2008年03月31日

国際親善試合 スペイン vs イタリア


久しぶりの海外代表戦

どちらもユーロを見据えての試合

死のグループC組(オランダ・イタリア・ルーマニア・フランス)のイタリアと、比較的楽なD組(ギリシャ・スウェーデン・スペイン・ロシア)に入ったスペイン。

確かドイツW杯の時もイタリアは、グループリーグから乱戦に巻き込まれていましたね。逆にスペインは、かなり楽なグループでトーナメントに勝ち上がって行きました。その後の両者の結末はお分かりの通り......


『対照的な顔ぶれ』

 見知った顔が多いですが、明らかに年齢が若いのはスペイン。セスクを筆頭にS・ラモス、イニエスタ、トーレス等々普通に20台前半組みがポジションを確実にしています。まぁ、ここら辺は驚きも少なくなってきているけど、DFなんかは明らかにフレッシュさが違います(笑)
 守備に関しては若けりゃ良いってものでも無いけど......マテラッティをイタリアが未だに使っている辺りに、伝統のカテナチオに陰りが見えます。若手のカテナチオ継承者が現れないイタリアは、何時までカンナバーロやマテラッティを引っ張れるのか?


『対照的な。。。。。。』

 私から見るとスペインもイタリアも同じ陽気なラテンのノリに思えてならない両国ですが、事サッカーに関しては両極端。
 カテナチオに代表されるイタリアは、この試合も守ると決めた時は徹底的に貝のように口を閉ざします。DFラインとMFラインの間を閉じて、ゴールエリア前に二枚の壁を形成します。バイタルエリアを閉じてスペインが遊ぶスペースを完全に消し去りました。スペインはパスワークで突破を図るものの、気付いたらイタリアが僅かに空けたバイタルエリア(DFとMFの間)に嵌って上下から押しつぶされる状況を作られ、ボールを取られてカウンターを喰らうか、ボールを跳ね返される結末。押し出されるようにサイドに展開して、スペインが優位に進めているように見えた状況でも、クロスを上げても中は高い壁と厚い守備に阻まれて得点の匂いはしませんでした。
 確かにボール支配率はスペインが圧倒していました。テクニシャンを中盤から前線に揃えて、普通にやっても彼らからボールを取る事は難しいでしょう。ただ線の細さと言うか力強さや馬力、高さに関してはちょっとスペインは分が悪い気がします。この試合も再三中央で引っ張って右サイドのS・ラモスで崩すパターンを多用していましたが、結局中のターゲットがトーレスだけで、至極イタリアには分かりやすい攻撃だったと思います。


『勝ったスペイン』

 この試合ビジャの得点でスペインが勝ちましたが......その前の状況から見ると、かなり前半は浅く守っていたイタリアは、何故か後半DFラインをかなり上げて来ました。もっと前でボールを取ってゴールに近い位置で仕事をしようとしたのですが、スペインはトーレスからビジャにトップが替わっていました。ビジャの後ろに抜けるスピードにイタリア守備陣は度々押し下げられて全体が間延び、前半のようなDFとMFの2列の壁ではありませんでした。待ち構えてからの守備ではなく、後手後手のイタリアは、カンナバーロのクリアミスから、ビジャにノントラップのボレーシュートを決められて沈みました。
 問題なのはイタリアがガッチリ低いラインで守りに徹していたら、スペインには崩す手立てが見当たらなかった事。ビジャの得点もあくまでもイタリアが前に出てきたところを突いた結果の副産物に過ぎません。
 ただそのイタリアも守れてはいたものの、攻撃に関して絶望の一歩手前といった所です。特に攻撃の組み立てを一手に引き受けるピルロに、かなりスペインが執拗に突っついていたので、全く有効な攻め手は在りませんでした。トーニが居るので単純なクロスでも何とか攻撃しているように見せかけては居ましたが、かつてのバッジョ・デルピエロ・トッティのようなキラリと煌く様な物は見当たりません。イタリアの斜陽をモロに感じる試合でした。
 スペインはボール支配率を高めたいばかりにどうしても、攻撃の線が細くなっている感じがします。泥臭さが無いと言ったほうがシックリ来るかな? 
何処で妥協するかが問題......このまま突き進んだとしても強力な守備とタフネスのフランスや、泥臭い事も出来て個性の塊のポルトガルなんかと戦ったら力負けしそうな感じ。結局何時もと変わらずスペインの泣き所は、中盤を支える守備陣の薄さと言うか......これが鉄壁ならば完璧なんだけど。



スペイン:Formation


            トーレス
  
  ダビド・シルバ           イニエスタ
         シャビ    セスク

             セナ
                    S・ラモス
  カプデビラ   
        マルチャナ  プジョル

           
           カシージャス


【得点】
78分 ビジャ

【交代】
18分 プジョル ⇒ アルビオル(負傷交代)
46分 トーレス ⇒ ビジャ
59分 セナ ⇒ シャビ・アロンソ
59分 ダビド・シルバ ⇒ リエラ
69分 セスク ⇒ ルイス・ガルシア
75分 S・ラモス ⇒ アルベロア

・4−3−3とも捉えられるけど、言うほど両ウィングがサイドに張らない、攻撃の基点としてサイドの高い位置に置いているに過ぎない。決定的なところではトーレスの周りに集まって、そこで崩したりフィニッシュに係わったりしている。

・アンカーを置く事によって前に突っ走り気味の中盤を引き締めている。その分トーレスの周りに誰も居ない状況が......それをカヴァーする為に両ウィングが中に集まる.....その分サイドが手薄、待ち構えての守備ならば両ウイングも居るから良いけど、カウンターを喰らうとSB一人で対処(SBも上がっていると最悪の状況)



イタリア:Formation


            トーニ

  ディ・ナターレ          カモラネージ 
            ペロッタ

         ピルロ   デ・ロッシ

  グロッソ               パヌッチ
      マテラッティ   カンナバーロ

            
            ブッフォン


【得点】
なし

【交代】
46分 マテラッツィ ⇒ バルツァッリ
46分 ピルロ ⇒ ガットゥーゾ
46分 トーニ ⇒ ボッリエッロ
61分 ペロッタ ⇒ アクイラーニ
69分 パヌッチ ⇒ ザンブロッタ
76分 ディ・ナターレ ⇒ イアキンタ


・スペインに近い4−5−1だけど、中が正三角形か逆三角形かの違い。ここでピルロが潰されてニッチモサッチモ......後半ピルロに代わってガットゥーゾって既に勝負を捨てたも同然の采配。確かに怪我等でピルロが抜ける可能性はあるけどコレはなくない?

・攻撃にアクセントを加えるファンタジスタは見当たらず......苦しい

・DF陣の高齢化はご覧の通り。再三言うようにマテラッティに頼っている時点でリスキー(苦笑)


見てて面白いのはスペインだけど、手堅く勝ちそうなのはイタリアかな
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