2005年09月25日

Jリーグ 第25節 F.C.東京 vs 大分トリニータ

2005 9・25 東京・味の素スタジアム


残り10節を残して、降格争いも視野に入れて戦わなければならない両者

降格安全圏への脱出を目指して、両者とも負けの許されない戦いが始まりました。


前節でピッチ上に救急車が入る緊急事態になったルーカス選手・・・・・・

最悪の事態(骨髄損傷)による選手生命を絶たれるかもしれない状況を回避し

頬骨の骨折で済んだそうです・・・・・・それでも大変な怪我ですが・・・・・・

心配されたほどの大怪我でなく一安心というところです。一日も早い復帰をお祈りいたします。



F.C.東京:スターティングメンバー


             ササ

    
      戸田     栗澤     鈴木(規)


         今野      梶山


   藤山     茂庭    ジャーン    加地


             土肥


≪交代≫
62分 鈴木(規) → 阿部(吉)
80分   梶山 → 三浦(文)
82分   栗澤 → 馬場

F.C.東京の狙いとしては・・・・・・

前線のササにボールを当てて、二列目の戸田・鈴木の飛び出しを期待したい所

戸田・鈴木がサイドでキープorドリブル突破する間に後方のサイドバックの上がりを促す

中盤での数的有利を作り、ボールを支配する



大分トリニータ:スターティングメンバー


         高松    マグノアウベス

            
   根本       吉田       


      エジミウソン  トゥーリオ  梅田


     福元     三木     深谷


            西川

≪交代≫
80分 吉田 → 山崎

大分トリニータの狙い・・・・・・

高松・マグノアウベスに当てて、二列目からの攻撃参加を図る

両ウィングからのサイドの深い位置からのクロス


両者を一言で形容するならば「大人と子供」これがシックリします。

攻撃に意図が感じられない子供のような稚拙な攻撃を繰り返すばかりのF.C.東京

一つ一つに明確な意図が込められ、機能的な攻撃を繰り出す大分

人材の質・量共に大分を遥かに上回る東京ですが、どちらが降格圏内に足を突っ込んでいるチームか分らなくなるほど試合内容に差がありすぎました。

では、大分の何が良かったのか?

一、機能的なディフェンス
大分のディフェンスを見るとき注意しなければならないのは、DFラインはエジミウソン・トゥーリオラインであることを認識しなければなりません。このボランチラインから漏れたボール・人を補助的にバックラインが潰していると見ると、納得できます。ボランチの2人もさることながら、右ウィングの梅田が、左ウィングとのバランスを取りながら守備時にはバックラインに入り擬似4バックの様な形を取ってサイドのケアをしたり、攻撃時に駆け上がり、左サイドからのクロスのこぼれ玉を狙ったりと、梅田の影の活躍がなければこれほど効果的な守備は出来なかったでしょう。

二、ボランチ
高松・マグノアウベスの個人の能力を最大限に活かす為に、ボランチの両人が献身的に動き回り、前線からの楔のボールを拾い、セカンドボールを拾い捲り、遅攻・速攻の指揮を執り、ピッチを最大限に使うサイドチェンジを効果的に使い、流れるようなワンタッチプレーで相手を翻弄し、機を狙って縦パスを入れ、二列目からの効果的な飛び出しを実行した、二人のボランチの活躍が大分最大の攻撃の特徴でしょう。
まったくもって東京に攻撃の展開を読ませないクレバーな試合運びでした。
大分のエジミウソン・トゥーリオこそボランチと呼ぶべきでしょう。東京の二人の選手をボランチと形容して良いものか迷うほど、その質に差がありすぎました。


上記の二つで重要な位置を占めたボランチの二人の安定感があるため、攻撃にドッシリとした安定感があり、前線の二人が焦れて中盤に顔を出すこともなく、全体のバランスが崩れることがありません。根本が積極的にサイドの深い位置まで駆け上がることが出来るのも、後ろの守備をそれほど気にせずに攻撃に集中できるのもボランチの二人の活躍のお陰でしょう。


この試合0−0でドローの試合となりました。どんなに内容が勝っていても勝ちに繋がる得点を奪取するまでには至りませんでした。最後の瞬間の東京DF陣の個の力に押し切られたと言ってもいいでしょう。

≪気になった選手≫

F.C.東京

◆鈴木
石川の膝の手術によって得られたチャンス。迫力のある緩急をつけたドリブルが持ち味。一人東京の攻撃に異彩を放っていました。彼をもっと効果的に使えれば違った展開もありえたかもしれません。

◆ササ
そのしなやかで柔らかさを感じさせるプレーの数々にゴールを期待せずにはいられません。
彼がゴール前に居ると恐怖感が倍増するはずなのに、何故かセットプレーを蹴ったり、ゴール前で繋ぎに走ったりと、違和感を感じてしまいました。ボールが供給されず焦れて中盤に顔を出してしまう癖はあるものの、彼を安心して前線に残らせる攻撃の組み立てを考えなければならないはずです。
周りも監督も彼を過小評価しすぎじゃないでしょうか?

◆茂庭・ジャーン・土肥
三人合わせて申し訳ないですが、今日のドローは彼ら三人の活躍なくして成り立ちません。
最後の最後で個の力でゴールを死守したそのポテンシャルは計り知れません。

◆加地
再三に渡って、根本に一対一の勝負を挑まれ、再三に渡って抜かれていました。根本の高い位置のポジションに攻め上がることができず、たった一度しか攻撃参加していません。

◆今野
まったくもって良いところなし。大分の両ボランチとの経験の差・質ともに違いを見せられ子供扱いをされていました。完璧に試合から消された存在になってしまいました。無念・・・・・・。


大分トリニータ

◆エジミウソンとトゥーリオ
両者の安定感は、多分中盤に顔を出すのが好きな?高松・マグノアウベスを寄せ付けないほどのボール供給能力があり、守備においても厚い壁になっていました。彼ら二人を言い表すならば、小野の柔らかさと、中田の戦術眼と、今野の守備能力と、絶好調時の加地のタフネフさを持ち合わせた二人と言い表せばご理解いただけると思います。

◆西川
決定的な場面を二度防ぎ、機を捕らえた勇気のある飛び出しも見られました。非常に安定感があり、DFからの信頼も厚いと感じました。


大分のシャムスカ監督の手腕には恐れ入りました。大分の補強は一応成功したと言っても良いでしょう。唯一気になるのは、スタメンとサブの差があることです。残り時間10分で決定的な仕事をする選手が手駒に居ないことは、これからの上位陣との連戦が続く大分の戦いを見る限り大きな不安材料である事は確かです。シャムスカ監督の再度のマジックでこの問題を解決できるのでしょうか? 大いに気になるところです。

39歳のシャムスカ監督の将来(10年以内)の目標は、ブラジル代表監督だそうです。
是非とも今期の大分の残留を決め、若手の育成(西川・福元)とレギュラーメンバーの代表入り(高松・根本)、新規若手発掘(ボランチ)を実行して欲しいところです。

まだまだ未知数な監督ですが、この数試合を見る限りでは、将来の日本代表の候補として唾をつけていてもいいのではないでしょうか?

こんな若手の監督が日本にも出てきて欲しいところです。
なかなか表に出てきていないだけかもしれませんが、プロリーグの歴史の差なのかもしれませんね。

残念ながらF.C.東京は、今日の試合を見る限りでは、まだまだ出口が見えない感じがしました。
人材は豊富ですが、使いこなせていません。宝の持ち腐れと思わずにはいられない試合でした。


          
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