2008年10月20日

プレミアリーグ08~09【第八節】マンチェスター・ユナイテッド vs ウェスト・ブロムウィッチ

連戦続きでタイトなスケジュール

怪我人続出で問われる層の厚さ

年末に向けてまだまだタイトになる



『ゲームを作るパス、試合を決めるパス』

今日の試合、マンUはセントラルにギグスを置きました。中盤の選手が尽く怪我等々で使えない状態では致し方ない。

ただこれが影響したのか序盤攻撃が噛み合わない。

ギグスのパスがショート気味だったり、パスをカット等々

もっとも安全にパスを供給しなければならない場所で躓くと全体の歯車が狂いだす。それぞれのポジションで要求されるパスの質と安全性の確立が違う事が分かります。

よりゴールに近い場所でフィニッシュに直結する仕事が要求されるエリアでは、確立が50%程のパスでも許される。自陣のゴールから遠いし、守備の陣形もある程度整っているし、何よりも攻めるのに100%を求めるのはナンセンス。

自陣のゴールに近い場所でのパス交換は、より慎重さが求められる。特に中底のセントラルに於いては、ゲームの主導権を握る上で慎重さと大胆さが求められる現代サッカーの要。つぶさに状況を判断し危機と安全を天秤に掛けてもっとも効率的なパスを選択する。ここでボールを獲られれば自陣ゴールに近いし、DFとの直接の勝負を仕掛けられかねない。だからこそ慎重さが求められる。


まぁ パスだけが問題ではなかったけど......



『距離感』

セントラル(中底)に求めらるのはパス以外にも距離感もあります。

ここで言う距離感は人と人の距離感

パスを受けるために、敵が飛び込めない位置に陣取る

DFラインを押し上げさせる為にも、安全な位置にポジションを取って、パスを受けて全体を押し上げなければならない。それを第一に考えるのがセントラルの役割。そこからカウンターを仕掛けるのか守備陣形を整える時間を作るのか判断する。

もう一つの距離感は相手に攻められた時の距離感

ボールを持つ選手にプレスを掛けるのは当然だけど、ただ体を寄せれば言い訳ではない。前方へのパスの選択肢を減らす為にコースを切ったり、ドリブルも然り、相手を追い込んで守備のリスクを減らす事も仕事の一つ。

どうしてもここら辺が本職と違って、プレスを掛けて自分の裏のスペースを使われるパスを出されたり、SBの裏のケアが出来ていなかったり、押し上げる時に前に行かなかったりと戸惑いの方が多く感じられました。

何となく歯車が合わない状況は、表立って手の打ちようがない



『カチッと歯車が合う』

前半30分過ぎからか......ルーニーとC・ロナウドの連係攻撃が目に見えて合うようになる。というかここしか合ってない(苦笑)

ルーニーの幻のゴールが、その前に相手を倒したファウルで認められなくなった辺りでヒートアップ

漠然とした不安が、審判への敵意?へ注意が向いた事により解消

それに加えてウェスト・ブロムウィッチの攻撃が、単発の攻撃さえも鳴りを潜めて守備一辺倒になったからなのか?

ギグスもゴール前に出てくる回数も増えて、後ろで鬱々とするよりは活き活きとしたプレーを見せ出す。


正直、何処で?何が? 歯車を合わせたのか分かりません

気がつけばセットプレーの連打でウェスト・ブロムウィッチは瀕死の状態



『カウンターは芸術』

ウェスト・ブロムウィッチは良く守っていました。

ただ後半は特にマンUの攻撃が苛烈を極めました。

波状攻撃も二次三次はザラ

それでも何とか持ち応えていたのは0-0というスコアの成せる技


ただその攻撃の恐怖は計り知れない


DFラインを押し上げる為に前に出たのか、得点を取って楽になりたいという気持ちが先立ったのか......猛然と攻め出てきました。私には恐怖に駈られて発狂状態で攻めに出てきたとしか感じられません。だって攻めに転じるには、まだまだ時間が余り過ぎていますしね。精神を保てないほど押し込まれるとこうなるのかな......


ウェスト・ブロムウィッチが攻め上がった所を狙ってマンUのカウンターが炸裂。ルーニーの先制弾!


押して駄目なら引いてみろ


まさしくこの言葉通り、押しに押し捲った後に、マンUのエアポケットに群がったウェスト・ブロムウィッチの喉下を切り裂く芸術的なカウンター

マンUの選手はこの感覚を体感で感じているのかもしれません。意識的にやっていると言うよりは本能的に察しているという方が正し気がします。

追加点のC・ロナウドもこのカウンターに類似


この後はベルバトフのリーグ初得点やナニの得点までも飛び出して、序盤の鬱々とした雰囲気は何処へやら(苦笑)


ここまで綺麗にカウンターが決まると、切られた方も痛みを感じないのかもしれない。特に先制弾に繋がる一連の展開は興味深かった。亀のように守るウェスト・ブロムウィッチには悔やんでも悔やみきれない。何であそこで前に攻撃に出てしまったのか......やっぱりそれは攻撃に晒される恐怖感そのものでしょう



マンチェスター・ユナイテッド:Formation


        ルーニー(10)  ベルバトフ(9)
 C・ロナウド(7)               パク(13)

        ギグス(11)  フレッチャー(24)

 エブラ(3)                  ラファエル(21)
       ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)


          ファン・デル・サール(1)


【得点】
56分 ルーニー
69分 C・ロナウド
71分 ベルバトフ
90分 ナニ

【交代】
36分 エブラ ⇒ オシェイ(22) 《負傷交代》
65分 ラファエル ⇒ G・ネビル(2)
70分 パク ⇒ ナニ(17)

※( )内は背番号

今のマンUはルーニー無くして一つも回らない状態。中盤に顔を出してゲームを組み立てて、前に出てシュートを打つ。一人三役は確実にこなしている。C・ロナウドもルーニーが居なくてはただ孤立するばかり

ベルバトフは相変わらず走らない(苦笑)
ただそれでもプレースタイルは周りを使うタイプだというのは分かってきました。ただそれが今のマンUにどれだけ必要なのかは私には分かりません。今日の得点を契機に何かが変わることを期待

ナニはやっぱり場の空気を読めないタイプ。ここまで空気読めないのもある意味強味になるかも(笑)  

オシェイが居なかったら潰れていたのはマンUの方だったかも......



ウェスト・ブロムウィッチ:Formation


            ベドナール(9)

  ブラント(11)                モリソン(27)
       グリーニング(8)   コレン(7)

             バレーロ(28)
  ロビンソン(3)            ザイフェルローン(22)         オルソン(26)    ドンク(30)

            カーソン(19)


【得点】
なし

【交代】
53分  ベドナール ⇒ ミラー(10)
72分  コレン ⇒ ムーア(16)

※( )内は背番号

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