敵地でオーストラリアがバーレーンを【1-0】で下す
《得点》
◆90+3分 オーストラリア 【得点者:ブレッシアーノ】
ロスタイム。GKシュワルツァーからのロングボールを前線でケネディが競り(ボールに全然触ってないけど)に出て、ボールをバーレーンゴール方向に流す。それに上手く反応できなかったバーレーンDFがクリアミス(トラップミス)から後逸してしまう。そのボールに喰らい付くように走りこんだブッレシアーノが勢いのままにゴールを奪い〆
『試合経緯』
▼試合序盤はどっしりと構えたオーストラリアに気圧されたのか、遠巻きに攻撃を繰り返し、何かに背中を押されるようにやたら滅多らミドルシュートを打っていました。過剰な警戒と焦りが見て取れます。
▼試合中盤になるとオーストラリアの出足の遅さが目に付いたり、運動量も目立って増える事も無い。これに気がついたバーレーンは自信を持って攻撃を展開できるようになりました。
▼試合終盤はただ耐えるのみ防戦一方のオーストラリア。バーレーンのダイレクトプレーに足も体も追いつかず、頻繁にサイドチェンジで左右に振られグロッキー。最後の最後で踏ん張っているだけで、バーレーンの決定力不足に助けられている状態でした。とにかく試合を無事に終わらせる事しか手立てがないかと思われたロスタイムに、オーストラリアは運以外の何ものでもない得点で、バーレーンを地獄の底に叩き落しました。
『惜しかったバーレーン』
寸での所で金星を取り逃がしたばかりか、勝ち点3をオーストラリアに献上してしまい痛すぎる敗戦を喫しました。
それでも目を見張ったファタディとジョンのナイジェリア出身同士のコンビネーションは劇的にバーレーンのサッカーの質を上げました。
ジョンの力強いポストプレーとそこから出るダイレクトパス。相手を背負った状態から反転してのスピードとしなやかなドリブル。そして強烈なシュート
ファタディの想像力溢れるパスとジョンを活かす為のコンビネーションパス。そして相手の隙を突くスルーパス
この二人に触発されて周りも非常にクレバーに動き、タッチ数の少ないパスワークと豊富な運動量でオーストラリアの出足を上回っていました
正直、カタールの一発屋的なサッカーよりバーレーンのこの緻密なサッカーの方が怖いです。3次予選や最終予選の初戦のような、ロングボール一辺倒のサッカーとは全く別物である事を確認して良かったかもしれません。
『分析してみる』
結局、終わってみれば【1-0】で勝っている訳で、アレだけの猛攻も防いだ守備は一目置かなければならないでしょう。
ただ計算で防ぎきった守備は数えるほどしかなかった事も明記しておきます。
《守備編》
殆どGKシュワルツァーの出来不出来で決まるのが今のオーストラリア。
CBのムーアが離脱(睾丸にガンが見つかったらしい)した事によって、余計に穴が大きくなりました。今試合もそこを再三再四狙われて、スピードで裏を突破されたりと幾度と無くピンチを招いていた元凶です。
SBのチッパフィールドが怪我で召集を見送られた事によって左サイドに攻守に不安を抱えた事もムーアの離脱に輪を掛けて穴を大きくしてしまいました。
高さや体の強さを生かした守備は得意だけど、スピードを主体とした攻撃には出遅れる。特にダイレクトプレーには寄せが遅くなりがちで、その結果逆サイドに大きくスペースを作ってしまう。いかに相手より早く動きダイレクトでフィニッシュに持ち込めるかが鍵になりそうです。一拍でも切り替えしたり考えたりと間を置くと長い足が伸びてきたり体を寄せられて潰されるのがオチ。
それと前提条件として考えなくてはならないのは、ある程度ゴール前からオーストラリアを引き出さなくてはならない事。スペースを消されてガッチリ引かれた状態では隙は殆ど無いとも言えます。攻守の切り替えの速さでオーストラリアの守備が整う前に、相手の先を行かなくては今日のように粘り強く守られてしまいます。
《攻撃編》
トップにボールを当てて、そこからボールを二列目に預けて攻撃するのが基本。ただ殆どトップのケネディがボールを保持できなかったので二列目が前を向いてゴールに向かう場面は数えるほどしかありません。
トップや二列目がボールを保持する機会が少ないので、もちろんSBの上がりは数えるほど。オーストラリアの攻撃の幅はSBの攻撃参加が出来るか出来ないかで全く怖さが違ってきます。調子の良い時は両SBがゴール前に上がってくるので破壊力が違ってきます。マークも付きづらくその混乱を狙っている節も見られます。
オーストラリア特有のパスワークも、良く見れば運動量が多いわけではなく、突っ立っている所にパスを通すテクニックが優れているのだと分かります。岩のように動かない所にパスを通して無理矢理線で繋いでいる感じです。運動量や動きが鈍い分、体の強さでパスコースを確保するしかないので、相手がある程度引いたり受身になってくれないとパスワークを保持する事が出来ない。
肝心なのは気持ちで絶対に受身や引かない事。
どこかで弱さを見せると嵩にかかって攻めてくるのがオーストラリア
今回、怪我人続出でSBのチッパフィールドやエマートンなどサイドアッタッカーが不在でした。
トップや二列目でも出来るマクドナルド(セルティック)も不在
ケネディの稚拙さに助けられたけど、次回ビドゥカが出てこないとも限らない
唯一の穴はCBの所とベンチの層の薄さぐらいかな
あとはネームバリューにビビら無い事。特にキューウェルはもうかつてのような輝きの10分の一も無い。
本当に日本以上に将来の不安が大きい。今の30歳前後の選手が抜ける2010年以降は目も当てられない状況になるかもしれませんね。
【バーレーン:Formation】
A・フバイル(9) ジョン(10)
アブドゥルラフマン(13) ファタディ(4)
アーイシュ(12) フセイン・アリ(17)
サルマン・イサ(14) M・フバイル(7)
M・ハサン(2) フセイン(16)
サイード(1)
【得点】
なし
【交代】
75分 フセイン・アリ ⇒ ユーセフ(11)
79分 アブドゥルラフマン ⇒ アルドサリ(8)
87分 A・フバイル ⇒ アルダキール(5)
※( )内は背番号
SBサルマン・イサの攻撃参加が増えればもっと攻撃に厚みが出るのに、というかもっと上で仕事を出来れば怖いのに、何故かSBやCBをやったりする......人材不足なのかな
A・フバイルが目立たなくなるほど攻撃が充実していました。
ジョン&ファタディは脅威
【オーストラリア:Formation】
ケネディ(9)
ブレッシアーノ(18) ケーヒル(4) キューウェル(10)
クリーナ(5) ヴァレリ(16)
カーニー(11) ウィクルシャー(8)
コイン(13) ニール(2)
シュワルツァー(1)
【得点】
90分+3 ブレッシアーノ
【交代】
69分 コイン ⇒ ノース(3)
71分 キューウェル ⇒ ホルマン(14)
86分 ケーヒル ⇒ ステリョフスキー(7)
※( )内は背番号
2008年11月22日
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