2008年10月22日

プレミアリーグ08~09【第八節】アーセナル vs エバートン

ハルショックから立ち直りつつあるアーセナル

アーセナルが負けた事実より

ベンゲルの手腕が発揮できなかったことが大きい



『この日のエバートンの戦い方』

ハルショックの冷めやらないアーセナル

この衝撃は4強以外のチームにとって計り知れない

それもプレミアに昇格したばかりのチームがやってのけた事実としてはあまりにも重い。

エバートンにも自信とやる気を植えつけるには十分


まずエバートンが手をつけたのはアーセナルのパス回しを封じる事

その為に、まずは中盤を厚くして、セスクなどのゲームの基点を徹底的に潰す作戦を執ってきました。横のパスは通させても、縦のパスは徹底的に潰していました。そして何より人の出入りも出来ないほど中盤の守備ブロックは完璧でした。普段なら中盤に頻繁に顔を出すアデバヨールが、この中盤の窮屈さに辟易して、前線にはじき出されたところからみても如何に中盤の守備ブロックが密集状態だったかが分かります。

この状態の続いた中で前半9分

アーセナルの守備の連係ミスを突いてエバートンが先制!

アーセナルの不味さはあるけど、サイドにおいて全く主導権を握れていなかったことは事実。ゲームを中盤で作れないアーセナルにSBを中心としたサイド攻撃の余裕がある訳でもなく、そんなところを突かれてエバートンのサイド攻撃に後手を踏む結果に......サイドで基点が作れる分エバートンは中盤の思い切った上がりと、数少ないチャンスを必ずフィニッシュで終わるという金科玉条が先制点を産んだのでしょう。

この得点以降のエバートンも全く手を抜く事無く作戦を遂行

アーセナルはロングボールでエバートンのDFラインの裏を突いていましたが、粘り強くエバートンDFが跳ね返していました。正直、ストライカー的な動きをアデバヨールに要求した所で無理なことは百も承知。本人も周りも分かっているけど、それしか現状を打開できる手が無いアーセナルとも言えます。このロングボール一本槍でますますリズムを失ったアーセナルは、度々襲い掛かるエバートンの攻めに四苦八苦で、攻守共に光が見えない状態でした。



『ハルとの相違点』

ハルとエバートンの戦い方には色々と相違点があります。

一、守備ブロックの位置

ハルの場合は、中盤でボールを取れない場合は、極端な話PA内に最終ラインを下げて守備ブロックをPA付近に壁のように作って、敵味方共に密集状態を作ってアーセナルの細かいパスワークを封じる。エバートンは最終ラインを高めに設定して、守備ブロックを中盤の位置に作るようにして、中盤の厚みを利用するように密集状態を作ってアーセナルのパスワークを封じる。

ニ、プレッシャーの位置

ハルの場合は前線からのプレッシャーを基本として、段階的に前線⇒中盤⇒最終と相手の勢いを消す。エバートンはプレッシャーの位置を中盤に持ってきて兎に角アーセナルのパス回しをさせないことに躍起。

三、精神的プレッシャー

悪質なファウルもしくはプレーで相手の頭に血を上らせる
ハルは極力フェアなプレーでアーセナルの勢いをそげ落とす。逆にエバートンは真っ向からぶつかってアーセナルに喧嘩を売る状態


両者の違いは潔さ、諦め度の違い

ハルの場合はアーセナル相手に敵対心剥き出しにプレーするのではなく自分達の良さを前面に表現する。一つ一つのプレーに勝負があり、そこに負けたら次へ、負けたら次へと、一つの事に執着せず、相手が動いてきたときの対処法がシッカリ訓練されている。

逆にエバートンはプライドと野心剥き出しに、どうにかしてアーセナルに一泡ふかせてやろうとするやる気満々。

どちらも一長一短



『アーセナルの対処法』

流石にハルに続いて、何度も膝を屈する訳にはいかない。

まずベンゲルが手を打ったのはウォルコット投入

ウォルコットをサイドに張り付かせることによって、エバートンの守備がウォルコットのマークに一人以上は付かなければならない状況を作り、守備ブロックを横に間延びさせてスペースを作り、パス回しを復活させる。

ほとんどこれでエバートンの守備ブロックは意味をなさなくなりました

それほどまでにウォルコットの怖さが蔓延しているのでしょう。

彼とて毎回、すべてのプレーで抜き去る事が出来るほど魔法使いではないのですが、ネームバリューが増した結果でしょう。

ある意味ベンゲルの演出に惑わされたエバートン

CKの流れからナスリにミドルシュートを決められて同点

PA内でボールを回されてファン・ペルシーに決められて逆転

止めは時間稼ぎにボールを回された挙句に、ウォルコットに得点を献上する始末......



『エバートンに勝ち目はあったのか?』

正直、ハルの時よりも勝つ確立は高かったと言えます。

アーセナルのDFラインはクリシー以外は急造。コロ・トゥーレも負傷で後半にはウォルコットと交代。

エバートンの先制点もこのDFの連係の不味さを突いたものでしたが、結局それ以降この利点を生かすことすらありませんでした。

oneトップであったが為に前線でのタメが期待できず、中盤での守備に労力を注ぐ余り、前線への推進力を失ってしまった向きがあります。

そしてアーセナルに闘争心剥き出しで当たってしまったばかりに、相手の闘争心に火をつけて、余計な力を引き出してしまった所は敗戦の一つの理由として考えても良いかもしれません。

折角のチャンスも活かしきれないエバートン



アーセナル:Formation


      アデバヨール(25) ファン・ペルシー(11)
 ナスリ(8)                    エブエ(27)
         デニウソン(15) セスク(4)

 クリシー(22)                  ソング(17)
       シルヴェストル(18) トゥーレ(5)

             アルムニア(1)


【得点】
48分 ナスリ
70分 ファン・ペルシー
90分 ウォルコット

【交代】
46分 トゥーレ ⇒ ウォルコット(14)
83分 ナスリ ⇒ ディアビィ(2)

※( )内は背番号

シルヴェストルはちょっと球持ちが長すぎて、変なところでボールを獲られそうになったりパスを出したりと、DFラインに混乱を持ち込んでいました。アーセナルらしいパス回しを実現するためにも、もっと研究する必要がある。

ソングをSBで使うなんて無茶な......守備能力は認めるところだけど、SB特有の中に絞ったり開いたりする守備の連係を突かれて失点の原因を作っていました。後半はCBに入ったりとアーセナルは怪我で人が居ないのが苦しい。



エバートン:Formation


            ヤクブ(22)
 ピーナール(20)             アルテタ(10)
        オズマン(21) フェレニ(25)
         
          ロッドウェル(26)
 ベインズ(3)               ヒバート(2)
       レスコット(5) ジャギエルカ(6)

           ハワード(24)

【得点】
9分 オズマン

【交代】
74分 フェレニ ⇒ サハ(9)
80分 ヒバート ⇒ ヴォーン(14)
80分 ヤクブ ⇒ P・ネビル(18)

※( )内は背番号

前半にもっと点を取っておけば......まったく違った展開だったでしょう。

ウォルコット対策が何も無かったのは痛いところ、守備をそこに割かなければならず、結局守備ブロックを自ら崩す結果になってしまった。     
フェレニとか背が高くて粘り強い守備と攻撃が出来るのに活かしきれて居ない。

ある意味エバートンは策に溺れたのかも......
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。