シティとマンUのマンチェスター・ダービー
マンUがシティを【1-0】で下す
《得点》
◆42分 マンチェスター・U【得点者:ルーニー】
セットプレーからの素早いリスタートから、ふわりと放たれたボールをゴール中央で受けるパク。ポストプレーでボールを保持して横に出す。ルーニーが受けて中央に強引に切れ込むが、わらわらと集まったディフェンスに阻まれてボールを外にかき出される。そのボールに必死に喰らいつくパクが、ちょこんと頭で外に出す。そのボールを二列目から上がっていたキャリックがシュートを放つ。GKがボールを弾いた隙に、詰めていたルーニーがゴールに押し込んで先制。
プレミアリーグ100得点の記念のゴールに大喜びのルーニー(嬉)
《試合展開》
前半はマンUのハーフコートゲーム。それでもシティは波状攻撃に四苦八苦しながらも得点は許していませんでしたが、最後はかなり強引な攻撃にルーニーに押し込まれて先制点を許しました。
後半は一転してシティペース。68分にC・ロナウドが二枚目のカードを提示されて退場処分になってからは、マンUは自陣に引いて守りを固め勝つことにこだわりを見せました。その守備を最後まで打ち崩せなかったシティは成す術無くマンUに敗れました。
『バロンドールを受賞したC・ロナウド』
昨年の爆発的な誰も寄せ付けないプレーが評価されての受賞でしょう。あれだけ得点も量産すれば文句なしでしょう。頭でもFKからも得点が取れる凄さは並大抵のものではありません。やる事成す事全てが得点に繋がるのだから見てる方も呆気に取られます(苦笑)
さて、今日の出来を見る限り彼の調子としては75~80%と言った所でしょう。怪我の手術で出遅れたシーズンも早期の復帰で周りを驚かせはしましたが、完全に近い状態かはちょっと微妙。単発での長い距離の走りは特に問題はなさそうですが、流石に連続した長距離の走力やドリブルは目に見えてスピードが伸びない。だからなのかカウンターなどで相手にスピードで競り負ける場面がちょこちょこ見えます。
またトリッキーなフェイントを織り交ぜたドリブルも精彩を欠く。中々相手がじっくり見て飛び込んでこないからドリブルで抜く場面が少ない。中央に切れ込む切り替えし方も完全に読まれてしまっているから、
比較的守りやすいように感じます。
この日もC・ロナウドのドリブルに対してシティの守り方は、兎に角スピードを落とさせる事に重点を置いて、絶対に安易に飛び込まないように注意していました。シュートコースを消す事とドリブルでの切り返しに注意して、パスを出されるのは安全策の一つと考えていました。
これはある意味C・ロナウドの対象法としてはベストの部類に入るかもしれません。シュートを打たれたり、ドリブルで突破など本人の気持ちを向上させ気持ちよくプレーさせるよりは、パスを出させて他の誰かのシュートを止める方が失点の確立は低いかもしれません。
これだけでないのがC・ロナウドだけど......今日は何故かCKで両手でブロックして二枚目のカードで退場処分と後味の悪さは残りましたけど
『活路を見出したベルバトフ・苦しいテベス』
まさかこんな風になるとはシーズン前は想像も出来ませんでした。
ベルバトフがこれほど重用される理由はそのパスセンスとキープ力でしょう。昨年で言えばギグスがこの役割を担っていました。彼のキープ力があるから安心して前に走れて、そしてそこにピタッとパスが通る。確かにベルバトフの運動量の無さは気にならないと言えばウソになるけど、それに目をつぶってでもそのタメとパスセンスは欲しいと言う所でしょう。
テベスにしてみれば昨年アレだけ重用されたのに何故?と疑問符が一杯でしょう。ただ彼を使うとなればギグスを使って昨年のスタイルに戻るか、テベス-ベルバトフで組んでルーニーを一段下げる手段も無いではない。ただギグスはそれほど酷使も出来ないし、何時までも彼に頼ったプレーは将来を考えれば得策ではない。ルーニーを下げる手段もテベス-ベルバトフ間のコンビネーションが取れているならば問題ないけど、それが無いならば別段ルーニーを下げる意味も無い。また昨年のテベス同様に今期はパクが無尽蔵の運動量でピッチを所狭しと動き回るほど調子も良いし、敢えてパクを下げる意味も無い。
凄く苦しいシーズンだという事は確かですが、テベスにとってもココが正念場。ルーニー以外にプレーのコンビネーションを増やさないと、他のチームに移籍した所で同じ愚を繰り返すだけだと思います。
まずはベルバトフトのコンビネーションを高める事が生き残る道。折角マンUに移ってプレースタイルも様変わりしてファンが増えたのに、ここで投げ出すのは惜しい。
『シティの正念場』
今日の試合を観ると、確かに一つの強さは見せ付けたけど、それだけじゃ4強に食い込むだけの実力には程遠い。
問題は相手がドン引きで引いて守りを固めた時、どうやってそれを打ち崩すのかチームとしてのコンセンサスが取れているかが問題。
C・ロナウドがピッチを去って守りを固めたマンUに対して、欠伸が出るほど中央にこだわって、ただボールを弾き出される攻撃に終始したのは稚拙さが見て取れます。どうしても速攻タイプの人材が多いシティにとってはこれは難題かもしれません。ただ左右に攻撃を散らすとかもっとやるようはあったし、何のためにS・W・フィリップスがサイドに居るのか分かってない。ただそのスペースもマンUに消されては居ましたが......前線にFWを投入してほぼ4トップのような形にしたは良いけど、ビルドアップのボールを再三カットされて際どいカウンターを受けるなど、慣れていないのが手に取るように分かります。結局この中盤でボールをカットされるようになってから、スタジアムを巻き込んだ勢いは鳴りを潜めて、マンUの老練な策略にハマってしまいました。
シティの取りこぼしを見ても下位チームが多いので、守りを固められたらお手上げなところがあるのかもしれません。
どんなスタイルで守りを固めたチームを崩す術を見つけるか、そこが分かれ道......
CWCにマンUが来るのが楽しみですが、これにガンバが勝てるかどうかは微妙。万に一つもの可能性もあるけど、大口を叩いて勝てるなんてトテモじゃないけど言えません(苦笑)
ただどこまで何が通用するかは見てみたいですね。
昨年のようにミランに子ども扱いされるのか?
ある程度通じるのか......何回ゴール前にたどり着けるのだろうか?
【マンチェスター・シティ:Fromation】
ベンジャニ(27)
ロビーニョ(10) SWフィリップス(8)
ヴァッセル(21) アイルランド(7)
ハマン(21)
ガリード(15) リチャーズ(2)
ダン(22) コンパニー(33)
ハート(1)
【得点】
なし
【交代】
46分 ハマン ⇒ エラーノ(11)
46分 ヴァッセル ⇒ サバレタ(5)
76分 リチャーズ ⇒ スタリッジ(28)
※( )内は背番号
SWフィリップスの速さは尋常じゃない。C・ロナウドも流石に足を出して止めるのが精一杯。
右SBに入っていたリチャーズ。C・ロナウドを完封して存在感を見せていました。CBもこなせる様でまた凄いのが出てきたな~
コンパニーがアンカーに入った後半から動きが良くなったシティ
それにしてもというか、FWにもうちょっと迫力のある人材を置かないと格好が付かない気がします。育てる気ならばイングランド系の選手を使うべきだけど、それ以外ならばもっといい人材を他から獲って来るべき
【マンチェスター・ユナイテッド:Formation】
ルーニー(10) ベルバトフ(9)
C・ロナウド(7) パク(13)
キャリック(16) フレッチャー(24)
エブラ(3) ラファエル(21)
ヴィディッチ(15) ファーディナンド(5)
ファン・デル・サール(1)
【得点】
42分 ルーニー
【交代】
83分 ベルバトフ ⇒ ギグス(11)
90分 パク ⇒ オシェイ(22)
【退場】
68分 C・ロナウド
※( )内は背番号
パクの無尽蔵の運動量には脱帽。自陣深くで自分でボールをカットして前に預けて、ゴール前にダッシュ。そして走りきった先にシュートを打つ一連の距離とスピードは尋常じゃない(笑) 確かにフィジカルで真正面からぶつかれば紙のように吹っ飛ばされるけど、昨年に比べて体の使い方が上手くなっているように感じます。それでチームに貢献する運動量ですから、ファーガソンの信頼も肯ける気がする。
中央はキャリック&フレッチャーのコンビでほぼ固まったのかな?
攻守にこの二人で十分な気がします。
テベスにすれば生き残る道は、ベルバトフトとのコンビネーションの確立。そうすればルーニーを一段下げて使う案も無いではない。いかに少ない出場時間でアピールできるかが鍵。ルーニーにしろC・ロナウドにしろどこかで休ませる時期が来るので待つしかない.......
2008年12月03日
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