2008年12月18日

【FIFA Club World Cup Japan2008】パチューカvsリガ・デ・キト【Semi Final】

リガ・デ・キトがパチューカを【2-0】で下す
南米王者のキトが決勝に駒を進める。

《得点》
◆4分 リガ・デ・キト 【得点者:ビエレル】
パチューカのゆっくりとしたビルドアップを狙ってプレスを仕掛けるキトが、ボールを奪ってそのまま素早くカウンターに移行。マンソから絶妙のパスで抜け出したビエレルがPA内に進入。シュート体勢に移るがパチューカDFにスライディングでボールをカットされるが、そのボールが後ろで詰めていた味方DFに当たって跳ね返り、ビエレルに絶妙のスルーパスとなって渡る。シュートブロックに若干前に飛び出していたGKを避けてビエレルが先制点を決める。

◆26分 リガ・デ・キト 【得点者:ボラーニョス】
マンソの機転によりパチューカDFの手にボールを当ててFKを得る。
パチューカの壁の前にキトも壁を作って、キッカーの蹴りだすタイミングを計らせない。そんな中ボラーニョスが絶妙のテクニックで素早く決めて追加点を得る。


《試合経緯》
パチューカのゆっくりとしたパス回しに、前線からのプレッシングから素早い縦のカウンターを幾度と無く得点チャンスに結びつけるキト。
一方のパチューカは圧倒的なボール支配率を背景に、余裕を持って攻めたい所でしたが、肝心な所で細かいミスが目立ったり、ビルドアップの段階で横パスをカットされたりと、キトの守備ブロックを攻略する以前に足元をすくわれる状態でした。
最後まで粘り強く守り抜いたキトがパチューカを退けて、決勝で次の対戦相手を待つことになりました。



『またしても......』

ツキがないとはいえ、またしても試合開始早々の失点。
パチューカ攻略の一つの手段であったとしても、前線からのプレス&チェイシングからボールを奪って素早いカウンターから得点できた事は、キトも拍子抜けしたのではないでしょうか?

試合開始直後の緊張感がチーム全体として欠けている気がする。
これほど過去から学ばないチームも珍しい(苦笑)

尻に火がつかないと本腰を入れないパチューカの悪い癖なのかな。それも含めて彼らのプレースタイルだとも言えるし、一度火が付けばアル・アハリ戦のように大爆発もありえるけど、小火を消せる相手との勝負だと話にならなかったですね

終盤まで0-0や一点差以内の勝負ならばもっと見応えがあったかもしれません。



『リガ・デ・キトの印象』

チーム全体がバランスを重視して規律良く守り、素早い縦のカウンターを攻撃の軸に置いてそれで押し切る。

攻撃の中心はマンソ。彼のイマジネーション溢れるパスと視野の広さを武器に、ボラーニョスやビエレルなどのDF裏への飛び出しが目立つ。

一方の守備は、中盤にウルティア&W・アラウーホがどっしりと構えてココに最初の壁を作って攻撃を跳ね返す。前線からのチェイシングもサイドの攻防もココが守備の軸となって全体を動かしています。その反面後ろのCBラインはスイーパー的要素が強く、たまに中盤の壁を抜けてきた攻撃を履く程度。サイドの攻防もキトの両SBに1vs1に非常に強い布陣を敷いているので、ますますDF中央はスイーパー的要素が強く感じられます

キトの守備を形容する時、DFラインを中心とした金属のような何度も跳ね返す趣の硬さというより、中盤の守備ブロックで相手の攻撃をを押し包むように衝撃を吸収して押し戻すような弾力性が感じられます。

前線からのチェイシング&プレスの徹底や、サイド(SB)の攻防での1vs1の強さ、中盤での分厚い守りとバランスを崩さない守り方、DF-MF間のバイタルエリアへの神経質なまでのケアなど、何処かのチームをかなり前から想定して戦術と規律の徹底を施している事が分かる試合でした。それがどこまで通用するは分かりませんが......

難を言えば、高さにちょっと不安が残る感じがします。セットプレーでもちょっとアタフタする場面が見られました。何処かのチームもそこは見逃さないだろうし、今日のパチューカのようにショートパス一本調子じゃないでしょう。強烈なカウンターで抜け出す事もあれば、平気でロングボール一本でパワープレーを仕掛けて来る事もザラですしね。
今日の相手がフィジカルで押すようなアル・アハリだったら、もっと違った展開になっていたかもしれません。



『世界は広い』

今日の注目はキトのマンソその人でしょう。
プレーが柔らかくて視野も広い。パスもイマジネーション溢れるものがあります。その上効き足が左だというのもポイントかな

気になるのは、どれぐらいフィジカルコンタクトに強いのか?
今日の試合を見る限りではちょっと予測が付きにくい。かなり高いレベルの厳しい局面でもあのテクニックを発揮できるならば、今大会後オファーが殺到する可能性もありますね。

それにしても世界は広いな......まだ見たことの無い選手がたくさん埋もれています。

マンソもアルゼンチン出身との事ですが、どれだけ人材が居るのかと溜息をつきたくなります(苦笑)



パチューカ:Formation】

           マリオニ(9)
     アルバレス(7)     ヒメネス(19)

 カルデナス(11)             ロハス(12)
        トレス(18)  コレア(6)

    ピント(21)  マンスール(3)  ロペス(2)

            
            カレロ(1)

【得点】
なし

【交代】
46分 コレア ⇒ アギラル(22)
46分 カルデナス ⇒ モンテス(15)
67分 トレス ⇒ ロドリゲス(16)

※( )内は背番号

後半にヒメネスを中盤に置いた方が二列目からの飛び出しなどで目立っていました。最初から中盤にヒメネスを置いた方が序盤の失点なんかもなかったんじゃないだろうか......

サイドに基点を作ろうにもガッチリとキトのサイドバックに押さえ込まれていました。後ろからサイドハーフにもはさまれて前後共に行き場がありません。

中⇒外⇒中で崩す手法をキトに見抜かれていたから、キトがバランスを崩して守りに来る事はありませんでした。

ショートパスにこだわりがあるが故にカウンターチャンスも自分で潰していたように感じます。これだけ攻撃に縛りを自分で持って試合に挑むとかなり窮屈に感じます。ロングボールとかサイドからの単純なクロスとかで相手の守備の目を逸らす事も必要じゃなかったのかな......



リガ・デ・キト:Formation】

            ビエレル(16)

  ボラーニョス(7)   マンソ(7)   レアスコ(13)
 
      W・アラウーホ(15)  ウルティア(8)

 カルデロン(14)             カンポス(23)
       N・アラウーホ(2) カジェ(3)

              
            セバジョス(1)

【得点】
4分 ビエレル
26分 ボラーニョス

【交代】
78分 ビエレル ⇒ ナビア(19)
90分 レアスコ ⇒ ラレア(20)

※( )内は背番号


左SBのカルデロン強いな~ 左のカンポスも粘り強いけど、サイドの攻防では全くパチューカは歯が立ちませんでした。
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Posted by 投資の入門 at 2014年07月06日 11:21
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。