2008年10月30日

【第九節】チェルシーvsリバプール【プレミアリーグ08~09】

順調に勝ち点を積み重ねる両者

得点力が一位で失点の少なさも一位のチェルシー

しかし、どこまでそれがチームの実情に合っているかは怪しい



『勝ちにこだわる』

まるで挑戦者のように、対等の立場を捨てて、リバプールが引いて守ってきました。それはよくプレミアリーグで見られる4強(アーセナル・チェルシー・マンU・リバプール)に立ち向かう時に、4強以外のチームが使う寡兵だからこその手段。

別にやっちゃいけないというルールも無いけど、そこまで勝ちにこだわるほど大一番ではない。観る方からすればビッグカードだけど......まだまだシーズンも序盤。先は飽きるほど長い。この時期でのリーグ首位とか独走とかほとんど意味をなさない。

意味があるとすればチェルシーのホーム無敗記録86試合を打ち破る事。チームに自信を植え付けることぐらい。まぁ後々を考えれば、4強のどこからか勝ち点を多く奪わないと、プレミア優勝は見えてこないのもあるけど、やっぱりトーレス離脱は思った以上にチームの傷を深くしているのかもしれません。それだけトーレスがリバプールに居なくてはならない存在だとも言えますが......



『集中力ではなく......』

リバプールの先制点はスローインから繋いで、最後はX・アロンソが決めました。チェルシー選手にシュートが当たってコースが変わったとは言え、この先制点の意味は重いです。

リバプールの集中力が勝っていたというより、試合事前から数多くのチャンスが、チェルシー相手に無い事のコンセンサスが取れていてように感じます。ここら辺のスローインでもセットプレーでも何であれ、目の前に転がった僅かなチャンスをシュートに結びつける意識の差が決定的な差になったのだと思います。

そして何より感じるのは演出の差が大きいこと



『シュートは演出で華にも雑草にもなる』

ここで問題になるのがチェルシーのチーム事情

確かにチェルシーの強さは誰もが認めるところ。しかしFWや前線に相手が惹き付けられるほどの恐怖感や魅力があるかと言えば、誰もが首を傾げる。確かに実行力はある面々は揃っているけど、マンUのC・ロナウドやルーニー、アーセナルのウォルコットなど派手さや華が無い。

全くチェルシーに其の側面がないかと言えば、ランパードやデコ、もしくは怪我のドログバなど居る。ただ演出に不得意、不慣れな面々が揃っている。そこが実行力のチェルシーらしいといえばらしい。

何でもないシュートだけど如何にも惜しい・際どいシュートに見せてしまうリバプール。相手にも周りにもそして観客にも恐怖感や高揚感を植えつけるのが上手い

それはリバプールの場合守備に特にその傾向が強い

粘り強いゴール前での守備。際どいプレーを体を投げ打って、または前線の選手が守備に戻ったりと、チェルシーの苛烈な猛攻もいつの間にかリバプールの必死な守備に目を奪われる。何でもない凡シュートを大仰に防いで見せたり、際どいシュートを何事も無かったかのように防いだり、いつの間にかチェルシーが攻撃をすればする程、リバプールが果敢に守る姿ばかりが目立つようになり、どちらが主役か脇役か分からなくなる

チェルシーが攻め込んでいるのか、リバプールが攻め込ませているのか錯覚が激しくなる試合展開。

それぞれのチームに色んなカラーがあるけど、リバプールほどこの演出が上手いチームはない気がする。数年前のACミランとのCL決勝での記憶と経験が今もなお生きているのだと感じる。日本で言えば浦和レッズが近い気もするけど......

その反作用かリバプールは地に足をつけたサッカーが出来ていない。なんでもない相手にポカしたりと、自分達のサッカーにムラッ気が出てしまうのが玉にキズ



『最後を司る者』

ラストパスをシュートに繋げてゴールを奪うフィニッシャー

やっぱチェルシーのアネルカ・カルー・マルーダは見劣りする。上記の演出の差もあるけど、安定感や安心感に欠ける。

思い切ってランパードをトップ(FW)に上げた方がもっと得点チャンスが増えるんじゃないかと思う......ランパードの中盤(セントラル)は存在感があまりない気がする。代表でもジェラードと被るし、ジェラードほど守備の万能さもないしね。真ん中しか出来ないなんてちょっと才能の持ち腐れな気がする。

上記の三人は確かにサブに置いとけば安心できる計算できる選手だけど、それ以上の活躍は微妙。若手をもっと起用するか冬の移籍市場で他人材を獲得するか......スコラーリの人望もあるし人が集まってきそうな気配もある。金だけならマンCに獲られそうだしね



結局というか何と言うか、チェルシーはFWに若いディサントを入れて2トップにして攻撃に重心を移してみたものの、逆に守備のバランスを大きく崩す結果になって、ボールそのものを取れない状況になり、勢いが尻つぼみ。

ファウルを自陣で積み重ねて、流れをリバプールに謙譲。

流石にこの手駒の少なさではスコラーリも手を打てない

怪我人が多すぎるけど、慢性的に多すぎるのもチームに対する集中力や情熱が冷めてきている事の裏返しかも。特にドログバやバラックなんてその傾向が強い気がする......

そんなこんなでリバプールが勝利

チェルシーのホーム無敗記録は86でストップ。

4年8ヶ月ぶりのホーム黒星はあっけなく、一時代の終焉を予感するものです。

ただリバプールがガチンコで組み合っていないし、微妙な気もするけど今のリバプールにはこの手しかないとも言える。勝ちのスタイルが魅力あるものとはかけ離れたリバプール。勝ちを収めている、結果を残しているからベニテスの首が繋がっているとも言えるけど、これがずっと続くかと思うと......リバプールにとっては近い将来暗黒時代が到来することを予感せずにはいられない。特にジェラードが居ないリバプールに存在意義があるのかと言えるほど事は深刻になりつつある。



チェルシー:Formation


            アネルカ(39)
  マルーダ(15)              カルー(21)
        ランパード(8) デコ(20)

            ミケル(12)
  A・コール(3)              ボジングワ(17)
         テリー(26) カルバーリョ(6)

             チェフ(1)

【得点】
なし

【交代】
58分 カルー ⇒ ディ・サント(9)
58分 マルーダ ⇒ ベレッチ(35)
84分 ボジングワ ⇒ シンクレア(16)

※( )内は背番号



リバプール:Formation


            キーン(7)
  リエラ(11)              カイト(18)
           ジェラード(8)

      X・アロンソ(14)  マスケラーノ(20)

  アウレリオ(12)            アルベロア(17)
        アッガー(5)  キャラガー(23)


            レイナ(25)


【得点】
10分 X・アロンソ

【交代】
60分 キーン ⇒ バベル(19)
88分 カイト ⇒ ルーカス(21)
90分 リエラ ⇒ ヒーピア(4)

※( )内は背番号



チェルシーはポルトガル(ブラジル風)、リバプールはスペイン風、アーセナルはフランス風、マンUはイギリス風?、各国の色に染まる染まる。イングランド選手が4強に少ない。何よりGKが全滅なのは代表にモロに響いている気がする  
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リバプール チェルシーのホーム無敗記録を止めて首位に
Excerpt: リバプール チェルシーのホーム無敗記録を止めて首位に
Weblog: アマデウスの錯乱?
Tracked: 2008-10-30 23:44
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