2008年11月11日

【第十二節】リバプールvsウェスト・ブロムウィッチ【プレミアリーグ08~09】

前節、最下位トットナムに敗れたリバプール
ホーム・アンフィールドにウェスト・ブロムウィッチを迎え
リバプールがウェスト・ブロムウィッチを【3-0】で下す。


《得点》

◆34分 リバプール 【得点者:キーン】
ジェラードのスルーパスに反応したキーンが先制ゴール

◆43分 リバプール 【得点者:キーン】
ウェスト・ブロムウィッチのCKからカウンター
アウレリオのロングスルーパスにDFラインとの駆け引きから抜け出したキーンが、飛び出てきたGKをもかわして無人のゴールへシュート。

◆90分 リバプール 【得点者:アルベロア】
ベナユンのパスに、中央に切れ込んでいたアルベロアがゴール左上隅へのコントロールシュート。



『弓弦を引くように』

今日のリバプールは、DFの裏を強く意識した攻撃が目立ちます。
特に気になるのが、相手を自陣に引き込んでボールを奪い、怒涛の如く速攻を仕掛けるシーンでした。

まるで矢を番えた弓を引き絞り、力を爆発させる瞬間を狙っているように感じます。

それにまんまと乗せられて、リバプール陣内にフラフラと引き込まれるウェスト・ブロムウィッチは哀れとしか......

実際、リバプールの中盤のブロックを突き崩せず、壁に当たってはボールを失い速攻を喰らう始末。それも単独で突っ込んでは壁に跳ね返されるを単純に繰り返すのみ。もっとグループでコンビネーションを使って打開したり、ドリブルで突っ込むにしても、周りがサポートに付いていれば、そう易々とボールを失う事はなかったはず。



『アーリークロスの有効性』

この試合、割と頻繁にリバプールがクロスボールを放っていました。
あまり4強の試合でクロスボールを見ることは比較的マレ
特にプレミアリーグでは、どこのチームでもDF陣は高さと強さを兼ね備えた人材を投入しているだけにあまり意味が無い選択肢になっています

ただ、アーリークロスは高さだけに左右されない攻撃方法です。

サイドを深く抉らない浅いエリアからクロスボールをあげ、FWとDFがゴールに向かって走っている状態がベスト。DFラインとGKの間にボールを放り込めばなおベスト。この状態だと、DF陣はボールの軌道も確認(視認)しなくてはならず、FWの動きから一瞬目を放さなくてはならない。またGKとDFラインの間にボールを入れる事によって両者共に躊躇する守備の連係の綻びを作れる。守備の連係が崩れれば味方同士で衝突の危険性もあるし、何よりDFもゴールに向かってスピードを緩めずに突っ込んでくるのでオウンゴールの可能性も否定できない

しかし、DF陣が待ち構えている状態など、FWがDFを背負った場面などでアーリークロスをあげるのは、あまり意味が無い

ポストプレーで後ろに落として展開する事もなくはないが、それだったら直接ゴールを狙えるように深くサイドを抉って、横からクロスボールを放り込んだ方が幾分かマシ

日本の場合だと、攻撃に詰まってとりあえず中に放り込んでしまうプレーが多々見受けられる。中央のFWなど攻撃陣が競り合える状態で無い場面でも、ものぐさに『えいっ!』と適当にアーリークロスを放り込む姿は虚しさを覚える。

昨今、FWの得点力不足や決定力不足が話題に上り、FWの動きの質が問われる事はしばしばですが、状況判断も出来ないサイドアタッカーの面々の質も問われるべきだと考えます。クロスの質や精度云々の前に、場面場面の状況を的確に判断できる力を身に着けて欲しい。そしてボールを大事にする癖をつけて、攻撃を作り直す勇気も持って欲しい。


話が大分ずれましたが......


アーリークロスを放り込む事で、守備陣がキーンやカイトなどに引っ張られて下がる。そうなると速攻でも混乱しているウェスト・ブロムウィッチは余計に全体が間延びし、守備陣形を整える間も無くリバプールを向かい打つ事になります。



『バイタルエリア』

速攻でFWにDF陣が引っ張られて下がり、サイドをドリブルまたはコンビネーションで展開するリバプールに中盤が釣られる。またアーリークロスを放り込まれてDF陣が後ろに引っ張られる。アーリークロスの出所を押さえるために中盤がサイドに出て行かなければならない。

そうしてバイタルエリアがポッカリと空く

そこにするすると二列目・三列目からジェラードなどが上がってきて、誰もマークに付いていないフリーの状態でボールを受けてDFの裏へスルーパス。まさに先制点はこの展開からでした。

結局、初手でリバプールの策に乗っかって、フラフラと攻めに出向いたのが不幸の始まり。怪しいと引くのも手だったし、乗っかるにしても、もっと相手を押し込むべきだった。攻守にメリハリをつけるべきでした

後半の立ち上がり、ドリブルで苛烈に突っ込んで、リバプールの守備陣形を崩して、そこからゴール前に展開の場面は『おっ!?』と思わせるものはあったのですけどね......



『今後の展望』

《ウェスト・ブロムウィッチ》
一体、どんな意図を持ってこの試合に挑んだのか首を傾げます。

中盤でパスを繋いで、何かしたい雰囲気は感じましたが、そこからどうやってフィニッシュに結びつけるのか、具体的なイメージが未だに出来上がっていません。

攻めるにしても守るにしても、メリハリが無い。明確なイメージが無い
これを変えるには劇薬に等しいものが必要

ハルやストークに比べても何を表現したいのかサッパリ......


《リバプール》
キーンの復活というプレゼントまで貰った試合。トーレスの怪我からの復帰もあり、戦力がまた整ってきました。あとはトーレスとキーンが噛み合うかが一つの焦点になります。



リバプール:Formation】


            キーン(7)
            カイト(18)
  リエラ(11)              ベナユン(15)
 
      マスケラーノ(20)  ジェラード(8)

  アウレリオ(12)            アルベロア(17)
        アッガー(5) キャラガー(23)

            レイナ(25)

【得点】
34分 キーン
43分 キーン
90分 アルベロア

【交代】
65分 リエラ ⇒ バベル(19)
72分 キーン ⇒ トーレス(9)
80分 ジェラード ⇒ X・アロンソ(14)

※( )内は背番号


キーン・カイト・ベナユンと今日はキレキレで運動量も申し分なかった

キーンの覚醒はちょっと他チームにとっては厄介



ウェスト・ブロムウィッチ;Fromation】


        ベドナール(9)  ミラー(10)
 キム・ドゥヒョン(14)            コレン(7)
        
        バレーロ(28)  グリーニング(8)
 
 ロビンソン(3)              ザイフェルローン(22)
        オルソン(26)  ドンク(30)

  
             カーソン(19)

【得点】
なし

【交代】
56分 ベドナール ⇒ ムーア(16)
56分 キム・ドゥヒョン ⇒ ティシェイラ(20)
71分 ミラー ⇒ ブラント(11)

※( )内は背番号

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