2008年09月11日

2010W杯【最終予選】ウズベキスタン vs オーストラリア

嫌な思い出の多いオーストラリア

次戦の相手ウズベキスタン

何となく敵情視察(苦笑)



『ウズベキスタン』

アジアカップ2007でも8強に入る実力。エース・シャツキフを筆頭にゴール前で細かいパスで崩して得点するシーンが思い浮かぶ。

攻撃に熱心なあまり守備が疎かになり、カウンターに滅法弱い。その為か中東勢との相性はすこぶる悪い。アジアカップでのサウジ戦然り、この試合の前のカタール戦でも内容は別としてカウンターからの失点らしい......

細かく見てみると、サイドにテクニックと縦のスピードに自信のあるタイプを置いてガンガン仕掛けるタイプ。但しクロスそのものの質は低い。サイド奥を深くスピードに乗った状態で抉られない限り怖い相手ではない。また攻撃の中心は依然としてシャツキフ。確かに雰囲気もありシュートを打たせると厄介な相手かもしれない。但し彼にシュートを打たせなければウズベキスタンの攻撃の90%を防いだ状態と言っても過言ではない。焦れて後ろにボールを貰いに行ったり、セットプレーのキッカーに顔を出すぐらい、ゴール前ではボールすら持たせない状態を作ればまったく敵ではない。

プレイスタイルはドイツW杯でのウクライナやユーロのロシアに近い。
特に波状攻撃時の怖さはアタッキング-ハイとも言える無尽蔵に走るロシアに近いかもしれない。但し何度も言うけど攻撃に夢中になるあまり後方がガラ空きになって容易にカウンター喰らう大きな欠点がある。また二列目三列目の攻撃参加にはついて行けず度々マークがずれる場面もあったり、サイドからのクロスにボールウォッチャーになったりもする。

この試合の失点シーンも、キューウェルがポストからワンツーリターンスルーパスを出して、右SBのウィルクシャーがサイドを深く抉った所からクロスをフリーで上げて、飛び込んできた左SBのチッパーフィールドがヘディングであわせて先制点を挙げました。もちろん両SBがPA付近で暴れるくらい攻め込まれていた事もあるし、4人もオーストラリア選手がPA内に入っていたにせよ、それより明らかに多くPA内に人数を割いていたウズベキスタンはあまりにも守備に関しては稚拙。

攻撃の展開にしてもどうしても直情的というか、猪突猛進というか、直線的な感じ、逆サイドにチェンジすればドフリーなのにな〜という場面があっても縦縦を突いてしまう。明らかに前が塞がっていても中中に拘ったりと、全体を見渡せる視野の広さはナイ。

日本が挑む場合、必ず強い意図を持って挑めば怖い相手ではないはず。守るのか攻めるのか必ず意図と意思をはっきりさせること。中途半端に挑めばウズベキスタンの猛攻に晒される事となるでしょう。



『オーストラリア』

何度も苦杯をなめさせられたオーストラリア。異論はあるにせよ日本にとって格上と認識するのが妥当な所。

W杯に出るためにAFCに加盟しだけあって強い。

但し、ピッチが整っていて気候が過ごしやすい時に、より強い力を発揮する事は間違いない......オーストラリアがアジアの戦いに慣れているとはとても思えない。オセアニアのように前線全勝で楽に勝ち進むなんて事はないし、ピッチコンディションも千差万別、気候から移動距離も想像を絶するものでしょう。

この日も前半の猛攻はさすがと唸る場面もありました。特に左SBのチッパーフィールドの動きは要注意。上下の運動量・そして強さどれもウズベキスタンに防ぐ手立ては在りませんでした。このようにゴリゴリ押されるタイプに日本は手を焼く。特に相対する日本の右SBに彼を体を張って抑えるほどの守備力があるかどうか......スピードはそれほどないにしてもフィジカルでゴリゴリ押されたら......内田じゃ厳しいものがある。ドイツ系列のスイス・オーストリア系のSBタイプ・しつこいファイタータイプの選手を両サイドに置くオーストラリアの真骨頂ともいえるかもしれません。

その反面CMFは前に余り絡みません。守備にかなり重きを置いてカウンターに用心しています。だから両SBが前に出てもそれほど危険な場面は少なかったように思えます。

ただ以前のような癖のある選手が多いかというと......残念ながら年々小粒になっていることは確かです。特に前線は際立った選手がキューウェル・ブレッシアーノぐらい。そのキューウェルもこのウズベキスタンでもシュートすら打った記憶がない。ゴール前でボールを触った回数も両手で数えられるほど。

それでもDFラインを中心とする硬さは欧州仕込みと言って良いでしょう。高さとフィジカル、そして粘り強いディフェンスはアジアには存在しないものがあります。

ただつらつらと思い返してみると、日本戦に限ってかハイボールの処理には難があるというかポカをしやすい。ウズベキスタンもずっとグラウンダー系の低いボールを何度も蹴っていたけど、高低を織り交ぜてオーストラリアに狙いを絞らせないボールを蹴りこむとポカが出やすいんじゃないかと思う。ドイツW杯の先制点然り、アジア杯の高原の同点弾しかりロングボール又はハイボールの処理の不味さを突いたものが全てな気がする。足元のボールは体を密着させて反転できないから苦労していたのかもしれない。

オーストラリアのペースで前半は終わりました。後半もこんな感じかと思いきやウズベキスタンの猛攻に守りを固めます。予定通りの行動だったとしても後半25~に明らかに両者ともに足が止まった所を見るとオーストラリアも前半の運動量を90分持続する体力はないらしい。何だかどこかで見たガス欠ぶりだけど......気候がよければこれも期待は出来ないでしょう

確かに点差(0-1)以上の実力を感じもしたけど、物足りなさも感じました。事前のオランダに勝った報道も成されているけど、あくまでもそれはヨーロッパでの出来事。主戦場はアジアだと言う事をお忘れなく。これからアジアの泥沼を経験することになる。それを跳ね除ける力があるかは見てのお楽しみと言った所でしょうか?



ウズベキスタン:Formation


        BAKAEV(11)  SHATSKIKH(16)
  HASANOV(15)              GALIULIN(13)

        DJEPAROV(8)  AHMEDOV(9)

  SUYUNOV(3)               INNOMOV(6)
        ISMAILOV(2)  ALIKULOV(5)

            NESTEROV(12)

【得点】
なし

【交代】
43分 GALIULIN ⇒ KAPADZE(10)
89分  BAKAEV ⇒ TADJIYEV(17)

【警告】
INNOMOV


シャツキフのマークを少しでも薄くさせる為に2トップにしていることは間違いない。だからシャツキフのマークだけは何があっても外してはならない。

ウズベキスタンの得意な攻撃は中央突破。それもDFラインとCMFの間を使っての細かいダイレクトパスで抜けるのが得意。多分勢いのあるサイド攻撃は注意を逸らすデコイに近い気がする。そうでなくてもサイド攻撃を中心に攻撃を組み立てているとは考えにくい。サイドチェンジも全くしないしね。



オーストラリア:Formation


        ホルマン(16)  キューウェル(10)

 ブレッシアーノ(18)             エマートン(7)
         ヴァレリ(14) バーンズ(4)

 チッパーフィールド(3)           ウィルクシャー(8)
          コイン(13)  ニール(2)

            シュワルツァー(1)


【得点】
26分 チッパーフィールド

【交代】
73分 ブレッシアーノ ⇒ カーニー(11)
77分 ホルマン ⇒ ステリョフスキー(17)
90分 キューウェル ⇒ ジテ(15)

【警告】
ヴァレリ、カーニー


キューウェルにしてもブレッシアーノにしても全盛期ほどの輝きはない。それに代わる際立った選手も皆無。
posted by Daft at 12:02 | Comment(0) | TrackBack(1) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 南アフリカW杯アジア最終予選の ウズベキスタン戦で日本は 1−1の引き分けで終わった殮 今日はウッチー(内田篤人)が 頑張ってたな烈 何で勝てないんだ?..
Weblog: kazukiの日記
Tracked: 2008-10-15 23:43
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