね。
 
阿部ちゃんは、ちょっと浦和に行ってからパフォーマンスが落ちている気がする。特に中盤なんてもっと出来たはずだし、少なくとも闘李王よりはもっと上手く出来るはず。パスがずれたりチェイシングやプレスなども迫力を感じない。もっとジェフ時代は攻撃の展開力もあったのに

憲剛はこれくらい出来て当たり前。むしろもっと得点に絡んで、あわよくばFKからでも得点をもぎ取るぐらいの活躍を見せて欲しい。

長友は訳が分からないのが正直な感想。この試合の活躍を見込んで次戦使うと、とんでもない事をしでかしたり、ゲームから消えている可能性も拭えないからおいそれと信用できない(苦笑)

内田は尽く切り替えした所でブロックされたり、クロスブロックでボールをあげられなかったり散々でした。カタールでもクロスを単純に上げることが有効なのかは周りと必ず話を詰めるべき、中で待ち構える前線は上背が無いし、カタールの守備陣は背が高い。

交代で出てきた佐藤や巻にはちょいと同情する。佐藤の場合は玉田とは違って純粋な点取りやタイプだし、巻はポストプレーがもっとも不得意な選手。その選手にポストプレーを求める方がどうかしている。普段のJリーグとか以前の代表の試合を観ていないんじゃないかと思ってしまう采配。


※シリアのFormationは割愛......


posted by Daft at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(7) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

【Final:2nd leg】アデレードvsガンバ大阪【AFC Champions League 2008】

ガンバ大阪がアデレード・ユナイテッドを2-0で下す。
2戦合計5-0の大差をつけてガンバ大阪がアジア王者の栄冠を受ける。


《得点》

◆4分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
ガンバ大阪のファーストアタックから、佐々木がゴール正面で切り替えしてミドルシュートを放つ。アデレードGKが辛うじて弾くが、こぼれたボールにルーカスが詰めて先制ゴール

◆14分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
二川のスルーパスに抜け出したルーカスがワンタッチでシュート


《先制点までの経緯》
ゲーム立ち上がりから気合が入っているアデレード
やる気満々で球際も厳しいが、既に頭に血の気が上っているが気になる


《追加点以降から前半終了まで》
アデレードの前線のつんのめった攻撃姿勢と後方のビクビクした守備姿勢が気になります。全体の意思統一と精神のバランスが取れていないから上手く行かない。そしてイライラしてラフプレーに走る。

※アデレードのRODRIGUES(10)の二度の故意の肘打ちに代表されるように、アフター&バックチャージなどなど何でもござれの技(ラフプレー)のデパート・アデレード支店状態。ここまで自分達のサッカーを貶めるプレーをしなくてもと思う


《後半以降》
ガンバ大阪のラインディフェンスを逆手に取ってきたアデレード。
ショートパスでゲームを作る事を諦めて、ロングボールで中盤を排し、サイドのラインディフェンスの見極めが出来る位置にロングボールを投げ入れて、オフサイドを取られない形で攻撃の基点を作る。そして、意識してサイドからのクロス、特にPA脇の浅いゾーンから短いクロスやグラウンダーの折り返しなどを中央に供給し始めました。

辛うじてガンバ大阪が全てを弾き返していました。失点してもおかしくない状況も多々ありました。返す刀でカウンターを仕掛けてDFラインを押し上げる作業を繰り返し、前線でボールをキープ&得点の匂いを漂わせる事で、アデレードへの心理的肉体的なプレッシャーを掛け続けると同時に、ガンバ大阪守備陣の混乱などの精神的な回復と守備陣形の確認などの意思統一の確認を怠りませんでした。

そして常に攻めの一手を打ち続ける交代で、緊張の糸が途切れる事無くガンバ大阪は歓喜の試合終了のホイッスルを耳にしました。



『アデレードの心理』

試合前半、どうしてもガンバ大阪のドリブルで突っかける選手やボールを保持している選手に対して、一歩前に出てプレッシャーを掛けられないアデレード。

考えられるのは......

1.【1st leg】の悪夢
タックルに行っても避けられる。プレスを掛けてもワンタッチでボールを捌かれる。明らかなテクニックの差を見せ付けられた事が脳裏に残って、そのイメージが強すぎるために一番大事な中盤、特にバイタルエリアの前に簡単に進入を許すほどダラダラと下がるだけの守備

2.中盤守備のポイントが分からない
ガンバ大阪の中盤のどこを止めれば良いのか分からない状態。
遠藤は肝心な時以外はフラフラと移動するし、二川も色んな所に動く、この二人抜きでもパスがガンガン回ってボールに触れない。上手く守備のブロックを作ってガンバ大阪をサイドに詰めても、遠藤が出てきてあっさりサイドチェンジされてしまう。

3.ドリブルスピード
【1st leg】でも散々な目にあった佐々木と安田。この二人の対策は全く整っていなかった。どうしてもタックル(チャージ)を仕掛けても切り替えされて抜かれるイメージが強すぎて、一定の距離を保って消極的な守備になってしまう。


【1st leg】のイメージがよっぽど強烈だったという事

守備を要とするチームが先制点を奪われる失態を二度も繰り返す所からみても普通の心理状態ではないことがうかがえ知れます。



『反省点と今後の展望』


《アデレード・ユナイテッド》
守備を要とするチームが先制点を許してはならない。
こちらが主導権をもって守り抜き、相手が焦れてきた所で奇襲を持って相手から得点を奪うのがセオリー。

中盤でプレッシャーを掛けられなかった事が残念。守備を要とするチームの割には前線からのチェイシングは緩い。また中盤でのプレスが無駄だと分かっていてもガンバ中盤にプレッシャーを掛け続けるべきでした。ガンバの中盤もどうしても前を向く・前に走る(追い越す)為にはルーカスに預けなくてはならない。そこのプレッシャーが他と一緒で緩かったのが残念。ルーカスを抑えていればもっと違った展開もありえたかもしれない。

もっと単純に高さを生かしたクロスやロングボールを放り込んでパワープレー主体の攻撃でも良かった気がする。意識的に後半はその傾向が見られ、ラインディフェンスを破る戦略や、PA脇の浅い位置からのクロスや折り返しなどガンバ大阪にとっては脅威だった。

CWC(クラブワールドカップ)にも日本の開催国権を使って出場する事が決まっているのだから無様な試合だけはしないで欲しい。


《ガンバ大阪》
後半ラインディフェンスを破られて、オフサイドトラップが意識的に掛からなかった所は必ず修正しなければならない。またそのキッカケとなったパスの出所へのプレスの再確認

PA脇、サイドの浅い位置からのクロス対策。中に放り込まれてからの守備では身体的に劣る分、今日のように何時も上手く行くとは限らない。そのためにもクロスの出所へのプレスを含め、クロスブロックの再確認もすべき

中盤でのダイレクト・タッチ数の少ないパス回し、それを可能にする前準備(相手より先に走ってスペースを作る・埋める等々のクレバーな動き)が行き届いていた。運動量と質共に申し分なく、それをテクニックで120%活かしきっていました。

ラフプレー対策の周りのコーチングも素晴らしかった。


マンチェスター・ユナイテッドへの挑戦権は、アデレードとオセアニア代表との勝者と戦って、もう一度勝利を収めなければ得られません。是非とも気を抜かずに過ごして欲しい。

正直、このような大差の展開になるとは予想外でした。一歩間違えば逆のスコアになっていた事は確かでしょう。何よりも初戦の入り方が全てを決したと言えます。



今、もっとも日本で美しく強いサッカーだと言えるガンバ大阪

今年のユーロから続く潮流にガンバも続いた格好になりました。


テクニックは時としてフィジカルを凌駕する時がある

そしてテクニックはサッカーを自由にする


この攻撃的なサッカーで世界に挑んで欲しい




【アデレード・ユナイテッド:Formation】


            RODRIGUES(10)

  CASSIO(6)      SARKIES(8)      DODD(13)

        DIEGO(22)     REID(24)

  JAMIESON(14)                RICHARD(18)
          SASA(19)  VALKANIS(5)

             ROMANO(20)

【得点】
なし

【交代】
59分 SARKIES ⇒ SPAGNUOLO(21)
68分 DIEGO ⇒ PANTELIS(7)
68分 RODRIGUES ⇒ YOUNIS(25)

※( )内は背番号

今回は二戦とも押さえ込んだけど、もし次ぎ戦うときも今回のようにやれるとは考えにくい。むしろガンバの方が精神的にだらけてしまう懸念の方が高い。

相手がフィジカルで圧倒する前にテクニックで凌駕し得点できたのが大きかった。



【ガンバ大阪:Formation】


            ルーカス(9)

             遠藤(7)
   二川(10)                佐々木(16)
         橋本(27)    明神(17)

   安田(13)                加地(21)
          山口(5)   中澤(2)

             
             藤ヶ谷(22)

【得点】
4分 ルーカス
14分 ルーカス

【交代】
58分 佐々木 ⇒ 山崎(30)
65分 安田 ⇒ 下平(19)
81分 明神 ⇒ 播戸(11)

※( )内は背番号

  
佐々木のドリブル突破・切り替えしにアデレード守備陣はタジタジ

バレーがシーズン途中で移籍したが為に、ルーカスのポジションと役割が確定したのは皮肉。もちろん得点力は激減したのは痛いがより一層パスサッカーに磨きがかかった。  

この中盤のテクニックと運動量は最高。これをそのまま代表に移植しても良いんじゃない?

二川とか代表に呼ばれても良さそうなのに

ついにガンバスタイルのサッカーが実を結んだ日
西野さんも紆余曲折を経てここまで引っ張ってきたのは凄い
岡ちゃん最強とか考えてる協会強化部に見せ付けてやった日(笑)


あらためてガンバ大阪のみなさん おめでとうございます。

2008年11月11日

【第十二節】リバプールvsウェスト・ブロムウィッチ【プレミアリーグ08~09】

前節、最下位トットナムに敗れたリバプール
ホーム・アンフィールドにウェスト・ブロムウィッチを迎え
リバプールがウェスト・ブロムウィッチを【3-0】で下す。


《得点》

◆34分 リバプール 【得点者:キーン】
ジェラードのスルーパスに反応したキーンが先制ゴール

◆43分 リバプール 【得点者:キーン】
ウェスト・ブロムウィッチのCKからカウンター
アウレリオのロングスルーパスにDFラインとの駆け引きから抜け出したキーンが、飛び出てきたGKをもかわして無人のゴールへシュート。

◆90分 リバプール 【得点者:アルベロア】
ベナユンのパスに、中央に切れ込んでいたアルベロアがゴール左上隅へのコントロールシュート。



『弓弦を引くように』

今日のリバプールは、DFの裏を強く意識した攻撃が目立ちます。
特に気になるのが、相手を自陣に引き込んでボールを奪い、怒涛の如く速攻を仕掛けるシーンでした。

まるで矢を番えた弓を引き絞り、力を爆発させる瞬間を狙っているように感じます。

それにまんまと乗せられて、リバプール陣内にフラフラと引き込まれるウェスト・ブロムウィッチは哀れとしか......

実際、リバプールの中盤のブロックを突き崩せず、壁に当たってはボールを失い速攻を喰らう始末。それも単独で突っ込んでは壁に跳ね返されるを単純に繰り返すのみ。もっとグループでコンビネーションを使って打開したり、ドリブルで突っ込むにしても、周りがサポートに付いていれば、そう易々とボールを失う事はなかったはず。



『アーリークロスの有効性』

この試合、割と頻繁にリバプールがクロスボールを放っていました。
あまり4強の試合でクロスボールを見ることは比較的マレ
特にプレミアリーグでは、どこのチームでもDF陣は高さと強さを兼ね備えた人材を投入しているだけにあまり意味が無い選択肢になっています

ただ、アーリークロスは高さだけに左右されない攻撃方法です。

サイドを深く抉らない浅いエリアからクロスボールをあげ、FWとDFがゴールに向かって走っている状態がベスト。DFラインとGKの間にボールを放り込めばなおベスト。この状態だと、DF陣はボールの軌道も確認(視認)しなくてはならず、FWの動きから一瞬目を放さなくてはならない。またGKとDFラインの間にボールを入れる事によって両者共に躊躇する守備の連係の綻びを作れる。守備の連係が崩れれば味方同士で衝突の危険性もあるし、何よりDFもゴールに向かってスピードを緩めずに突っ込んでくるのでオウンゴールの可能性も否定できない

しかし、DF陣が待ち構えている状態など、FWがDFを背負った場面などでアーリークロスをあげるのは、あまり意味が無い

ポストプレーで後ろに落として展開する事もなくはないが、それだったら直接ゴールを狙えるように深くサイドを抉って、横からクロスボールを放り込んだ方が幾分かマシ

日本の場合だと、攻撃に詰まってとりあえず中に放り込んでしまうプレーが多々見受けられる。中央のFWなど攻撃陣が競り合える状態で無い場面でも、ものぐさに『えいっ!』と適当にアーリークロスを放り込む姿は虚しさを覚える。

昨今、FWの得点力不足や決定力不足が話題に上り、FWの動きの質が問われる事はしばしばですが、状況判断も出来ないサイドアタッカーの面々の質も問われるべきだと考えます。クロスの質や精度云々の前に、場面場面の状況を的確に判断できる力を身に着けて欲しい。そしてボールを大事にする癖をつけて、攻撃を作り直す勇気も持って欲しい。


話が大分ずれましたが......


アーリークロスを放り込む事で、守備陣がキーンやカイトなどに引っ張られて下がる。そうなると速攻でも混乱しているウェスト・ブロムウィッチは余計に全体が間延びし、守備陣形を整える間も無くリバプールを向かい打つ事になります。



『バイタルエリア』

速攻でFWにDF陣が引っ張られて下がり、サイドをドリブルまたはコンビネーションで展開するリバプールに中盤が釣られる。またアーリークロスを放り込まれてDF陣が後ろに引っ張られる。アーリークロスの出所を押さえるために中盤がサイドに出て行かなければならない。

そうしてバイタルエリアがポッカリと空く

そこにするすると二列目・三列目からジェラードなどが上がってきて、誰もマークに付いていないフリーの状態でボールを受けてDFの裏へスルーパス。まさに先制点はこの展開からでした。

結局、初手でリバプールの策に乗っかって、フラフラと攻めに出向いたのが不幸の始まり。怪しいと引くのも手だったし、乗っかるにしても、もっと相手を押し込むべきだった。攻守にメリハリをつけるべきでした

後半の立ち上がり、ドリブルで苛烈に突っ込んで、リバプールの守備陣形を崩して、そこからゴール前に展開の場面は『おっ!?』と思わせるものはあったのですけどね......



『今後の展望』

《ウェスト・ブロムウィッチ》
一体、どんな意図を持ってこの試合に挑んだのか首を傾げます。

中盤でパスを繋いで、何かしたい雰囲気は感じましたが、そこからどうやってフィニッシュに結びつけるのか、具体的なイメージが未だに出来上がっていません。

攻めるにしても守るにしても、メリハリが無い。明確なイメージが無い
これを変えるには劇薬に等しいものが必要

ハルやストークに比べても何を表現したいのかサッパリ......


《リバプール》
キーンの復活というプレゼントまで貰った試合。トーレスの怪我からの復帰もあり、戦力がまた整ってきました。あとはトーレスとキーンが噛み合うかが一つの焦点になります。



リバプール:Formation】


            キーン(7)
            カイト(18)
  リエラ(11)              ベナユン(15)
 
      マスケラーノ(20)  ジェラード(8)

  アウレリオ(12)            アルベロア(17)
        アッガー(5) キャラガー(23)

            レイナ(25)

【得点】
34分 キーン
43分 キーン
90分 アルベロア

【交代】
65分 リエラ ⇒ バベル(19)
72分 キーン ⇒ トーレス(9)
80分 ジェラード ⇒ X・アロンソ(14)

※( )内は背番号


キーン・カイト・ベナユンと今日はキレキレで運動量も申し分なかった

キーンの覚醒はちょっと他チームにとっては厄介



ウェスト・ブロムウィッチ;Fromation】


        ベドナール(9)  ミラー(10)
 キム・ドゥヒョン(14)            コレン(7)
        
        バレーロ(28)  グリーニング(8)
 
 ロビンソン(3)              ザイフェルローン(22)
        オルソン(26)  ドンク(30)

  
             カーソン(19)

【得点】
なし

【交代】
56分 ベドナール ⇒ ムーア(16)
56分 キム・ドゥヒョン ⇒ ティシェイラ(20)
71分 ミラー ⇒ ブラント(11)

※( )内は背番号

2008年11月09日

【第31節】コンサドーレ札幌vs浦和レッズ【Jリーグ】

怒涛の終盤に向かうJリーグ。
その喧騒の真っ只中にいる浦和レッズは別のものと戦う
試合は浦和レッズが2-1で札幌を下しました。


◆13分 コンサドーレ札幌 得点者:ダヴィ
カウンターから一発のロングボールからダヴィが抜け出し、坪井・阿部が追いつけぬまま先制ゴール

◆28分 浦和レッズ 得点者:田中
ポンテのミドルシュートがポストに直撃。跳ね返った所を詰めていた田中が押し込んで同点

◆54分 浦和レッズ 得点者:エジミウソン
闘莉王のミドルパスに裏へ抜け出したエジミウソンが合わせて、GKが一歩ボールに触る前にループ気味にボールを押し込んで逆転


《失点までの動き》
コンビネーションでボールを前線に運び、SBが上がるタメも作れるほどボールも人も動き球離れも申し分ない。

《失点後から同点まで》
焦りからか、単独で仕掛けて、単独でボールを運ぼうとする。周りを使わないし、周りもサポートに動こうとしない。足元足元に欲しがって誰一人走らない。球離れも悪く、立ち止まってパスコースを考えるリズムの悪さ


『負の悪循環』

考えられるのは、一発のカウンターで裏を取られ失点したことによって中底が、後ろのケアを気にする余り、前に出なくなった事がリズムを悪くした原因でしょう。
ビルドアップに積極的に関与しないばかりか、動かないので前線との距離が開くだけで、ドンドン間延びしてしまう。そしてその間を札幌に使われて余計にピンチを招いてしまう。
仕様が無くポンテがそのパイプ役に降りてきて、ビルドアップから組み立てに参加して、ゲームメイクからフィニッシュに係わる全てを一手に担っていました。これによってゴールから遠ざかるわけですからフィニッシュの回数が減った事は言うまでもありません。

ポンテが動くのはいつもの事だとはいえ、この状況はあまりにも酷いです

動かない・走らない・突っ立て居るだけの中底に意味はありません。
チームの心臓が動かないのですから血流が止まってしまうのは自明の理

闘莉王をわざわざそこに置いた指揮官が悪いのか、走らない本人が悪いのか......それに付き合った鈴木が悪いのか......カバーで走らない周りが悪いのか......

一度ゲームプランが崩れると動きが止まってしまうのは、最近のレッズの悪い癖。


名古屋のハードワークが眩しく感じる


《逆転後〜》
同点から逆転まではそれなりに動けていたし活性化はしていました。
ただ一気に仕事が終わったのか、ボールも人も各駅停車に逆戻り。

誰一人として汗を掻こうとしない

ずるく休む・楽をする姿勢が見え隠れする。
昨年学んだ癖が悪い方向に出てしまっている。


『交代に見るレッズスタイルの無理解』

73分 ポンテ ⇒ 山田

試合が膿んでこう着状態の中での交代でした。
この試合でもっとも働き、動きも十分の中この交代には首を傾げます

違和感を感じるのは守りの姿勢だという事

アグレッシブに追加点を獲りに行こうとする意欲が感じられません。頑なに守りに固執し消極的だからピッチもベンチもスタンドの観客も盛り上がりに欠ける。


※レッズスタイルとは何か?

勝っている状況でも守りに入らず攻めに貪欲な気持ち。守備にしてもただ跳ね返すだけではなくそこからカウンターを仕掛けて、相手の寝首を取ってやろうと牙をむく姿勢。そして交代も守りを固めるものではなく攻めの一手でピッチ上のメンバーを鼓舞するやり方。もっともブッフバルトが得意としたスタイルであります。オジェックにしてもこのスタイルは理解していたと考えられます。


シーズン途中の解任劇で急遽表舞台に出たエンゲルス。彼の経験とキャパシティを越える役職であったことは確かでしょう。これほど全方向から孤立無援の状態で助けの手が一つも来ないのも驚きだったでしょう。
それでも何とかレッズを建て直し、ここまで引っ張ってきましたが、今彼の中にあるのは、自分を信じられず、選手を信じられず、とにかく守りに入ってしまう内に内に......の気持ちが占めているのでしょう。

この監督とピッチ上の選手・ベンチ、サポーターの三者の思惑がずれてしまっている事が不幸の始まりでしょう。

それを傍観しているフロントが何もアクションを出さないのが解せません

もっと早い段階でメッセエージを出し、エンゲルスにも選手にもサポーターとも話し合いをもてたはず......

一番レッズスタイルを理解していないのはもしかしたらフロント自身なのかも知れませんね。

結局、レッズの根っこの部分・気質を理解していないフロントが王国の崩壊を決定的なものにするのではないでしょうか?

※ちなみにアデレードの失敗は、レッズの形ばかり真似ただけで、本質や内情を全く理解していない事です。レッズの躍進はアグレッシブな守りにこそあるのだと思います。


『今後の展望』

◆コンサドーレ札幌
終始一貫してダヴィを上手く活用できなかった事に尽きる。
それほど大きく崩れる穴は見当たらなかった。最初に波に乗れなかった事がここまで大きく差をつけられる結果に......

◆浦和レッズ
今日の勝利は勝ち点を積み上げただけの作業に過ぎない
次に何も繋がらない勝利もあるのだと初めて知りました。
エンゲルスはビッグクラブを率いるには能力的に難がある。彼のスタイルがレッズに合っているかも疑問。それを含めて天皇杯まで彼を引っ張り続けるフロントもどうかしている。エンゲルスが潰れるのが先かクラブが潰れるのが先か......フロントの決断に掛かる。この状況ではレッズに魅力を感じない選手はどんどん移籍するでしょう。


【コンサドーレ札幌:Formation】


        アンデルソン(11)  ダヴィ(10)
  西谷(24)                   中山(13)
          西(22)   クライトン(15)

  西嶋(6)                   坪内(19)
          西澤(3)   柴田(32)


             佐藤(1)

【得点】
13分 ダヴィ

【交代】
46分 アンデルソン ⇒ 上里(20)
63分 西谷 ⇒ 砂川(8)
77分 柴田 ⇒ 岡本(17)

※( )内は背番号



【浦和レッズ:Formation】


          エジミウソン(17)

  田中(11)     ポンテ(10)     エクスデロ(15)

       鈴木(13)     闘莉王(4)

  相馬(16)                平川(14)
         阿部(22)  坪井(2)


           都築(23)

【得点】
28分 田中
54分 エジミウソン

【交代】
73分 ポンテ ⇒ 山田(6)
79分 田中 ⇒ 永井(9)
89分 エクスデロ ⇒ 堤(12)

※( )内は背番号

     

【第31節】柏レイソルvs名古屋グランパス【Jリーグ】

今試合を含めて残り4節となったJリーグ。
勝ち点1差で首位鹿島を追う名古屋グランパスが柏レイソルに2-1で負けました。


◆32分 名古屋グランパス 得点者:小川
グランパスのCKからレイソルのカウンターを喰らってグランパス自陣深くまで進入を許すも、ファウルを貰い止める。素早いリスタートからカウンター返し発動。小川がドリブルで運ぶ、中央をオーバーラップしてきた吉田(吉田もそのままゴールへ走りこむ)と一度パス交換後、ボールをマギヌンに預けて小川はゴール中央に走りこむ。マギヌンは右大外をフリーで中に走りこんできたヨンセンにクロスを入れる。ヨンセンがワンタッチで中央に落とし、そこに走りこんだ小川が倒れこみながらダイレクトでシュートをし先制点ゴール。


◆79分 柏レイソル 得点者:菅沼
CKから村上がヘディングで競り合い、ボールがファーで構えていた菅沼のもとへ来た所を、ヘディングで押し込んで同点ゴール


◆81分 柏レイソル 得点者:ポポ
左サイドで攻撃に行き詰まりビルドアップをし直す為に後ろに戻す。サイドを移して右にボールを移動。縦に人とボールが上手く連動でき、大谷がトラップ反転からスピードを殺さずに前を向く。そのままのスピードからワンタッチでゴール前中央へスルーパス。走りこんだポポが逆転ゴール。



《プレイスタイルの違い》
両者共にハードワークを辞さないプレイスタイルで一進一退の攻防

グランパスは......
ポストプレーを随所に絡めたワンツーで前後左右に動いてボールを運ぶのが基本。全員のハードワーク(汗を掻く)が試合を左右する

レイソルは......
中央のフランサとアレックス間のパス交換でタメを作り、その時間を使って二列目が追い越したり全体の押上を図って分厚く攻めるのが基本。
スピードを活かすためにもスペースが必要。



『試合の行方を決めたもの』

《同点への布石》

1.守りに入ったグランパス
先制ゴールを取って強く勝ちを意識してしまったグランパスは、前の4人だけで攻めて後ろを手堅く守る姿勢がピッチに蔓延していました。前の4人も攻め急ぎ単発の攻撃に終始する。前線や中盤でタメを作って全体を押し上げて、ボールを自陣より遠い位置でキープできれば申し分なかった。その上でCMFやSBなどの攻撃参加を含めた分厚い攻撃を仕掛ければ追加点も期待できたかもしれない。

2.ピクシーの失策
中盤や前線でタメを作らなければならないと分かっていて玉田・マギヌンを相次いでベンチに下げる。両者共に怪我気味&怪我明け等の理由があるにしろ交代メンバーがタメを十分に作れる役割を担える人材ではなかった。

3.GKの経験不足
同点ゴール前に、GKが飛び出してキャッチするも混戦に巻き込まれてファンブルしあわや失点の場面があった。この時はGKチャージを取ってもらい難を逃れたが、飛び出しやキャッチかパンチングかの状況判断など経験不足をモロに露呈してしまう。そこをレイソルにセットプレーの連続を機にGKが躊躇して前に出れない所を上手く突かれて同点ゴールを生むきっかけを作ってしまった。


《同点から逆転への経緯》

マギヌンを下げて守備固めをしたにも係わらず同点ゴールを許す。

玉田・マギヌンなど中盤や前線でタメを作り、ゲームをコントロールする人材を失った状況では、浮き足立ったチームに何をする術も残されていませんでした。中盤での支配力を失って攻守にメリハリを失ったグランパスは混乱の中、柏に逆転ゴールを許す


《逆転ゴール以降》

気ばかり焦り冷静さを欠いたプレーが頻発。ビルドアップの段階でのこの稚拙さを上手くレイソルに利用され、そこからカウンターをしばしば喰らいます。

中盤での冷静さを欠いたプレーが蔓延し、全体に焦りを誘発する。

こんな時に必要なのはタメを作って周りを落ち着かせる存在。そして前に前に行きたい気持ちをテクニックで実行力の伴った攻撃に変換する存在。結局、玉田・マギヌンなどをベンチに下げてしまった為にこれが出来ませんでした。



『ピクシーの失策』

試合の最後の最後まで詰めきれなかった経験不足と交代カードの切り方がゲームを左右したと断言してもいいでしょう。

怪我など不確定要素があったとしてもベンチに藤田が居た事を考慮すれば、玉田のケースは杉本ではなく藤田を選択すべきでした。まったく杉本がレイソルにとって脅威になりえていなかったのが悔やまれます。

同点ゴール後、チームが不安定に陥ってしまった時、明確にチームの方向性を示すべきでした。特に中盤でのプレスが全く機能していなかったのは悔やまれます。精神的に立ち直る前にその隙を突かれてレイソルに逆転ゴールを謙譲してしまったのは痛すぎました。

チームが負のスパイラルに陥った状況では手の打ちようが無く、巻を投入してパワープレーに移行しようとしても、気持ちを前へ前へと焦らせるだけで全く何の解決策にもなっていませんでした。



『次戦以降への展望』

《柏レイソル》
スペースを失ってスピードを殺された時、どうやって攻撃を展開するのか戦術の幅が欲しい。またはどうやって自分達でスペースを作るのかの研究も必要。自分達で意図して相手にスペースを作らせる方策を作れば上位も夢ではない。

フランサからの脱却をどこで図るか......別の手段を用いるのか、フランサに代わる人材を発掘・育成するのか


《名古屋グランパス》
一つの強味・武器だけで優勝争いに持ち込んだピクシーの手腕は評価したい。ただ今年優勝争いを突き抜けるには経験と手駒の少なさが気になる。ただ他の優勝争いを演じるチームも似たり寄ったりの状況がグランパスに勝利を呼び込むかもしれない。

ハードワークは出来るチームだけど、どうしてもリズムが単調に陥りやすく相手に読まれやすい。縦にボールを入れるタイミングを失っているのも気になる。その勇気と決断力と責任を取れるピッチ上のコンダクター(指揮者)欲しい。かつてのピクシーのように......

それが出来ないならば攻撃に変化を付けさせるためにも、第五の男・CMFからの攻撃参加が幅を持たせるためにも必要。全体のバランスを取るのがCMFの役割だけど、あえてバランスを崩してゲームを動かす事が出来るのもCMFの醍醐味。



【柏レイソル:Formation】


            フランサ(10)

   菅沼(15)     アレックス(6)     太田(14)

         栗澤(28)     杉山(34)

   大谷(7)                 村上(25)
          小林(13)   古賀(5)


             菅野(33)

【得点】
79分 菅沼
81分 ポポ(11)

【交代】
46分 フランサ ⇒ ポポ(11)
65分 太田 ⇒ 大津(27)
69分 杉山 ⇒ 蔵川(23)

※( )内は背番号



【名古屋グランパス:Formation】


         玉田(11)  ヨンセン(9)
  マギヌン(8)              小川(29)
 
         吉村(14)  中村(7)
  
    阿部(6)              竹内(30)
         増川(16)  吉田(34)


            西村(21)

【得点】
32分 小川

【交代】
73分 玉田 ⇒ 杉本(19)
79分 マギヌン ⇒ 米山(5)
84分 阿部 ⇒ 巻(17)

※( )内は背番号


楢崎の怪我の離脱が結果的に響いてしまった。

この試合ほとんどサイド攻撃は皆無。そこのテコ入れの意味も杉本投入にはあったのかも知れないが、すでにサイドからの展開でゲームが動く状況ではなかった......使われて活きる人材は居ても使う側の人材が乏しい

それにしても小川の成長は目を見張るものがある。ハードワークも辞さないしゴール前へ飛び込む嗅覚など素晴らしい。あとは+αするものが欲しい......ゲームをコントロールする力を付けるのか、長所を伸ばすべくドリブルなどの突破力を身に着けるのか......ピクシーの育成プランはどうなっているのか気になる。そして何で代表に呼ばれないのか不思議でならない    

2008年11月07日

【シリア戦】日本代表メンバー発表【カタール戦】

11月13日 シリア戦(キリンチャレンジカップ2008)
11月19日 カタール戦(2010W杯最終予選)

に向けて日本代表メンバーが発表されました。


【GK】
川口能活(磐田)
楢崎正剛(名古屋)
川島永嗣(川崎)

【DF】
寺田周平(川崎)
中澤佑二(横浜FM)
田中マルクス闘莉王(浦和)
駒野友一(磐田)
阿部勇樹(浦和)
長友佑都(FC東京)
安田理大(G大阪)
内田篤人(鹿島)

【MF】
中村俊輔(セルティック/スコットランド)
橋本英郎(G大阪)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
松井大輔(サンテティエンヌ/フランス)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
香川真司(C大阪)

【FW】
玉田圭司(名古屋)
巻誠一郎(千葉)
佐藤寿人(広島)
大久保嘉人(神戸)
田中達也(浦和)
岡崎慎司(清水)

※怪我の状況を見て稲本を追加召集判断


俊輔・松井・長谷部・(稲本)はシリア戦を回避。カタール戦に合流

遠藤・橋本・安田は12日ACL決勝のためシリア戦回避



『意味の無い戦い』

【GK】
川口能活(磐田)
楢崎正剛(名古屋)
川島永嗣(川崎)

【DF】
寺田周平(川崎)
中澤佑二(横浜FM)
田中マルクス闘莉王(浦和)
駒野友一(磐田)
阿部勇樹(浦和)
長友佑都(FC東京)
内田篤人(鹿島)

【MF】
中村憲剛(川崎)
今野泰幸(FC東京)
香川真司(C大阪)

【FW】
玉田圭司(名古屋)
巻誠一郎(千葉)
佐藤寿人(広島)
大久保嘉人(神戸)
田中達也(浦和)
岡崎慎司(清水)


結局シリア戦はこのメンバーで戦う事になるのですが、中盤の少なさに笑い転げる(苦笑)

阿部を中盤に上げたり、大久保を中盤で使ったりと何とかやりくりは出来るでしょうが、それをわざわざお金を払って見せられる観客は何を期待すれば良いのでしょうか? 

自分で自分達のサッカーを貶めているようにしか感じない。スポンサーも百害あって一利なしとは言いすぎだけど、損ばかりな気がする。


結局オシムに決別した結果がこれ

自分達が拠り所にする土台が、戦術や戦い方などコンセプトとしてチームに無いから、個人のマンパワーに頼るしかない。

その個人が諸事情で抜けると丸裸同然になってしまう



『チームの中心になれない』

ちなみに香川は、目前に来年のU-20W杯の出場が懸かった準々決勝があるにも係わらず、親善試合(キリンカップ)に呼び戻される始末。

《AFC U-19選手権 決勝トーナメントスケジュール》
11月8日 準々決勝(韓国戦)
11月11日 準決勝
11月14日 決勝

どう考えても準々決勝まで残しておくのが普通......それに体調不良でまともにU-19の試合にも出てないらしいのに......

正直、シリア戦はともかくとしてカタール戦に香川が出場する機会があるとは考えにくい。松井が怪我とかなら話は違ってくるけど、それでも第一候補に挙がってくるとは......岡ちゃんならやりかねないけど(笑)

香川然り、過去を遡ればこのような選手がたくさん居ました。

平山や森本、古くは中田ヒデまで......

多分、協会としては中田ヒデの成功体験をもとに、一世代下から上の世代に引き上げて経験を積ませる方向なのでしょうが、中田ヒデとその他の選手とを決定的に色分けしているのは起用方法にあります。

中田ヒデの場合はチームの中心としてほぼスタメンに定着

平山にしろ森本にしろ香川にしろ......スタメンはおろかスパーサブとしての起用も危うい

たった出場機会5分のために大会に同行してベンチに座っている事に本当に意味があるのか?

空気感を感じるためだけのベンチ入りが意味があるのか?

W杯本選や最終予選など独特の空気や雰囲気を味わうのを咎めるつもりはないけど、失礼ながら親善試合のワンデーカップ戦に意味を見出すほうが苦労する。

結局、平山や森本など肝心な所でチームの中心になりえなかった。特に五輪やアンダーW杯など、どれだけ仲間と過ごしてきた時間が濃かったかがプレーの質や連係に即表れるだけに、成功体験を経験していないこれらの恵まれた人材の末路はおのずと......

香川はどこに行くのか......



結局、オレ流ってなんなんだろう?

俊輔などの海外組みや、遠藤などオシム時代に重用された人材が居ない今こそ、その色がはっきりと滲み出るかもしれない。

もしかしたら非常に良い機会かもしれない

どうやってカタール戦に向けてチームを向上させるのか?

オシムと決別したオレ流のお手並み拝見といきたいところです。
posted by Daft at 11:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

【Final:1st leg】ガンバ大阪vsアデレード【AFC Champions League 2008】

ACL決勝はhome&away方式。そのhomeゲームでガンバ大阪がアデレード・ユナイテッドを【3-0】で下す


◆37分 ガンバ大阪 得点者:ルーカス
攻守の切り替えの速さからガンバが中盤でボールをカット。すばやく二川が前線へスルーパス。走りこんだルーカスが先制ゴールをあげる

◆43分 ガンバ大阪 得点者:遠藤
アデレードの中盤での横パスを佐々木がカットしルーカスへ。ルーカスがポストプレーで受けて反転しながら逆サイドへスルーパス。走りこんだ遠藤がそのままシュートで追加点。アデレードGKは一歩も動けず。

◆68分(後半23分) ガンバ大阪 得点者:安田
ガンバのCK。遠藤が変化をつける。ゴールほぼ正面PA外枠に待機していた安田がダイレクトボレーでミドルシュートを打つ。グラウンダーで転がったボールは、混戦の中誰にも触れられる事無くゴールネットを揺らし追加点


『得点への経緯』

《序盤〜先制点まで》

1.サイドに攻撃の基点を置く
左は安田、右は佐々木と、相手にとって脅威となるパワーポイントを両サイドに持てた事が大きい。二人ともスピードと敏捷さで差をつけていました。

2.中盤での圧倒的な支配力
パスワークに表されるように、足元のテクニック・運動量・動き出しの質など申し分なし

3.必ずフィニッシュで終える
ミドルシュート等々、積極的にゴールを狙う姿勢を示し、常に相手の先手先手を取る


《先制点〜追加点》

確かにガンバが圧倒的に攻めてはいましたが、ゴール前での高さや人数などアデレードのゴールをこじ開けるには至りませんでした。
粘り強く跳ね返すアデレードに徐々にゲームの主導権を握られつつある状況でした。

アデレードが攻めに転じて、中盤でパスを繋いで前に出てきた所を、攻守の切り替えの速さで、ガンバがプレスの網に引っ掛けて素早くボールを拾い、二川がスルーパスを出してルーカスが得点しました。
また追加点も前線からのプレス&チェイシングからの得点ということで、中盤から前線へかけての守備意識の高さと攻守の切り替えの速さが感じられます。


《ダメ押し点まで》

後半からアデレードがフィジカル(身長差・体格差)を前面に押し出したタイトな守備を施してきました。これによって余裕の無くなったガンバは、中底やバイタルエリア等々でパスミスや横パスのカットなど、失点につながりかねないミスが頻発してリズムを失いかけていました。
ロングボール等々ハイボールのボールも多くなり、明らかに身長差を意識した攻撃の展開も多くなっていました。

そこで明神に代えて山崎を投入。あらためて得点する意思をチーム全体に示すと同時に、前線からのプレス&チェイシングの徹底と図り、遠藤を中底に配置し、確実にパスを繋ぐ基点を作りゲームを安定させる方向に転換しました。

これによって中盤でのパスワークが安定し、相手の寄せにも余裕を持って対処できるようになりました。前線のチェイシングの活性化によって
ロングボール等々のパスの出所を押さえることが出来、DF陣が余裕を持って対処できるようになりました。ラインディフェンスも安定性を取り戻し、再びガンバがゲームの主導権を握りました。

そしてセットプレーから決定的な得点をガンバの安田があげてアデレードの勢いは鎮火しました。


『アデレードの敗因分析』

awayという事を考慮してか、かなり慎重なゲームの入り方。
特に守るという意識が何事にも優先して、中盤やサイドの攻防において積極的にプレッシャーを仕掛けられなかった。
守備意識が待ち構えるものだったために、ガンバにとってはパスを繋ぐにもドリブルで仕掛けるにしても、凄く良い間(空間)が空いて積極的に自分達の良さを出せました。

積極的にアデレードが中盤でプレッシャーを仕掛けて前に出ても、ガンバはダイレクトでパスを回し全くボールに触れられない。予想以上にガンバのテクくニック・パス回しの速さ・正確さに面喰っているのが分かります。

サイドの攻防で、ガンバの安田や佐々木などにフィジカルでなくスピード勝負で対応してしまった。そして予想以上に速かった。

思った以上に遠藤が流動的に動き、そしてそれに連動して中盤(二川)がバランスを取って動く。最後まで遠藤を捕まえられないまま追加点まで許す結果に......


ここから読み取れるのは明らかな【情報分析ミス】です。


前半からもっと中盤でタイトなプレスを仕掛けていたら、ここまでゲームを支配される事はなかったでしょう。
明らかにフィジカルの差はあるのですから......

そして中盤でパスを繋いで攻撃を組み立てようとした所を見ても、明らかに余裕を見せ過ぎだと思われます。

決勝トーナメントの初戦で鹿島を倒した事に対する優越感
準決勝でジーコ率いるクルブチを倒した高揚感を引きずっている

ガンバを格下扱いで臨んだ慢心以外のなにものでもありません


『次戦への展望』

《アデレード・ユナイテッド》
1.前線から中盤にかけて、もっとシビアにタイトなプレスを仕掛けてくる

2.身長差と体格差を意識した攻撃を仕掛けてくる

3.パススピードやドリブルスピードなどもっと速攻を意識し、ゲームスピードを上げてくる


《ガンバ大阪》
1.受けに回らず、序盤から攻守の切り替えの速さとプレスのタイトさを意識すること

2.サイドからのクロスボール対策と二列目からの飛び出しへの対処

3.ハイボールの処理の仕方とロングボールなどのパスの出所への前線からのチェイシングの徹底


言うまでも無く圧倒的にガンバ大阪が有利です。何よりも無失点・アウェーゴールがない事が最大の強み

アデレードがこれをひっくり返すには、次戦4点以上ガンバから取らなければなりません。もしガンバがアデレードから一点でも取ると6点以上取らないと勝利にならない計算になります。
※アウェーゴールは同点のときだけに適用なのかな?

あくまでもガンバは気を引き締めて冷静にそして熱く戦ってほしいです。変な余裕は怪我のもと!



ガンバ大阪:Formation

            ルーカス(9)

             遠藤(7)
    二川(10)             佐々木(16)
         橋本(27)   明神(17)

    安田(13)              加地(21)
         山口(5)    中澤(2)


             藤ヶ谷(22)

【得点】
37分 ルーカス
43分 遠藤
68分 安田

【交代】
63分 明神 ⇒ 山崎(30)
69分 佐々木 ⇒ ロニー(18)
76分 安田 ⇒ 下平(19)

※( )内は背番号

ロスタイムの遠藤の幻のFK。あれがオフサイドで無効になったけど、次戦もPA付近でのファウルは要警戒なはず。



アデレード・ユナイテッド:Formation


            RODRIGUES(10)

             SARKIES(8)
  CASSIO(6)                 DODD(13)
        PANTELIS(7)    DIEGO(22)

  JAMIESON(14)                RICHARD(18)
         SASA(19)    COSTANZO(4)


             JOSIP(30)


【得点】
なし

【交代】
73分  PANTELIS ⇒ FELICE(21)
84分  CASSIO ⇒ YOUNIS(25)

※( )内は背番号

2008年11月04日

【十一節】ストークvsアーセナル【プレミアリーグ08~09】

崩壊寸前のアーセナル

若さだけでは片付けられないメンタルの弱さ

強い光に照らされて分かる深い影



『現代サッカーの盲点? 盲腸?』

机上の空論に等しかったスローインを絡めた攻撃。誰もが一度は考えるし、ちょいと古いけど、日本でも冬の高校選手権等々で、回転スローインとかアクロバットな方法でロングボールを投げ入れる方法など多様な技が生まれていました。

廃れてしまった理由を考えると、安定性(何度も30m級のロングスローをすると腕の筋力が落ちて試合中使い物にならない)がなかったり、山なりの弾道など球のスピードが遅いと容易にGKが処理したり等々、そして受ける側もパワープレーを仕掛けるほどの高いフィジカルを要していなかった事も原因にあるかもしれません。


ただ最大の利点はオフサイドルールが適用されない事。


CKに匹敵する効果がある。真横からではなく微妙に直線的にゴールに向かってくるので守りづらい。


ただ間接FKと同じで直接ゴールを狙う事は許されていないのもネックなのかな。

ストークのデラップがこれほど脅威になりえるとは、当の本人もチームメイトも監督も予想を超える反響だと思えます。正直このチームはサッカーチームとしてボールを前に運ぶ事すらままならない。ましてやゴール前にボールを運んでシュートなんて夢のまた夢。その意味でもデラップの30m級のロングボールは脅威。もちろんオフサイドが無いから、ここぞとばかりに190cm超の選手がゴール前に詰め掛けるんだから、GKもボールの軌道を確認するだけでも一苦労。

そして何よりも厄介なのは球質がストレートボールに近く、弾道が読みにくい事。所謂ブレ球に少し近い気もする。

それに加えて?アーセナルがフィジカル勝負もしくはパワープレーにめっきり弱い事。


幾つもの条件が重なり合ってストークの先制点が生まれました。


デラップもそんなに毎度毎度ベストボールを投げ入れられない。やっぱり相当に腕の筋力を使うんだろうな〜。ただ足で蹴るFK/CKより確立は上(笑)



『ラグビー対サッカー』

ラグビースタイルと揶揄されるストークのスタイル

正直、お話にならない内容

兎に角、泥臭くフィジカルと気合で守り抜いて前に蹴りだす。相手がピッチの外に出せばロングスローを期待してゴール前に押しかける。

確かに不器用な足でボールを扱う事自体、手の器用さに比べればその不合理さは拭えないけど、だからこそ人はそれに熱狂するのではないでしょうか......

まぁ ルールはルール

それもサッカーのスタイルだから勝っている事実がある以上、その利点を認めないわけにはいかない。

ただ観ている私にしても、ストークのFKやCKになるとスローインじゃないのかと残念な気持ちになってしまうのは微妙な感覚(苦笑)



『苦しい時だからこそ』

アーセナルが輝きを失った瞬間。
もっとも醜いサッカーを露呈したのはアーセナルでした。異論があるとしてもストークは自分達のサッカーを遂行しているに過ぎず、ルールを逸脱しているわけでもありません。

その中でふて腐れた子供のように我侭に立ち尽くすアーセナルの子供達はとても醜かったです。

度々この仮面を見せる事があるアーセナル。

アーセナルの強さを表現する時、もっとも的を得ている表現は無邪気な子供と言うのがしっくりくる気がします。

自分達が楽しいとき調子が良い時は相手を無残に切り裂き、楽しくないとき上手く行かないとダダをこねてふて腐れる。

誰一人ボールにチェイシングに行かないし、サポートに走らない、ボールを追い越したり回り込んで汗を掻いて走るなんて皆無。その象徴に今日はディアビィがクローズアップされました。一人でボールの流れを止めてだらだらとボールを持って、挙句にはボールを獲られる始末。アイデアが無いならボールを素早く預ければ良いのに......昨年のベントナー状態。

そして何よりも気になるのは体を密着させられる事を嫌う傾向が強い。多分アーセナルがパスサッカーに特化したが故の弱点なのかもしれない。それでもサッカーは時として気持ちを前面に押し出して相手に向かって行かなければならない時がある。たとえフィジカルが弱いとしても、気持ちを持ってぶつかってくる相手に誰もがたじろぐ。

ファイター・戦士でなければならない時がある。

今アーセナルに必要なのはこんな気持ちを持った選手なのかもしれない。

溜まった鬱憤を相手GKにタックルで晴らすような輩ではない。


長いシーズンを戦えば、どのチームとて波はあるし、上手く行かない事もある。特に今アーセナルは大きな壁にぶつかっている事は確かです。怪我人も続出して、なにもかも予定どうりには行かない。ただそれを若さ故の不安定なムラッ気で済ませて欲しくない。耐える事・受け入れる事・図太さを学んで欲しい。そして素直に耳を傾けて欲しい。何よりも経験豊富なベンゲルが居る事が救いだと思いたい。昨年終盤で失速した事を考えれば、シーズン序盤で壁にぶち当たった事は、逆に考えればチャンスに違いない。



こんな若いチームはたった一試合、oneプレーでガラッと雰囲気を一新してしまう強さがある。

ネガティブな事も時として人を前に進ませる起爆剤になる。

ベンゲルがどうやって立て直すのか興味が尽きない



ストーク:Formation


        シディベ(11)  フラー(10)

  デラップ(24)             ファイ(19)
         ディアオ(18) セイ(4)

  ダニー(3)               グリフィン(2)
       ショウクロス(17) ファイ(25)


           セーレンセン(29)

【得点】
11分 フラー
73分 セイ

【交代】
78分 ディアオ ⇒ ウィーラン(6)
86分 フラー ⇒ クレスウェル(9)
90分 シディベ ⇒ キットソン(12)

※( )内は背番号



アーセナル:Formation


        ベントナー(26)  アデバヨール(25)
  ディアビ(2)                  セスク(4)

         デニウソン(15)  ソング(17)
  
  クリシー(22)                 サニャ(3)
        シルヴェストル(18) トゥーレ(5)


             アルムニア(1)


【得点】
90分 クリシー

【交代】
57分 ソング ⇒ ウォルコット(14)
65分 デニウソン ⇒ ファン・ペルシー(11)
72分 アデバヨール ⇒ ヴェラ(12)

※( )内は背番号


セスクを一段上げたばかりにゲームを作れなくなった

確かにセスクは攻撃の柱である事は確かだけど、チームの中心・精神的柱にはなっていない。

ほんと上手く行かないときはアデバヨールが中盤に顔を出す回数が減る

ファンペルシーの暴挙はお子ちゃまレベルのキレ方

一番の問題は昨年とは違ってDF陣に怪我が増えて、治る前に誰かが怪我をする悪循環。

華やかな話題が欲しい。ロシツキーの復帰とかエドゥアウドの復帰とか      

2008年11月03日

【第十一節】マンチェスター・ユナイテッドvsハル【プレミアリーグ08~09】

今期序盤の目玉ハル

どこまで大物食いが続くのか?

果たして強さは本物なのか?



『油断?』

試合開始三分でC・ロナウドにシュートを許し、早々と失点したハル。

PA内でぽっかりC・ロナウドのマークに付かずボールにばかり目を奪われていては失点も致し方ない。

どうもチェルシー戦も序盤に失点して負けたらしい。そう考えると、試合開始早々の集中力はあまりないと感じられる。プレミアに初昇格で緊張続きの中、そろそろ疲れが溜まる時期なのかもしれない。それとも慣れからくる慢心か初めから全力で相手が来る事を想定に入れていないのかな?

ハルにとって0-0のスコアは何よりも自分達のペースに持ち込むための生命線。他チームもこの時間帯を隙なく狙ってくるのは考えられる。気を引き締めないとズルズル......



『一枚上手?』

先制点から何となく両者ともふらふらと浮ついた状態。確かにマンUが押し込む場面が多いけど、かといってヒヤヒヤする場面が続いたかというとそうでもない。被シュート数も体感でもそんなに多くない。

マンUが攻めあぐねてるな~

18分辺りからハルの中盤の網(守備)に、マンUのパスが引っかかるようになります。今日のアンデルソン&キャリックの組み合わせは良かったように感じます。ただサイドをハルに抑えられえて、殆ど攻撃らしい攻撃は皆無。その分中央の攻めが多くなり、的を絞られてジワジワと網に掛かったのかもしれません。

ただそれでもハルの攻撃陣がアタッキングエリアに入ることすら困難でした。流石に打つ手てなしかと......

23分 前線でハルFWがボールをキープ。そこでファウルを貰ってFKを獲得。セットプレーにニアに飛び込んだクザンが頭で合わせて同点ゴール

正直、このワンチャンスで同点に持ち込めたことに驚きと同時に、試合開始早々の失点はいらなかった。この集中力があるならばあの失点も防げたはずなのに......


観る方としては面白い展開に......


29分 マンU自陣ゴール前からカウンター発動。あれよあれよとハルのゴール前に、ベルバトフのラストパスからキャリックの股抜きシュートで逆転。

44分 CKからC・ロナウドのヘッドが炸裂。3-1に突き放す


別段、ハルの守備が崩れたわけでも、気持ちが切れたわけでもありません。ただマンUが一枚上手だったという事



『ハルの誤算? 私の誤算』

一つ計算違いを挙げるならばベルバトフそのものでしょう。

リーグ開幕当初は、その動きにイライラすることが多かったですけど、今は周りに馴染んで守備にも走れるようになりました(苦笑)

何よりも驚くのは、その柔らかいパスセンス

今日の先制点や逆転ゴールはベルバトフのラストパスから生まれているのは当然として、攻撃の基点として絡むことが格段に多くなりました。そしてゴール前での最後の一押しのときにボールを預けられるようになりました。

依然として足が遅く運動量も少ないので、パスを出した後にゴール前に飛び込むなんて芸当は無理だけど、それはルーニーにしろC・ロナウドにしろ走ってくれる存在がゴロゴロしてるし、無理してベルバトフが走る必要もないかなと思わせるほどの活躍。

ちょっと信じられないな~というのが率直な感想(苦笑)

ハルとしてもマークに付き辛い。FWだから前線に居るんだけど、フラフラと中盤に顔を出すし、そこを付いていけば良いと思うんだけど、おいそれとは付いていけない......C・ロナウドがそこに頻繁にFWかと言う位突っ込んでくる状況は無視できない。どうしても守備の優先順位は下がる。それは中盤の選手とて同じで、ベルバトフよりC・ロナウドに注意を向けないと即失点に繋がってしまう。そこにまたルーニーがかき回して動くから気が休まる暇がない。

せめてもの救いはベルバトフに運動量と足の速さがないこと



『逆境を楽しむ』

後半も12分(57分) CKからマンUのヴィディッチに決められて4-1

楽勝ムードが漂ったのはマンUの方だけだったかもしれない。

ハルに諦めた雰囲気は漂っていませんでした。


交代カードを切ってシステムをちょっと動かす

4-3-3に移行して前線を分厚く、でもロングボールとかパワープレーに頼るような欠伸が出るような攻撃ではありませんでした。


69分 メンディの所に、たまたま跳ね返りでマンUのバックパスがふありと落ちる。抜け出して拾って飛び出してきたファン・デル・サールの頭上を抜くループで4-2と点差を詰める。


前半からちょこちょこ目立っていたけど、ハルのFWはポストに入ってもおいそれとボールを失わない。これは驚嘆する。4強以外のチームが最も苦労するのは、トップにボールを預けても味方が上がってくるまでボールをキープできない所。それを殆どこの時間帯までマンUのタイトな守備にも負けずにボールを失わないのは驚き。


82分 メンディがPA内で倒されてPK奪取。これをジオバンニが決めて4-3と追い上げる。

※あれがPKに値するかは微妙(苦笑)。ファウルと言えばファウルだけどあれを取り出したらもっと前のファウルの基準はなんだったのかと言いたくなる。


ここで尻に火がついたマンU

一気に試合がヒートアップ! 俄然盛り上がるスタジアム

厳しいタックルにカードが乱れ飛んで、膿んだ試合展開はどこへやら


最後の最後はマンUの気合が勝ったのか、ハルがここに来て怖気づいたのかマンUが上手く試合を閉じて終了。


何となくハルが上位に食い込んでいるのが分かる気がする。

それはどんなに点差が開こうとも前しか向いていない。後ろを振り返るこちはない。どんな状況でもピッチに居る選手もベンチも誰一人諦める人が居ないのが強さなのかもしれない。マンU相手に一歩も引かずに真っ向から組み合って、相手を揺さぶって、尻に火を点けさせたのは、只のビギナーズラックではない事の証明。

確かにアーセナルとか精神的に揺らぎがある若いチームでは、ハルのこの真っ直ぐな精神は跳ね返せないかもしれない。マンUでも危うく......なのだから(苦笑)



マンチェスター・ユナイテッド:Formation


        ベルバトフ(9)  ルーニー(10)
  ナニ(17)                  C・ロナウド(7)
 
       アンデルソン(8)  キャリック(16)

  エブラ(3)                 G・ネビル(2)
      ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)

            
         ファン・デル・サール(1)


【得点】
03分 C・R
29分 キャリック
44分 C・R
57分 ヴィディッチ

【交代】
64分 ナニ ⇒ テベス(32)
72分 キャリック ⇒ ギグス(11)
88分 アンデルソン ⇒ オシェイ(22)

※( )内は背番号

ベルバトフの重用に隠れて不満爆発寸前のテベス。めっきりリーグ戦でも見かけることが少なくなりました。この日もルーニー同様荒れ気味?

アンデルソンはやっぱりセントラルの方が良い気がする。ただ若さからか攻撃に行ったまま戻らなくなる事も後半はあったけど。

今日は殆どサイドからの攻撃は皆無。両SBがサイド奥を抉るなんて無かった。これはこれで珍しい気がする。よっぽどハルが上手く守ったのかな

ベルバトフは一昔前のファンタジスタっぽいポジション(1.5列)に居る気がする。役割的にもパス中心。



ハル:Formation


        キング(23)  クザン(25)

           ジオバンニ(10)

     ヒューズ(11)       マーニー(22)
           ボーテング(20)
  ドーソン(3)              マクシェイン(17)
        ザヤット(24)  ターナー(6)

            マイヒル(1)


【得点】
23分 クザン
69分 メンディ
82分 ジオバンニ《PK》

【交代】
59分 ヒューズ ⇒ メンディ(15)
63分 キング ⇒ ハルモシ(16)
86分 ボーテング ⇒ フォーラン(18)

※( )内は背番号


ブラウン監督ちょっと只者じゃないかも。メンディの投入とか采配の切れも見せた。ボルトンでアラダイスの下で働いて居たらしけど、まったくスタイルは違う。少なくともロングボールで観る方が欠伸が出て仕方ないような試合はしません。あのヘッドセットはかっこいい(笑)

キングとクザンのFWは、確かに体も強くて少々の当たりじゃビクともしないし、ポストに入ったボールも失わない足元の技術も持ち合わせている。安心してボールを預けられるのは何よりも心強い。それにしても良く見つけてきたな~

ただ単に引いて守るだけ、1-0で逃げ切るだけのチームではなく、たまにはこんな乱戦に持ち込める力を見せたのはちょっと手強い。それもマンU相手というのが効いてくる。

        

2008年11月02日

【Final】大分トリニータvs清水エスパルス【ヤマザキナビスコカップ】

地方クラブだからこそ見えるものがある

生き残る術をどこに見出すか

それをどう活用するかが全ての鍵



『積み重ねたもの』

久しぶりに大分トリニータの試合を見ました。ちょっと気になって調べてみたら2006年8月の試合を最後にぱったりと途絶えていました。九州という親近感やお気に入りのチームの一つではあるけど、随分と縁がなかったんだな~と、いつの間にかカップ戦のFinalに顔を出すチームになったのかと感慨深い。

久しぶりに大分を観た感想は変わってないな〜の一言

システムやゲームを組み立てる手法、ゲームの方針・コンセプト、それぞれのポジション&ブロックごとゾーンごとの役割などシャムスカ就任時からブレがありません。

※書くとなが〜〜〜くなるので過去の記事(ココココ)をどうぞ(大汗)

長期政権だからこそ、フロントと現場の方針にブレが殆どないからこその結果なのかな


では何が大分をここまで押し上げたのか?


確実に言えるのは【+α】の多さに尽きる

一つ一つは小さな物かもしれないけど、チリも積もれば山となるを実行した賜物。



『+α』

目に付く所からざっと

一、DFの成長
大分の代名詞にもなっている固い守備。それを後押しするDF陣の成長は目覚しいものがあります。特に対人に対する強さは当初と比べると雲泥の差がある。

ニ、ユース&若手の重用
資金力に乏しいクラブだからこそ、じっくり育てて使う手法が現場とフロントで意見が一致している。チャンスを掴める場がある。

三、サブの充実
森島・家長など十分にメインを張れる人材が集まってくるようになったこと。怪我や出場停止で誰かが離脱してもそれをカバーできる戦力が整った事は目覚しい進歩

四、ボールへの執着心
一番変わったのはこれかもしれない。マンマークだからそう映るのか、自分のプレイエリアへ入ったボールに対するタイトな守備はすっぽんに近いものがある。ボールへの飽くなき執着心が大分をここまで押し上げた一つと言っても言い過ぎではない気がする。



『清水エスパルスの読み違え』

一番残念だったのは清水が引いて守備を整える事を最初にしたこと。

確かに攻守の切り替えの鋭さなど目を見張るものがあったし、大分の攻撃陣、特にFWに前を向かせないタイトな守備など驚きもありましたが、やっぱり誰もが清水に期待するのはサイド攻撃

そのサイド攻撃が殆ど見られなかったのは残念で仕方ない

大分相手に受けに回ったのは戦略違いな気がする。

大分の強味でもあり弱点はボランチの二人。このゾーンをしつこく突付いてこのボランチの仕事の容量を超えれば、大分は全体的に下がるしか手が無い。いくら大分のDFが成長したとはいえ、なにもかも跳ね返せるほど磐石な布陣ではない。執着心で相手に喰らい付いて足止めさせてそこをボランチなどと挟み込んで獲るのが大分の手法。サイドを押し込めば人数的に不利なのは大分も分かっているから、ボランチが外に引っ張られる。手薄になった中を突けばもっと大分は慌てたはず。

戦前から強力な守備がクローズアップされすぎて、過大評価されすぎではなかったのか?

全体的に見ても(0-0の)拮抗した状態で清水が押し込む状態があまりにも少なかったように感じる。特にサイドからのクロスなど数える程しかなかったのは残念。



『永遠の課題?』

サイドを崩して大分が先制点を挙げる訳ですけど、この試合唯一度だけFWが前を向いてゴールに飛び込むんだのが先制点に繋がったのは、清水にとってダメージは深かったと思います。

その後、攻めに繰り出した清水の裏を突いてウェズレイが止めを刺して試合終了。

清水にとっては自分の武器を納めてまで勝ちにこだわったのに、それが裏目に出たことが何よりも悔いが残る。自分の武器を掲げたままで相手の攻撃を跳ね返す術が欲しい所。

そして何よりもサイド攻撃を得点に結びつける攻撃陣の核。絶対的な存在が生まれないと厳しいかな。これは大分も同じでウェズレイの代わりとなる存在が出てこないと......


優勝を飾った大分も大きな課題を抱えている事は確か

一番の課題はボランチ

今はブラジルコンビで凌いでいるけど、ここを任せられる日本人が出てこない。何度かその試みはやった気配はあるけど、危うくJ降格の危機まで招いて、結局エジミウソンを呼び戻した経緯もそこにある。この大分のボランチを務められる日本人が出てくるならば、それは即日本代表を背負って立つほどの人材だと私は思う。シャムスカ監督には是非にもそれをチャレンジして欲しい。


大分が歩んだ道のりは、これからの地方クラブ・中堅クラブにより追い風を吹かせるのではないでしょうか。特にユースや若手を重用するやり方は自信をつけさせる一石になったと思います。そして何よりクラブ経営の面白さなど、ハードだけではなくソフトの充実そのものが勝敗に直結する面白さを認識する結果になったかもしれません。

やっぱりフロントの強さが何よりもクラブの強さに比例する時代が日本にも来たのかもしれませんね。

ガ○バとかレ○ズとか大丈夫か?



大分トリニータ:Formation


        高松(13)  ウェズレイ(10)

            金崎(8)
   藤田(33)              高橋(20)
       ホベルト(3)  エジミウソン(5)

     上本(22)   森重(6)   深谷(4)

            下川(16)

【得点】
68分 高松
89分 ウェズレイ

【交代】
82分 高松 ⇒ 森島(9)
89分 金崎 ⇒ 小林(2)
89分 藤田 ⇒ 西山(7)

※( )内は背番号

金崎夢生、たしかに突進力など面白い逸材。ただ、まだまだ先の人材(荒削り)である気がする。じっくり実力をつけて欲しい。



清水エスパルス:Formation


        原(19)   岡崎(23)
          
           枝村(8)
     兵働(13)       真希(28)

           伊東(7)
   児玉(2)            岩下(5)
        青山(26)  高木(4)

           海人(29)

【得点】
なし

【交代】
71分 児玉 ⇒ 市川(25)
71分 真希 ⇒ マルコス パウロ(6)
82分 枝村 ⇒ 矢島(9)

※( )内は背番号


ちょっとダイナミズムに欠ける。大分は荒削りだけどそこが違う気がする。ちょっと小さくまとまりすぎじゃない?

そんな中でも岡崎は可能性を感じさせる。もしかしたらチョン・テセばりに大化けするかもしれない。

清水の守備も相手に前を向かせない徹底してタイトにしていたけど、失点シーンだけサイドをフリーで金崎にクロスを放り込ませて、FW二人を前を向かせてしまったのは何とも痛い。あそこだけだった気がする。   

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。