2008年11月02日

【Final】大分トリニータvs清水エスパルス【ヤマザキナビスコカップ】

地方クラブだからこそ見えるものがある

生き残る術をどこに見出すか

それをどう活用するかが全ての鍵



『積み重ねたもの』

久しぶりに大分トリニータの試合を見ました。ちょっと気になって調べてみたら2006年8月の試合を最後にぱったりと途絶えていました。九州という親近感やお気に入りのチームの一つではあるけど、随分と縁がなかったんだな~と、いつの間にかカップ戦のFinalに顔を出すチームになったのかと感慨深い。

久しぶりに大分を観た感想は変わってないな〜の一言

システムやゲームを組み立てる手法、ゲームの方針・コンセプト、それぞれのポジション&ブロックごとゾーンごとの役割などシャムスカ就任時からブレがありません。

※書くとなが〜〜〜くなるので過去の記事(ココココ)をどうぞ(大汗)

長期政権だからこそ、フロントと現場の方針にブレが殆どないからこその結果なのかな


では何が大分をここまで押し上げたのか?


確実に言えるのは【+α】の多さに尽きる

一つ一つは小さな物かもしれないけど、チリも積もれば山となるを実行した賜物。



『+α』

目に付く所からざっと

一、DFの成長
大分の代名詞にもなっている固い守備。それを後押しするDF陣の成長は目覚しいものがあります。特に対人に対する強さは当初と比べると雲泥の差がある。

ニ、ユース&若手の重用
資金力に乏しいクラブだからこそ、じっくり育てて使う手法が現場とフロントで意見が一致している。チャンスを掴める場がある。

三、サブの充実
森島・家長など十分にメインを張れる人材が集まってくるようになったこと。怪我や出場停止で誰かが離脱してもそれをカバーできる戦力が整った事は目覚しい進歩

四、ボールへの執着心
一番変わったのはこれかもしれない。マンマークだからそう映るのか、自分のプレイエリアへ入ったボールに対するタイトな守備はすっぽんに近いものがある。ボールへの飽くなき執着心が大分をここまで押し上げた一つと言っても言い過ぎではない気がする。



『清水エスパルスの読み違え』

一番残念だったのは清水が引いて守備を整える事を最初にしたこと。

確かに攻守の切り替えの鋭さなど目を見張るものがあったし、大分の攻撃陣、特にFWに前を向かせないタイトな守備など驚きもありましたが、やっぱり誰もが清水に期待するのはサイド攻撃

そのサイド攻撃が殆ど見られなかったのは残念で仕方ない

大分相手に受けに回ったのは戦略違いな気がする。

大分の強味でもあり弱点はボランチの二人。このゾーンをしつこく突付いてこのボランチの仕事の容量を超えれば、大分は全体的に下がるしか手が無い。いくら大分のDFが成長したとはいえ、なにもかも跳ね返せるほど磐石な布陣ではない。執着心で相手に喰らい付いて足止めさせてそこをボランチなどと挟み込んで獲るのが大分の手法。サイドを押し込めば人数的に不利なのは大分も分かっているから、ボランチが外に引っ張られる。手薄になった中を突けばもっと大分は慌てたはず。

戦前から強力な守備がクローズアップされすぎて、過大評価されすぎではなかったのか?

全体的に見ても(0-0の)拮抗した状態で清水が押し込む状態があまりにも少なかったように感じる。特にサイドからのクロスなど数える程しかなかったのは残念。



『永遠の課題?』

サイドを崩して大分が先制点を挙げる訳ですけど、この試合唯一度だけFWが前を向いてゴールに飛び込むんだのが先制点に繋がったのは、清水にとってダメージは深かったと思います。

その後、攻めに繰り出した清水の裏を突いてウェズレイが止めを刺して試合終了。

清水にとっては自分の武器を納めてまで勝ちにこだわったのに、それが裏目に出たことが何よりも悔いが残る。自分の武器を掲げたままで相手の攻撃を跳ね返す術が欲しい所。

そして何よりもサイド攻撃を得点に結びつける攻撃陣の核。絶対的な存在が生まれないと厳しいかな。これは大分も同じでウェズレイの代わりとなる存在が出てこないと......


優勝を飾った大分も大きな課題を抱えている事は確か

一番の課題はボランチ

今はブラジルコンビで凌いでいるけど、ここを任せられる日本人が出てこない。何度かその試みはやった気配はあるけど、危うくJ降格の危機まで招いて、結局エジミウソンを呼び戻した経緯もそこにある。この大分のボランチを務められる日本人が出てくるならば、それは即日本代表を背負って立つほどの人材だと私は思う。シャムスカ監督には是非にもそれをチャレンジして欲しい。


大分が歩んだ道のりは、これからの地方クラブ・中堅クラブにより追い風を吹かせるのではないでしょうか。特にユースや若手を重用するやり方は自信をつけさせる一石になったと思います。そして何よりクラブ経営の面白さなど、ハードだけではなくソフトの充実そのものが勝敗に直結する面白さを認識する結果になったかもしれません。

やっぱりフロントの強さが何よりもクラブの強さに比例する時代が日本にも来たのかもしれませんね。

ガ○バとかレ○ズとか大丈夫か?



大分トリニータ:Formation


        高松(13)  ウェズレイ(10)

            金崎(8)
   藤田(33)              高橋(20)
       ホベルト(3)  エジミウソン(5)

     上本(22)   森重(6)   深谷(4)

            下川(16)

【得点】
68分 高松
89分 ウェズレイ

【交代】
82分 高松 ⇒ 森島(9)
89分 金崎 ⇒ 小林(2)
89分 藤田 ⇒ 西山(7)

※( )内は背番号

金崎夢生、たしかに突進力など面白い逸材。ただ、まだまだ先の人材(荒削り)である気がする。じっくり実力をつけて欲しい。



清水エスパルス:Formation


        原(19)   岡崎(23)
          
           枝村(8)
     兵働(13)       真希(28)

           伊東(7)
   児玉(2)            岩下(5)
        青山(26)  高木(4)

           海人(29)

【得点】
なし

【交代】
71分 児玉 ⇒ 市川(25)
71分 真希 ⇒ マルコス パウロ(6)
82分 枝村 ⇒ 矢島(9)

※( )内は背番号


ちょっとダイナミズムに欠ける。大分は荒削りだけどそこが違う気がする。ちょっと小さくまとまりすぎじゃない?

そんな中でも岡崎は可能性を感じさせる。もしかしたらチョン・テセばりに大化けするかもしれない。

清水の守備も相手に前を向かせない徹底してタイトにしていたけど、失点シーンだけサイドをフリーで金崎にクロスを放り込ませて、FW二人を前を向かせてしまったのは何とも痛い。あそこだけだった気がする。   
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