2006年06月05日

国際親善試合 日本 vs マルタ

6月4日 ドイツ・デュッセルドルフ

W杯へ向けた最終試合。

勢いをつけて初戦に弾みをつけたいところです。

また前回のドイツ戦の良い記憶をそのままに戦いたいところです。



日本:Formation


          玉田    大黒


     三都主     中村     駒野
          福西    中田(英) 


        中澤   宮本   坪井


             川口

<得点>
前半2分 玉田

<交代>
後半0分  坪井 → 小野
後半14分 三都主 → 中田(浩二) 
後半16分 玉田 → 小笠原
後半24分 福西 → 稲本
後半24分 大黒 → 巻



マルタ

GK ハベル
DF チャンター
  ウェルマン
  ディメク
  アゾパルディ
MF バジャタ
  G・アギウス
  サミュー
  ペイス
FW シェンブリ
  コーエン


<交代>
後半19分 シェンブリ → マトックス
後半36分 G・アギウス → A・アギウス
後半43分 コーエン → シリア

<警告>
後半32分 ペイス
後半39分 ウェルマン



前半

試合開始早々、サイドからの攻撃でシュートチャンスを演出し、前半2分にあっけなく先制点を取得。

ちょっと気の抜けた試合(練習試合)になるのかなと呆れていました。

まぁ〜ある意味では呆れた試合にはなってしまいましたが・・・・・・。

前半は、両サイドが高い位置をキープでき、ほぼマルタのサイドを押し込んで日本の時間帯が長かった気がします。

球離れもドイツ戦に比べれば些か遅い気もしましたが、左右への展開のスムーズさはドイツ戦よりよかったと思います。

中盤の三人(福西・中村・中田)の意思の疎通がかなり取れていることが展開の速さ、球離れの良さを生んでいるのではないでしょうか。

良い攻撃は魅せるものの徐々に攻撃が手詰まりになり、PA内に進入するアタックやシュートそのものが減っていきます。

前半30分辺りからサイドでの攻撃が手詰まりになり、攻撃そのものが減りマルタにカウンターから攻められる場面が多くなりました。

この象徴的なシーンは、左サイドに中澤がオーバーラップするものの三都主とのパス交換に終始したり、パスの出しどころが無くて球をこねくり回して
いた事からも分かるとおり、周りの動きが皆無で、パスが来るのを待っている状態です。

集中力を欠いたプレーも出始め、攻守の切り替え時の隙を狙われてあわや得点を許してしまう場面も見られました。


日本がCKで攻めあがっている時の守備の脆さも相変わらずでした。
これは昨年のコンフィデから一向に解決していません。


試合開始当初から前線のFWがかなり高い位置からプレスをかけるものの、時間を追うごとに後ろからの連動性を無視したものも多くなり、次第に意思の疎通がバラバラになりプレスの掛かり具合も中途半端なものになりました。
また全体的に間延びした印象を相手に与え、縦パスを入れられカウンターを許すこともしばしばありました。

前半が終わってみれば、なんとなく後味の悪い印象しか残らず気まずい雰囲気が漂っていました。

決めれるところできっちり得点できていれば、もっと違った展開になっていたかもしれません。決定的なシーンを確実に決めれなかったことも徐々に尻つぼみになった攻撃の原因かもしれません。


後半

果たしてこの後半に意味はあるのか・・・・・・敢えて言うならば「意味の無い後半」でした。

変化するFormationと共に監督の意図と選手の動きを追って行きたいと思います。


前半時のFormation

                大黒
     三都主

          玉田
 
             中村      駒野
          福西    中田(英)  
       中澤 

             宮本   坪井


             川口


前半時のある一コマではありますが、三都主がほぼ前線に常駐し、その後ろを中澤が埋め、左サイドの攻撃を展開する。

マルタが図らずも1トップの布陣になってしまった為に、バックラインに三人は不必要になり、宮本ー坪井でカバー。

大黒はほぼ1トップ状態も楔の動きは見せず。

問題点は、サイド攻撃の手詰まり・裏へ抜ける動きの無さ・3バックに対して相手が一人の数余り。


後半開始と同時に手を打ってきます


          玉田    大黒

             小野

               中村

          福西    中田
     浩二              駒野
          
          中澤    宮本


             川口

小野を投入し4バックにし、三都主に代えて中田浩二を投入まで

ここで注目したいのは小野の微妙な位置です。

サイドに展開して、サイド攻撃の厚みを増すのかと思いきや、真ん中に常駐しそこからパスを供給しようとしていました。

小野のこの位置での動きは褒められるものではありませんでした。前を向けず余計に手数を増やすだけで、一向に攻撃できず、前を向いても周りを敵に囲まれた状態では、思うようなパスも出せず横パスばかり、ドリブルをするにしてもコースは限定され、敵の網に自ら飛び込む・・・・・・。

小笠原の悪い癖をそのままに体現する小野には少々呆れました。

ジーコの指示が小野のトップ下ならば彼に対する非難は的外れなのですが、その割には中村の位置が微妙な気がします。前に出たいのに頭を小野に抑えられ、周りに押し出される形でサイドに展開している形が見えたり、小野と並列な形で中央に居座ったりと、ジーコの指示で動いているとは考えにくい動きが見られました。


混乱を打開する為に監督の意図がはっきりします。


            巻(大黒)

       小笠原      中村

            小野

        福西      中田
    浩二              駒野
  
        中澤      宮本

            川口

巻(大黒)をワントップに据え、その楔のボールを二列目の小笠原・中村・小野が前線に飛び出す意図が見えますが

果たして何回「巻」に楔のボールが入ったのか、小笠原・小野・中村の飛び出しはあったのか、サイドからの展開は充実したのか、全てに疑問符がつきます。

この意図を途中投入の選手たちが理解していたのかも疑問に感じます。

意思の疎通の低さもプレスのかけ方がそれぞれバラバラだった事からも分かります。

まさしくコンダクターの多い楽団です。

指揮者が10人居るのに演奏者が一人しか居ない楽団状態です。

誰も自分から動こうとはせず、自分が動かしたい独りよがりな集団です

前へ前へのパスの意識が低く、ここからもドイツ戦との落差が見られます。

特に決定的だったのが、カウンターチャンスから数的有利でドリブルを開始した中田に対して、裏へ抜ける動きではなく、パスを要求するように体全体を中田に向けて横向きに併走する小笠原の姿でした。

結局、何の成果も無いままに試合は終了してしまいました。

不完全燃焼を印象付けるような中田(英)の顔が印象的でした。


この試合からの教訓は

中田ー中村ー小野の共存はありえないし不可能。

大黒はスーパーサブが良い。玉田ー大黒よりも玉田ー巻の方がマシ。

ワントップの4ー5ー1ならば三都主をトップ下の位置に置きドリブル突破させるほうがまだマシ。

もっとドリブラー(松井)を入れておけば良かったのにと素直に思いました


個々の評価

川口(6.0)
セットプレー時の改善は少なからず見られました。後は本番を待つだけ。

宮本(5.5)
決定的な場面と言うのは無かったものの、相変わらず一対一の守備の不味さは改善されているわけでもなく・・・・・・。

中澤(5.5)
攻め上がりは見せるもののそこからの展開力は乏しいものでした。
自由にボールを保持できていただけに、意外性のある攻撃を見せて欲しかった。

坪井(6.0)
可もなく不可もなく。宮本よりは坪井のほうが良い気がします。

三都主(6.5)
ちょっとアマアマな気もしますが、先制点のアシスト然り後半の代表の出来を考えると、彼を前線に残していたほうが幾分かマシと始めて思えるほどでした(苦笑)

駒野(6.0)
前半は程よい上がりを見せたものの、後半の上がりは皆無。
4バックの弊害を受けた影響もあるので彼の責任とは一概には言えません。

福西(6.0)
左右へのスムーズな配給など、思わず唸ってしまうパスもありました。
中田ー中村ー福西間の意志の疎通は完璧と言えるのではないでしょうか

中田(6.0)
縦横無尽に動き、パスを供給していました。もうちょっとドリブルで突っかける動きも見たかった気もしますが、全盛期の相手にボールを取られないドリブルが影を潜めただけに惜しい気もします。

中村(6.0)
ほぼマンマークが付いていたようなので前線での動きは限定されたものでした。左右に動くものの決定的な場面の演出は少なかったように感じます。後半は完全に敵にも味方にも動きを封じられていたように感じました。

玉田(6.5)
久しぶりの得点も決め、決定的なラストパスを供給したりとほぼ満足いく結果を得られたのではないでしょうか。貴重なドリブラーの存在を彼自身も認識しているのではないでしょうか

大黒(5.5)
決定的な場面があったものの決められず、楔の動きも無く・・・・・・やっぱり先発よりスーパーサブの方が彼には似合っているかもしれません。
もし大黒を先発で使うならば、楔の動きのできるポストプレーヤーと併用するのが彼の力を最大限に生かす気がします。

小野(5.0)
厳しく言いますが・・・・・・何やってるの?と言うのが正直な感想です。
中村の行動範囲を削ってまで中央に居座る意味があったのか?
途中投入にもかかわらず何でそんなに動かないのか?
球離れがこんなに悪かったのか?
良い時の小野のイメージしかないために今試合の小野の焦りが凄く印象に残りました。

小笠原(5.0)
今更感もありますが、相変わらず途中交代で入ると試合に乗れない癖があります。サブで使えないのは致命的な気がします。そこが中田・中村との歴然とした差だと早く気づいて欲しいところです。小野と同様にもうちょっとどうにかして欲しいところです。

中田浩二(5.5)
どうしようもなくなった左サイドで何とかしようと一人頑張っていた印象があります。混乱した中盤の被害者の一人。

稲本(5.0)
可もなく不可もなく。取り敢えず福西のバックアプ彼なのかな?

巻(5.0)
中盤の混乱の最大の被害者。
ボールが来ない、来ても無茶なボールばかり、周りとの連携を確かめたいものの中盤の混乱振りは、彼が投入させたことを忘れさせるほどでした。
これでW杯が終わった・・・・・・と言うことが無いことを祈るばかりです。



まさかあのドイツ戦からこんな試合をW杯前に見せてくれるなんて、日本全体を不安に陥れるのには十分な内容でした。

かすかな希望は、高原・柳沢がオーストラリア戦には復帰できるだろうと言うことぐらいです。交代・サブには過度な期待は禁物な気がします。

タグ:日本 マルタ
posted by Daft at 11:46 | Comment(0) | TrackBack(1) | ジーコJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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