2008年09月28日

プレミアリーグ08~09【第六節】アーセナル vs ハル

使いもしないのに若手視察

既存の選手も使いこなせないのに若手視察

よっぽど暇なんだろうな〜岡ちゃん




『4強との対峙』

プレミア4強との戦い方には二通りあります。


兎に角、亀のように守りを固めて粘って粘ってボールを跳ね返す。

前線から猛烈なプレッシャーを掛けてボールの出所を押さえる。


前者は時間が経つにつれて精神的プレッシャーに押しつぶされやすい。もし点を取られれば、そこから挽回するのは難しい。後者は精神的には前向きだけど90分間体力が続かない。

両者共に一長一短。主流から言えば後者だけど、昨年からプレミア観戦に参加しているけど、この作戦で体力が90分間持ったチームは見た事が無い。必ずどこかで集中力と体力が途切れて負けるチームが圧倒的に多いのが事実。

ハルが選択したのは後者......



『アーセナルバロメーター』

アーセナルの好不調を計るのに指標となるのがアデバヨール

彼が真ん中に居てストライカーらしく上下している時は、負けている状態か上手く行っていない状態。逆にサイドに中盤にと顔を出す時はボールが満遍なく回って絶好調の状態。

今日は......微妙......

前半のある時間帯は色んな所でボールに触っていたけど、ぱったりと顔を出さなくなったりするし、後半はより真ん中で待っていることが多くなった......不調と言ったほうが良いのかな?



『アーセナル封じ』

ハルが最初に取り組んだのは前線からの猛烈なプレスとチェイシング。パスの出し手と受け手にキッチリマークを付けて、容易にDFラインでのパス回しさえもさせない。

アーセナルの攻撃の組み立ての前段階でプレッシャーを掛けたのは得策だったかもしれない。ここでセスクやデニウソンなどにボールが良い形(容易に前を向けない)で入らないのでそもそも攻撃の2~3割を抑えられる。DFラインからは苦し紛れに前に大きく蹴りだすボールしか出ないので何割かはハルがボールをキープできる。もちろんそこでポストに入る選手にも必ずプレスが掛かるので容易には前を向いた選手の所にボールが入りづらい。

ここを抜けた場合は次の段階へ

きっちり引いて守るんだけど、特殊?な隊形を取っているハル。
中盤をダイヤモンド(正確には3ボランチっぽい)に敷いて、中底をアンカーにしてこの選手が必ずポストに入る選手にプレッシャーを掛けに行って前を向かせないorパスを容易に出させない。正直メチャメチャ運動量が要る。特にアーセナルは左右満遍なく回すのでこのポジションのアシュビーの働きは凄まじいの一言。これを嫌がったのかアデバヨールが中盤で受けに回るのを嫌がって前線に引っ込んだ所を見ても、かなりやり手だと窺える。それにほぼノーファウルでこれを推し進めたのも感嘆する。

ポストを抜けられてPA付近でのアーセナルの崩しの為のボール回しが始まっても要所を押さえていました。PAボックスの角から斜め45度から入るボールと人を完全シャットアウト。特にこの場所には気を配って進入される事を嫌がっているように感じました。ちょうどSBとCBの間を狙って入ってくるこの場所はマークの受け渡しやどちらがプレッシャーを掛けるのかで一瞬躊躇する場所。ましてやSBがサイド奥に引っ張られた状態ならなおさら......ここには進入場所の頭に3ボランチの左右を置いて最悪進入スピードを遅らせる方策を採っていました。あとはアンカーがヘルプに来るのを待つかCBとSBが挟みに来るのを待つ。

そして最後の最後はニアにアーセナル選手を入らせない。フォアは背の高さでカバーできるので其処が最終的な砦です。


【言うは易く行うは難し】


これを90分続ける体力と精神力は半端無いものがある



『崩れたアーセナル』

DFラインへの序盤から終盤へかけての絶え間ないプレッシャー

安心してボールを預けられない不安

もともと【攻めのチーム】だけあって守備(攻撃の組み立て)が足を引っ張ると全体のリズムが悪くなる。つまりスピードに乗った攻撃が出来ないし、中盤の上がりもそれだけ遅くなる。アーセナルと言えども中盤のサポート無しに崩すほど個人が突出した選手は居ない。

一人で抜いちゃうウォルコットもスペースが無いと動けないし、よしんばスペースがあってもスピードに乗らせないように、ボールを取るディフェンスというよりスピードを殺すディフェンスの対策をハルは徹底していました。

何とかボールをアーセナルがPA付近まで運んだ頃にはスペースは埋まれてハルの守備陣形は整った状態。


一時、先制点をアーセナルが奪って勝ちが見えたかと思ったけど、一度守備のリズムが狂った状態で集中力の欠如が見えた所で、同点・追加点と立て続けにハルに取られて万事休す。

アーセナルの終盤の猛攻も最後までハルの集中力が切れなかった。そして最後まで前線の意欲と運動量も落ちなかった。


93年ぶりにハルがアーセナルに勝つという偉業を成し遂げました。


別段アーセナルに目に見えて大きな綻びがあったとは感じられない。

敢えて苦言を呈するならば、相手が二部上がりのチームだと言う事で舐めて掛かった節は無いだろうか?

序盤ちょっとしたパスミスでボールを外に出したりと緊張感に少し欠けていた所が漬け込まれる隙を与えてしまったとも言えるかもしれない


まぁ この万全(体力・気力・人材)のアーセナルにガップリ組んで倒したのは紛れも無い事実。それも先制点を許して逆転で勝ったところを見ても精神的にタフ。そして90分衰えない無尽蔵の体力。まさかこのアーセナルにあの戦い方で勝つチームが出るとは......机上の空論をやってのけたのか......それも悪質なファウルなしでやってのけたのが凄いかも......



アーセナル:Formation


      アデバヨール(25)  V・ペルシー(11)
 エブエ(27)                 ウォルコット(14)       
         セスク(4) デニウソン(15)

 クリシー(22)                 サニャ(3)
        ギャラス(10)  トゥーレ(5)


            アルムニア(1)


【得点】
51分 オウンゴール

【交代】
69分 エブエ ⇒ ベントナー(26)
77分 ウォルコット ⇒ ヴェラ(12)

※( )内は背番号


今日はベンゲルもやりようが無い。手をつけてどうにかなるような外科的手術があった訳ではない。かといって内科的な処置かと言うとそれも微妙な所。施す手が無かったのは事実。精神的処置で後半の頭はいい動きをしていたけど......

アデバヨールを前線に置いとくのは得策では無い気がする。寧ろ中盤に於いてボールを回させる事に集中させた方が良かったかも......ただアデバ自身はどうもボディコンタクトを嫌う傾向がある。ジャンプボールとかその競り合いは別にしてグラウンドでの競り合いを嫌う。だから球離れが良いのかもしれない......

今日のアーセナルは球離れが極端すぎる。先制点を取った時間帯はダイレクトが多かったけど、その他の時間帯は各駅停車で足元のボールを欲しがる。しつこくスペースに出る動きをしないと......

中々ファウルをもらえない......ファウルを貰うような動きが少なかったのも事実。CKは多かったけどFKは少なかった。セットプレーでの得点の期待も出来なかった。



ハル:Formation


        キング(23)  クサン(25)

          ジオヴァンニ(10)

    ボーテング(20)      マーニー(22)
           アシュビー(4)
 ドーソン(3)              McShane(17)
       ザヤット(24)  ターナー(6)

           マイヒル(1)


【得点】
62分 ジオヴァンニ
66分 クサン

【交代】
72分 ジオヴァンニ ⇒ ヒューズ(11)
76分 ボーテング ⇒ ガルシア(14)
80分 クサン ⇒ メンディ(15)

※( )内は背番号


途切れる事の無い集中力とタフな精神力。運動量もおのおの計算されている。

良い所で得点できているのも集中力が途切れるのを防いだ。

悪質なファウルをせずにほぼクリーンにゲームを展開。アーセナルを必要以上に興奮させず、アーセナル自身が内部に鬱憤を抱えさせるように仕向けたのは得策。

アーセナルが守りを得意とするチームじゃないだけに、今日の戦略が余計に効いたのかもしれない。ただしそれだけ前線からプレスを掛ければ後ろが手薄になるしスペースもある。それをアーセナル相手にやってのけたのが余計に凄い。    
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