2008年11月09日

【第31節】柏レイソルvs名古屋グランパス【Jリーグ】

今試合を含めて残り4節となったJリーグ。
勝ち点1差で首位鹿島を追う名古屋グランパスが柏レイソルに2-1で負けました。


◆32分 名古屋グランパス 得点者:小川
グランパスのCKからレイソルのカウンターを喰らってグランパス自陣深くまで進入を許すも、ファウルを貰い止める。素早いリスタートからカウンター返し発動。小川がドリブルで運ぶ、中央をオーバーラップしてきた吉田(吉田もそのままゴールへ走りこむ)と一度パス交換後、ボールをマギヌンに預けて小川はゴール中央に走りこむ。マギヌンは右大外をフリーで中に走りこんできたヨンセンにクロスを入れる。ヨンセンがワンタッチで中央に落とし、そこに走りこんだ小川が倒れこみながらダイレクトでシュートをし先制点ゴール。


◆79分 柏レイソル 得点者:菅沼
CKから村上がヘディングで競り合い、ボールがファーで構えていた菅沼のもとへ来た所を、ヘディングで押し込んで同点ゴール


◆81分 柏レイソル 得点者:ポポ
左サイドで攻撃に行き詰まりビルドアップをし直す為に後ろに戻す。サイドを移して右にボールを移動。縦に人とボールが上手く連動でき、大谷がトラップ反転からスピードを殺さずに前を向く。そのままのスピードからワンタッチでゴール前中央へスルーパス。走りこんだポポが逆転ゴール。



《プレイスタイルの違い》
両者共にハードワークを辞さないプレイスタイルで一進一退の攻防

グランパスは......
ポストプレーを随所に絡めたワンツーで前後左右に動いてボールを運ぶのが基本。全員のハードワーク(汗を掻く)が試合を左右する

レイソルは......
中央のフランサとアレックス間のパス交換でタメを作り、その時間を使って二列目が追い越したり全体の押上を図って分厚く攻めるのが基本。
スピードを活かすためにもスペースが必要。



『試合の行方を決めたもの』

《同点への布石》

1.守りに入ったグランパス
先制ゴールを取って強く勝ちを意識してしまったグランパスは、前の4人だけで攻めて後ろを手堅く守る姿勢がピッチに蔓延していました。前の4人も攻め急ぎ単発の攻撃に終始する。前線や中盤でタメを作って全体を押し上げて、ボールを自陣より遠い位置でキープできれば申し分なかった。その上でCMFやSBなどの攻撃参加を含めた分厚い攻撃を仕掛ければ追加点も期待できたかもしれない。

2.ピクシーの失策
中盤や前線でタメを作らなければならないと分かっていて玉田・マギヌンを相次いでベンチに下げる。両者共に怪我気味&怪我明け等の理由があるにしろ交代メンバーがタメを十分に作れる役割を担える人材ではなかった。

3.GKの経験不足
同点ゴール前に、GKが飛び出してキャッチするも混戦に巻き込まれてファンブルしあわや失点の場面があった。この時はGKチャージを取ってもらい難を逃れたが、飛び出しやキャッチかパンチングかの状況判断など経験不足をモロに露呈してしまう。そこをレイソルにセットプレーの連続を機にGKが躊躇して前に出れない所を上手く突かれて同点ゴールを生むきっかけを作ってしまった。


《同点から逆転への経緯》

マギヌンを下げて守備固めをしたにも係わらず同点ゴールを許す。

玉田・マギヌンなど中盤や前線でタメを作り、ゲームをコントロールする人材を失った状況では、浮き足立ったチームに何をする術も残されていませんでした。中盤での支配力を失って攻守にメリハリを失ったグランパスは混乱の中、柏に逆転ゴールを許す


《逆転ゴール以降》

気ばかり焦り冷静さを欠いたプレーが頻発。ビルドアップの段階でのこの稚拙さを上手くレイソルに利用され、そこからカウンターをしばしば喰らいます。

中盤での冷静さを欠いたプレーが蔓延し、全体に焦りを誘発する。

こんな時に必要なのはタメを作って周りを落ち着かせる存在。そして前に前に行きたい気持ちをテクニックで実行力の伴った攻撃に変換する存在。結局、玉田・マギヌンなどをベンチに下げてしまった為にこれが出来ませんでした。



『ピクシーの失策』

試合の最後の最後まで詰めきれなかった経験不足と交代カードの切り方がゲームを左右したと断言してもいいでしょう。

怪我など不確定要素があったとしてもベンチに藤田が居た事を考慮すれば、玉田のケースは杉本ではなく藤田を選択すべきでした。まったく杉本がレイソルにとって脅威になりえていなかったのが悔やまれます。

同点ゴール後、チームが不安定に陥ってしまった時、明確にチームの方向性を示すべきでした。特に中盤でのプレスが全く機能していなかったのは悔やまれます。精神的に立ち直る前にその隙を突かれてレイソルに逆転ゴールを謙譲してしまったのは痛すぎました。

チームが負のスパイラルに陥った状況では手の打ちようが無く、巻を投入してパワープレーに移行しようとしても、気持ちを前へ前へと焦らせるだけで全く何の解決策にもなっていませんでした。



『次戦以降への展望』

《柏レイソル》
スペースを失ってスピードを殺された時、どうやって攻撃を展開するのか戦術の幅が欲しい。またはどうやって自分達でスペースを作るのかの研究も必要。自分達で意図して相手にスペースを作らせる方策を作れば上位も夢ではない。

フランサからの脱却をどこで図るか......別の手段を用いるのか、フランサに代わる人材を発掘・育成するのか


《名古屋グランパス》
一つの強味・武器だけで優勝争いに持ち込んだピクシーの手腕は評価したい。ただ今年優勝争いを突き抜けるには経験と手駒の少なさが気になる。ただ他の優勝争いを演じるチームも似たり寄ったりの状況がグランパスに勝利を呼び込むかもしれない。

ハードワークは出来るチームだけど、どうしてもリズムが単調に陥りやすく相手に読まれやすい。縦にボールを入れるタイミングを失っているのも気になる。その勇気と決断力と責任を取れるピッチ上のコンダクター(指揮者)欲しい。かつてのピクシーのように......

それが出来ないならば攻撃に変化を付けさせるためにも、第五の男・CMFからの攻撃参加が幅を持たせるためにも必要。全体のバランスを取るのがCMFの役割だけど、あえてバランスを崩してゲームを動かす事が出来るのもCMFの醍醐味。



【柏レイソル:Formation】


            フランサ(10)

   菅沼(15)     アレックス(6)     太田(14)

         栗澤(28)     杉山(34)

   大谷(7)                 村上(25)
          小林(13)   古賀(5)


             菅野(33)

【得点】
79分 菅沼
81分 ポポ(11)

【交代】
46分 フランサ ⇒ ポポ(11)
65分 太田 ⇒ 大津(27)
69分 杉山 ⇒ 蔵川(23)

※( )内は背番号



【名古屋グランパス:Formation】


         玉田(11)  ヨンセン(9)
  マギヌン(8)              小川(29)
 
         吉村(14)  中村(7)
  
    阿部(6)              竹内(30)
         増川(16)  吉田(34)


            西村(21)

【得点】
32分 小川

【交代】
73分 玉田 ⇒ 杉本(19)
79分 マギヌン ⇒ 米山(5)
84分 阿部 ⇒ 巻(17)

※( )内は背番号


楢崎の怪我の離脱が結果的に響いてしまった。

この試合ほとんどサイド攻撃は皆無。そこのテコ入れの意味も杉本投入にはあったのかも知れないが、すでにサイドからの展開でゲームが動く状況ではなかった......使われて活きる人材は居ても使う側の人材が乏しい

それにしても小川の成長は目を見張るものがある。ハードワークも辞さないしゴール前へ飛び込む嗅覚など素晴らしい。あとは+αするものが欲しい......ゲームをコントロールする力を付けるのか、長所を伸ばすべくドリブルなどの突破力を身に着けるのか......ピクシーの育成プランはどうなっているのか気になる。そして何で代表に呼ばれないのか不思議でならない    
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

第31節
Excerpt: 浦和暫定2位浮上 J1第31節第31節終了!!結果は・・・ 雨:ピクシーの失策【第31節】柏レイソルvs名古屋グランパス【Jリーグ】Jリーグ経過(9日、第31節第2日)磐田・オフト監督がJ通算100..
Weblog: 橋本甜歌 前略  動画
Tracked: 2008-11-09 11:41
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。