2008年11月13日

【Final:2nd leg】アデレードvsガンバ大阪【AFC Champions League 2008】

ガンバ大阪がアデレード・ユナイテッドを2-0で下す。
2戦合計5-0の大差をつけてガンバ大阪がアジア王者の栄冠を受ける。


《得点》

◆4分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
ガンバ大阪のファーストアタックから、佐々木がゴール正面で切り替えしてミドルシュートを放つ。アデレードGKが辛うじて弾くが、こぼれたボールにルーカスが詰めて先制ゴール

◆14分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
二川のスルーパスに抜け出したルーカスがワンタッチでシュート


《先制点までの経緯》
ゲーム立ち上がりから気合が入っているアデレード
やる気満々で球際も厳しいが、既に頭に血の気が上っているが気になる


《追加点以降から前半終了まで》
アデレードの前線のつんのめった攻撃姿勢と後方のビクビクした守備姿勢が気になります。全体の意思統一と精神のバランスが取れていないから上手く行かない。そしてイライラしてラフプレーに走る。

※アデレードのRODRIGUES(10)の二度の故意の肘打ちに代表されるように、アフター&バックチャージなどなど何でもござれの技(ラフプレー)のデパート・アデレード支店状態。ここまで自分達のサッカーを貶めるプレーをしなくてもと思う


《後半以降》
ガンバ大阪のラインディフェンスを逆手に取ってきたアデレード。
ショートパスでゲームを作る事を諦めて、ロングボールで中盤を排し、サイドのラインディフェンスの見極めが出来る位置にロングボールを投げ入れて、オフサイドを取られない形で攻撃の基点を作る。そして、意識してサイドからのクロス、特にPA脇の浅いゾーンから短いクロスやグラウンダーの折り返しなどを中央に供給し始めました。

辛うじてガンバ大阪が全てを弾き返していました。失点してもおかしくない状況も多々ありました。返す刀でカウンターを仕掛けてDFラインを押し上げる作業を繰り返し、前線でボールをキープ&得点の匂いを漂わせる事で、アデレードへの心理的肉体的なプレッシャーを掛け続けると同時に、ガンバ大阪守備陣の混乱などの精神的な回復と守備陣形の確認などの意思統一の確認を怠りませんでした。

そして常に攻めの一手を打ち続ける交代で、緊張の糸が途切れる事無くガンバ大阪は歓喜の試合終了のホイッスルを耳にしました。



『アデレードの心理』

試合前半、どうしてもガンバ大阪のドリブルで突っかける選手やボールを保持している選手に対して、一歩前に出てプレッシャーを掛けられないアデレード。

考えられるのは......

1.【1st leg】の悪夢
タックルに行っても避けられる。プレスを掛けてもワンタッチでボールを捌かれる。明らかなテクニックの差を見せ付けられた事が脳裏に残って、そのイメージが強すぎるために一番大事な中盤、特にバイタルエリアの前に簡単に進入を許すほどダラダラと下がるだけの守備

2.中盤守備のポイントが分からない
ガンバ大阪の中盤のどこを止めれば良いのか分からない状態。
遠藤は肝心な時以外はフラフラと移動するし、二川も色んな所に動く、この二人抜きでもパスがガンガン回ってボールに触れない。上手く守備のブロックを作ってガンバ大阪をサイドに詰めても、遠藤が出てきてあっさりサイドチェンジされてしまう。

3.ドリブルスピード
【1st leg】でも散々な目にあった佐々木と安田。この二人の対策は全く整っていなかった。どうしてもタックル(チャージ)を仕掛けても切り替えされて抜かれるイメージが強すぎて、一定の距離を保って消極的な守備になってしまう。


【1st leg】のイメージがよっぽど強烈だったという事

守備を要とするチームが先制点を奪われる失態を二度も繰り返す所からみても普通の心理状態ではないことがうかがえ知れます。



『反省点と今後の展望』


《アデレード・ユナイテッド》
守備を要とするチームが先制点を許してはならない。
こちらが主導権をもって守り抜き、相手が焦れてきた所で奇襲を持って相手から得点を奪うのがセオリー。

中盤でプレッシャーを掛けられなかった事が残念。守備を要とするチームの割には前線からのチェイシングは緩い。また中盤でのプレスが無駄だと分かっていてもガンバ中盤にプレッシャーを掛け続けるべきでした。ガンバの中盤もどうしても前を向く・前に走る(追い越す)為にはルーカスに預けなくてはならない。そこのプレッシャーが他と一緒で緩かったのが残念。ルーカスを抑えていればもっと違った展開もありえたかもしれない。

もっと単純に高さを生かしたクロスやロングボールを放り込んでパワープレー主体の攻撃でも良かった気がする。意識的に後半はその傾向が見られ、ラインディフェンスを破る戦略や、PA脇の浅い位置からのクロスや折り返しなどガンバ大阪にとっては脅威だった。

CWC(クラブワールドカップ)にも日本の開催国権を使って出場する事が決まっているのだから無様な試合だけはしないで欲しい。


《ガンバ大阪》
後半ラインディフェンスを破られて、オフサイドトラップが意識的に掛からなかった所は必ず修正しなければならない。またそのキッカケとなったパスの出所へのプレスの再確認

PA脇、サイドの浅い位置からのクロス対策。中に放り込まれてからの守備では身体的に劣る分、今日のように何時も上手く行くとは限らない。そのためにもクロスの出所へのプレスを含め、クロスブロックの再確認もすべき

中盤でのダイレクト・タッチ数の少ないパス回し、それを可能にする前準備(相手より先に走ってスペースを作る・埋める等々のクレバーな動き)が行き届いていた。運動量と質共に申し分なく、それをテクニックで120%活かしきっていました。

ラフプレー対策の周りのコーチングも素晴らしかった。


マンチェスター・ユナイテッドへの挑戦権は、アデレードとオセアニア代表との勝者と戦って、もう一度勝利を収めなければ得られません。是非とも気を抜かずに過ごして欲しい。

正直、このような大差の展開になるとは予想外でした。一歩間違えば逆のスコアになっていた事は確かでしょう。何よりも初戦の入り方が全てを決したと言えます。



今、もっとも日本で美しく強いサッカーだと言えるガンバ大阪

今年のユーロから続く潮流にガンバも続いた格好になりました。


テクニックは時としてフィジカルを凌駕する時がある

そしてテクニックはサッカーを自由にする


この攻撃的なサッカーで世界に挑んで欲しい




【アデレード・ユナイテッド:Formation】


            RODRIGUES(10)

  CASSIO(6)      SARKIES(8)      DODD(13)

        DIEGO(22)     REID(24)

  JAMIESON(14)                RICHARD(18)
          SASA(19)  VALKANIS(5)

             ROMANO(20)

【得点】
なし

【交代】
59分 SARKIES ⇒ SPAGNUOLO(21)
68分 DIEGO ⇒ PANTELIS(7)
68分 RODRIGUES ⇒ YOUNIS(25)

※( )内は背番号

今回は二戦とも押さえ込んだけど、もし次ぎ戦うときも今回のようにやれるとは考えにくい。むしろガンバの方が精神的にだらけてしまう懸念の方が高い。

相手がフィジカルで圧倒する前にテクニックで凌駕し得点できたのが大きかった。



【ガンバ大阪:Formation】


            ルーカス(9)

             遠藤(7)
   二川(10)                佐々木(16)
         橋本(27)    明神(17)

   安田(13)                加地(21)
          山口(5)   中澤(2)

             
             藤ヶ谷(22)

【得点】
4分 ルーカス
14分 ルーカス

【交代】
58分 佐々木 ⇒ 山崎(30)
65分 安田 ⇒ 下平(19)
81分 明神 ⇒ 播戸(11)

※( )内は背番号

  
佐々木のドリブル突破・切り替えしにアデレード守備陣はタジタジ

バレーがシーズン途中で移籍したが為に、ルーカスのポジションと役割が確定したのは皮肉。もちろん得点力は激減したのは痛いがより一層パスサッカーに磨きがかかった。  

この中盤のテクニックと運動量は最高。これをそのまま代表に移植しても良いんじゃない?

二川とか代表に呼ばれても良さそうなのに

ついにガンバスタイルのサッカーが実を結んだ日
西野さんも紆余曲折を経てここまで引っ張ってきたのは凄い
岡ちゃん最強とか考えてる協会強化部に見せ付けてやった日(笑)


あらためてガンバ大阪のみなさん おめでとうございます。
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