2008年12月30日

【天皇杯】横浜Fマリノスvsガンバ大阪【準決勝】

ガンバがマリノスを延長戦の末【1-0】で下し、決勝の切符を手にする

《得点》
◆116分 ガンバ大阪 【得点者:山崎】
ガンバ自陣深くからカウンターを開始。中盤でボールを受けた寺田がスルスルとマリノスのプレッシャーを避けてゴール前までドリブルで侵入する。ドリブルから一転スルーパスを放つ。それに反応した山崎がDF(中澤?)と競り合いながら抜け出す。相手より半歩先を走った山崎がシュートを放ち、ガンバが待望の先制点を得る。

《試合経緯》
 前線から猛烈なプレッシャーを掛けて、ガンバに中盤での支配権を渡さないマリノス。圧倒的な運動量と動きのキレの良さに、ガンバはただ下がり、守るだけ。マリノスの猛攻にPA内からボールを掻き出すだけで精一杯の状態ガンバでした。
 後半も、マリノスがゲームの主導権を握って試合を進めますが、要所要所を押さえられ、前半ほどのチャンスも勢いも殺される状態。逆にチャンスの数ではガンバの方が圧倒していました。
 90分で決着できず延長戦に突入。圧倒的な不利な状態からこの試合に望んだガンバでしたが、気がつけばマリノスの運動量も目に見えて落ち、延長前半に清水が退場処分になってからは、立場が全く逆になりました。延長後半にガンバが貴重な先制点を奪って、そのまま逃げ切り、辛くも決勝の切符を手にしました。


『満身創痍』

見るのも辛くなるほど、ボロボロのガンバ。

特に前半は、動きも判断力もチグハグで、心と体が別離しているかのようでした。何とか執念でボールを追いかけて、PA内からボールを掻き出して得点を許さなかった。まさに勝利への執念・貪欲さだけでピッチに立っているそんな状態に見えました。

二月のパンパシフィック選手権に始まり、Jリーグ・ACL・ナビスコ杯・天皇杯・CWCと、一年を通して戦うとこうもボロボロにチームがなるのが分かります。これに加えて個人では五輪代表や日本代表の試合もあったわけで、どこか体が痛んでない方がおかしいくらいです。

別に、試合数を減らせとか言いたい訳ではなく、このような戦いを質の違いはあっても欧州や南米の選手は戦い抜いた歴史があり、その中から得るものが必ずやあったはずです。

クラブチームとして、短期間で選手の疲労を取り除く術が洗練されたり、怪我からの早期回復の術が発展したり、トレーニングによって怪我をしにくい体のケア方法が発達したりと、何もかも悲観的に捉える必要もないかもしれません。

選手個人も一年を通して得た経験で《抜く》タイミングも分かったはずです。これは来期以降も活かせる経験だと思います。

※レッズの鈴木の例もありますし、どのチームでも体のケアに関しては細心の注意を払って欲しいですね。



『マリノスの勝機』

どんなに贔屓目にガンバを見ても、この試合のガンバを見る限り、そこに勝機を見出す事は非常に難しかったです。

それほどにマリノスのプレッシャーが凄まじく、何時ガンバが自滅してもおかしくはなかった状態でした。

ただ後半に入ると様子が一変して、じわりじわりとガンバのペースに嵌って、いつの間にか試合が拮抗状態になっていました。

マリノスの勝負の決め所は、全体をコンパクトに圧縮状態を保ったままスペースを消し、ガンバに自由を与えない事。そしてガンバの縦パスを防いで横パスをさせてジリジリと下げさせる事をコンセプトにこの試合に望んだはず。

それがいつの間にか、ガンバの縦パスに押し広げられ、カウンター合戦に付き合って全体が間延びして、余計なスペースを与えて、体力までも喪失する始末。ガンバに勝てる見込みを与えてしまいました。

前半のような戦いを続けていれば、先に潰れていたのはガンバなのは明白だっただけに、ちょっと残念ですね。



『勝機を見出したガンバ』

この試合の最大の勝利の要因は守備そのものでしょう。

攻撃こそ最大の防御を地で行くガンバにとって嬉しい誤算なのかな

この一年を通してもっとも成長したのが守備でしょう。

あらゆるスタイルに対応して、その中から得た経験がココに来て目に見える形に昇華できました。

特に要所要所でのタイトで粘り強い厳しい守備は、再三のマリノスのチャンスを尽く潰しました。特に後半は全くマリノスに勝機がなかったと言えます。

やっぱり勝負所でのあらゆるスピードの差があったことは事実でしょう

フィニッシュへ向かうスピードの落差の付け方、ギアチェンジの有無、組み立てからフィニッシュまでずっと同じスピードで行えば、ガンバにとって見れば何とも気が抜ける攻撃だったかもしれません。

フィニッシュ以外は完璧にガンバを押さえ込んでいたマリノスも、フィニッシュでの技術・判断力のスピードが、ガンバの守備陣を凌駕できませんでした。



『決勝への展望』

今日のガンバを見る限り、本調子のサッカーからは程遠い内容です。それは西野監督も認める所で、今は何よりもスタイルより勝利の結果こそが優先されるオートマティックに勝てることこそが最大の目標でしょう。

しかし、試合後の選手を見る限り、まさに『野戦病院』状態のチーム状況は、何か奇跡を待つ心情でしょう。

ただ勝ちたい。ACL&CWCへの欲だけが彼らを奮い立たせ、前に進めて居るのでしょう。

来期のACLを出場権を考えれば、ガンバが勝つ事が望ましい気もしますが、正直今の状態から全回復は非常に厳しい

圧倒的にレイソルが有利なのは変わりないでしょう

どちらがどれだけ勝ちたいかが素直にピッチにサッカーに表現される試合になるでしょう。非常に泥臭い試合になるかもしれないし、あっさり決着がつくかもしれないし......今日ガンバが勝った事がある意味サプライズなだけに予想がつけにく。



横浜Fマリノス:Formation】


            金根煥(38)
       兵藤(17)       狩野(14)

  小宮山(13)               田中隼磨(7)
         小椋(30)  長谷川(29)

    田中裕介(26)  中澤(22)  栗原(4)

          
             榎本(1)

【得点】
なし

【交代】
67分 田中隼磨 ⇒ 清水(18)
67分 金根煥 ⇒ 大島(15)
82分 兵藤 ⇒ 山瀬(10)

【退場】
102分 清水

※( )内は背番号

いつ見ても歪なシステムに感じるな~

延長戦に持ち込まれて先に潰れてしまったマリノス。相手に疲れたところを見せ付けて、ガンバに勢いを渡してしまいました。

そんな中でも中澤だけがピンピンしてましたが......鍛え方が違うのか全く別次元。中澤も代表戦とか試合数とか洒落にならないほど多いのに、若い選手が先に潰れてしまうのはちょっと......

中澤は本当にこのチームに居続けても良いのか? 
なんだか勿体ない気もします。中村俊輔加入のダシにされてる感じもしますね。その俊輔もこの経済状況でマリノスが抱えられるのかも疑問



ガンバ大阪:Formation】


        山崎(30)  播戸(11)
  ルーカス(9)           橋本(27)

        明神(17)  遠藤(7)

  安田(13)             加地(21)
         山口(5) 聡太(2)


           藤ヶ谷(22)


【得点】
116分 山崎

【交代】
45分 播戸 ⇒ 寺田(8)
76分 遠藤 ⇒ 倉田(20)
111分 橋本 ⇒ 平井(14)

※( )内は背番号

遠藤はちょっと深刻。ぴっちに立っているだけで精一杯

遠藤の代わりに入った倉田の守備から、ガンバの空気が変わりました。この若さとフレッシュな勢いで流れにガンバに傾いたとも言えます。

未知数のサブメンバーの若手がどれだけやれるのか。あとは遠藤がどれだけ奇跡的な回復が出来るかが見所

今日も最後は決めた山崎。何かが飛びぬけて凄いわけではないけど、相手より半歩先に出て、きっちりシュートを打てることこそが最大の強み       
着実に積み重ねた実績と信頼が、爆発する可能性もある山崎。

2008年12月26日

雨:CWCを振り返って

熱中した時期も過ぎ脱力気味ではありますが、CWCをさらっと思い返してみたいと思います。


『定規』

今大会のハイライトは【マンUvsガンバ】でしょう。
自分達の最大の武器である攻撃に特化した試合内容に持ち込んだガンバと、それを真正面から受けて立った上で思いっきり強烈な攻撃で倍返ししたマンUの戦いは単純に面白かったです。

かなり捨て身気味の攻撃に終始したガンバではありましたが、それでもマンUにいなされる程度だったのには世界との差を痛感しました。

ただ90分間全力で戦えたガンバは賞賛されるべきでしょう


マンUが7割の力で10割のガンバを圧倒する


10割のガンバにJのチームを対戦させた時を考えると自ずとプレミアのトップチームの実力が想像できます。

そう考えると10割のマンUって想像がつかない気もします。今年のチェルシーとのCL決勝は10割だったでしょうけど、なんだか凄すぎて想像の範疇を超えている気がします。そう考えると7割から10割の間はものすごく間が広いように感じますね(苦笑)

それはさて置き、ガンバ以外のチームにとっても自分達の身近に、自身の実力を測る定規が存在している事は良い刺激になるでしょう。そして見る側も非常に分かりやすくなったかもしれません。



『ガンバの評価・遠藤の評価』

仕方ないとは言え、あれだけの試合をしてもガンバや遠藤の報道が少ない気がします。TV局の報道がマンU、特にC・ロナウド一色だったのにはガッカリ。その上遠藤はコロコロPKしかピックアップされてないし(苦笑)

もっと遠藤の評価が上がっても良さそうなのに、中々ガッと盛り上がるような感じがないのは残念。代表にクラブにドイツW杯後の活躍はもっとピックアップされてもいい気がします。どうしても欧州>Jリーグの構図がそこはかとなく出来上がってきつつあるのは残念です。

せっかくオシムがその図式を壊したのに......

西野監督にしても次期代表監督候補に挙げる声が出たりと、もうちょっと冷静に見る目が必要な気がします。

ここでも気になるのは代表監督>Jクラブ監督の図式

この犠牲になったのはジェフ千葉でしょう。

確かにオシムを代表監督に迎えて得るものは沢山ありましたが、ジェフ単体で考えれば、シーズン途中で周りに包囲網を敷かれた上での監督略奪はその後の苦しい戦いを見れば、いかにダメージが深かったか分かります。川淵キャプテンの安易な発言からのこの一連の流れは、やはり教訓としなければならないでしょう。

西野監督を考えると、このままガンバで選手育成とチームの成熟に携わった方が良いような気がします。本人がそれに飽いているならば別ですが......

この大会を機に周囲のガンバを見る目が変わることは確かでしょう。

その評価を裏切らない戦いを彼らにはして欲しいです

そしてレッズ・ガンバに続くJチームが出てくることは確かでしょう。代表チーム以外でこれだけピックアップされる機会はそうそうはないですし、世界のトップチームと戦える機会なんて代表の試合でもそうそうはないですしね。



『CWCの将来』

ハイライトが準決勝というのも残念な気がします。

確かにファーガソン監督が言うとおり決勝に相応しい熱い戦いには程遠いかったです。ガンバを褒めたくなるのも分かる気がします。

それと同時に欧州とその他大陸との明らかな差は目に余るものがあります。

今現在の方式では、これから先の盛り上がりには欠けるでしょう。

そうなると考えるのが、出場チームの拡大と大会期間の延長

世界的な主導権を握りたいFIFAにとってはどうにかして足がかりをつけたいはず。ただ欧州が素直に首を縦に振る事は考えにくいけど......

欧州での評価が低いCWCをどうやって彼らに納得させるか

これ以上の試合増を選手やクラブ、各国代表などにどうやって納得させるのか。

そしてチャレンジャーの国(アジア・アフリカ・北中米・オセアニア大陸)のレベルアップが問題でしょう。欧州や南米の国々を納得させるだけの力をつけない限りCWCの発展はないでしょう。いつ何時かつてのトヨタカップ方式に戻そうと言われてもおかしくない事だけは確かです。


来年からは日本を離れるCWC

トヨタカップから暖めたこの大会は一体どこに向かうのか

そして日本にとっては、Jリーグの継続的な発展の為にも続けてこの大会に出場する事が何よりも大事です。アジアの中でも存在感を高める為にも是非とも来年のCWCにもJのクラブの名前が在りますように願うばかりです。
タグ:CWC

2008年12月22日

【Final】リガ・デ・キトvsマンチェスター・ユナイテッド【FIFA Club World Cup Japan2008】

南米対欧州のCWC決勝
マンチェスター・Uがリガ・デ・キトを【1-0】で下す。

《得点》
◆73分 マンチェスター・U 【得点者:ルーニー】
キャリックのパスをPA付近ゴールからちょっと左でボールを受けたC・ロナウドが、仕掛けてシュートを打つと見せかけて、ちょこんと左にパスを出す。そこに後ろから駆け上がっていたルーニーが、右足で強烈だけどコントロールされたシュートを放ってマンチェスター・Uが先制する。

《試合経緯》
マンUが攻めてキトが受けて守る構図。
キトに分厚く守られて、チャンスは作るけど肝心な所で楽にシュートを打たせてもらえないマンU。少し全体的に鬱憤が溜まっているように感じられる前半でした。
後半立ち上がり、それが悪い方向に出たのがマンUでした。ヴィディッチの肘打ちによるレッドカードで一気に形勢が逆転してしまった両者。
ただ、幸か不幸かマンUが10人になった事により、守りを解いて前に出てきたキト。それによって全体的にスペースが空くと同時に、マンUの集中力も今までになく高まり、カウンターの冴えも見せだします。
途中両者共に膿んだ試合展開はありましたが、ルーニーの先制点を得たマンUが、ファン・デル・サールを中心とした堅守で最後まで粘り強くキトの攻撃を防いで、世界一の称号を勝ち取りました。



『マンUはプレミア仕様』

流石に決勝は通常仕様に近い型に戻してきました。
アンデルソンの起用はちょっと意外でしたが、テベスと同様に南米対策の意味もあるのかなと一寸考えました。

懸念のサイドの空いた椅子もほぼ今シーズンはパクが、第一のレギュラーを勝ち取ったと見て良いでしょう。

それにしても、すべてに於いて一段・二段階ギアを上げてきたマンU。
さらにゴール前ではそれにもう一段階ギアチェンジして、尋常じゃないスピードの中で、正確なテクニックと体の強さ、判断力の速さは桁が違うとあらためて感じさせられました。

確かに中田ヒデの言うとおり、ガンバ戦はやっぱり6~7割の力だったのかと唸るばかりです(苦笑)



『リガ・デ・キトの誤算?』

前半はキトのプラン通りの展開で試合が進みました。
後半、マンUが10人なって少し欲が出たのか、守りを解いて前に出てきたのは、果たして良かったのかどうか。

このトラブルで前に引き出されて、前がかりになった所をマンUに突かれて失点してしまっていますし、この展開はキトにとっては決して良い展開ではなかったのではないでしょうか。

前半と同じように守りを固めてPK戦に持ち込む展開ならば......

ただチャンスに前に出るなと選手に言う方が無理な話かな


『大会MVPのルーニーとC・ロナウド』

今大会のルーニーはキレキレでした。
後半、SHに下がってゴール前から遠ざかり、マンUも打つ手が無いのかなと思った時間にルーニーが決勝弾を叩き出しました。

前半からDFライン裏への飛び出しや、切り返しの鋭さ、シュートのインパクトなど節々に切れの良さを見せ付けてくれました。

その一方、C・ロナウドの不調も浮き彫りになりました。
特に後半、センターでボールを受ける時に膝から崩れるように倒れる場面もあり、明らかに体力がないのが分かります。

昨年ならば確実にシュートを狙っている場面でも、パスを選択したりと何かがおかしい気がします。

未だに手術した怪我の回復が万全でないのか、昨年からの酷使した体の疲れがとれていないのか状態なのか、ちょっと心配ですね。



欧州勢が二年連続タイトルを獲得しました。

これによってCWCの価値が今まで以上に上がったことは確かでしょう。

来年からはCWCは一旦日本の地を離れます。

日本勢も来期に向けてより一層厳しい戦いに晒されるでしょう。

さてはてどんな戦いが来年は繰り広げられるのか......



リガ・デ・キト:Formation】

            ビエレル(16)

             マンソ(21)
  ボラーニョス(7)           レアスコ(13)

      W・アラウーホ(15)  ウルティア(8)

  カルデロン(14)            カンポス(23)
       N・アラウーホ(2) カジェ(3)


            セバジョス(1)

【得点】
なし

【交代】
77分 カジェ ⇒ アンブロッシ(4)
82分 レアスコ ⇒ ラレア(20)
87分 ボラーニョス ⇒ ナビア(19)

※( )内は背番号


マンソ以外はこれといってあまり目立ったなかった



マンチェスター・ユナイテッド:Formation】


        ルーニー(10)  テベス(32)
  C・ロナウド(7)            パク・チソン(13)

        アンデルソン(8) キャリック(16)

   エブラ(3)               ラファエル(21)
       ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)

          ファン・デル・サール(1)


【得点】
73分 ルーニー

【交代】
51分 テベス ⇒ エバンズ(23)
85分 ラファエル ⇒ ネビル(2)
88分 アンデルソン ⇒ フレッチャー(24)

【退場】
49分 ヴィディッチ

※( )内は背番号


試合後のファーガソン監督の会見で
【ガンバ大阪についてはたたえなければならない。非常に質のいいチームだ。特に遠藤。キトの中で遠藤くらいのクオリティーの選手はいなかった。ガンバ大阪の選手たちの質の高さについては、たたえられるべきだと思う】とのコメントがありました。
遠藤の名前を出してまでという所がちょっと嬉しいですね。

そこまでキトを貶さなくてもと思うところもありますが(苦笑)

ちょっとテベスの交代は残念であり、悔しいだろうなと推察します。

試合後のお祭り騒ぎで、エブラがチームメイトにいじくられているのが意外でした。ファーガソン監督にもどつかれるぐらいだから愛される性格をしてるんだろうなと、ちょっとホンワカしました(笑)

ルーニーも試合中に見せる厳しさとは別に、その後の印象は愛くるしいの一言です。

【Match for third place】パチューカvsガンバ大阪【FIFA Club World Cup Japan2008】

CWC 三位決定戦
ガンバ大阪がパチューカを【1-0】で下す。

《得点》
◆29分 ガンバ大阪 【得点者:山崎】
橋本からのパスを受けた播戸が、ダイレクトでDF裏へ浮き球のパスを送る。それに反応した山崎が冷静にこれを決めてガンバが先制する


《試合経緯》
ガンバのサイドアタックを警戒したのか、今大会初めて4バックで臨んだパチューカ。少し守備に重点を置いている節も見られますが、相変わらずのボール支配率を誇ります。ただ、DFラインでのパス回しに追いやられているとの見方もできます。ガンバ大阪の前線からの猛烈なチェイシング&プレスに、中盤で思うようにゲームを組み立てられませんでした。ガンバはパチューカから中盤で幾度となくボールを奪って速攻をかけてチャンスを作り、ゲームの主導権を握りました。
後半はガンバの運動量も落ちて、前線からのチェックやパス回しに対してのチェックが遅れて、パチューカにゲームの主導権を譲り渡した場面もありましたが、最後まで粘り強く守り通して勝利を手に入れました。



『パチューカの頑固さの良し悪し』

パスサッカーを標榜するパチューカ
ガンバもパスサッカーを目指し、同じカテゴリーに入るかもしれませんが、両者の毛色はかなり違うように感じます。

パチューカはメキシコサッカーの基本とも言える
トライアングルを形成して、その枠組みでパスコースを幾重にも作りながら、ゴールを奪うスタイルです
このスタイルを支えるのは、ボールを失わない・ボールをきちんと味方に繋ぐテクニックと、常にトライアングルを作り続ける運動量です。

ちょっと気になったのは、パチューカがシュートパスが届く範囲の小さなトライアングルに固執しすぎる事

絶好のカウンターチャンスの場面でも、ショートショートで手数をかけてパスを繋ぐ間に、相手の守備が整ってしまい自分達でチャンスを潰している場面が多々ありました。
もっと大きなトライアングル(ミドル・ロングパス)に目を向けても良かったでしょうし、トライアングルを作るスピードをもっと速くする事も出来たのかもしれません。メキシコらしい素早いドリブルもあまり見られませんでしたし、全体的なスピード不足も感じました。

もっと臨機応変に小・中・大とトライアングルを客観的に見る人材が居ればもっと違った結果も生まれていたかもしれません。ちょっと頑固さもココまで来ると歯がゆく感じます。

その意味では臨機応変に対応できたのがガンバかもしれません。



『ルーカスの万能性』

今試合、もっとも重要な選手だと感じたのはルーカスです。

前線でのポストプレーでの強さや決定力はもちろん、後ろに下がっての中盤での働きやチャンスを演出するパス、そして守備まで、多岐に渡ってその能力を十二分に見せ付けました。

二川や佐々木の離脱で苦しい中盤の台所事情を助けました。

ただ、やはり前線で動かした方がより強く得点の匂いが感じられる事は確かです。彼を前線の仕事に専念させるような中盤の人材の育成が急務ですね。それはベンチの層の厚さを充実させるのはもちろん、来るべき未来の世代交代に備える段階に来ていると私は感じました。

ただそのルーカスも、これまでのガンバから考えて、海外クラブに引き抜かれないとも言い切れません。それに備えた前線の補強や育成も頭に入れないといけないし......西野監督の悩みの種も尽きませんね。



『決めるべく所で』

終盤のパチューカの必死の攻撃にはヒヤヒヤしました。
〆の追加点をキッチリ決めていれば、ここまでアタフタする事もなかったでしょうに。

ゴール前でのチャンスは明らかにガンバのほうが多かったように感じますが、シュートへ持ち込む前に潰される場面も多かったです

これはシュートレンジ(確実にゴールできる距離)の問題なのか、そのチャンスの場面における体の動きのスピードや正確性の問題なのか、決断力などの判断する力やその速さなのか、それとももっと別の何かが足りないのか......

今打てる手は、とにかくチャンスを今以上に作り続けて、得点機会での経験値をアタッカー陣に与えることなのかな。その中で成長を促す・洗練させる・淘汰するしか手が無いのかな。

与えられた得点機会に臆する事無くシュートを打つ事から始めないと何も始まらないとは思うのですが......




とにもかくにも、ガンバが日本をアジアを代表して三位を確保した事は喜ばしい限りです。昨年のレッズに続いてクラブ単体で世界との基準を計れる機会が作られた事はクラブにもJにとっても目安が出来ただけに、他のクラブチームにとってもモチベーションを高める大きな目標が出来たはずです。ガンバはこれから天皇杯を勝ち上がって優勝しなければ来期のACLの出場権が無い状態ですが、その他のチームは着々と来期の構想を練っている状態でしょう。レッズ、ガンバと来れば次は鹿島なのかな、川崎もACLは経験済みなので戦い方は分かっているでしょう。名古屋はJとの両立を計りながらの苦しいシーズンになりそうですね。


CWCの全体の総括でまたこれに触れたいと思っています。



パチューカ:Formation】


        アルバレス(7)  クリスティアン(10)
  カルデナス(11)                ヒメネス(19)

          コレア(6)  カバジェロ(8)
  ロドリゲス(16)                アギラル(22)
          ペレス(4)  ロペス(2)

              カレロ(1)

【得点】
なし

【交代】
46分 カルデナス ⇒ トーレス(18)
51分 アルバレス ⇒ モンテス(15)
74分 カバジェロ ⇒ マニョン(29)

※( )内は背番号


ガンバ大阪:Formation】


        播戸(11)  山崎(30)
  ルーカス(9)           橋本(27)
        
        明神(17)  遠藤(7)
   安田(13)           加地(21)
        山口(5)  中澤(2)

           藤ヶ谷(22)

【得点】
29分 山崎

【交代】
64分 播戸 ⇒ 二川(10)
77分 ルーカス ⇒ 武井(23)

【退場】
90分+ 二川

※( )内は背番号
  

2008年12月19日

【Semi Final】ガンバ大阪vsマンチェスター・ユナイテッド【FIFA Club World Cup Japan2008】

マンチェスター・ユナイテッドがガンバ大阪を【5-3】で退ける。

《得点》
◆28分 マンチェスター・U 【得点者:ヴィディッチ】
CKからギグスの正確なクロスボールにヘッドで合わせたヴィディッチがヘッドで押し込んで先制

◆45分 マンチェスター・U 【得点者:C・ロナウド】
CKからギグスの正確なクロスボールに合わせたC・ロナウドの打点の高いヘッドが決まって追加点

◆74分 ガンバ大阪 【得点者:山崎】
右サイド中盤奥からの遠藤のミドルパスに、前線に飛び出した橋本が反応して、そのまま並列して走っていた中央の山崎にパス。山崎がこれを冷静に決めてガンバが一点を返す。

◆75分 マンチェスター・U 【得点者:ルーニー】
フレッチャーの縦パスに反応したルーニーが、DF中澤をかわして冷静にシュートを決めて追加点

◆78分 マンチェスター・U 【得点者:フレッチャー】
エブラが左サイドを突破。ルーニーも中央を突進する。これに釣られてDFが引っ張られて下がりエアポケットが出来る。そこに二列目から飛び込んだキャリックが、エブラからのクロスボールをヘッドで押し込んで追加点。

◆79分 マンチェスター・U 【得点者:ルーニー】
ギグスのスルーパスを待ちながら、ガンバDFライン上で踊るように抜け出すタイミングを計り、オフサイドトラップの網を掻い潜ってGKの股を抜くシュートで追加点

◆85分 ガンバ大阪 【得点者:遠藤(PK)】
播戸が上げたクロスボールがG・ネビルの腕に当たってPK獲得。
遠藤が必殺コロコロPK(若干強め)をファン・デル・サール相手に決めてスコアを【5-2】に戻す

◆90分 ガンバ大阪 【得点者:橋本】
マンUのビルドアップのボールをカットして素早くルーカスに送る。ルーカスが逆サイド裏へスルーパスを放つ。そこに勢い良く走りこんだ橋本がそのままシュートを放ってスコアを【5-3】にする。


《試合経緯》
前半から果敢にマンUの裏を執拗に突くガンバ攻撃陣。
マンUもこれに応じてほぼカウンターの応酬のような試合展開になる。
試合展開が落ち着いてきた頃合にセットプレー(CK)から得点を挙げたマンUが前半ロスタイムにもセットプレーから得点を挙げて、実力の差をガンバに見せ付ける。
後半の序盤は勢い良く攻めてはいたマンUも徐々にガンバの攻めに防戦一方になる。交代カードを切って再び加速をつけに来る。そんな中ガンバに一瞬の隙を突かれて失点を許すマンUでしたが、慌てる事なくその後得点を重ねて、再びガンバを突き放し試合は決したかに思えましたが、ガンバもPKと流れの中から得点を重ねてスコア【5-3】まで盛り返しますが、力及ばず試合終了。



『マンUは本気だったか?』

半分Noで半分Yesと答えます。

今期プレミアリーグでレギュラーとして使っている
【ルーニー・パク・キャリック・フレッチャー・ベルバトフ】
を外して、普段リーグ戦で控えに回る事の多い
【テベス・ナニ・アンデルソン】
を起用してきました。

その反面一発勝負のトーナメントを重視して、独特な雰囲気に飲まれないように経験豊かな【ギグス・スコールズ・ネビル】を起用して、チームを中から引き締めて、安穏とした空気が出る事を嫌った節が見られます。

今期控えに回る事の多いメンバーを起用した事からも、ファーガソン監督の裏テーマは【テベス・ナニ・アンデルソン】がどれだけパフォーマンスを発揮できるかを試した節はありますが、決して手を抜いた布陣ではないでしょう。

そして予定外?にルーニーを投入する経緯を見ても、あまりにも不甲斐無い試合内容に半ば切れて《チームに喝を入れる》《遊びじゃないんだぞ》などのメッセージが込められている気がします。ルーニーの得点はもちろん、安田に対する半ばキレ気味のファウルなど、ピッチ外から見て不甲斐無さに憤慨してのマンU自身へのメッセージ色が強く表れた行動だと思います。

生贄になった安田は可哀そうだけどある意味おいしい?



『面白かったはガンバに対して褒め言葉にならず』

西野監督の試合後の言葉にちょっと目が覚めました。

確かにガンバに対して試合後に面白かったと伝えるのは、ちょっと失礼かもしれない。面白いの意味にはマンU>ガンバの構図がその時点で出来て予想外にガンバが善戦した意味が含まれている気がする

危うく『面白かった』と書きそうになった自分がいますが(苦笑)



『届かなかったもの』

という事で《点が入ってよかったね》で終わらない為に何が出来て何が出来なかったかを見てみたいと思います。


◆出来なかったこと

1.得点に結び付けられない決定力不足
これは最初のチャンスで遠藤からの裏へのパスに抜け出した播戸が決定的な形を作りながらもGKに阻まれたのが象徴的。それがルーニーならば......は酷な話だけど、それを積み重ねないと上に勝ち上がることは難しい。

2.セットプレーでの高さや体の強さ
ヴィディッチの先制点に代表されるように明らかな高さや体の差がどうしようもない雰囲気を醸し出していました。

3.最終局面での1vs1で抜けない・勝負にならない
攻撃では一人抜けばシュートチャンスが待っている状況で相手を抜けない場面が多々。守備ではココで相手を止めなければシュートを打たれる場面で止められずに失点。

4.大事な時間帯での集中力とその持続
【2-1】とスコアを戻したけど、その後立て続けに失点を重ねて試合が崩れる。


◆出来たこと

1.チャンンスを演出する能力
遠藤のミドルパスやロングパスなどマンUと同等にチャンスを作っていました。

2.不用意なファウルで相手にFKを与えない
CK然りFKをあまり相手に与えませんでした。ほぼクリーンな守備で最後まで貫き通しました。

3.集団で相手を崩す
個人で突破できない分、集団で運動量を豊富に保ってダイレクトパスを機軸にパスワークで崩す

4.最後まで諦めない
最後までガンバスタイルを貫き通して得点を狙いに行って、その通りに得点を出来た事。



色々突っ込みどころはあると思います。

ガンバの山崎の得点や橋本の得点などは、ヴィディッチがベンチに下がって殆ど試合で使われる事の無いエバンスが入った後の得点だとか

ルーニーやフレッチャーなどのレギュラークラスが出ると手も足も出ないとか

中盤を殆ど無くしたようなカウンター合戦のようなゲームがガンバの理想なのか?


ただ動かしようの無い事実は、ルーニーの投入と彼のピッチ上での本気度。そして三失点後のファン・デル・サールがイライラしてゴールポストを蹴った事


正直、戦前の私の予想は【5-1】で一点でもガンバがどんな形であれオウンゴールでもマンUから得点を取って欲しいという何とも卑屈な願いでした。それを覆すスコアは日本も出来るのかというものでした。チャンスを作る所までは出来る......あとはシュートをどうやってゴールに押し込めるかが問題。凄く単純だけど一番難しい問題(苦笑)

守備に関しては身体能力で完全な選別をどこかで計らないとこの差は埋まらない気がします。特にGKとCBは身長を基準に鬼になって選別する時期なのかも......



ガンバ大阪:Formation】


        播戸(11)  山崎(30)

      ルーカス(9)
                  橋本(27)
       明神(17)  遠藤(7)
   安田(13)             加地(21)
         山口(5)  中澤(2)
  
           藤ヶ谷(22)

【得点】
74分 山崎
85分 遠藤《PK》
90分 橋本

【交代】
85分 播戸 ⇒ 寺田(8)

※( )内は背番号

3,4,5失点は余計でした。そこら辺の守備の集中力をどうやって保つかが問題。

このガンバスタイルを貫く為にも交代メンバーも含めた一層のレベルアップが必要。特にサブ組みのレベルアップは、長いシーズンを戦い抜く上で必須。 



マンチェスター・ユナイテッド:Formation】


            テベス(32)

     ナニ(17)   ギグス(11)   C・ロナウド(7)

      アンデルソン(8)  スコールズ(18)
 エブラ(3)                  G・ネビル(2)
      ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)

         ファン・デル・サール(1) 

【得点】
28分 ヴィディッチ
45分 C・ロナウド
75分 ルーニー
78分 フレッチャー
79分 ルーニー

【交代】
68分 スコールズ ⇒ フレッチャー(24)
70分 ヴィディッチ ⇒ エバンズ(23)
74分 テベス ⇒ ルーニー(10)

※( )内は背番号

テベスは調子悪いな......

ナニ&アンデルソンは頑張らないと椅子が無いよな......

ヴィディッチの代わりにオシェイでも良い所をエバンズにしている辺りに余裕を感じる。

ただルーニー投入は予定外だと思う。もしくは肩馴らし程度の投入なのかな?

C・ロナウドの全開の動きはこの試合一回だけ?
ドリブルで突っ込んでPA内で切り替えしてシュートを打った場面は100%の力を出していたけど、それ以外はずっと慣らし運転だった気がする。            

2008年12月18日

【FIFA Club World Cup Japan2008】パチューカvsリガ・デ・キト【Semi Final】

リガ・デ・キトがパチューカを【2-0】で下す
南米王者のキトが決勝に駒を進める。

《得点》
◆4分 リガ・デ・キト 【得点者:ビエレル】
パチューカのゆっくりとしたビルドアップを狙ってプレスを仕掛けるキトが、ボールを奪ってそのまま素早くカウンターに移行。マンソから絶妙のパスで抜け出したビエレルがPA内に進入。シュート体勢に移るがパチューカDFにスライディングでボールをカットされるが、そのボールが後ろで詰めていた味方DFに当たって跳ね返り、ビエレルに絶妙のスルーパスとなって渡る。シュートブロックに若干前に飛び出していたGKを避けてビエレルが先制点を決める。

◆26分 リガ・デ・キト 【得点者:ボラーニョス】
マンソの機転によりパチューカDFの手にボールを当ててFKを得る。
パチューカの壁の前にキトも壁を作って、キッカーの蹴りだすタイミングを計らせない。そんな中ボラーニョスが絶妙のテクニックで素早く決めて追加点を得る。


《試合経緯》
パチューカのゆっくりとしたパス回しに、前線からのプレッシングから素早い縦のカウンターを幾度と無く得点チャンスに結びつけるキト。
一方のパチューカは圧倒的なボール支配率を背景に、余裕を持って攻めたい所でしたが、肝心な所で細かいミスが目立ったり、ビルドアップの段階で横パスをカットされたりと、キトの守備ブロックを攻略する以前に足元をすくわれる状態でした。
最後まで粘り強く守り抜いたキトがパチューカを退けて、決勝で次の対戦相手を待つことになりました。



『またしても......』

ツキがないとはいえ、またしても試合開始早々の失点。
パチューカ攻略の一つの手段であったとしても、前線からのプレス&チェイシングからボールを奪って素早いカウンターから得点できた事は、キトも拍子抜けしたのではないでしょうか?

試合開始直後の緊張感がチーム全体として欠けている気がする。
これほど過去から学ばないチームも珍しい(苦笑)

尻に火がつかないと本腰を入れないパチューカの悪い癖なのかな。それも含めて彼らのプレースタイルだとも言えるし、一度火が付けばアル・アハリ戦のように大爆発もありえるけど、小火を消せる相手との勝負だと話にならなかったですね

終盤まで0-0や一点差以内の勝負ならばもっと見応えがあったかもしれません。



『リガ・デ・キトの印象』

チーム全体がバランスを重視して規律良く守り、素早い縦のカウンターを攻撃の軸に置いてそれで押し切る。

攻撃の中心はマンソ。彼のイマジネーション溢れるパスと視野の広さを武器に、ボラーニョスやビエレルなどのDF裏への飛び出しが目立つ。

一方の守備は、中盤にウルティア&W・アラウーホがどっしりと構えてココに最初の壁を作って攻撃を跳ね返す。前線からのチェイシングもサイドの攻防もココが守備の軸となって全体を動かしています。その反面後ろのCBラインはスイーパー的要素が強く、たまに中盤の壁を抜けてきた攻撃を履く程度。サイドの攻防もキトの両SBに1vs1に非常に強い布陣を敷いているので、ますますDF中央はスイーパー的要素が強く感じられます

キトの守備を形容する時、DFラインを中心とした金属のような何度も跳ね返す趣の硬さというより、中盤の守備ブロックで相手の攻撃をを押し包むように衝撃を吸収して押し戻すような弾力性が感じられます。

前線からのチェイシング&プレスの徹底や、サイド(SB)の攻防での1vs1の強さ、中盤での分厚い守りとバランスを崩さない守り方、DF-MF間のバイタルエリアへの神経質なまでのケアなど、何処かのチームをかなり前から想定して戦術と規律の徹底を施している事が分かる試合でした。それがどこまで通用するは分かりませんが......

難を言えば、高さにちょっと不安が残る感じがします。セットプレーでもちょっとアタフタする場面が見られました。何処かのチームもそこは見逃さないだろうし、今日のパチューカのようにショートパス一本調子じゃないでしょう。強烈なカウンターで抜け出す事もあれば、平気でロングボール一本でパワープレーを仕掛けて来る事もザラですしね。
今日の相手がフィジカルで押すようなアル・アハリだったら、もっと違った展開になっていたかもしれません。



『世界は広い』

今日の注目はキトのマンソその人でしょう。
プレーが柔らかくて視野も広い。パスもイマジネーション溢れるものがあります。その上効き足が左だというのもポイントかな

気になるのは、どれぐらいフィジカルコンタクトに強いのか?
今日の試合を見る限りではちょっと予測が付きにくい。かなり高いレベルの厳しい局面でもあのテクニックを発揮できるならば、今大会後オファーが殺到する可能性もありますね。

それにしても世界は広いな......まだ見たことの無い選手がたくさん埋もれています。

マンソもアルゼンチン出身との事ですが、どれだけ人材が居るのかと溜息をつきたくなります(苦笑)



パチューカ:Formation】

           マリオニ(9)
     アルバレス(7)     ヒメネス(19)

 カルデナス(11)             ロハス(12)
        トレス(18)  コレア(6)

    ピント(21)  マンスール(3)  ロペス(2)

            
            カレロ(1)

【得点】
なし

【交代】
46分 コレア ⇒ アギラル(22)
46分 カルデナス ⇒ モンテス(15)
67分 トレス ⇒ ロドリゲス(16)

※( )内は背番号

後半にヒメネスを中盤に置いた方が二列目からの飛び出しなどで目立っていました。最初から中盤にヒメネスを置いた方が序盤の失点なんかもなかったんじゃないだろうか......

サイドに基点を作ろうにもガッチリとキトのサイドバックに押さえ込まれていました。後ろからサイドハーフにもはさまれて前後共に行き場がありません。

中⇒外⇒中で崩す手法をキトに見抜かれていたから、キトがバランスを崩して守りに来る事はありませんでした。

ショートパスにこだわりがあるが故にカウンターチャンスも自分で潰していたように感じます。これだけ攻撃に縛りを自分で持って試合に挑むとかなり窮屈に感じます。ロングボールとかサイドからの単純なクロスとかで相手の守備の目を逸らす事も必要じゃなかったのかな......



リガ・デ・キト:Formation】

            ビエレル(16)

  ボラーニョス(7)   マンソ(7)   レアスコ(13)
 
      W・アラウーホ(15)  ウルティア(8)

 カルデロン(14)             カンポス(23)
       N・アラウーホ(2) カジェ(3)

              
            セバジョス(1)

【得点】
4分 ビエレル
26分 ボラーニョス

【交代】
78分 ビエレル ⇒ ナビア(19)
90分 レアスコ ⇒ ラレア(20)

※( )内は背番号


左SBのカルデロン強いな~ 左のカンポスも粘り強いけど、サイドの攻防では全くパチューカは歯が立ちませんでした。

2008年12月15日

アデレードvsガンバ大阪【FIFA Club World Cup Japan2008】

ガンバ大阪がアデレードを【1-0】で下す。

《得点》
◆23分 ガンバ大阪 【得点者:遠藤】
左サイドハーフウェイライン際に居た遠藤、中央の明神にボールを展開してフラフラと走り出す。ボールを受けた明神は前方の二川にパス。二川はDFライン上で駆け引きしていた播戸に浮き球のループパスを送る。播戸はCBに挟まれて潰されながらもヘッドでちょこんとスペースに落とす。そこにフリーランニングしていた遠藤が現れて、GKの股を抜くシュートを放ってガンバの先制点をあげる。

《試合経緯》
守りを固めるより、前に出てガンバの中盤を潰しにきたアデレード。前線からのチェイシングとプレスに晒されてガンバは安定したビルドアップが出来ませんでした。その上、佐々木の負傷で試合序盤にゲームプランの変更を余儀なくされますます苦しくなりました。先制点をガンバが獲ったものの、自分達のペースで試合を運ぶ事は叶いません。
後半もアデレードの厳しいプレスに、細かいミスからボールを明け渡しアデレードペースで試合は進みます。カウンターチャンスに度々アデレード陣内に攻め込みますが、繰り返すほどに運動量が失われ、徐々に守備の戻りが遅くなり、アデレードの猛攻に晒されますが、何とか守り抜いたガンバが勝利を収めました。



『培った経験値』

ガンバ最大の強みは、色んなシステム・フォーメションに対応できる臨機応変さでしょう。その上でガンバスタイルを実現できる経験そのものが今現在の強さを表しているのではないでしょうか。
この試合も、佐々木の負傷により試合序盤にゲームプランの変更を余儀なくされても、それに冷静に対応できました。
何よりも西野監督が7年掛けて積み上げてきたものがこの場面で生きた気がします。3バックから4バックへの移行など苦しい時期もありましたが、何かその苦労が報われた気がします。



『手ごわかったアデレード』

ちょっと前に出て来るのは予想外でしたが、やはりガンバ対策を練りに練った結果でしょう。流石に3戦目ともなるとココまで防がれるのは致し方ないのかもしれません。ガンバのビルドアップの段階にプレッシャーを加える手法はかなりガンバにダメージを与えました。ここでの安易な横パスをカットされて再三のピンチを招いたのは,してやったりでしょう。サイドからのクロスボールを奇をてらったものではなく、シンプルに上げる事でアデレードの中の強さが際立ったように感じます。

ただ惜しむらくはガンバのCFのルーカスに比べて、アデレードのクリスティアーノのポストプレーがあまり目立った無かったのが悔やまれます。前線でボールをキープできない為に思い切った後方からの飛び出しや押上が殆ど無かったのが残念です。

攻撃自体もサイドからのシンプルなクロスに中で合わせるだけなので、ガンバとしても油断さえしなければ対応できてしまうほどでした。意外にブラジルトリオがガンガンテクニックで仕掛けてくるようなタイプでなかったのが大きかったかもしれませんね。



『悪い癖』

ガンバの悪い癖というか、目の前のカウンターチャンスに飛びついて、後ろの守備陣が追いつかなくなる場面が、後半の中ごろ辺りに頻発しました。そこでもちろん得点が取れればそれに越した事は無いけど、全体的に運動量も目に見えて落ちてきた時間で、自分達のペースでボールを持つ事が出来ない状況が長く続いただけに、もっとじっくり攻める選択もあったかもしれません。守備陣に休息の時間を与えて、ゆっくりと攻めあがってフィニッシュで終わる事も必要なはず。DF〜FWまで全員が同じアイデアを共有してこそのガンバサッカーだと思います。そういう意味では時と場合によってはアタッカー陣の手綱を思いっきり引く存在も必要なのかな?



『マンチェスター・ユナイテッド戦に向けて』

アデレードに勝利は収めたけど、払った代償も大きかったように感じます。特に二川の怪我の再発はかなり痛い。この試合もピンポイントのパスでチャンスを演出していただけに、西野監督も頭が痛いはず。

マンUのトットナム戦を見る限りでは、今現在チームとしては下降気味の状態です。ルーニーが累積警告?で試合に出場していなかったからあまり参考にはならないかもしれませんが、アタッカー陣のチグハグさはちょっと首を傾げます。ルーニーが間に入らないとこのアッタカー陣は全く歯車が噛み合わない。ルーニー無しでも力が発揮できるようになれば心強いんですが......

今シーズンのC・ロナウドもどこか力をセーブしている節も見られます。あまり全力を出しすぎると潰れてしまうのを自分で分かっているのかもしれません。昨年ならば単独ドリブルで突っ込んでいった所でもパスを選択したり、シュートを打ちそうな所でもパスだったり、ポジションも昨年は頻繁に色んな所を動き回っていましたが、今期はサイドに張り付いている場面の方が多いです。意外とベルバトフトの息がまだこの人も合っていないのかもしれません。

重用されているベルバトフが、ルーニー並にアッタカー陣の間を取り持つような動きが出来れば苦労しないんですが、今シーズンは兎に角これ一本でoneシーズンを貫きそうな気配です。本調子は今シーズンの終盤から来年に掛けてかな?

割と調子を落としていますが、守備陣の安定感は今のところ穴はないですし、どれだけ調子を落とした所でこのアッタカー陣の猛攻をゼロで抑えられるとは考えにくい。点を取れるかが問題だけど、中盤のフレッチャー&キャリックを抜く事ができるか......サイドも運動量豊富なパクも居るだろうし......CBの二人も強力だし......

正直、どんな展開になるのか分かりません。意外とやれるかもしれないし、全く歯が立たないかもしれません。ガンバという日本の指標で世界を測る事が出来る絶好の機会だけに、J関係者も含めて大注目の一戦になる事だけは確かです。



アデレード:Formation】


         クリスティアーノ(10)

  カッシオ(6)    ジエゴ(22)    ドッド(13)

        リード(24)  バービエロ(18)
 
ジャミーソン(14)            マレン(16)
    オグネノブスキ(19) コーンスウェイト(2)

          ガレコビッチ(20) 

【得点】
なし

【交代】
71分 カッシオ ⇒ アレモン(3)
77分 クリスティアーノ ⇒ マリク(11)
88分 ジエゴ ⇒ ユーニス(25)

※( )内は背番号


ガンバ大阪:Formation】

         ルーカス(9)  播戸(11)
   遠藤(7)                二川(10)
         
          明神(17)  橋本(27)
   安田(13)                加地(21)
           山口(5) 中澤(2)

             藤ヶ谷(22)

【得点】
23分 遠藤

【交代】
20分 佐々木 ⇒ 播戸(11)《負傷交代》
81分 播戸 ⇒ 山崎(30)
84分 二川 ⇒ 武井(23)

※Formationは播戸投入直後
※( )内は背番号

流石に終盤からロスタイム4分は長く感じました。
緊張とドキドキで久しぶりに足の指を軽くツル緊急事態発生(苦笑) 
  

2008年12月14日

アル・アハリvsパチューカ【FIFA Club World Cup Japan2008】

アフリカ王者と北中米王者の準々決勝
パチューカが【4-2】と延長戦の末、逆転勝利を収める。

《得点》

◆28分 アル・アハリ 【オウンゴール】
アル・アハリのカウンターからアブトレイカが抜け出し、ゴール前で中に折り返したボールが、パチューカDFに当たってコースが変わりパチューカのゴールネットが揺れる。思わぬ形で先制したアル・アハリ。

◆45分 アル・アハリ 【得点者:フラビオ】
アル・アハリDFからのロングフィードを、ワントラップで受けて前に抜け出したアブトレイカが、前方にスルーパス。それに後方から駆け上がってきたバラカトが反応して抜け出し、そのまま中央へ折り返す。中で待っていたフラビオが決めて追加点を手に入れる。

◆47分 パチューカ 【得点者:モンテス】
右サイドFKからニアに速く低いボールを蹴り入れるモンテス。DFとGKの間に入ったボールは、詰め寄ったパチューカもアル・アハリの誰も触る事無くアル・アハリのゴールネットを揺らす。

◆73分 パチューカ 【得点者:ヒメネス】
ゴールほぼ正面、PA付近からのFK。ヒメネスが助走の少なく振りの速いキックから直接ゴールを決めてパチューカが同点に追いつく。

◆98分(EX1) パチューカ 【得点者:アルバレス】
前へ前へ押し出すようなパチューカの攻め。シュートパスとダイレクトパスにアル・アハリの守備は後手後手を踏んでしまいます。怒涛の如くゴール前押しかけたパチューカが執念でゴールを捥ぎ取り、ついに逆転

◆110分(EX2) パチューカ 【得点者:ヒメネス】
前線からのチェイシングとプレスでボールを奪ったパチューカ。機を狙って後方から駆け上がってきたヒメネスが、PA内でマリオニからパスを貰ってそのままシュート。アル・アハリに止めを刺す4点目


《試合経緯》
前半から圧倒的なボール支配率を誇るパチューカ。
しかし、ゴール前で規律の取れたアル・アハリの分厚い守りを破る事は出来ませんでした。逆に、前がかりになりすぎて、ハーフウェイライン際に設定されたパチューカDFラインの裏を、アル・アハリがカウンターで突き崩して2得点も謙譲してしまう。
後半は、全体的な運動量の底上げと戦術的な視野の狭さを補ってパチューカが息を吹き返す。セットプレーからではあったけど同点に追いつき、延長戦に持ち込まれても、勢いを持続して逆転ゴールと〆のゴールでアル・アハリを常に圧倒してパチューカが勝利を収める。



『瀕死寸前だったパチューカ』
圧倒的なボール支配率とは裏腹に、アル・アハリの堅い守りを突き崩せずにいたパチューカ。それに焦れたのかボールを支配している事に慣れすぎたのかDFラインの設定が非常に極高すぎて、変な所でボールを獲られたりすると、即絶好のカウンターチャンスを何度もアル・アハリに与えていました。一つ一つのカウンターが喉元に刃を突きつけられていると感じるほど切羽詰ったものばかりでした。

前でも動きが無い、後ろはカウンターであたふたする始末で、完全にアル・アハリのペースに巻き込まれ二失点を謙譲して、試合は既に決したかに見えました。

メキシコらしいサッカーを展開するパチューカ。
DFラインの際どいラインコントロールも彼らのサッカーを表現する為には致し方ない作戦の一つ。ましてや身体的に劣る分、危険な賭けではあるけどそういう勝負を挑まなければ勝負にならない側面もあります。相手よりもいかに多く攻撃に人数を割けるかを考え抜いた末のメキシコサッカー。リスキーではあるけど目的が定まった上での彼らが出した答えが、全く他の地域とは違ったサッカーを生み出す結果となったのは目を見張るものがあります。


『逆転への布石』
どうしても前半、パチューカの攻撃の形が、最短距離でゴールへ向かいがちだったので、間にワンクッション挟むべく、一度サイドに展開してアル・アハリの守備の目を外にそらして、中の動きを作り直す作業をしました。もちろん二列目からの飛び出しなど全体的な運動量の底上げも忘れてはなりません。

サイドに基点を置かれた為に、どうしてもそれを潰しに行かないといけないアル・アハリ。そうなると守備隊形も少し崩れるし、マークのズレも生まれます。二列目からの飛び出しなど予期できない行動に出られると足が出てファウルで止めてしまう。そこからFKを与えて同点に追いつかれてしまう。

前半は攻め手が単調だった事が原因でしょう。
それを改善すべくサイドに基点を置いたりと、攻撃のバランスをサイドと中央で取ったことで、相手に安易に攻撃の先読みをさせなかった事が同点~逆転への布石になったのでしょう。
ミドルシュートを打ったりと、次に相手が何をするか守備陣に考えさせるプレーを徹底したからこそ、パチューカ得意のシュートパスやダイレクトパスが活きてきたのだと考えられます。


『アル・アハリの誤算』
 前半で試合が決まってしまったと思いましたが、まさか逆転されるとは思いもよらない出来事だったはずでしょう。一番悔やまれるのは、後半開始1~2分でパチューカに得点を許してパチューカに自信を与えてしまった事。
 
もし、もっと長く無失点の状態が続いたならば逆転は無かったかもしれません。それほど前半のアル・アハリの戦い方はどっしりと構えて隙が無いように感じられました。パチューカのボール支配率の高さも、あえて彼らにボールを持たせていると感じられるほどの余裕すら感じたのですが......

失点を重ねるごとに、ボール支配率が重く肩に圧し掛かってきたのは誤算でしょう。リズムを取り戻したい、攻撃を仕掛けたいと思ってもボールを奪う術を見出せなかったのは残念です。特にパチューカが中盤の底にヒメネスを置いてからは、ボールの獲り所をアル・アハリが完全に失ってしまいサンドバック状態になってしまいました。


『南米王者との決戦』
パチューカが勝利を収めて南米王者との決戦に向かいます。
リガ・デ・キトとの一戦はもしかしたら初の......もありえるだけに注目が集まります。もちろんキトもそんな低評価に憤慨しない訳がありません。南米王者の実力を遺憾なく発揮するでしょう。

勝ち上がったパチューカも今日見せたのは強さと弱さの二面性

攻撃に比重を掛ける分守備の脆さも露呈。逆転で勝ち越せるタフさも見見せ付けました。これがリガ・デ・キトとの一戦でどんな顔を見せるのかは全くの予測不可能。



さて......今日はガンバ大阪の初戦。
はたして順当にマンUとの一戦を迎える事が出来るのかが懸かった試合
不安を払拭して欲しいと思うのですが......


アル・アハリ:Formation】

            フラビオ(23)

           アブトレイカ(22)   
   バラカト(8)             ハッサン(17)

            アシュール(25)
 ジルベルト(12)                ファティ(24)
    
     エルサイド(5) シャディ(7)  ゴマ(26)

             アミル(1)

【得点】
28分 オウンゴール
45分 フラビオ

【交代】
77分 ハッサン ⇒ セディク(6)
91分 ファティ ⇒ モアワド(11)
97分 ジルベルト ⇒ ヤセル(13)

※( )内は背番号


パチューカ:Formation】

            マリオニ(9)
     アルバレス(7)       ヒメネス(19)

 ロドリゲス(16)               アギラル(22)
         トレス(18)  コレア(6)

     ピント(21)  マンスール(3)  ロペス(2)

             カレロ(1)

【得点】
47分 モンテス
73分 ヒメネス
98分 アルバレス
110分 ヒメネス

【交代】
46分 コレア ⇒ モンテス(15)
46分 ピント ⇒ ロハス(12)
70分 トレス ⇒ カルデナス(11)

※( )内は背番号

2008年12月12日

アデレードvsワイタケレ【FIFA Club Wolrd Cup Japan2008】 

CWCの開幕戦.
アデレードがワイタケレを【2-1】で下し、逆転で勝利する。


《得点》
◆34分 ワイタケレ 【得点者:シーマン】
ワイタケレのFKから、アデレードGKと競り合いになりボールがこぼれた所をワイタケレのシーマンが千載一遇のチャンスを活かして先制点。

◆39分 アデレード 【得点者:マレン】
アデレードのCKから、ちょっと変化を付けてゴールから遠ざかるボールを蹴り入れるキッカーのリード。突然の変化にマークがズレて、ドンピシャでヘッドを合わせたマレンが同点ゴールを挙げる。

◆83分 アデレード 【得点者:ドッド】
アデレードのFKから、キッカーのリードが早いクロスを蹴り入れる。ニアに飛び込んだドッドがヘッドでコースを変えて逆転ゴール。


《試合経緯》
 試合の構図は、堅く守ってカウンターを狙うワイタケレに対して、分厚く攻撃を仕掛けるアデレード。
 昨年の二の舞は御免とばかりに序盤から堅く守るワイタケレに、アデレードは打ち崩す術が中々見当たらず苦労する。そんな中たまにカウンターを仕掛けられてワイタケレにちょっとゴール前からは遠いけどFKを与える。そのFKから失点してしまったアデレード。
ただその5分後CKから同点ゴールを奪ってアデレードペースに戻す。
 後半、攻めに色気が出始めたワイタケレは、カウンターから何本もアデレードゴール前に攻め上がるが、シュートを打つ前にアデレードの守備陣に止められてしまう。ピッチを往復する距離が伸びる分、守備の戻りも若干遅くなり体力の消耗も激しいように感じる。
両者ともにカウンターの応酬の様なことが続くと、目に見えてスペースが空きだし、アデレードの攻撃に鋭さが増す。
セットプレーが何本もワイタケレの頭上に降り注ぎ、遂にFKから逆転を許してしまう。ワイタケレは最後の最後までゴールを目指すが、アデレードの壁を破るほどの余力は既に無くアデレードが勝利を収める。



『用意周到に待ち構えたワイタケレ』

昨年はセパハン(イラン)に試合開始早々、立て続けに得点を重ねられて、失意の中帰国を余儀なくされたワイタケレではありましたが、今回は初戦の相手がアデレードとお隣の国でもあり、情報も豊富にあり準備期間も十二分にとっての来日となり、この試合に賭ける意気込みは今日の試合を観ても熱く伝わります。

意外?にアデレードの攻撃を、正面から受け切るほどフィジカルコンタクトの強さを見せて驚きを見せました。

またセットプレーの守備に、よほど自信があるのかCKを嫌がらずゴールラインを割らせる節も見せました。そのセットプレーからのカウンターチャンスを意識的に狙っていたのかもしれません。
それにしてもCKだけで19本もアデレードに与えるなんて、集中力が持続しない気もするけど......

先制点を先に獲ったりと『おっ!?』と思わせる展開は面白かったです。後半カウンターを仕掛け過ぎて疲れて自滅気味になってしまったのは、ご愛嬌と言ったところでしょうか。シュートで終わるような展開だともっと良かったかもしれません。



『不気味なアデレード』

セミプロのワイタケレに少々苦労した感が強いアデレード。
先制点を謙譲したのは余計だったけど、それ以外は予定どうりでしょう

あれだけセットプレー(特にCK)を貰っても、あまり手を見せなかったところに不気味さを感じます。ショートコーナーとキッカーに変化を付けてボールの軌道を変えるくらいで、スペシャルな奥の手をまだ持っていそうな感じがします。

意外にキッカーのリードにしろジェイミーソンなど鋭く正確なプレイスキッカーが居たことに驚いています。

特にジェイミーソンなどちょっとラームに似ていなくもない気がします。セットプレーのキック以外にも相手の背後に飛び出す所やドリブルの速さなど際立っていました。

逆にFWなどアタッカー陣はワイタケレのフィジカルを前面に押し出した守備に殆ど顔を見る事無く終わりました。



『ガンバ戦への展望』

ワイタケレが勝ち上がってくれば楽だったのに......

ちょっとアデレードには嫌な雰囲気を感じます。ACL決勝での失態(2戦合計で5-0)はかなり深くアデレードのプライドを傷つけたはず。そのリベンジ燃えてこない訳がない。対策も練りに練っているはずですしね。

試合の入り方もキッチリ守りを固めて、ガンバに隙を見せる事は無いでしょう。そしてそこからのカウンターも鋭くて気合の入った全くの別物のはず。フィジカルを前面に押し出してガンバを圧倒する悪いイメージだけが浮かびます(困)

ただワイタケレにも突け込まれたように、鋭いドリブルなどにはやっぱり弱さを見せました。ワイタケレのクリシュナなどに何本もドリブルで突っかけられてアタフタした場面があった事が収穫?なのかな。ただそれをガンバに許すほどスペースを与える事をかは疑問ですが。特にガンバの安田や佐々木などにはACL決勝であれ程やられていただけに、そこの対処は上手くなっていると考えた方が良いかもしれません。

両者にとって何よりも先制点の行方が全てを決めるでしょう。
ガンバが獲れば、より一層スペースが生まれるし追加点の可能性も高まる。逆にアデレードが獲れば、守りを固めてガンバが前に出てきた所をカウンターで一刺しで試合が決まる可能性もある。

マンUばかりに気をとられている状態だと、あっさりガンバは足元をすくわれるでしょう。ちょっと日テレも試合が始まる前からガンバ対マンUを前面に押し出し過ぎの気もしますが......


それにしてもと言うかACLも含めて日テレが放送してくれれば繋がりもあったし見る方も楽だったのに......ちょっとテレ朝のいい加減なサッカー放送にはウンザリです(苦笑)



アデレード:Formation】


            クリスティアーノ(10)

   スパヌオーロ(21)  サーキーズ(8)    ドッド(13)

         バービエロ(18)  リード(24)

 ジェイミーソン(14)               マレン(16)
        コスタンツォ(4)  コーンスウェイト(2)


             ガレコビッチ(20)

【得点】
39分 マレン
83分 ドッド

【交代】
57分 スパヌオーロ ⇒ アレモン(3)
80分 サーキーズ ⇒ ユーニス(25)

※( )内は背番号


ワイタケレ:Formation】

    
           コプリブチッチ(13)
  クリシュナ(12)             ピアース(10)

       シーマン(8)      ベイル(15)
             バトラー(17)
 サイクス(11)                ローリー(20)
        エンブレン(16)   ペリー(2)

            ギレスピー(1)

【得点】
34分 シーマン

【交代】
67分  コプリブチッチ ⇒ ビンセント(21)
75分  ピアース ⇒ ピメンタ(29)
85分  シーマン ⇒ トトリ(9)

※( )内は背番号

ピアース(10)が負傷でピッチを去ってから、ボールを溜める所が無くなって、ワイタケレは単独でドリブルで突っ込む場面が増えました。怪我がなかったらもうちょっと面白い展開になっていたかもしれませんね。           

2008年12月10日

Jリーグ今年の総括

鹿島アントラーズの優勝で幕を閉じたJリーグ

正直な感想としては“つまらない”の一言。
果たして、この鹿島の二連覇が示すJリーグが、あるべき姿に向かっているか疑問に思う所も多々あります。


今年の傾向として勝ち点差が非常に密に詰まった間に、団子状態で固まる何とも奇妙なシーズンでした。終盤まで優勝争い&降格争いが激しくぶつかり合いデータ(勝ち点)で見る限りは面白いシーズンだったはず

ただ残り数試合を見た限りでは【面白い】と直感的に感じたシーズンではありませんでした。贔屓目に見ているチームが勝ちきれなかったりと個人の不満はあるにしても、それを抜きにしても何か靄がかかった気がして気持ちは晴れません。



『シュート&ゴール数から見るJリーグ』

毎年力説してるけどイマイチ......

今年はちまちまチャートを作ってみました。私も暇だな(苦笑)




今年のJリーグ得点ランキング1~5位のチャートです。
【青】がシュート数
【緑】がゴール数


続けて6~9位を......








一体何が言いたいのか?

今年はシュート数が格段に少なくなっています。外国人や日本人を問わず(日本人のシュート数の少なさは例年と同じだけど)個人のシュート数の激減が顕著に見て取れます

そのデータを裏付ける昨年のtop5をご覧ください




シュート数100前後がゴロゴロしていた昨年と比べると今年は萎縮した感があります。


ついでに今年と昨年の日本人のチャートもどうぞ







日本代表関係者のみの抜粋ですが、大久保が頑張っている以外は何とも目を覆いたくなる惨状です。特に日本人FWの惨状は目に余ります。今年波に乗っていた名古屋からは小川佳純が目立つだけで、玉田はランキングにさえ載っていません。田中達也も同じような状況。興梠や岡崎などランキングに入ってはいますが、シュート数がお話にならない。

シュート数に比べて得点率が高い所を褒める気にはなりません

それは目の前のチャンスを潰して、シュートを打っていない何よりの証拠。チームプレイを盾にした逃げに他なりません。何のためのチームプレイなのかよくよく思い返して欲しい所です。得点(シュート)をしなければサッカーは勝てないゲームだという事を忘れないで欲しいです。


それにしてもゴール数の増減は別にしてもシュート数がココまで激減していたのは予想外。特に外国人選手のシュート数の激減には何か裏がありそうな気もしますが......



『今年の傾向』

今年を象徴する代表的な2チームをピックアップしてみます




降格争いに巻き込まれ最終戦で入れ替え戦に回ってしまったジュビロ

気になるのは【赤】の75-89分の時間帯。特に今年は後半の終盤に向かうにしたがって得点が激減しています。失点は満遍なく......

昨年は終盤の失点が多かったものの、それを盛り返す得点で何とかカヴァーしていたのだと分かります。





今年旋風を巻き起こした名古屋

顕著に見て取れるのが【赤】の増減
2007シーズンは得点に比べて失点が多いけど、2008シーズンは失点を得点でカヴァー出来ている点です。


全体的な傾向として躍進したチーム(大分トリニータなど)は最終盤15分の失点が減り、逆に下位に沈むチームは最終盤15分に失点が増えそれを覆す得点が極端に減るケースが目立っています。

そして気になるのが上位チームの鹿島や浦和や川崎など、最終盤の失点が昨年より増加しているケースが目立っています。これが勝ち点を拾えないケースが増えて引き分けが多くなり、果ては勝ち点3を失う結果を招いて団子状態を形成したといえます。


ここから垣間見えるのは鹿島が飛びぬけて凄かったわけではなく、他がどんぐりの背比べだった事、その上で平均して鹿島が上に立ったに過ぎません。


まぁ 内乱の無かった鹿島がそのまま優勝を獲ったとも言えますね


浦和はシーズン序盤で監督解任に始まり、終盤は内輪もめでクラブ自体がズブズブに沈みました。

川崎はフッキの呪いで監督が病院送り、何とか最後に帳尻は合わせましたが、序盤の躓きが最後まで響きました。

ガンバはリーグよりもACLに専念する傾向が見え、またしてもシーズン中盤に得点源を流失する失態を演じて失速。何とかそこから立ち直ったかに見えましたが、ACLのタイトルを取ったことによる気の緩みか最後はズブズブに沈む

ライバルが内なる戦いに奔走する状態では鹿島にとって楽な展開でしたね。新興クラブの隆盛もあったシーズンでしたが、それが来年も続くのかは未知数。そこまでクラブの財政状況が現状の戦力に+αできるだけの体力をもてるのかは、今の不透明な世界の経済状況を見ると暗い影の方が大きい。どれだけユースなどの若手の伸びを実現できるかの育成手腕がこのオフシーズン試される気がします。


何はともあれ、もうちょっとシュートを打って欲しい

毎年の切なる願いを持って今年のJリーグ総括を〆ます。

2008年12月03日

【第15節】マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド【プレミアリーグ08~09】

シティとマンUのマンチェスター・ダービー
マンUがシティを【1-0】で下す

《得点》
◆42分 マンチェスター・U【得点者:ルーニー】
セットプレーからの素早いリスタートから、ふわりと放たれたボールをゴール中央で受けるパク。ポストプレーでボールを保持して横に出す。ルーニーが受けて中央に強引に切れ込むが、わらわらと集まったディフェンスに阻まれてボールを外にかき出される。そのボールに必死に喰らいつくパクが、ちょこんと頭で外に出す。そのボールを二列目から上がっていたキャリックがシュートを放つ。GKがボールを弾いた隙に、詰めていたルーニーがゴールに押し込んで先制。

プレミアリーグ100得点の記念のゴールに大喜びのルーニー(嬉)


《試合展開》
前半はマンUのハーフコートゲーム。それでもシティは波状攻撃に四苦八苦しながらも得点は許していませんでしたが、最後はかなり強引な攻撃にルーニーに押し込まれて先制点を許しました。
後半は一転してシティペース。68分にC・ロナウドが二枚目のカードを提示されて退場処分になってからは、マンUは自陣に引いて守りを固め勝つことにこだわりを見せました。その守備を最後まで打ち崩せなかったシティは成す術無くマンUに敗れました。



『バロンドールを受賞したC・ロナウド』

昨年の爆発的な誰も寄せ付けないプレーが評価されての受賞でしょう。あれだけ得点も量産すれば文句なしでしょう。頭でもFKからも得点が取れる凄さは並大抵のものではありません。やる事成す事全てが得点に繋がるのだから見てる方も呆気に取られます(苦笑)

さて、今日の出来を見る限り彼の調子としては75~80%と言った所でしょう。怪我の手術で出遅れたシーズンも早期の復帰で周りを驚かせはしましたが、完全に近い状態かはちょっと微妙。単発での長い距離の走りは特に問題はなさそうですが、流石に連続した長距離の走力やドリブルは目に見えてスピードが伸びない。だからなのかカウンターなどで相手にスピードで競り負ける場面がちょこちょこ見えます。
またトリッキーなフェイントを織り交ぜたドリブルも精彩を欠く。中々相手がじっくり見て飛び込んでこないからドリブルで抜く場面が少ない。中央に切れ込む切り替えし方も完全に読まれてしまっているから、
比較的守りやすいように感じます。
この日もC・ロナウドのドリブルに対してシティの守り方は、兎に角スピードを落とさせる事に重点を置いて、絶対に安易に飛び込まないように注意していました。シュートコースを消す事とドリブルでの切り返しに注意して、パスを出されるのは安全策の一つと考えていました。

これはある意味C・ロナウドの対象法としてはベストの部類に入るかもしれません。シュートを打たれたり、ドリブルで突破など本人の気持ちを向上させ気持ちよくプレーさせるよりは、パスを出させて他の誰かのシュートを止める方が失点の確立は低いかもしれません。

これだけでないのがC・ロナウドだけど......今日は何故かCKで両手でブロックして二枚目のカードで退場処分と後味の悪さは残りましたけど



『活路を見出したベルバトフ・苦しいテベス』

まさかこんな風になるとはシーズン前は想像も出来ませんでした。

ベルバトフがこれほど重用される理由はそのパスセンスとキープ力でしょう。昨年で言えばギグスがこの役割を担っていました。彼のキープ力があるから安心して前に走れて、そしてそこにピタッとパスが通る。確かにベルバトフの運動量の無さは気にならないと言えばウソになるけど、それに目をつぶってでもそのタメとパスセンスは欲しいと言う所でしょう。

テベスにしてみれば昨年アレだけ重用されたのに何故?と疑問符が一杯でしょう。ただ彼を使うとなればギグスを使って昨年のスタイルに戻るか、テベス-ベルバトフで組んでルーニーを一段下げる手段も無いではない。ただギグスはそれほど酷使も出来ないし、何時までも彼に頼ったプレーは将来を考えれば得策ではない。ルーニーを下げる手段もテベス-ベルバトフ間のコンビネーションが取れているならば問題ないけど、それが無いならば別段ルーニーを下げる意味も無い。また昨年のテベス同様に今期はパクが無尽蔵の運動量でピッチを所狭しと動き回るほど調子も良いし、敢えてパクを下げる意味も無い。

凄く苦しいシーズンだという事は確かですが、テベスにとってもココが正念場。ルーニー以外にプレーのコンビネーションを増やさないと、他のチームに移籍した所で同じ愚を繰り返すだけだと思います。

まずはベルバトフトのコンビネーションを高める事が生き残る道。折角マンUに移ってプレースタイルも様変わりしてファンが増えたのに、ここで投げ出すのは惜しい。



『シティの正念場』

今日の試合を観ると、確かに一つの強さは見せ付けたけど、それだけじゃ4強に食い込むだけの実力には程遠い。

問題は相手がドン引きで引いて守りを固めた時、どうやってそれを打ち崩すのかチームとしてのコンセンサスが取れているかが問題。

C・ロナウドがピッチを去って守りを固めたマンUに対して、欠伸が出るほど中央にこだわって、ただボールを弾き出される攻撃に終始したのは稚拙さが見て取れます。どうしても速攻タイプの人材が多いシティにとってはこれは難題かもしれません。ただ左右に攻撃を散らすとかもっとやるようはあったし、何のためにS・W・フィリップスがサイドに居るのか分かってない。ただそのスペースもマンUに消されては居ましたが......前線にFWを投入してほぼ4トップのような形にしたは良いけど、ビルドアップのボールを再三カットされて際どいカウンターを受けるなど、慣れていないのが手に取るように分かります。結局この中盤でボールをカットされるようになってから、スタジアムを巻き込んだ勢いは鳴りを潜めて、マンUの老練な策略にハマってしまいました。

シティの取りこぼしを見ても下位チームが多いので、守りを固められたらお手上げなところがあるのかもしれません。

どんなスタイルで守りを固めたチームを崩す術を見つけるか、そこが分かれ道......


CWCにマンUが来るのが楽しみですが、これにガンバが勝てるかどうかは微妙。万に一つもの可能性もあるけど、大口を叩いて勝てるなんてトテモじゃないけど言えません(苦笑)
ただどこまで何が通用するかは見てみたいですね。
昨年のようにミランに子ども扱いされるのか? 
ある程度通じるのか......何回ゴール前にたどり着けるのだろうか?


【マンチェスター・シティ:Fromation】


            ベンジャニ(27)
  ロビーニョ(10)             SWフィリップス(8)
         
        ヴァッセル(21) アイルランド(7)

             ハマン(21)

  ガリード(15)               リチャーズ(2)
          ダン(22) コンパニー(33)

              
             ハート(1)


【得点】
なし

【交代】
46分 ハマン ⇒ エラーノ(11)
46分 ヴァッセル ⇒ サバレタ(5)
76分 リチャーズ ⇒ スタリッジ(28)


※( )内は背番号

 
SWフィリップスの速さは尋常じゃない。C・ロナウドも流石に足を出して止めるのが精一杯。

右SBに入っていたリチャーズ。C・ロナウドを完封して存在感を見せていました。CBもこなせる様でまた凄いのが出てきたな~

コンパニーがアンカーに入った後半から動きが良くなったシティ

それにしてもというか、FWにもうちょっと迫力のある人材を置かないと格好が付かない気がします。育てる気ならばイングランド系の選手を使うべきだけど、それ以外ならばもっといい人材を他から獲って来るべき



【マンチェスター・ユナイテッド:Formation】


        ルーニー(10)  ベルバトフ(9)
 C・ロナウド(7)                パク(13)

       キャリック(16)  フレッチャー(24)

 エブラ(3)                  ラファエル(21)
      ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)

         
          ファン・デル・サール(1)

【得点】
42分 ルーニー

【交代】
83分 ベルバトフ ⇒ ギグス(11)
90分 パク ⇒ オシェイ(22)

【退場】
68分 C・ロナウド

※( )内は背番号


パクの無尽蔵の運動量には脱帽。自陣深くで自分でボールをカットして前に預けて、ゴール前にダッシュ。そして走りきった先にシュートを打つ一連の距離とスピードは尋常じゃない(笑) 確かにフィジカルで真正面からぶつかれば紙のように吹っ飛ばされるけど、昨年に比べて体の使い方が上手くなっているように感じます。それでチームに貢献する運動量ですから、ファーガソンの信頼も肯ける気がする。


中央はキャリック&フレッチャーのコンビでほぼ固まったのかな?
攻守にこの二人で十分な気がします。

テベスにすれば生き残る道は、ベルバトフトとのコンビネーションの確立。そうすればルーニーを一段下げて使う案も無いではない。いかに少ない出場時間でアピールできるかが鍵。ルーニーにしろC・ロナウドにしろどこかで休ませる時期が来るので待つしかない....... 
  

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