2005年09月16日

2006W杯 ヨーロッパ予選 ロシア vs ポルトガル

2005 9・7 モスクワ・ロコモティフ

ポルトガルが敵地でW杯出場を手元に手繰り寄せるのか、ロシアが勝ち点で並ぶスロバキアに一歩差を付けるのか、北の大地で熱い戦いが繰り広げられました。



ロシア:スターティングメンバー


               ケルザコフ

      イズマイロフ           アルシャビン



      ビリャレトディノフ        アルドニン

               スメルティン

   アレクセイ                   センニコフ

           ワシリー     イグナシェビッチ

               
               アキンフェエフ


アルシャビンとイズマイロフの頻繁なポジションチェンジ

ビリャレトディノフとアルドニンの頻繁なポジションテェンジ

基本戦術はカウンターですが、細かいボール回しで相手を崩すことも出来るチーム

≪交代≫
後半29分   イズマイロフ → セマク
後半29分以降 アルシャビン → ???

≪退場≫
前半44分 スメルティン



ポルトガル:スターティングメンバー


               パウレタ

      C・ロナウド          フィーゴ

                デコ

         コスティーニャ  マニシュ

   ヌーノ・バレンテ             P・フェレイラ

        J・アンドラーデ  R・カルパーリョ


               リカルド


C・ロナウドとフィーゴは頻繁にポジションチェンジ(同サイドに居ることも多々あります)


≪交代≫
後半23分 パウレタ → エルデル・ポスティガ
後半31分   デコ → シモン・サブロサ
後半38分 マニシュ → ジョアン・モウティーニョ


前半の戦い・・・・・・

試合開始早々、ロシアは前線からの厳しいプレッシングでポルトガルから主導権を奪い、細かく早いショートパスの連続でポルトガルを翻弄していました。

しかし、徐々にその速さ(プレースタイル・パススピード)にポルトガルが慣れてきたのか、はたまた、ロシアの体力が続かなくてペースダウンしたのか、中盤で楽にポルトガルがパス回しを出来る状態になると、ロシアは自然とゴール前を固め、カウンターを狙う状態に素早く移行しました。

C・ロナウドとフィーゴが自由に動き回る中をデコが2人の手綱を握って、彼らを巧く誘導していました。デコ経由のボールは緩急がついた生きたボールになり、ロシア守備陣を翻弄していました。

ロシアはアルシャビンを中心にスピードの乗ったカウンターで度々ポルトガルゴールを脅かし、ポルトガル守備陣を震え上がらせていました。


後半の戦い・・・・・・

前半終了間際に二枚目のイエローカードを貰ったスメルティンが退場となり、苦しい戦いを強いられるロシアでしたが・・・・・・

相手が10人になったことに安心したのか、極端にペースダウンしだしたポルトガル。
前半の頭の怪我?の影響なのか、デコに殆どボールが渡らず、次第にフェイドアウトしました。
代わって攻撃の指揮(リズム)を執ったのがフィーゴでありましたが、肝心の緩急を付ける事が出来ず、中盤でのゆったりしたボール回しのリズムのまま、フィニッシュに持ち込み、ロシア守備陣に尽く跳ね返されていました。何処でリズムを変えてゴール前に飛び込むんだろうと期待していたのですが、ついに試合終了のホイッスルがなるまでこのリズムが変わる事はありませんでした。

C・ロナウドの得意のドリブルも、少し持ち過ぎる場面が見られ、フィニッシュの機会を失う場面が見られました。細かいショートパスでの崩しが見られませんでした。裏へ抜ける縦パスがフィーゴによって忘れた頃に放たれるのですが、もっと頻繁に裏へ抜けるパスを多用しても良かったかもしれません。

ポルトガルのシュート精度・クロス精度が総じて低いために、攻撃に怖さがなく、ロシア守備陣が打たせている感が伝わってきました。

デコが交代する前後から、ポルトガルの攻撃が閉塞感に包まれてくると、ドリブルで突破を図る選手を網にかけ、ロシアのカウンターが頻繁に見られるようになりました。

ポルトガルの攻撃がゆったりしているが為に、ロシアのスピードのあるカウンターが際立ち、これが緩急をつけていると錯覚するほどの効果を生み出し、ポルトガルの選手がこのスピードについていけない場面が出てきました。

ロシアの方が人数が少ないにも関わらず、それを感じさせない運動量は、ポルトガル選手の心が恐怖に蝕まれていくのが手にとるように分ります。その恐怖の源は、アルシャビンから放たれていたのは誰の目にも明らかでした。

決定的なチャンスはロシアのほうが断然多く、ポルトガルが勝ち点1を拾ったという表現のほうがシックリ来るかもしれません。

ポルトガルのシュートが枠に行くショートならば、もっと違った展開になっていたかもしれません。


気になった選手達・・・・・・

ロシア

◆アルシャビン
暴れ馬の如く走り回り、誰も手がつけられない状況でした。足元の技術も際立っていて、簡単にボールを取られる事もありませんでした。彼と双璧を為すであろうイズマイロフの調子がいまいちだった事が、逆に彼の凄さを際立たせ、イズマイロフが早々とピッチを去ってしまったが為に、彼にボールが集中し、心臓が止まるまで走り続けるんじゃないかと、見ているほうが心配してしまうほどの活躍ぶりでした。そのプレイスピードに緩急を付ける事ができれば、もう一段階高い場所にステップアップする事は確実かと思われます。


ポルトガル

◆デコ
ポルトガルの生命線。攻守のリズムを執るコンダクター。C・ロナウドとフィーゴの手綱をしっかり握って、攻撃のアクセントを自在につけていました。彼なくしてポルトガルは機能的に動けないんじゃないでしょうか。

◆C・ロナウド
細かいステップのドリブルで相手を翻弄し、余程のことがない限り彼の足元からはボールを奪えません。若さなのか、まだ周りの状況をつかめない(リズムの緩急・今何が必要なのか)感が見られました。無駄に持ち過ぎたり、ドリブルで突破することに固執したり、危険な場所(自陣深い位置)でドリブルを開始したりと、苦笑する場面もありましたが、自分自身を精一杯表現しようとするその姿は美しくもありました。

◆マニシュ
デコに繋げるパスを供給していました。目立ちはしませんでしたが燻し銀の活躍で、緩急をつけたパスや、サイドチェンジのパスを供給していました。


ロシアは全体的に足元の技術も確かで、スピードに乗ったカウンターはそう簡単には止められません。緩急をつけた攻撃が皆無だったのが気になるところです。それと同一サイドに固執して、手詰まりになることもありました。アルシャビンの動きでそれを感じさせる事は少なかったですが、これも気になりました。

二位の座を争うスロベニア(アウェイ)との試合が残っています。厳しい戦いがまだまだ続くロシアです。

ポルトガルは多分W杯出場は決めたも同然でしょう。これからの戦いが下位チームとの対戦なので気を引き締めて決めて欲しいところです。

     
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