2005年12月26日

返信

当ブログの開設のキッカケとなったのが、今年開催されたチャンピオンズリーグ決勝の“ACミランvsリバプール”の試合でした。たまたま新聞のテレビ欄で地上波放送されるのを知って、夜遅くまで起きていた事を思い出します。

怒涛のACミランの猛攻の前に前半で力尽きたかの様に見えたリバプール。観客もこの試合をTVで見ている全世界中の人も(リバプールファンを除く)誰もがこの試合は終わったと感じたはずです。ACミラン見たさに遅くまで起きていた私も、とりあえずジェラードの活躍が後半見れればいいなと言う軽い気持ちで後半開始を待っていました。

後半のリバプールの動きはその45分に全てが凝縮されていました。奇跡の同点劇にばかり目が行きがちですが、私はむしろ同点を死守するためにゴール前で獅子奮迅の活躍を魅せるリバプールに惹かれました。脚が痙攣で引きつっているのに、それでもACミランの前に厚い壁として立ちふさがり、気持ちが体を凌駕するこの一瞬を目の当たりに出来て私はなんと幸福なんだろうと感じました。

このリバプールを精神的に支えていたのがジェラードでした。後半の同点劇の立役者であり、後半のACミランの攻撃の基点を押さえ込もうと動き回っていた彼自身、脚がつっていない訳がありません。微妙にぎこちない動きは見せるもののピッチに崩れ落ちるような場面は見受けられなかったと記憶しています。他の選手の心の拠り所である彼が一番に弱みを見せたり、もうすでに限界を超えている事を悟られないようにしたのか定かではありませんが、人一倍勝負にこだわり負けん気の強さは、このピッチ上の誰よりも上でした。

戦術やシステムを越えて人の心で動くサッカーを見た気がします。サッカー選手ならばこの気持ちを持たないでピッチに立つ選手はいないとは思いますが、その気持ちが画面まで伝わってくる試合は残念ながら数が少ないと言えます。その時々の状況により気持ちが乗り切れない事がある事は確かです。

今年の日本代表の試合を振り返ってみて、気持ちのこもった試合があったかというと、考え込んでしまいます。コンフィデのブラジル戦も良かったなと思うのですが、果たしてブラジルが、何処まで本気だったのかも疑問が残りますし、日本選手全員の気持ちの方向性が、一つの所に向かっていたのかも疑問に残ります。どうもそれぞれの選手の思惑が渦巻いた試合だった気がします。その思惑が偶然ブラジルという、邪念を持って挑むには強すぎる相手だったため、無心で望めた試合だった事は確かだと思うのですが、ここら辺の意思の統一が出来ない日本代表がどこまでW杯で動けるのかちょっと心配です。実質中田英寿が中心ですがキャプテンマークは宮本と、権力の二重構造状態も気になるところです。


初の世界クラブ選手権開催という事もありリバプールの前評判も高く、この選手権への関心ぶりはリバプールの敗戦というマイナス面があるものの“スティーブン・ジェラード”で検索される方が多いため当ブログの初期の記事である「スティーブン・ジェラードに見る理想のMF像」をご覧になる方がいらっしゃいます。残念ながら世界クラブ選手権自体記事を私が書かなかったため、ご希望に添えなく落胆された方もいらっしゃったかもしれません。ここにお詫びを申し上げます。

世界クラブ選手権の記事を書く体制を整えてはいましたが、どうしても書く気が起きませんでした。あまり目にする事がないクラブ・国のためか準備不足もありましたが、特に決定的だったのがリバプール初戦での明らかに手を抜いた試合内容にあったかもしれません。確かにジェラードのノートラップ・ミドルシュートは見る価値はありましたが、その後のゴール前でのふざけた?余裕たっぷりのプス交換はちょっと私が見たチャンピオンズリーグ決勝でのリバプールとは別のチームでした。相手がリバプールを過剰に意識したためか動きがガチガチに硬かったのは確かですが、これが世界のクラブチームのNo1を決める為の試合なのかと思うと非常に落胆しました。気持ちの乗らない試合ほど退屈なものはありません。その後の決勝戦にここまで影響が出るとは私自身信じられない思い出見ていました。

こんなにサッカーの試合を見た年もなかったな〜と感慨に耽つつ、答えが出る事は無いのかなと改めて思う一年でもありました。でもやっぱり私はサッカー好きだなと感じた一年でした。

2005年12月18日

世界クラブ選手権 トヨタカップ 決勝 



......_| ̄|○


リバプール負けちゃいました・・・・・・。


決勝戦になってやっと盛り上がり感が出てきましたが、ここに来るまでの過程で間延びした感が否めない世界クラブ選手権。

決勝戦に順当道理に顔を出したサンパウロとリバプール。昨年までの一発勝負とは違い、間に調整を兼ねた練習試合を挟んで、誰も言い訳できない万全の状態で挑んだ決勝戦だけに、この結果は素直に受け入れないといけないのかな・・・・・・。

それにしてもリバプールの4-5-1は失敗だったかもしれませんね。後半開始そうそう手を打ってくるかと思ったのですが後半はイライラする展開が目立ちましたね。

それにしてもリバプール戦以外本当に盛り上がらない大会でした。日テレの過剰な演出にウンザリしたのは私だけではないはずです(笑)

日テレの実況&解説には白けさせて頂きました。日テレ以外でやったらもうちょっと面白くなるかもしれませんね。

やっぱり欧州枠を増やして観客増をテコ入れしないと余りにもしょぼ過ぎるなと実感しました。開催国枠については、あまり賛成できません。

来年もこんな感じなのかなと思うとちょっと残念でなりません。

タグ:CWC

2005年12月13日

データから見るJリーグ

今回は『Jリーグ公式サイト』の“Jリーグデータ”を基に今期のJチーム&個人、及び現在の日本の現状を探っていきたいと思います。


はじめに、こんなに真剣にJリーグの試合を見たのは、Jリーグ開幕元年以来です(笑)

思えばあの当時はゴールデンタイムに試合中継があったな〜とか、試合途中にいきなりCMが入ったりと、今思えばめちゃくちゃな時代でした。Jバブルの弾けた後は悲惨な時期が続きましたが、サッカーのレベル自体は着実に成長していると今期のJリーグを見る限り、そう私は感じました。

普段は年に数回しか見ないJリーグでしたが、今年は記事に起こした試合だけで8試合、記事に書かなかった物も含めると12〜15試合程になります。

Jリーグの記事を書くキッカケになったのは、東アジア選手権 対北朝鮮戦です。

2006W杯を早々と決め、コンフィデで最高のパフォーマンスを魅せ、最高の流れでこの大会に臨んだ日本代表(国内組み中心)でした。開幕直前のネット及び他ブログサイトでの期待の大きさは言うまでもなく、コンフィデでの活躍はもはや海外組み頼みを脱却した国内組みの成長の現れだというのが、大きな流れだったと思います。その中での東アジア選手権は少しコンディションを不安視する向きがあるものの、サブに甘んじる者にとっては一気に海外組みに差をつける試合であり、若手にとっては日本代表定着という明確な目的のある試合だったと記憶します。

この状況での完膚なきまでの敗戦は大きなショックでした。容易に選手の批判を書くことはできますが、普段のクラブチームでの状況を踏まえ、一体何が原因なのかをもっと突き詰めたいという欲求にかられ、Jの記事を書く決心をしました。


前置きがかなり長くなりましたが、ここから始めたいと思います。

※Jリーグ公式データ(http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j1&genre=ranking)と一緒に見るとより楽しく見れます(笑)

其の一:得点順位から見るJリーグ

最初に目に付くのが33試合33得点のアラウージョです。まさしく今期のガンバの快進撃の立役者の彼ですが、昨年はエスパルスに在籍していたようです。たった一年でこの大化け振りにはエスパルス関係者も頭の痛い時期が続いた事でしょう。彼の能力を100%と引き出した要因はフェルナンジーニョのお陰でしょう。アラウージョしか見ていないフェルナンジーニョの我儘ぶりに終盤大黒が絶不調に陥りましたが、マイナスをプラスに変えたアラウージョの得点そのものがガンバの初タイトル奪取に繋がったのは、大黒にとっては皮肉な結果なのかもしれません。

得点順位2位に続いたのが、古豪ベルディのワシントンでした。チーム状況が最悪な中それでも結果を残した彼のポテンシャルの凄さは、ブラジルという国の底の深さを改めて思い知る結果になりました。

3位タイにエジミウソンと並んで広島の佐藤寿人がランクインしています。大黒を抑え堂々の日本人トップに立っています。私の見る限りではシャドーストライカータイプだと感じました。ゴール前での思い切りの良さもあり、ゴール前での嗅覚の良さ、パスセンス・クロスの精度、どれをとっても現状で考える上で日本人最高のストライカーだと言っても過言ではないでしょう。日本代表の玉田の現状を考えると佐藤寿人を代表に入れてもなんら差し支えは無いと考えます。

6位タイにガンバの大黒がランクインしています。私からすればあの状況でこれだけ点を取れたのは奇跡に近いと言っても良いのではないでしょうか。どんなに最高の動き出しをしても、後ろからパスが来ない状況は、今年の夏場以降代表でリズムを崩していた原因がここにあったと言ってもいいでしょう。特にガンバトライアングルの一角フェルナンジーニョのアラウージョに対する溺愛ぶりに振り回されリズムを崩し、他の日本人選手に同情されるかのようなパスを出されていたのは、屈辱だったのではないでしょうか? 実際のチーム内での様子がわからないので憶測の域を出ませんが・・・。

9位(日本人3位)にカレン・ロバートがランクインしました。今年のジュビロを見る限りチームに後押しされたものではなく、彼自身の実力で取ったものと考えていいでしょう。今年のワールドユースで世界との差を知り、明確な目標を得たのは、彼自身にとって大きなプラスとなった事は間違いありません。彼の試合を見ていると、狙った訳ではないのに意図せずにボールが彼の足元に寄って来る場面が多々見受けられました。こればっかりは練習でどうにかできる物ではないので、天賦の才を感じずにはいられませんでした。甘いマスクに似合わず労を惜しまず走る姿は、ゴン中山の姿がダブって見えます。彼の高校時代の印象とは真逆な感じになりつつあります。もっとテクニック重視しドリブルでガンガン攻めるタイプでしたが、これはジュビロ入団で気持ちに何か変化があったのかなと感じます。

と、ここからが本題です(笑)

注目して欲しいのはズバリ“シュート数”です。

Jリーグ公式データでは枠内か枠外という細かい分け方はしていませんが、この差が余りにも顕著に出ているのには愕然としてしまいます。

アラウージョ・・・・・・33/135
ワシントン・・・・・・22/102
エジミウソン・・・・・・18/89
佐藤寿人・・・・・・18/65
マグノアウベス・・・・・・18/100
大黒将志・・・・・・16/125
カレン・ロバート・・・・・・13/52
阿部勇樹・・・・・・12/77
巻誠一郎・・・・・・12/45
前田遼一・・・・・・12/50
小笠原満男・・・・・・11/67
遠藤保仁・・・・・・10/64
西澤明訓・・・・・・10/44
闘莉王・・・・・・9/43
大島秀夫・・・・・・9/47
田中達也・・・・・・8/79
佐藤勇人・・・・・・8/58
古橋達弥・・・・・・8/80

総じて言えば、日本人選手はゴール決定率は高いです。

しかし、ゴールマウスが見えている場面でシュートを選択肢に入れていないとも言えるのではないでしょうか?

外国人選手のシュート数が多いのは、彼ら自身の立場(助っ人)も考慮しなければなりませんが、それを差し引いても異常とも言えるシュート数の少なさが目に付きます。特にFWのシュート数の少なさには、これでは世界と戦える人材が育たないと考えてしまいます。その時のチーム状態を理由にこの問題を片付ける事は出来ません。なぜならばベルディのワシントンの22/102というこの数字を説明できなくなるからです。常に個人のベストを心掛ける事が全ての始まりである事を私たちは認識しなければならないと感じました。これが中田英寿のいう「個人のレベルアップ」ではないでしょうか?



其の二:チーム別集計結果&時間帯別得失点から見るクラブの個性


ここで一番驚いたのは、浦和レッズです。

チーム得点が65で全体で二番目 失点が37で全体で一番目というバランスの良さです。
被シュート数も339で全体で二番目の低さです。警告・退場が多いですが、ここから見るにチーム戦略は上手くいっていると言えるのではないでしょうか。来年以降もコンスタントに結果を残せるチームに変貌したと言えるかもしれません。

レッズとは対照的に攻撃に特化したチームがガンバ大阪かもしれません。

チーム得点が82で全体で一番目、失点が58で下から三番目という成績です。
しかし、反則・警告・退場が他の上位チームに比べ異様に少ない事から意外?とクリーンなチームなのかもしれません。

ここから時間帯別得失点に目を移すと、両チームとも前半終了間際から後半終了まで高い確率で失点している状況が見えてきます。これはレッズ・ガンバだけに限らずどのチームも後半失点率が高く、後半終了間際に猛攻に耐え切れなくなって失点する場面が目に見えてきます。上位チームにこの傾向が強く、終盤の猛攻を防ぐ対策が来年以降の安定した成績にも繋がるかもしれません。

失点に関しては、優勝争い・降格争いの動向によって変化するので一概にそのクラブの個性とは言えませんが、時間帯得点を見ると「先行逃げ切り型」「後半追い込み型」「万能型」などチームの個性がハッキリ現れているのは面白いところです。


其の三:GK防御率

DFとの連携があってこそのGKの防御率であるという事を忘れてはならないでしょう。

上位チームは概ねGKを固定(怪我などで離脱しない限り)する傾向がみえます。

気になった選手は、レッズの都築と広島の下田(怪我で終盤長期離脱)でしょう。他の選手を突き放すかのような防御率は目を引きます。また代表選手で遠征に帯同するもサブにまわる事の多い土肥選手の安定した活躍には拍手を送りたいです。34試合フル出場でこの防御率は凄いの一言です!!



総括

非常に満足する試合もありました。ガッカリする試合もあった事も確かです。

Jを見ていてイライラした事はゴール前にボールを運ぶ技術・組み立ては出来るものの、ゴールを奪取する技術・ゴールする事を目的としたシュート・シュートを目的とした組み立てが依然として稚拙だと感じました。技術はなくとも気持ちで押し切る場面も少なかった事もここに明記しておきます。

もっとゴールに貪欲に、シュートに貪欲な姿勢を見せて欲しいです。特にトヨタカップ・クラブ選手権のカズの勇姿を見て、ゴールに対してギラギラした貪欲な姿勢をもつ選手が少なくなったなと切に感じました。何時までもカズに現役を続けさせる(引導を渡さない)若手の不甲斐無さと、カズの飽くなき向上心を感じた一年だった気がします。

W杯まであと少しです。どんな半年を選手が過ごすのか非常に楽しみです。
タグ:J1

2005年11月05日

ヤマザキナビスコカップ 決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉 VS ガンバ大阪

2005 11/5 国立競技場


かなり長い間ブログから離れていました(汗)

何となく気持ちが切れてモチベーションを上げられませんでしたが、どうにか持ち直したようです。


と、私のことはともかく聖地・国立での決勝戦はやっぱり良いですね!!!

決勝戦に相応しいチームが上がってきて、どちらが勝っても初タイトル奪取という一歩も後に引き下がれないこの感覚も心地よいですね。


ジェフユナイテッド市原・千葉


              巻

       ポペスク       羽生


    坂本                 山岸

           阿部   佐藤


       斎藤   ストヤノフ   結城


              立石


≪交代≫
45分    羽生 → 工藤
63分    山岸 → 水野
73分  ポペスク → 林

≪PK戦≫
阿部 ○
水野 ○
工藤 ○
林  ○
巻  ○

守備はマンマーク気味・ストヤノフはフリーで見る形 

結城→アラウージョ 斎藤→大黒 阿部→フェルナンジーニョ

ジャフの攻撃の形はサイドからの展開が主



ガンバ大阪


            大黒

      アラウージョ  フルナンジーニョ


    二川              松下

         遠藤    橋本


      山口   シジクレイ   實好


            藤ヶ谷


≪交代≫
67分 松下 → 入江
89分 二川 → 宮本

延長後半4分 橋本 → 吉原

≪PK戦≫
遠藤     ×
アラウージョ ○
シジクレイ  ○
山口     ○
大黒     ○


實好が巻をマンマーク

シジクレイが最終ラインで余る形



試合の結果から申し上げますと、90分でも決着がつかず延長にまでもつれ、PKで決着がつきました。

PK戦を5-4の僅差で征したジェフが初のタイトルを奪取しました。若さ溢れるその勇姿は今後の活躍が目に浮かぶようでもあります。

一体この差は何だったのでしょうか?

試合には流れがあります。この流れを一体どの場面で掴むかが勝敗を決したといっても過言ではないはずです。

ガンバの流れを掴むチャンスは後半15分辺りでの殴り合いの場面でした。

ここまで守備のバランスを無視した攻撃を控えていたジェフが、ガンバの攻撃のリズムに合わせ中盤を飛ばしてカウンター合戦を挑んだ辺りから急激に足が止まりだし、中盤がPA付近まで極引きの状態でした。攻撃は前線への縦パス一本と全く迫力がありませんでした。

後半はガンバの独壇場だったはずですが、決定的なチャンスは数える程しかありませんでした。

むしろジェフのほうが決定的な場面が多かった気がします。

ガンバが点を奪取できなかったその理由は簡単です。


攻撃のパターンを全て読まれている。


この一言に尽きます。

フェルナンジーニョがボールを持つと70%でドリブルで突っかけます。

30%のパスでも、八割がたアラウージョにパスを出します。

大黒の上手い飛び出しにDFが乱されますが、まずパスは出ないと思って間違いありません。

この状況を相手に読まれた今、早急に手を打たない限りリーグ戦での優勝は厳しいでしょう。

フェルナンジーニョが何故に大黒にパスを出さないかを考えてみると

大黒自身にも問題があるかと思われます。

PA付近特にシュートを撃てる場面で大黒にパスを出さないのはエゴ以外の何物でもありませんが

それ以外で大黒にパスを出しても、それ以降の展開が望めない事を分っているからではないでしょうか。

中盤で大黒にパスを預けてもリターンのパスが短かったりとちょっと彼の弱点が浮き上がった感じです。当然サイドからのクロスの精度を望むのも酷ですから、自然とパスが来なくなってきたのも分かる気がします。しかし、彼のゴール前での嗅覚はこれとは別で、アラウージョに匹敵するものがあります。ここをも無視するのは納得できません。

アラウージョもフェルナンジーニョほどではないにしろこれに似たり寄ったりの状況です。

この2人が上手く大黒を使わない限り、リーグ優勝は見えてこないでしょう。

大黒のスランプが囁かれていますが、彼のタイミングでボールが来ないのですからリズムが狂うのは当然の結果だと思います。それでも16得点挙げているところが凄いの一言です。

90分での試合ならばガンバが優勢でしたが、延長に入ってからのジェフの運動量は目を見張る物があります。何処からその力が出るのか不思議でなりません。

延長30分はジェフの時間だといっても間違いではありません。

それでも仕留められなかったのは、ジェフの悪い癖が出たと見ても良いでしょう。

PA内で慎重を期してボールを回してしまってチャンスを逃したり、圧倒的に優位な状態で勝負を避けたりと、自分から勝機を逸していたと言っても良いでしょう。

途中投入された水野など完全にサイドを支配している状態で、勝負を避け単純なクロスに終始したのは残念でなりません。ドリブルで突破しもっと危険なエリアに進入できたはずですし、シュートを積極的に狙うべきだったはずです。

※今年の世界ユース帰国後、オシム監督からFKとクロス以外に何をしたのかと言われたそうです。オシム監督からの手厳しい助言ですね(汗)

水野同様、途中投入の林もシュートが極端に少なかったように感じます。ゴールが見えたらガンバの選手のようにエゴイスティックにゴールを狙って欲しい所です。


結局決着のつかないままPK戦にもつれ、この日も絶好調の立石にゴールを阻まれたガンバがタイトルを逃しました。バックアップメンバーの質の差も影響があったのかもしれません。

それにしても手負いの宮本を投入してくるのは予想外でした。宮本を投入しなくてもDFラインは巧く機能していると感じました。むしろシジクレイがゴール前で壁になって立ちはだかっていた方がジェフにとっても脅威だったはずですし、宮本を無理に投入するよりも前線に動ける選手を投入したほうが良かったと考えますが、これも結果論にすぎないのかな?(苦笑)


着実に力を積み上げてきた両者ですが、一足先にジェフがタイトルを手に入れ選手全員に良い経験を植え付ける事に成功しました。この結果は確実にリーグ戦でも発揮されるものと確信しております。


2005年10月11日

2006W杯 ヨーロッパ予選 チェコ vs オランダ

2005 10/8 プラハ

オランダは勝ち点1を得れば1位でのW杯出場決定。

チェコは1位通過を狙うためにも是非とも勝ち点3を積み重ねたいところです。

※ちょっぴりオランダよりの記事です。チェコファンの方はご注意ください(汗)※

チェコ:スターティングメンバー


               バロシュ

               
     スタイネル    ロシツキー     ポボルスキー


           ポラク     グラセク

     イラネク               グリゲラ

          ロゼーナル  ウィファルシ


               チェフ


≪交代≫
44分  イラネク → スミチェル
57分   ポラク → ハイジ
77分 スタイネル → ヤロリム 


オランダ:スターティングメンバー


                ファン・ニステルローイ
         ロッペン                 カイト


           ファン・デル・ファールト  ランザート

                   マドゥロ 

      ファン・ブロンクホルスト            クロカンプ

               オプダム    ブラールズ


                ファン・デル・サール


≪得点≫
30分 ファン・デル・ファールト
37分 オプダム

≪交代≫
57分 ブラールズ → フラール
77分  ロッペン → ファン・ペルシー
84分 クロカンプ → デ・ヨンク

◆名前が長くて分り難いですが4-3-3です(汗)


アドレナリンMAX状態の両チーム。 序盤からエンジン全開でぶつかり合います。

前半・・・・・・

両サイドを暴れ馬の如く駆け回るロッペン・カイト

真ん中にドッシリ陣取る石像の様なファン・ニステルローイ

前線の3人の手綱を持ち攻撃を組み立てるファン・デル・ファールト

圧倒的な攻撃力で怒涛の如くチェコ陣内に攻め入るオランダ

防戦一方に見えるチェコでしたが、時折カウンターを見せオランダの裏を突きます。

猛攻を凌ぎ切る兆しは、バロシュの再三に渡る裏への飛び出しがオランダDFにボディーブローの様に効いてきたのか徐々にチェコが主導権を握りだしました。

※ちょっと主審がバロシュに厳しすぎる感じでした。ゲームをコントロールしようと主審の笛が再三吹かれましたが、逆に煽っているかのようでした(苦笑)

がっぷり組み合った両者。好ゲームの予感を漂わせ私は鳥肌が立っていました(笑)

ボロシュの再三の裏への突破をファウル擦れ擦れで止めてきたオランダでしたが、ついに主審がPKを指し、ボロシュの執念が実りました。


絶体絶命のオランダ!!!


運命の女神は誰にその命運を託したのか?

とんでもない人にその権限を与えてしまいました・・・・・・

ロシツキーがPKの準備に入り蹴る動作をした瞬間

猛々しく鳴り響く主審の笛はロシツキーに再度のPKを命じます・・・・・・

何となく嫌な空気が流れるチェコ


ウアァァァァァァァァァァァァ!!!

ファン・デル・サールがPK止めたぁぁぁ!!!


完全に流れを掴んだオランダは勢いに乗ってチェコ陣内に押し入ります。

前半30分 ファン・デル・ファールトがPA内に駆け込んだロッペンにパスを送り、マイナスのラストパスをファン・デル・ファールトに送り返し、彼が冷静にゴールを決めました。

PA内、それも狭い地域で左右に振られては流石に止める事が出来ませんでした。

勢いに乗ったオランダは7分後、CKからロッペンのフワリとしたクロスをオプダムが打点の高いヘッドでゴールに流し込みました。

レフリーが試合の流れを変えてしまう何とも後味の悪い試合です。

試合内容自体は両者拮抗していただけに本当に残念です。

※序盤PK以前、オランダがボールを支配しているように見えましたが、もしかしたらチェコがオランダに持たせていたのかもしれません。オランダを深く自陣に誘い込みバロシュの突破に全てを賭けていたのかも知れません。オランダ相手にこの戦術を選択してきたと考えるなら余程自軍の守備に自身があるのでしょう・・・・・・おそろしや・・・・・・。


後半・・・・・・

チェコの怒涛の猛攻がオランダを襲います。

高い位置からボール奪取を実行し徐々にオランダ陣内に攻め入りました。

仕舞にはDF二人を残して全員が攻めに奮闘している状態です。

その様子はまるでハーフコートゲームを見ているようでした。


チェコの攻めはサイド(特に左サイド)を深く抉り、そこから展開するものでした。

・・・・・・クロスを放り込むもゴール前に人が居なかったりオランダDFにクリアされたり、クロスバーに弾かれたりと良い所がありません。また、再三拾ったセカンドボールも細かくPA付近で回し中々シュートを撃てませんでした。シュートを撃っても枠内に飛ばなかったり、GKの好セーブに防がれました。PA内に切れ込んでラストパスを送ってもカッとされギリギリの所でオランダは防いでいました・・・・・・。

攻め疲れなのか次第に細かいミスが目立ち始めたチェコ。

中々得点できない為に徐々にフラストレーションが溜まってきたチェコは、怒りをコントロールできずファウルを重ね次第にリズムを失っていきました。

後一押し、1得点でも決めればこの立場は逆転したでしょう。

それほどにチェコの猛攻は凄まじかったです。


オランダが勝ち名乗りを受け、W杯出場を決めました。


いかに前を向くか、前を向かせないかの緊迫した鳥肌の立つ試合でした。

残念なのはこの試合の命運を決めたのが主審の不明瞭なジャッジの基準でした。

主審がゲームをコントロールしようと笛を吹けば吹くほど選手が興奮し、試合をコントロールできませんでした。

オランダ贔屓の私でも流石にこの主審のジャッジには苦言を呈します。

せっかくの好ゲームを台無しにしてしまったのは本当に残念でなりません。



チェコは次戦勝てば、二位を確定できるので是非ともW杯を目指して欲しいです。

オランダは流れを掴み、猛攻を凌ぎ切って勝利しました。しかしこれがオランダの実力で掴んだものでは無い事は明らかです。しつこいようですが第三者の力が介入してきたこの試合は残念でなりません。


生きるか死ぬかのこの痺れる試合展開の前では日本の最終予選の奮闘も霞んで見えます。

日本がこの中に放り込まれたら果たして生きて出られるのでしょうか?

ヨーロッパ予選を肌で感じてアジアの4+1枠が、実力から見てW杯参加に占める比重が余りにも大きいのではないかと思います。

この懸念を払拭するためにもアジア王者の日本がW杯で是非とも結果&内容を伴った試合をして欲しいところです。

それにしてもヨーロッパの底力は凄まじいですね・・・・・・。 


追記1・・・・・・

オランダの伝統の両ウィングは人材が豊富ですね。
カイトはどちらかというとウィングタイプではないと思っていたのですが、いつの間にかレギュラーに定着していますしオランダ陣のこの適応能力?オールマイティーさは脱帽ものです。

ロッペン(21)
ファン・ペルシー(22)
クインシー・オブス・アベイエ(19)←ワールドユースの超新星

ロッペンがまだ21歳なのに驚きました(ファン・ペルシーが年上なのにもちょっと驚き)
人材が数多の如く出てくるな・・・・・・

中盤に関してはちょっとチェコの猛攻を抑えられませんでした。この辺はコクーが入るのか(DFラインに入るのかな?)分りませんが、少しは安定すると思いますが、そろそろベテラン組みからの脱却を計るためにも今回若手&中堅でチェコに勝ったのは非常に大きかったのかもしれません。



ちょっと妄想・・・・・・オランダ型の日本代表

             久保(柳沢)
       松井(中村)      大久保(石川)


             ヒデ(小野)

       遠藤(今野)      福西(阿部・稲本)

  浩二(三浦)                  駒野(加地)

            中澤    宮本(茂庭)

              
最大の鍵は久保・・・・・・一人でドリブル突破でき遠目からのシュートも得意で打点の高いヘッドがある彼なくしては出来ない布陣。彼のような人材がいない事が残念無念。

両ウィングはガンガン走れる(ドリブルで勝負)人材を選択。

そして後ろの7+1でどれだけ猛攻を耐えられるかも鍵になるかもしれません。汗をかいて献身的に動いてくれる中盤が重要(これはイタリア代表でも同じキーポイント)

両SBの人材が薄い。Jで4バックを採用するクラブが少ない事も一因にあるかもしれません。

2005年10月10日

2006W杯 ヨーロッパ予選 イタリア vs スロベニア

2005 10/8 イタリア・パレルモ

イタリアが勝ち点を1でも獲得できればW杯出場が決定する試合

スロベニアにとっては勝ち点で並ぶノルウェーとの2位争いを制するためにも勝ち点3が欲しい戦い

熾烈を極めた欧州予選も終局を迎えつつあります。


イタリア:スターティングメンバー


          トーニ    ジラルディーノ


              トッティ


     ガットゥーゾ           カモラネージ
              ピルロ


    グロッソ                ザンブロッタ

          カンナバーロ  ネスタ


              ペルッツィ


≪得点≫
77分 ザッカルド

≪交代≫
59分 ジラルディーノ → ザッカルド
81分     ピルロ → デ・ロッシ
88分     トーニ → ヴィエリ

4-3-1-2状態? トッティはほぼFWと言っても過言でないはず

ピルロがかなり深い位置で構える。

ガットゥーゾ・カモラネージが精力的に動き回る


交代完了後のイタリア

          トッティ    ヴィエリ

   グロッソ                  カモラネージ

         ガットゥーゾ  デ・ロッシ


   ザンブロッタ                ザッカルド

          カンナバーロ  ネスタ


              ペルッツィ


中盤は横フラットかもしれません

ザンブロッタが右SBから左SBへ

トッティとヴィエリの関係はちょい縦の関係?

トッティは自由に動いていたようなのでヴィエリ1トップのその下にトッティかも


スロベニア:スターティングメンバー


             ロディッチ


     コレン    アチモビッチ    ズロガル


         コマッチ    ポコルン


  フィレコビッチ           マテイ・マブリッチ

          セサール   クナブス


            ポルト・マブリッチ

  
≪交代≫
46分  ポコルン → チミロティッチ
87分 ロディッチ → シリャク

背が高い・・・・・・

足元の技術がイタリアより高い?



前半・・・・・・

会場の興奮をそのままに試合開始のホイッスルが吹かれると同時に全力でスロベニア陣内に押しかけるイタリア・・・・・・何だか何時もと違う感じがしました。

(トッティにボールが来ると)ワンタッチプレーが多く、素早く前線に放り込んでいました。
残念ながらこの序盤の速い流れに前線の二人が対応できずポストプレーを潰される場面が度々ありました。それにしても今考えても焦りの見える組み立てが序盤は見られました。

逆?に考えれば上背の高いスロベニアでありゴール前を強固に固めている相手に、ボールをダラダラと回し続けても攻略の糸口が見つからないので、手数を少なくして素早く前線で勝負(1対1若しくは1対2)すれば、イタリアのFW陣ならば打開できると考えたのかもしれません。

前半はイタリアペースかと言うとそうでもなく、スロベニアのその体格に似合わない細かくパスを繋いで崩すスタイルに守勢になる場面も多々見受けられました。トッティのレッドカード級のファウル(相手の太股にほぼ横から足の裏を見せて見事にヒットでカードが出ず、次のファウルでイエローカード)を見逃してもらい悪夢にならずに済みましたが、W杯なら間違いなくレッドカードです(汗)

たまにその必死さゆえ(気まぐれ?・頭に血が上る)に周りが見えなくなって余計なカードを貰う(最悪退場・・・・・・)など、チームの大黒柱にあるまじき行動が見られます。その背中に掲げられた10番はイタリアの象徴でもあるのです。もう少し大人になって欲しいところです。


できれば10番はデル・ピエロに返して欲しい・・・・・・_| ̄|○
(↑はすごく個人的な意見です)

トッティの気まぐれはさて置き、何となく硬さが見られるイタリア。
決定的な場面を作るも決められず前半は幕を閉じました。


※元パレルモ所属のトーニ。地元パレルモファンからの手厳しい声援が送られていました(笑)

※前半の右サイドの線審がどうやら女性のようでした。一人だけ背も小さかったです。そう遠くない未来にW杯の舞台で女性の主審が出てくるかもしれません。ヨーロッパは進んでいますね。


後半・・・・・・

前半の終盤辺りからポストプレーが徐々に成功しだしてきて、サイドからの上がりが度々見られましたが、後半に入ると頻繁に見られるようになりました。相変わらず中盤で労を惜しまず走り回るガットゥーゾ・カモラネージの両人はある一定ゾーン以降は上がる気配を見せません。それ以上は最後尾から上がってきたSBがサイドを深く抉っていました。ガットゥーゾ・カモラネージは慎重になりすぎていると感じるほどカウンターの警戒をしていました。

ピルロがもう少し前線の動きに絡む事が出来れば、剛のトッティと柔のピルロで相手を掻き回す事が出来たかもしれませんでしたが、終始後ろで見守るピルロでした・・・・・・。

FWの二人に目を移すと、体格を活かしたトーニが徐々に目立ち始めていました。決定的な場面を何度も何度も与えられたにも関わらず決める事が出来ませんでした。トッティからの最高のパスも気合の入りすぎかパレルモファンの怨念か見事に外しまくり、誰の目にみても今日は当たり日でない事は明らかでした(苦笑)
一方のジラルディーノは相手の厳しいマークに潰されちょっと精彩を欠いていました。シュートの制度に関してはトーにより当たり日だとは思ったのですが・・・・・・。

59分にジラルディーノがピッチを去ると、システムを変更してよりサイドからの崩しを意識する布陣になりました。これを可能にしたのは右・左両方で活躍できる世界でも稀有な存在であるザンブロッタなくしては語れません。サイドからの攻撃が実り、いつの間にかゴール前に上がっていた右SBの豪快なダイビングヘッドでイタリアは貴重な1点を獲得する事に成功しました。

ここからのイタリアは肩の重荷が取れたかのようにリラックスした動きが見られ、硬かったパス回しも断然柔らかくスムーズに見えました。イタリアでも緊張で硬くなるのがW杯予選なのかな(出場を決める試合ですしね)と見ていました。

少々運動量が少なく見えたピルロに代わりデ・ロッシを投入し、パレルモファンの少々しつこい怨念のこもったブーイングに力の出ないトーニに代えてヴィエリを投入するなど、相手が攻めて来た所をトッティとヴィエリだけでカウンターの餌食にしようという意図が明らかに分りました(笑)

実際そのとおりに二回ほどビッグチャンスがありましたが惜しくも外してしまいました。
少ない時間であれだけのビッグチャンスを作ってしまうヴィエリはベテランになっても侮れないです

スロベニアも攻めるも流石に一点が重くのしかかり攻めてもカウンターの恐怖からどうしても前に攻めきれず、ここで試合終了を告げるホイッスルがピッチに響き渡り、イタリアが順当にW杯出場を決めました。

硬さの見られたイタリアのドタバタした試合でしたが、きっちり勝ちあがってきました。
若手の台頭もあり、FWの層の厚さ(若手からベテランまで)は侮れないものがあります。
あまりドイツW杯優勝を推す声がありませんが、意外なダークホースになりうる存在かもしれません


それにしても・・・・・・


あぁ デル・ピエロが見たかった_| ̄|○


追記1・・・・・・
トッティをボロクソ?に書いてますが、彼は間違いなくイタリア最高の選手である事は確かです。
ピッチ外ではすごく誠実な人?だと聞きます。デル・ピエロも彼との確執を否定していましたし、むしろトッティを擁護していました。ピッチ上で時折みせる気まぐれがイタリアの命運を握っている事を忘れないで欲しいと切に願うばかりです。2002W杯の雪辱を是非にも晴らして欲しいです。

2005年10月01日

Jリーグ 第26節 横浜F・マリノス vs 大分トリニータ

2005 10月1日 横浜・日産スタジアム


勝てば優勝戦線に踏み止まる横浜と降格圏内から脱出したい大分

勝ちを拾えなければ、降格の足音が背後に迫る両者にとって負けられない戦いでした。



横浜F・マリノス:スターティングメンバー


        グラウ   大橋


            奥
  
  ドゥトラ            田中(隼)
         那須  マグロン


      河合   中澤   栗原


           榎本


≪交代≫
45分   大橋 → 坂田
49分 マグロン → 大島
67分    奥 → 熊林


前線は坂田ではなく大橋をスタメンに起用

ボランチに那須



大分トリニータ:スターティングメンバー


        高松    マグノ

          
           吉田

   根本               梅田

      トゥーリオ  エジミウソン


      福元   三木   深谷


           西川


≪得点≫
26分 深谷
71分 マグノ アウベス
89分 西山

≪交代≫
80分    高松 → 木島
82分    吉田 → 西山
89分 トゥーリオ → 吉村

シャムスカ監督が指揮を執ってからスタメンはほぼ不動?



横浜は前半CKから決定的なチャンスを見せるも、ゴールポストに阻まれる惜しい場面がありましたが、横浜の攻撃はセットプレー時のみ怖さを覗かせました。

全くといっていいほど攻撃の方向性が見えない横浜は、何とかその個人の守備力で騙し騙しここまで来たのが窺えます。前半は屍のように大分の攻撃に手も足も出ませんでした。

後半、岡田監督の喝が入ったのか少し動きに切れが戻りましたが、マグロンの怪我で思わぬ展開になりました・・・・・・。

マグロンの抜けた穴を埋めるため、前線にFWを投入し3トップのような形になりました。


          坂田       大島
              グラウ    


大分にとって想定外の3トップはDF陣に混乱をもたらしました。

大分のディフェンスは、深谷・福本がマンツーマンで相手を見て余った三木がカヴァーを担当していましたが、三木がグラウを見る形になりマンツーマンでは横浜の3人を捕まえきれなくなり、徐々に横浜に押し込まれる形になりました。

ここで大分が打った手はエジミウソンを少し下げグラウのマークを彼に任せたことです。
この事によって、幾らか大分のDF陣が冷静さを取り戻し混乱は収まりつつありました。

偶然の産物?とはいえ、思わぬ弱点を曝け出した大分でしたが、横浜は残念ながらこの混乱に乗じて得点を得ることは出来ませんでした。

坂田・大島・グラウがもっと流動的に動き、マンマークの隙をつけば、もっと違った展開もあり得たかもしれませんが、それ以上に大分の組織力の前には歯が立たなかったのかな・・・・・・・。

全体的なワンツー・リターンのパスの精度が雲泥の差があったこともここに記して置きます。

J最高のボランチを手に入れた大分のこの勝利は、いままでの連勝がまぐれでない事を如実に表しています。ただDF陣の弱点も曝け出してしまった今、これをどの程度修正してくるのか非常に楽しみなところです。


追記・・・・・・
89分 後半に投入された大分・西山のミドルシュートが横浜のゴールネットを揺るがしました。
これは明らかに横浜守備陣の怠慢な試合運びに問題があります。
得点差が2点と広がっており、試合終了間際の時間帯で少しのチャンスでも見逃さず、得点を挙げるべく全員が集中すべき時間帯に、慢心からか相手を見下していたのかフリーの状態で相手にボールを持たせ、挙句の果てには得点までも与える始末です。
大分の連勝は偶然の産物ではなく必然によって生まれたものです。相手が下位のチーム、若しくは、以前の大分のチームを想像して戦ってはいけない事は、岡田監督は分っていたはずです。
何のために前節大分戦の視察に来たのか不思議でなりません・・・・・・岡田さん・・・・・・。


≪気になった選手達≫

横浜F・マリノス

◆中澤
やっぱり存在感があり、彼自身が抜かれることはありませんでしたが、それを上回る大分の連携の素晴らしさにはどうしようもありませんでした。彼が一段前(ボランチ)に上がって仕事をこなせれば、横浜の攻守はもっと違った形に変わるのではないかと思います。中澤ボランチ論を考えても良いのではないかと思ったりしました(笑)

◆坂田
速い・・・・・・速い・・・・・・もうスピードに乗ると手が付けようがありませんし、ゴール前でのテクニックも目を見張る物がありますが、横浜自体が彼を使いこなせていないのが残念でなりません。

◆田中(隼)
所々で持て囃されるほどの活躍は見られませんでした。


大分トリニータ

◆根本
正確無比なそのクロスと所々に見せるタフネスさにビックリしました。アテネ代表時代に見た彼のひ弱な印象はもう何処にも見当たりませんでした。ここまで攻撃的な選手だったかなと苦笑いしてしまうほど強気な一面も見えました。それにしても彼の恐ろしく正確なクロスはJでもトップクラスの精度だと思います。

◆トゥーリオ
攻撃担当?のボランチ。2点目は彼がゴール前まで押しかけ、ドリブルで相手を翻弄し高松→マグノとショートパスを繋いだ結果でした。ボールを取られる気配すら見せないです。このテクニックは素晴らしいの一言です。

◆マグノ アウベス
彼のポストプレーは柔らかく、彼もまたボールを容易に取られることはありません。

◆福元
弱冠18歳ながら、堂々のプレー振りには目を見張ります。U−18若しくは北京代表も視野に入れた成長を見せて欲しいところです。

  

0−3と大分が横浜を降しました。結果・内容とも大分が圧倒した試合です。もし大分戦を観る機会があるなら、是非一度観る事をお薦めします。現在Jリーグで、もっとも洗練されたチームだと私は確信しています。シャムスカ監督のこの短期間での建て直しにも驚くこと間違い無しだと思います。     

2005年09月25日

Jリーグ 第25節 F.C.東京 vs 大分トリニータ

2005 9・25 東京・味の素スタジアム


残り10節を残して、降格争いも視野に入れて戦わなければならない両者

降格安全圏への脱出を目指して、両者とも負けの許されない戦いが始まりました。


前節でピッチ上に救急車が入る緊急事態になったルーカス選手・・・・・・

最悪の事態(骨髄損傷)による選手生命を絶たれるかもしれない状況を回避し

頬骨の骨折で済んだそうです・・・・・・それでも大変な怪我ですが・・・・・・

心配されたほどの大怪我でなく一安心というところです。一日も早い復帰をお祈りいたします。



F.C.東京:スターティングメンバー


             ササ

    
      戸田     栗澤     鈴木(規)


         今野      梶山


   藤山     茂庭    ジャーン    加地


             土肥


≪交代≫
62分 鈴木(規) → 阿部(吉)
80分   梶山 → 三浦(文)
82分   栗澤 → 馬場

F.C.東京の狙いとしては・・・・・・

前線のササにボールを当てて、二列目の戸田・鈴木の飛び出しを期待したい所

戸田・鈴木がサイドでキープorドリブル突破する間に後方のサイドバックの上がりを促す

中盤での数的有利を作り、ボールを支配する



大分トリニータ:スターティングメンバー


         高松    マグノアウベス

            
   根本       吉田       


      エジミウソン  トゥーリオ  梅田


     福元     三木     深谷


            西川

≪交代≫
80分 吉田 → 山崎

大分トリニータの狙い・・・・・・

高松・マグノアウベスに当てて、二列目からの攻撃参加を図る

両ウィングからのサイドの深い位置からのクロス


両者を一言で形容するならば「大人と子供」これがシックリします。

攻撃に意図が感じられない子供のような稚拙な攻撃を繰り返すばかりのF.C.東京

一つ一つに明確な意図が込められ、機能的な攻撃を繰り出す大分

人材の質・量共に大分を遥かに上回る東京ですが、どちらが降格圏内に足を突っ込んでいるチームか分らなくなるほど試合内容に差がありすぎました。

では、大分の何が良かったのか?

一、機能的なディフェンス
大分のディフェンスを見るとき注意しなければならないのは、DFラインはエジミウソン・トゥーリオラインであることを認識しなければなりません。このボランチラインから漏れたボール・人を補助的にバックラインが潰していると見ると、納得できます。ボランチの2人もさることながら、右ウィングの梅田が、左ウィングとのバランスを取りながら守備時にはバックラインに入り擬似4バックの様な形を取ってサイドのケアをしたり、攻撃時に駆け上がり、左サイドからのクロスのこぼれ玉を狙ったりと、梅田の影の活躍がなければこれほど効果的な守備は出来なかったでしょう。

二、ボランチ
高松・マグノアウベスの個人の能力を最大限に活かす為に、ボランチの両人が献身的に動き回り、前線からの楔のボールを拾い、セカンドボールを拾い捲り、遅攻・速攻の指揮を執り、ピッチを最大限に使うサイドチェンジを効果的に使い、流れるようなワンタッチプレーで相手を翻弄し、機を狙って縦パスを入れ、二列目からの効果的な飛び出しを実行した、二人のボランチの活躍が大分最大の攻撃の特徴でしょう。
まったくもって東京に攻撃の展開を読ませないクレバーな試合運びでした。
大分のエジミウソン・トゥーリオこそボランチと呼ぶべきでしょう。東京の二人の選手をボランチと形容して良いものか迷うほど、その質に差がありすぎました。


上記の二つで重要な位置を占めたボランチの二人の安定感があるため、攻撃にドッシリとした安定感があり、前線の二人が焦れて中盤に顔を出すこともなく、全体のバランスが崩れることがありません。根本が積極的にサイドの深い位置まで駆け上がることが出来るのも、後ろの守備をそれほど気にせずに攻撃に集中できるのもボランチの二人の活躍のお陰でしょう。


この試合0−0でドローの試合となりました。どんなに内容が勝っていても勝ちに繋がる得点を奪取するまでには至りませんでした。最後の瞬間の東京DF陣の個の力に押し切られたと言ってもいいでしょう。

≪気になった選手≫

F.C.東京

◆鈴木
石川の膝の手術によって得られたチャンス。迫力のある緩急をつけたドリブルが持ち味。一人東京の攻撃に異彩を放っていました。彼をもっと効果的に使えれば違った展開もありえたかもしれません。

◆ササ
そのしなやかで柔らかさを感じさせるプレーの数々にゴールを期待せずにはいられません。
彼がゴール前に居ると恐怖感が倍増するはずなのに、何故かセットプレーを蹴ったり、ゴール前で繋ぎに走ったりと、違和感を感じてしまいました。ボールが供給されず焦れて中盤に顔を出してしまう癖はあるものの、彼を安心して前線に残らせる攻撃の組み立てを考えなければならないはずです。
周りも監督も彼を過小評価しすぎじゃないでしょうか?

◆茂庭・ジャーン・土肥
三人合わせて申し訳ないですが、今日のドローは彼ら三人の活躍なくして成り立ちません。
最後の最後で個の力でゴールを死守したそのポテンシャルは計り知れません。

◆加地
再三に渡って、根本に一対一の勝負を挑まれ、再三に渡って抜かれていました。根本の高い位置のポジションに攻め上がることができず、たった一度しか攻撃参加していません。

◆今野
まったくもって良いところなし。大分の両ボランチとの経験の差・質ともに違いを見せられ子供扱いをされていました。完璧に試合から消された存在になってしまいました。無念・・・・・・。


大分トリニータ

◆エジミウソンとトゥーリオ
両者の安定感は、多分中盤に顔を出すのが好きな?高松・マグノアウベスを寄せ付けないほどのボール供給能力があり、守備においても厚い壁になっていました。彼ら二人を言い表すならば、小野の柔らかさと、中田の戦術眼と、今野の守備能力と、絶好調時の加地のタフネフさを持ち合わせた二人と言い表せばご理解いただけると思います。

◆西川
決定的な場面を二度防ぎ、機を捕らえた勇気のある飛び出しも見られました。非常に安定感があり、DFからの信頼も厚いと感じました。


大分のシャムスカ監督の手腕には恐れ入りました。大分の補強は一応成功したと言っても良いでしょう。唯一気になるのは、スタメンとサブの差があることです。残り時間10分で決定的な仕事をする選手が手駒に居ないことは、これからの上位陣との連戦が続く大分の戦いを見る限り大きな不安材料である事は確かです。シャムスカ監督の再度のマジックでこの問題を解決できるのでしょうか? 大いに気になるところです。

39歳のシャムスカ監督の将来(10年以内)の目標は、ブラジル代表監督だそうです。
是非とも今期の大分の残留を決め、若手の育成(西川・福元)とレギュラーメンバーの代表入り(高松・根本)、新規若手発掘(ボランチ)を実行して欲しいところです。

まだまだ未知数な監督ですが、この数試合を見る限りでは、将来の日本代表の候補として唾をつけていてもいいのではないでしょうか?

こんな若手の監督が日本にも出てきて欲しいところです。
なかなか表に出てきていないだけかもしれませんが、プロリーグの歴史の差なのかもしれませんね。

残念ながらF.C.東京は、今日の試合を見る限りでは、まだまだ出口が見えない感じがしました。
人材は豊富ですが、使いこなせていません。宝の持ち腐れと思わずにはいられない試合でした。


          

Jリーグ 第25節 ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ

2005 9・24 大阪・万博記念競技場


ブラボー!! 首位決戦に相応しい戦いでした


ガンバ大阪:スターティングメンバー


           大黒

    フェルナンジーニョ  アラウージョ


  二川                 松下

        遠藤    橋本


    山口     宮本     シジクレイ


           藤ヶ谷


≪得点≫
23分 アラウージョ
51分 大黒
89分 アラウージョ

≪交代≫
80分 フェルナンジーニョ → 吉原
80分        松下 → 家長



鹿島アントラーズ:スターティングメンバー


        本山    A・ミネイロ

    深井                増田


        フェルナンド  小笠原

    
    新井場               青木

          大岩    岩政


             曽ヶ端


≪得点≫
09分 小笠原
40分 小笠原
89分 A・ミネイロ

≪交代≫
66分 増田 → リカルジーニョ
73分 本山 → 野沢
76分 深井 → 鈴木


前半・・・・・・

「攻めた鹿島・受身になったガンバ」まさにこの言葉で前半の戦いを言い表すことが出来ます。

ガンバにとって、前半から鹿島が攻撃的に来ることは誤算だったでしょう。

明らかにガンバは、鹿島の序盤からの猛攻に戸惑いが見られ、ズルズルと中盤が下がり、しまいにはバックラインに5〜7人いる状態で、ガンバ守備陣は壊滅的な状態でした。

ガンバを混乱させた鹿島の攻撃は、両サイドの深井・益田が深くガンバ陣営を突き上げ、その後方のスペースを両サイドバックが埋めるという形でした。攻撃時は2−4−4の威圧的な布陣でした。

ただ単に相手陣内に押しかけるのではなく、前線の4人はそれぞれポジションチェンジを施し、ガンバ守備陣がまったく人を把握できない混乱状態を作り上げました。その上、小笠原が二列目から飛び出してくるのですから、その混乱振りは目を覆いたくなる状態だと理解してもらえるかと思います。

この鹿島の「毒を持って毒を制す」奇襲作戦は前半を見る限り成功したかと思いました。


後半・・・・・・

一つ忘れてはならない事があります。

両者のこの試合の展開・リズムは、明らかにガンバの最も得意とする展開・リズムであることです。

確かに鹿島はこの様な打ち合いでも、老練な引いて守る試合でも両方に対応することは出来ますが、如何せん打ち合いに関しては、ガンバの爆発力の方が一枚上であることを理解しなければならなかったはずです。それを知ってか後半の立ち上がりは静けさに包まれたものでした。

その静寂は何とも呆気ない形で掻き消されます。

何でもないバックパスを不用意に前に返そうとした曽ヶ端君・・・・・・何やってんの・・・・・・

諦めずにGKに詰めた大黒の執念が凄いのか、曽ヶ端の気の抜けたプレーが悪いのか不用意な点をガンバに与えてただけではなく、勢いをも付けさせてしまう失点でした。

ここからのガンバの猛攻は鹿島DF陣を震え上がらせる十分な力を示しました。

後半、鹿島の攻撃陣を、この試合から消した事からも分るとおり、その猛攻の凄さが分ると思います。

時折、ガンバの攻撃の隙を縫って相手陣内に攻めるも、ガンバの中盤・・・特に遠藤&橋本に尽くパスをカットされ、ガンバの勢いを加速させるばかりでした。

しかし、ガンバの数々のチャンスも鹿島の粘りのあるDFの前では、止めを刺すまでには至りませんでした。

後半89分 試合を決定付ける歓喜の瞬間、誰もがガンバの勝利を確信した瞬間を、老練な鹿島は見逃しませんでした。ガンバ最大の弱点である守備の脆さを、いとも簡単に崩し、歓喜に沸くガンバを奈落の底に突き落としました。

鹿島のその冷静さ&経験の豊かさには、誰もが唸ったことは確かだと思います。

壮絶な打ち合いでも、堅守速攻の試合でも、どんな状況にも対応できる鹿島に脱帽です。


≪気になった選手≫

ガンバ大阪

◆アラウージョ
手が付けられない状態です。彼が居る所にボールが来てしまうと錯覚するほど調子が良いです。
昨年の得点王レッズのあの人とは違って、我はそれほど強くなく、チームに生かされ生かす存在だと思います。

◆大黒
ラッキー?な得点からチームに勢いを付けました。ガンバの歓喜の勝ち越し点も彼のドリブル突破から生まれました。少しずつではありますが、以前の輝きを取り戻しつつあるように見受けました。
この状況下でも日本人トップの得点を上げているところが凄いです。

◆遠藤
幾多数多の猛者が割拠するこの試合の中盤で、一人輝いていました。全く持ってボールを取られる事がなく、安心してボールを預けられ、攻撃の基点として前線にパスを供給し、尽く相手のパスをカットし、いつの間にかゴール前に飛び出しGKと一対一の状況を作り出したりと、この人の動きは最後まで鹿島に捕まる事はありませんでした。


鹿島アントラーズ

◆小笠原
抜け目のない攻撃で前半を操りました。左45°からのFKは流石としかいえません。
ちょっと気になるのは、このまま下がり目の位置に埋もれてしまうのかです。
確かに前半の動きは流石と言えますが、後半試合から消えてしまったのも事実です。
私自身、真ん中の司令塔で彼が活躍できるとは想像しにくいものの、もっとサイドに開いての動きにも活路を見出してもいいのではないかと思ってしまいます。
現在、Jで最高のMFがこの状況に甘んじて欲しくありません。がんばれ小笠原!!

◆深井
本当に厄介な相手です。PA付近で彼にボールを持たせると手の付けようがありません。
前を向いてのドリブルは脅威でした。




2005年09月19日

Jリーグ 第24節 サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ

2005 9・18 広島ビッグアーチ

勝った方が3位に上昇と両者とも負けられない戦い。

非常に興味深い試合であり、サッカーの醍醐味が全て詰め込まれた試合となりました。


サンフレッチェ広島:スターティングメンバー


              佐藤   ガウボン


                 桑田

             ベット     茂原
       服部                  駒野

        
         ジニーニョ   森崎    西河


                 下田


4−4−2の変則的な形

DF小村が出場停止なのでMF森崎をDFラインに入れて3バックを形成

割とマンツーマンに近いディフェンス


≪交代≫
45分   桑田 → 李
70分  ベット → 前田俊介
73分 ガウボン → 茂木

≪得点≫
43分 佐藤
49分 佐藤
72分 佐藤

◇◇__時間  0-14  15-29  30-44  45-59  60-74  75-89
広島__得点   5     4     8     6     5      7
浦和__失点   3     9     3     5     4      3 



浦和レッドダイヤモンズ:スターティングメンバー


            永井       田中

                ポンテ


    三都主                      山田   
            鈴木       長谷部


         
         ネネ     闘莉王     坪井


                都築


ポンテは前線に留まって下がることは稀なので、見た目3−4−3

長谷部がポンテの後方部分をサポート。

闘莉王のおかげでDFラインが安定。


≪交代≫
56分 闘莉王 → 堀之内
61分 三都主 → 平川
75分  永井 → 岡野

≪得点≫
32分 永井
44分 ポンテ
62分 オウンゴール
70分 ネネ

◇◇__時間  0-14  15-29  30-44  45-59  60-74  75-89
浦和__得点   1     6     11    10    6     7
広島__失点   0     4     2      6    8     5 



前半の攻防・・・・・・

広島はDF小村の不在で、MF森崎をDFラインに下げ、森崎をリベロのような位置に置き、マンツーマンで人を見る感じに見えました。

豊富な運動量を生かしてのシステム変更だとは思うのですが、誤算続きだったことは否めません。

@ポンテが前線に張っていた。
この試合中盤に下がることは稀で、前線に留まっていました。元々の運動量が豊富でないので前線に留まっている風に見えたのかもしれませんが、彼が前線にいることで、森崎もDFとしてポンテをケアせねばならず、一枚余る戦法がここで脆くも崩れ去る結果になりました。

A長谷部の突進。
@で書いたように、ポンテが前線に留まっているため、ポンテの後方をケアするために、この空間を埋めなければなりません。そこで長谷部が前半開始早々からこの空間を埋めるべく走り回り、ドリブルで突破する場面が目立ちました。彼を見るはずのMFも中々止めることが出来ず、マンツーマンで阻止する戦法がここでも崩れ去りました。彼がドリブルでリズムを作った事が浦和の勢いを加速させました。偶然なのか意図したものなのか分りませんが、彼のこの動きによって後々まで広島の守備陣に恐怖感を植え付けたことは間違いないです。

Bキレキレだった田中達也
Aで長谷部が浦和のリズムを作ったために、スムーズに田中が試合のリズムに乗ることが出来ました。@のポンテが前線にいるため、DF1人で田中に対応しなければなりません。そこでカモにされたのがジニーニョでした。トコトン振り回され手が付けられませんでした。


浦和を止める術は前節の大分がとても良い対処法を見せてくれました

その上で、今試合での浦和の対処法は・・・・・・

@中盤でのスピードに乗ったドリブルは早期に潰す。
サイドでのスピードのあるドリブルは影響ありませんが、真ん中でのスピードのあるドリブルは浦和のリズムが出来上がる前兆現象です。一気にリズムが加速し、全ての浦和の選手に波及してしまいます。中盤真ん中でドリブルを許していけないのは、長谷部・田中・永井この三人です。

A田中は早期にケア
田中達也を乗らせないために注意することは、ドリブルで浦和のリズムを作ってしまうのは勿論の事、フリーランニングでもリズムを作ってしまうという恐ろしい存在です(笑)
対処としては、ボールが彼に入った時にファウルで潰す事と、フリーランニングでPA内に入る前にファウルで止める事の二つです。前節の大分戦では、これを実行され試合のリズムに乗ることが出来ませんでした。
※セットプレーで前節得点しましたが、こればかりはどうしようもありません(汗)

B絶対に遅攻
浦和は相手のカウンターでさえも自身のリズムに変換してしまう恐ろしいチームです。
調子に乗ってカウンター合戦を挑んだならば、浦和のリズムを作ってあげるも同然で自殺行為に等しい行為です。我慢して遅攻すれば、浦和の攻守のリズムは自然と崩れます。どうしてもカウンターを仕掛けたい場合は、少人数でのカウンターが望ましいですが、運良く得点しても闘莉王がいると逆に彼を発奮させるだけなので、あまりお薦めは出来ません(笑)


広島もこの点を理解しているのか、前半は自ら自嘲して攻撃のスピードを殺し、遅攻の組み立てを図っていたのですが、上手くいきませんでした。

問題は森崎がDFラインから上がるために、攻撃に時間がかかってしまい機を失ってしまった事と、前線のガウボンの動きを闘莉王に封じられ、中央からの組み立てが出来なかった事が挙げられます。

広島のリズムを作る手段はガウボン(前線)に当てて、後方からの押し上げ・飛び出しを頻繁に行うことによって、リズムが作られるのではないかと私は推測したのですが、サイドは比較的自由に動けるにも関わらず、中央からの攻めに固執し、ガウボン(前線)の動きが無かったので仕方なく遠目からシュートを放っているように感じました。
それ故に、ガウボンの動きが封じられていたのは痛かったのではないかと推測するのですが・・・・・・。
※広島は何でリズムを作るのでしょうか? 後半に入れば比較的カウンターでリズムを作っているようにも感じました・・・・・・普段の広島(小村復帰時)の試合を見てみたいです。


前半は1−2でしたが、試合の流れ自体は拮抗した状態でした。


後半の攻防・・・・・・

後半早々、広島・佐藤の今試合2得点目で一気に潮の流れが変わりました。

その5分後にガウボンがハーフウェイラインからスルーパスで一気に前に抜け出し独走状態になり、それを全速力で追い縋った闘莉王が阻止するも、闘莉王自身が太股を痛めたようで交代する羽目になってしまいました。

このスルーパスで抜け出たことで広島の追い上げムードが俄然高まり、今まで苦しめられていた闘莉王の負傷交代で、余計に反撃の期待が高まったことは疑いの余地がありません。

闘莉王の負傷交代は浦和のDF陣に自信を失わせ、チーム全体に不安感が走り、勢いを殺しかねないほどの大打撃であったことは確かです。

が、ここでこの試合の命運を分ける出来事が起こってしまいました。

浦和の何でもないサイドからのクロスを、森崎が痛恨のオウンゴールという形で浦和を助け、広島の勢いを殺す結果になってしまいました。
普段ならばゴール前で絶対にしないような事・・・・・・胸でボールの勢いを消してGKに返そうとしたのか、又は、胸でCKに逃れようとしたのか、痛恨の出来事でした。
後ろに浦和の選手(田中達也かもしれません)が詰めていた(かなり距離はありましたが)事と、慣れないポジション、前半からの浦和のプレッシャーに、冷静な判断が一瞬鈍ったのかもしれません。

このオウンゴールで一気に浦和に流れが傾き、追加点をも許してしまう結果になりました。

その後、佐藤の踏ん張りで一点差に追いつくも、広島の選手の足が重く、浦和に有効に時間を使われてしまい3−4で終了の笛が鳴り響きました。

佐藤のハットトリック直前に投入された前田俊介の活躍で、流れが拮抗する場面はありましたが、流れを完全に広島に傾かせるまでには至りませんでした。


気になった選手達・・・・・・

サンフレッチェ広島

◆佐藤
何気に?(失礼な言い方ですが・・・・・・)ハットトリックを成し遂げ、得点ランク5位に浮上し、日本人ランキングでは2位であります。まさしく只今絶好調!! いつの間にかゴール前に飛び出して、あっさり得点を奪ってしまう・・・・・・見てるほうが唖然としてしまいます。

◆下田
DFラインが不安定ながらも、好セーブで何本も決定的なシュートを防いでいました。彼以外のGKならば、もっと炎上していたことは確かです。日本代表に復帰して欲しいです。ジーコ見てるかな・・・・・・。

◆前田俊介
ファンタジスタ。日本型の10番タイプではなく、バッジョやデルピエロタイプの10番型です。
終始ワクワクしながらTVに噛り付いていました(笑) 独特の匂い・空間を醸し出していました。
日本代表の切り札に是非にも彼を推薦したいです。FWの枚数を削ってでも、MFの枚数を、GKの枚数を削ってでも入れる価値は十分にあるかと思われます。ジーコの目に留まるように結果を出して欲しいところです。


浦和レッドダイヤモンズ

◆長谷部
今日の影のMVPは彼です。試合開始早々の働きが、ボディーブローのように広島を苦しめ、浦和のリズムを作るきっかけを与えました。ポンテの特徴を把握してきた結果かもしれません。

◆田中達也
相手にとって非常に厄介な人物です。ドリブルはもちろん、ボールをただ単に持つ事だけでも相手にプレッシャーを与え、その上さらに、フリーランニングでもチームに勢いを付けさせてしまう本当に厄介な存在です。ファウルでしか止める術がない、自滅(怪我・ガス欠状態になる)で動かなくなるのを待つしかないという厄介な存在です(汗)

◆闘莉王
田中達也のようにボールに絡む動きだけで勢いに乗るのではなく、それ以外に逆境・相手の悪質なファウル・自軍の失点などでも、発奮してチームに勢いをつけてしまう、日本人にはいないタイプの選手です。時たま暴走して勢いがつき過ぎてチームの流れを止めることはあるものの、総じてそれも彼の魅力かもしれません。怒りをコントロールする術を見に付ければ代表は近いかもしれません。

◆三都主
どうにも使いづらい・・・・・・ブッフバルト先生も使い道にお困りのご様子・・・・・・FWとしてならどうにか使えるかもしれませんが、ウィング・サイドバックとしては危なくて使えません。
浦和からの放出もあるかもしれませんね・・・・・・。


これだけ試合の流れが目に分る試合も珍しいのではないでしょうか。それぞれの監督の意図するところ、選手それぞれの思惑が交差する、見ていてワクワクするようなゲーム展開でした。

2005年09月17日

Jリーグ 第24節 セレッソ大阪vsジュビロ磐田

2005 9・17 大阪・長居スタジアム

勝点38で3位のジュビロと勝点34で7位のセレッソ


セレッソ大阪:スターティングメンバー


              西澤

         古橋        森島

   
   ゼ・カルロス              久藤

           下村   ファビーニョ


       柳本     前田(和)   ブルーノ


              吉田


≪得点≫
前半17分 ファビーニョ
前半36分 西澤

≪交代≫
後半36分 森島 → 宮原
後半38分 西澤 → 黒部
後半43分 久藤 → 徳重



ジュビロ磐田:スターティングメンバー


         前田(遼) カレン


            船谷
    村井               太田


         名波    服部


     大井     田中     金


            川口


≪交代≫
後半00分 大井 → 鈴木
後半08分 前田(遼) → チェ ヨンス
   


ジュビロの攻めは、中盤でパスを回し相手の隙を狙ってゴールを狙うパターンと、サイドからの展開で打開するパターンの二つだと思われます。

セレッソの攻めは、前線・中盤での守備からボールを奪取し、急激にスピードを上げカウンターを狙うパターンが主流だと思われます。

両者の得意とする攻めのパターンは違いますが、両者を決定的に分けたものは

凄く抽象的な表現ですが、ボールの収まり所の安定感ではないでしょうか。

このボールの収まり所の安定感とは、攻撃のリズムを安定または加速させる者で、チームが採用する戦術によっても変わりますし、人材にも左右されるものではありますが、セレッソの場合だとカウンターなので、守備陣(DF・MF)からのパスを受ける前線の選手が、安定してボールを保持し、後方からの上がり・飛び出しを促し、これらの選手に、パスを供給する余裕がある人物のプレーの安定感の事を言います。

セレッソの攻めのパターンから言えば、前線の2人「西澤・森島」の安定感が勝ちを呼び寄せたと言っても過言ではないはずです。

ジュビロで言えば、中盤の「名波・服部・船谷」前線の「前田・カレン」なのですが・・・・・・。

チームとしてボールを保持することは出来るのですが、肝心な場所でボールを失ってしまったり、攻撃の機を逃してしまったりする場面が見られました。このために微妙な攻撃のリズムが狂い、試合の流れ自体がセレッソに傾いてしまいました。

特に目立ったのが、ボールを保持してパスの出し所を探っている間に、後ろからセレッソ選手に詰められ、あわやボールを失ってしまうかもしれない場面が2〜3回見られました。

チーム全体が集中力を欠いていて、ボール回しも自らが為ではなく、相手(敵)のリズムを作るために、ボールを回してあげている印象を強く感じました。フィニッシュに繋げるパススピード・プレイスピードがギアチェンジできなかった事にもボールの収まり所の安定感の無さが少なからず関係しているのかもしれません。

ジュビロのほうが、この安定感のリスクを分散できる人材が豊富だと言うことは誰の目にみても明らかだとは思いますが、その選手達全員のコンディションが万全でなかったり、周りの影響を受け自身の安定感を損なったりと悪い面ばかりが噴出してしまった事は残念でなりません。

世代交代真っ最中のならではの悩みなのか、若さ故なのか、コンディション作りが上手くいかなかった故なのか、らしくないサッカーをジュビロは展開させてしまいました。欧州からのジャパンツアー勢を相手に、対等に戦ったジュビロの勇姿を見てみたかったです・・・・・・。

そこを逃さず撃破したセレッソを褒めるべきでしょう。去年の降格争いが嘘のように、何時の間にか優勝も狙える位置に付いているセレッソの方が強かったのでしょう。



個人的に気になった選手・・・・・・

セレッソ

◆西澤
自分の役割をちゃんと理解した上で行動していますし、パス・ドリブル・シュート・フリーランニング、そのどれもに意味があり重みがあります。海外を流れ渡った彼ならではの周りに対する答えではないでしょうか。一つ一つを無駄にしたくないと言う感じを私は感じ取った気がします。

◆森島
最近こういうプレーヤーが居なくなった(少なくなった)と感じるのは私だけでしょうか?(笑)
パサーだけが相手の嫌なところを突くのではなく、ドリブルで突いたり、フリーランニングでも相手の嫌がる所を突ける典型的な選手だと思うのですが・・・・・・。

◆宮原
あの彼も25歳・・・・・・アビスパに移籍した所までは知ってはいましたが、その後の彼の消息は残念ながら知りませんでした。頑張って欲しいな〜というのが正直な感想です。


ジュビロ

◆前田遼一
怪我の影響でしょうか、今日はイマイチでした。状態が良いときの彼をもう一度見てみたいです。

◆カレン
いい所に居たり、彼の所にボールが向かってきたりと、何かを感じずにはいられません。
ちょっぴり空回り気味なのも必至さが伝わってきて好印象です。ワールドユースでの経験を自分の物にして、しっかり結果を出しているのではないでしょうか?大成して欲しい選手です。

◆船谷
ちょっぴり物足りなさは感じるものの、19歳という年齢に驚きました。こういう若手がいるジュビロのクラブとしてのポテンシャルと、積極的に試合に出す度量の深さに感服してしまいます。
今試合で船谷選手は、C契約からA契約の権利を得たそうです。A契約を結ぶとクラブのロッカーがグレードアップするとか・・・・・・若いながらたくましいです。
プロ契約制度について(日本サッカー協会)

◆太田
良い選手ですね。左の村井に負けないほどのクロスの切れがあるのではないでしょうか? 爆発力もありそうですし、サイドバックはできるのかな? ちょっと気になるところです。


試合は2−0でセレッソが勝ちました。上位のガンバがレイソルに痛い負けを喫し、上位争いは混沌としてきました。時節は首位決戦があるようです。TVで放映してくれると良いのですが・・・・・・。

2006W杯 南米予選 ブラジル vs チリ

2005 9・4   ブラジリア・マネ ガリンシャ

ブラジルはこの試合引き分け以上でW杯出場が決定し、チリにとっては5位以内に入りW杯出場を近づけるための負けられない戦いです。


ブラジル:スターティングメンバー


         ロナウド    アドリアーノ

    
    ロビーニョ              カカ

        ゼ・ロベルト    エメルソン

    
    R・カルロス             カフー

          ファン     ルシオ

              ジダ  


前の四人は流動的に動いて一所に留まることは稀。

ロナウドは前線で張るのが好きなようだが、アドリアーノはボールに一つでも多く触りたいタイプ。

カカが中央よりに位置し、その合間をロビーニョが動く。

≪交代≫
後半01分   ロナウド → リカルジーニョ
後半14分  エメルソン → ジウベルト・シルバ
後半21分 R・カルロス → ベルナンブカーノ

≪得点≫
前半11分  フアン
前半21分 ロビーニョ
前半26分 アドリアーノ
前半29分 アドリアーノ
後半45分 アドリアーノ



チリ:スターティングメンバー


         ビニージャ     ルビオ

               ピサロ

      テージョ           アルバレス

         
         マルドナード   メレンデス

      
      コントラレス  フエンテス   ロハス


               タピア


≪交代≫
後半14分   ビニージャ → ヒメネス
後半14分    テージョ → アクーニャ
後半14分  コントラレス → リカルド・ペレス


一方的といえば一方的な試合なんですが、決定的な場面で決めることが出来たかが、全てだった気がします。

緊張感のあるピリピリしたムードというより、お祭り騒ぎに後押しされて勝ってしまった親善試合のようでした。

ブラジルの攻撃の特徴は、フリーな選手が出来るまで辛抱強くパスを回す事と、自分、若しくは味方をフリーにするために労を惜しまず走り回ることです。これはカウンター時に人数が少なくてもこの基本に則って動いています。

相手にボールを取られない技術、どんな状況でも正確なパスを出せる技術、受けれる技術がしっかりしているという前提での話ですけど・・・・・・。

それとブラジルが焦らない理由は、絶対的なFWが存在し、絶対に得点を決めてくれるという信頼があるからこそ、余裕を持って攻めることが出来るのではないでしょうか。

そんなブラジルでも、攻守のリズムを作る人物が必要なわけで、今日の試合でそれを任されたのはロビーニョ・カカの両人でした。

カカに関して言えば、ロナウジーニョのように驚くような事をやってのける訳ではないのですが、正確にリズムを刻み、攻撃のベースを作る人物だと思いました。

ロビーニョを見て感じたことは、彼自身が攻守のリズムを作るタイプというよりは、リズムにアクセントをつける、「使われる側」の存在なのではないかと思いました。PA付近でのボール使いは目を見張る物があるのですが、中盤の底でボールを持つと淡白で、相手をおちょくるドリブルなんかをして、相手を変に刺激してしまう場面もありました。若さ故なのか、経験がまだまだ足りないためなのか、リズムを作る者に向いていないのか、チーム全体から信頼を得ていない為なのかは分りませんが、この部分が非常に気になりました。この試合のリズムは実質カカ一人で刻んでいた事は明らかです。

※↑はカカ&ロナウジーニョと比べたらという、トンでもない比較の仕方ですが、ブラジルならではの悩みなのでしょうか。レベルの高い競争であることは確かです。


ブラジルの守備で気になったのは、サイドの守備に少々難があるというところでしょうか。
チリにサイドを突かれ、そこから決定的な場面を何度も作られていましたが、チリ自身の決定力不足と何故か中央の攻撃に固執する傾向の為に、内容以上に点差が開いてしまう結果となってしまいました。

また、攻撃を開始する一歩手前、パス回しを開始する一歩手前で、カカや前線の選手にボールが収まり、そこから展開しようとする瞬間が不安定だなと私は感じました。どのチームでもこの瞬間が一番不安定で狙われやすい所ではありますが、ブラジルとて例外では無いと言う事です。

その瞬間を狙ったとしても、カカなどから取れるかどうかは疑問が残りますが、その他の選手が彼を信頼しきって、気持ちと体が前を向いている瞬間ですし、一気にカウンターを仕掛けて得点に結びつけることが出来るのではないかと妄想してしまいます(笑)

妄想はさて置き、一方的な展開になって、少々退屈ではありましたが、ブラジルが順当にW杯出場を決めたのは喜ばしい限りです。


世界最強の攻撃陣を止めるのは一体どこの国なのでしょうか?

W杯の楽しみがまた一つ増えたことは嬉しいことであります。

2005年09月16日

2006W杯 ヨーロッパ予選 ロシア vs ポルトガル

2005 9・7 モスクワ・ロコモティフ

ポルトガルが敵地でW杯出場を手元に手繰り寄せるのか、ロシアが勝ち点で並ぶスロバキアに一歩差を付けるのか、北の大地で熱い戦いが繰り広げられました。



ロシア:スターティングメンバー


               ケルザコフ

      イズマイロフ           アルシャビン



      ビリャレトディノフ        アルドニン

               スメルティン

   アレクセイ                   センニコフ

           ワシリー     イグナシェビッチ

               
               アキンフェエフ


アルシャビンとイズマイロフの頻繁なポジションチェンジ

ビリャレトディノフとアルドニンの頻繁なポジションテェンジ

基本戦術はカウンターですが、細かいボール回しで相手を崩すことも出来るチーム

≪交代≫
後半29分   イズマイロフ → セマク
後半29分以降 アルシャビン → ???

≪退場≫
前半44分 スメルティン



ポルトガル:スターティングメンバー


               パウレタ

      C・ロナウド          フィーゴ

                デコ

         コスティーニャ  マニシュ

   ヌーノ・バレンテ             P・フェレイラ

        J・アンドラーデ  R・カルパーリョ


               リカルド


C・ロナウドとフィーゴは頻繁にポジションチェンジ(同サイドに居ることも多々あります)


≪交代≫
後半23分 パウレタ → エルデル・ポスティガ
後半31分   デコ → シモン・サブロサ
後半38分 マニシュ → ジョアン・モウティーニョ


前半の戦い・・・・・・

試合開始早々、ロシアは前線からの厳しいプレッシングでポルトガルから主導権を奪い、細かく早いショートパスの連続でポルトガルを翻弄していました。

しかし、徐々にその速さ(プレースタイル・パススピード)にポルトガルが慣れてきたのか、はたまた、ロシアの体力が続かなくてペースダウンしたのか、中盤で楽にポルトガルがパス回しを出来る状態になると、ロシアは自然とゴール前を固め、カウンターを狙う状態に素早く移行しました。

C・ロナウドとフィーゴが自由に動き回る中をデコが2人の手綱を握って、彼らを巧く誘導していました。デコ経由のボールは緩急がついた生きたボールになり、ロシア守備陣を翻弄していました。

ロシアはアルシャビンを中心にスピードの乗ったカウンターで度々ポルトガルゴールを脅かし、ポルトガル守備陣を震え上がらせていました。


後半の戦い・・・・・・

前半終了間際に二枚目のイエローカードを貰ったスメルティンが退場となり、苦しい戦いを強いられるロシアでしたが・・・・・・

相手が10人になったことに安心したのか、極端にペースダウンしだしたポルトガル。
前半の頭の怪我?の影響なのか、デコに殆どボールが渡らず、次第にフェイドアウトしました。
代わって攻撃の指揮(リズム)を執ったのがフィーゴでありましたが、肝心の緩急を付ける事が出来ず、中盤でのゆったりしたボール回しのリズムのまま、フィニッシュに持ち込み、ロシア守備陣に尽く跳ね返されていました。何処でリズムを変えてゴール前に飛び込むんだろうと期待していたのですが、ついに試合終了のホイッスルがなるまでこのリズムが変わる事はありませんでした。

C・ロナウドの得意のドリブルも、少し持ち過ぎる場面が見られ、フィニッシュの機会を失う場面が見られました。細かいショートパスでの崩しが見られませんでした。裏へ抜ける縦パスがフィーゴによって忘れた頃に放たれるのですが、もっと頻繁に裏へ抜けるパスを多用しても良かったかもしれません。

ポルトガルのシュート精度・クロス精度が総じて低いために、攻撃に怖さがなく、ロシア守備陣が打たせている感が伝わってきました。

デコが交代する前後から、ポルトガルの攻撃が閉塞感に包まれてくると、ドリブルで突破を図る選手を網にかけ、ロシアのカウンターが頻繁に見られるようになりました。

ポルトガルの攻撃がゆったりしているが為に、ロシアのスピードのあるカウンターが際立ち、これが緩急をつけていると錯覚するほどの効果を生み出し、ポルトガルの選手がこのスピードについていけない場面が出てきました。

ロシアの方が人数が少ないにも関わらず、それを感じさせない運動量は、ポルトガル選手の心が恐怖に蝕まれていくのが手にとるように分ります。その恐怖の源は、アルシャビンから放たれていたのは誰の目にも明らかでした。

決定的なチャンスはロシアのほうが断然多く、ポルトガルが勝ち点1を拾ったという表現のほうがシックリ来るかもしれません。

ポルトガルのシュートが枠に行くショートならば、もっと違った展開になっていたかもしれません。


気になった選手達・・・・・・

ロシア

◆アルシャビン
暴れ馬の如く走り回り、誰も手がつけられない状況でした。足元の技術も際立っていて、簡単にボールを取られる事もありませんでした。彼と双璧を為すであろうイズマイロフの調子がいまいちだった事が、逆に彼の凄さを際立たせ、イズマイロフが早々とピッチを去ってしまったが為に、彼にボールが集中し、心臓が止まるまで走り続けるんじゃないかと、見ているほうが心配してしまうほどの活躍ぶりでした。そのプレイスピードに緩急を付ける事ができれば、もう一段階高い場所にステップアップする事は確実かと思われます。


ポルトガル

◆デコ
ポルトガルの生命線。攻守のリズムを執るコンダクター。C・ロナウドとフィーゴの手綱をしっかり握って、攻撃のアクセントを自在につけていました。彼なくしてポルトガルは機能的に動けないんじゃないでしょうか。

◆C・ロナウド
細かいステップのドリブルで相手を翻弄し、余程のことがない限り彼の足元からはボールを奪えません。若さなのか、まだ周りの状況をつかめない(リズムの緩急・今何が必要なのか)感が見られました。無駄に持ち過ぎたり、ドリブルで突破することに固執したり、危険な場所(自陣深い位置)でドリブルを開始したりと、苦笑する場面もありましたが、自分自身を精一杯表現しようとするその姿は美しくもありました。

◆マニシュ
デコに繋げるパスを供給していました。目立ちはしませんでしたが燻し銀の活躍で、緩急をつけたパスや、サイドチェンジのパスを供給していました。


ロシアは全体的に足元の技術も確かで、スピードに乗ったカウンターはそう簡単には止められません。緩急をつけた攻撃が皆無だったのが気になるところです。それと同一サイドに固執して、手詰まりになることもありました。アルシャビンの動きでそれを感じさせる事は少なかったですが、これも気になりました。

二位の座を争うスロベニア(アウェイ)との試合が残っています。厳しい戦いがまだまだ続くロシアです。

ポルトガルは多分W杯出場は決めたも同然でしょう。これからの戦いが下位チームとの対戦なので気を引き締めて決めて欲しいところです。

     

2005年09月15日

2006W杯 ヨーロッパ予選 アイルランドvsフランス

2005 9・7 (ダブリン・ランスダウンロード)

スイス・アイルランド・フランスが勝ち点13で並び、W杯のチケットを巡る熾烈な戦いが、いよいよ終局に近づいてきました。


アイルランド:スターティングメンバー


             モリソン

                 ロビー・キーン
    
       ダフ

                     

       キルベイン         リード

             ロイ・キーン

 オシェー                     カー

          カニンガム   ダン

             

               ギブン



上の図では分りにくいと思いますが、基本は4−4−2です。

守備時にリードがロイ・キーンの周りに集まってくるので何となく4−3−3ぽい形になります。

リードが深い位置から攻撃に参加するので、右サイドのカーの上がりは殆どありませんでした。

≪交代≫
後半34分 キルベイン → ドハーティ
後半34分  モリソン → I・ハート 


フランス:スターティングメンバー


                アンリ

 
        ドラソー           ヴィルトール
                ジダン

            

            ヴィエラ   マケレレ

     

     ガラ    ブームソン  テュラム   サニョル

                

                クーペ


前半はアンリの下にジダンを置き、その両翼にドラーソーとヴィルトールを配する布陣でした。

実際のジダンの位置はもっと低く、ヴィエラとマケレレと同じ線上まで下がっています。

両サイドバックの上がりはあまり見られませんでした。


≪交代≫
後半24分  ジダン → マルーダ
後半30分  アンリ → シセ
後半44分 サニョル → ギヴェ

前半の戦い・・・・・・

フランスは中盤でのパス回しからリズムを作り、前を向いたジダンに決定的な仕事をさせるべく中盤を制したいところですが、アイルランドとしてはジダンに前を向かせないために、周りがジダンに前を向かせるパス(ポストプレー)や、彼自身が前を向くプレー(ワンツー)などを、未然に潰していました。

アイルランドは中盤での潰しを有効にする為、全体をコンパクトに圧縮し、圧倒的な数的優位を保ち、グラウンドを狭く感じるほど人と人との空間がありませんでした。

アイルランドの潰しとは、まさしく相手を大地に屈服させることを意味します。
アイルランド全選手が命を賭けて戦う集団であることをフランスにも観客にも視聴者にも知らしめていました。特にジダンに対するアタックは熾烈を極め、目を覆いたくなるような場面も多々見られました。ジダンがまったく仕事をさせてもらえず、それに伴ってアンリへのパスも激減し、前半はゴールの兆しすら見えませんでした。

ゴールチャンスで言えば、アイルランドの方が多かった気がします。フランスには見られない縦パスも多々見受けられ、そこからチャンスに結びつける事が多かったです。


後半・・・・・・

前半と少し違った動きが見られました。
アイルランドは基本形の4−4−2に近づけ、右サイドからの攻撃も視野に入れるべく、リードを右サイドに置く布陣に修正してきました。これにより攻撃的になる反面、守備においては、中盤の数的優位を保てなくなり、度々ジダンに裏を取られ、前を向かれる場面が増えてきました。

フランスは、両サイドバックが少しポジションを前に置き、相手のサイド攻撃を未然に防ぎ、中盤の数的優位をより高める布陣に修正してきました。また、ヴィルトールがアンリの周りに位置し、前線のターゲットを増やし、アンリにかかる負担を減らす作戦に出ました。


前半22分 アンリ先制点
徐々にアイルランドの運動量が落ち、キルベインとロイ・キーンで中盤を支えられなくなってきた時間帯に、アンリが決定的な仕事をしました。ヴィルトールがDFラインの前で競り合って、アイルランド選手と揉み合っている横を、この試合でアンリが唯一フリーで前を向いたこの瞬間を、DFが前に飛び出せない位置で、ゴール隅に狙い済ましたシュートを放ちました。

アイルランドがたった一度許した隙・・・・・・ゴールまでの距離もあり、アンリの目の前にはDFが立ちふさがっている状況で、誰も予期しなかったループ気味のシュートをアンリに許してしまったアイルランドは、ここから立ち直ることが出来ず、これ以降面白みのない試合になりました。

失点を許してからのアイルランドは、ロングボール主体の攻撃に固執し、闇雲にボールを前線に放り込んで、それをフランスDFに跳ね返されたり、ヴィエラとマケレレに跳ね返される場面が目立ちました。残念ながら高さではフランスが断然有利です。ボールを拾ったフランスは、いつものゆったりしたパス回しでアイルランドを翻弄し、時間を有効に消費していました。

もし、アイルランドが足元のパス中心で攻めていたならば、フランスはこれほど楽に試合を進められなかったでしょう。ジダン・アンリが共に早い時間で交代したことを考えれば、逆転も十分に考えられたはずです。

アンリにたった一回チャンスを与えたが為に、アイルランドは脆くも崩れ去りました。

アンリがたった一回のチャンスを物にする偉大な選手であることが十二分に分る試合でもあります。

試合は0−1でフランスに勝利の女神が微笑みました。


気になった選手達・・・・・・

アイルランド

◆ロイ・キーン
ジダンを容赦なく潰していました。彼の活躍でジダンはこの試合から姿を消していました。
それにしても嫌な顔せず任務を遂行する姿は畏怖の念を抱かずにはいられません。

◆A・リード
ロイ・キーンが居るところ、誰かが潰れている所に必ず居ました。前半のFKでポスト直撃の惜しい場面もあったりと、セットプレーの精度は割りと高いのかもしれません。この試合、一番目立っていた選手です。

◆C・モリソン
前線で体を張ってチャンスを少ないながらも演出していました。

◆D・ダフ
前半はそこそこ左サイドで基点を作るも、フランス守備陣を混乱させるほどの活躍は見せられませんでした。

◆ロビー・キーン
モリソンの影となって何回かのチャンスはあったものの決めることは出来ませんでした。
アンリと対照的な感じです。

フランス

◆ジダン
注目していましたが、中盤の底でならボールを自由に持たせてもらえましたが、ある一定の場所に来ると群がるように何処からか敵が集まり、途端に潰されていました。彼が囮となって動くも、その動きを生かすパスが出ないのが苦しいところです。

◆アンリ
たった一度の機会を逃さない嗅覚、そのアイデアの豊富さにビックリ。
そういえば、あのアンリのCMかっこいいですよね(笑)

◆ヴィエラ
足長いよな〜・・・・・・



どちらを2006W杯の舞台で見たいか・・・・・・

アンリ・ジダン・ヴィエラ・マケレレのいるフランスならば見る価値はあると思いました。

ロングボールを多用しないアイルランドならばフランス以上に見る価値は十分あると思います(笑)
     

2005年09月12日

2005JOMOオールスターサッカー 選手・監督発表

10月9日 大分で開催されるJOMOオールスターサッカーの布陣が発表されました。


JーWEST


≪監督≫
反町康治

≪コーチ≫
西野朗


≪サポーター選出選手≫       
pos. no. name          
GK 1 西川周作

DF 5 宮本恒靖
DF 2 三浦淳宏
DF 3 アンデルソン・リマ

MF 14 鈴木慎吾
MF 6 福西崇史
MF 7 遠藤保仁

FW 11 大黒将志
FW 9 中山雅史
FW 10 マグノ・アウベス
FW 13 高松大樹

≪Jリーグ推薦選手≫
pos. no. name
GK 16 野澤洋輔
DF 4 森岡隆三
MF 12 藤田俊哉
MF 8 森島寛晃
FW 15 佐藤寿人


予想フォーメーション

         高松      
        
      大黒    マグノ

         遠藤
     
     鈴木      福西

  三浦            リマ
      森岡    宮本

         西川


◆苦しい布陣で苦肉の策で4−3−3にしてみました・・・・・・

MFとFWは戦力は十分なんですが、DFの手駒が少なすぎます(苦笑)

宮本は欧州遠征が控えていますから、前半だけの出場かもしれません。

三浦は足の怪我も微妙な状況で、出場すら危うい状況です。

もっとJ推薦でDFを揃えた方が良かったんじゃないですかと反町監督に聞きたいところですが

お祭りですし、点が沢山入ったほうが面白いことは確かです(笑)

その辺を分っていらっしゃるのかもしれませんね。

そういえば、現在J最多得点者アラウージョの名前すらありません・・・・・・不思議ですね。



J−EAST


≪監督≫
オシム

≪コーチ≫
ブッフバルト


≪サポーター選出選手≫      
pos. no. name         
GK 1 櫛野亮

DF 2 中澤佑二
DF 5 加地亮
DF 3 松田直樹

MF 6 阿部勇樹
MF 8 小笠原満男
MF 7 石川直宏
MF 12 今野泰幸

FW 11 田中達也
FW 13 玉田圭司
FW 15 巻誠一郎

≪Jリーグ推薦選手≫
pos. no. name
GK 16 曽ヶ端準
DF 4 トニーニョ
MF 14 長谷部誠
FW 9 ワシントン
FW 10 ジュニーニョ


予想フォーメーション

          巻
      
      玉田     田中

         小笠原

      今野      石川
  
          阿部

      中澤      加地
          松田

          櫛野


◆中盤をダイヤモンドにして3−4−3で組み立ててみました。

FW・MFが非常に楽しみな顔ぶればかりですね。

オシムマジックがどのように発揮されるのかが楽しみです。

こちらもDFは駒が足りませんが、やっぱりお祭りを意識してるのかな?

中澤・加地が欧州遠征で前半だけの出場かもしれません。

阿部を後ろに下げればDFの数が足りるので、そんなに気にしなくても良いのかも知れません。

どうせなら闘莉王を選んであげれば良かったのにと思ってしまいます(笑)



両者とも攻撃的な布陣で来ると思われ、点の取り合いになれば良いですね。

注目は、国内新旧?ボランチ対決かなっと。

DFとGKは可愛そうな結果になりそうですが

GKの西川君には期待してます(笑)

欧州代表戦があるので皆さんの興味を引くことの出来る試合であればいいなと思います。

せっかく九州で初開催ですし、代表組みを優先的に使わせてもらえるわけですしね。

2005年09月11日

Jリーグ 第23節 浦和レッドダイヤモンズvs大分トリニータ

2005 9・10 

レッズは首位のガンバを追走するために落とせない試合。

大分はチーム経営のゴタゴタ、監督交代を経て、降格圏内からの脱出を試みる試合。

両者にとって、今後を大きく左右するかもしれない試合になりました。

1−2で大分がレッズを降し、大金星を得ました。


浦和レッドダイヤモンズ:スターティングメンバー


        田中

              永井

          ポンテ
  
  三都主               
      
        鈴木   長谷部    山田

     
     ネネ   内舘   坪井

          都築


《得点》
27分 田中

《交代》
64分 田中  → エクスデロ
73分 坪井  → 平川
78分 三都主 → 岡野

前線に田中が1トップ気味に残り、カウンターに備える。

永井は中盤に吸収されてしまい、実質1トップ2シャドーの形です。

三都主はより高い位置をキープし、そのバランスを山田が取る形です。

《注目選手》

田中・ポンテ・永井・三都主



大分トリニータ:スターティングメンバー


         高松
               マグノ・アウベス

             吉田

   根本                  梅田

        エジミウソン  トゥーリオ

      福元    深谷    三木

            西川

《得点》
18分 梅田
71分 マグノ・アウベス

《交代》
78分 吉田 → 内村
82分 マグノ・アウベス → 木島

高松が1トップ気味に位置し、その周囲にマグノ・アウベスと吉田が張っている感じです。

中盤は高い位置をキープしていました。


《注目選手》

高松・福元・西川



レッズの攻めとその限界

レッズの攻めは、相手のボールを奪取したい位置からすばやくカウンターを狙い、ドリブルで相手陣内に運ぶ(田中・永井・三都主)か、縦パスで相手の裏を突く(ポンテ)しかありません。

長い距離をドリブルで運ぶ事によって中盤の攻撃参加を促し、ゴールに直結する縦パスによって攻撃に加速をつけ、怒涛の連続攻撃に持ち込むレッズ独特の勢いの付け方です。

このレッズの勢いを殺したのが今日の大分でした。

@中盤からのドリブルを阻止(ファウルで止める)
中盤からの攻撃参加の時間稼ぎをさせないためです。

A速攻をさせない(遅攻・攻撃を遅らせる)
田中・永井などPA付近でスピードに乗ったドリブルをされると止める術が無いので、その一段階前で勢いを殺し、相手に横パスやサイドでのドリブルを促し、インターセプトを狙う作戦です。

B前を向かせてプレーさせない(ワンツーを潰す・ポストプレーヤーを潰す)
長く正確なパスを出せる供給元(ポンテなど)に仕事をさせないために、彼らに前を向かせるためにポストプレーをする基点(田中など)を潰して、速攻やドリブルを阻止する作戦です。

C相手の得意とするリズムに乗らない
カウンターの応酬でもレッズに勢いを与えてしまうため、自軍は遅攻を行い、パスで相手を揺さぶりフリーな選手を作る作戦。


上記の@〜Cを確実に遂行できるだけの冷静さと豊富な運動量を誇ったエジミウソンとトゥーリオの働きが、両者の命運を分けました。


《レッズ戦評》
大分の術中にはまりました。得意の速攻からの速い展開を防がれ、頼みのポンテもボールが供給されなければ何も出来ません。セットプレーやその流れからの展開、時たま成功する速攻しかチャンスが無く迫力を欠きました。セットプレーから田中の同点弾が飛び出しており、いかに相手に封じられていたかが分ります。試合からその存在を消された鈴木・長谷部や、あらためてその守備に不安と疑問を持たせる三都主、不安定なDFラインと勝つ要素が見受けられませんでした。


《個人評》
◆田中:縦への突破、ゴール前での嗅覚を遺憾なく発揮するも、まだまだ怪我の状態から完全回復とは言えない状況です。

◆エクスデロ:17歳の超新星。ゴール前での威圧感は大人顔負けです。タイプ的には田中を柔らかくした感じ、又は、ポンテの運動量を増やした感じです。ちょっと褒めすぎかな(笑)

◆永井:PA付近でのドリブルは不気味で恐ろしいのですが、中盤の底でドリブルされても相手に恐怖感を与えることはできません。ほとんど中盤に吸収されていた感じで、出番無しと言った所です。

◆三都主:失点の形が、先日の代表戦のケースと全く同じで、相手にタックルにいって跳ね返されるという悲惨な結末まで同じでした・・・・・・。


《大分戦評》
合流3日目のシャムスカ監督の思惑どうりなのか、完璧にレッズの弱点を突き、見事な勝利でした。
中盤を完璧に制し、粘り強いディフェンスも功を奏しました。どちらが順位が上なのか忘れてしまうほどの落ち着いた試合運びには驚かされました。


《個人評》
◆高松:重量感のある動きでトップにドッシリと構え、確実にポストプレーをこなしていました。以前見た彼の印象は、全体的に軽い印象だったのですが、見違えるように重量感を醸し出していました。むやみやたらに倒れることなどありませんし、泥臭くゴールを狙う姿も好印象でした。

◆福元:当ブログのSBS杯U−18の中でも紹介した彼が、初先発を今日獲得しました。
序盤は田中のスピードに惑わされる場面もありましたが、徐々に慣れたのか彼のスピードにも対応していました。まだまだ守備は不安定なところも覗かせましたが、18歳の彼しかもデビュー戦だったことを考えれば、上出来なスタートだと思います。これからが楽しみな存在です。

◆西川:ワールドユースでの活躍が今でも目に浮かびます。順調にレギュラーを獲得したようです。新監督に代わってからもレギュラーを獲得したことは評価されていると確信しています。まだまだ不安定なところもあり、少々強引さが足りないのかなと思います。DFにタメ口で怒鳴り散らすぐらいの気迫が欲しいところです。能力的には他のチームのGKと比べても遜色はないかと思います。将来が非常に楽しみです。

◆エジミウソン&トゥーリオ:今日のMVPは彼ら2人です。正直、どっちが誰なのか分らなかったのが悔しいところ(汗) 献身的に動き、攻撃にもサボる事無く顔を出し、こぼれ玉を拾い捲り、中盤にためを作り、味方を落ち着かせる行動は、これぞまさしく"ボランチ"と言った所です。



それにしてもレッズはこの状態でよく勝ちあがってきたなと別の意味で感心してしまいます。
これから先の不安は付きまとうばかりです。大丈夫かな・・・・・・。

2005年09月09日

2006W杯 ヨーロッパ予選 ルーマニアvsチェコ

9月3日 ルーマニアのホームにチェコを迎えてW杯予選が行われました。

2−0でルーマニアが勝利を得て、チェコはますます苦しい立場に追い込まれました。

ルーマニア:スターティングメンバー
                             H:マジル
           H                 I:ムトゥ
    I            J          J:コシス
                             G:ムンテアヌ
      G        F            F:F・ペトレ
           E                 E:O・ペトレ
                             B:ラツ
    B   D    C   A          D:キブー
                             C:タマシュ
           @                 A:コントラ
                              @:ロボント

試合開始から終了のホイスッルがなるまで、チェイシングで相手を追い掛け回し、誰一人サボる事無く攻守に動き回っていました。一体その体力がどこに残っているのかと飽きれるほどでした。

攻撃は全員で押しかけ、激しく動き回り、前線の三人で変化をつけ、フィニッシュウする形です。

守備はこれまた全員で激しく動き回り、相手に体を押し付けて、フリーな状態でフィニッシュをさせないことを徹底している節が見られました。

今試合の明暗を分けた点は、ムトゥの動きそのものでしょう。普段はPA内に入ることはなく、中盤で精力的に動き回り、最も決定的な場面で「DFの前」でボールを受けゴールを決めていました。ホントに数少ないチャンスを確実に物にするその嗅覚には驚かされます。ムトゥがボールを持つと、ザラリとした奇妙な空間が生まれ、容易に飛び込めない感覚は、彼独特の物でしょう。行動(パス・ドリブル・シュート)が重い事も、この試合に出ていた誰よりも異質な選手でした。


チェコ:スターティングメンバー

                H            H:コレル
        N                    N:バロシュ     
                              Q:ハインツ
            Q                F:スミチェル
    F               G        G:ポボルスキ
            B                B:ポラク
                              E:ヤンクロフスキ
    E    D    21    A        D:ウイファルシ
                              21:ボルフ
            @                 A:グリゲラ
                              @:チェフ


攻撃と守備が分断され、攻撃は実質コレルとバロシュ頼みで、ルーマニアにとってターゲットがハッキリしている状況は歓迎すべき事だったのではないでしょうか。
中盤の要が不在の状況では、攻撃においても守備においても、楔が出来ず、相手にいい様にされるがままの状態でした。

攻撃はDF・MFからロング・ミドルパスをコレルに当て、そのこぼれ玉を周りの選手が拾い左・右サイドに開いたバロシュに運び、そこから展開する攻撃が前半目立ちましたが、前線にコレル・バロシュ+1人の状況では、数の上でもどうしようもなく、唯一つ目立ったコレルの高さに頼るしか他無く、そこをルーマニアに狙われる悪循環を繰り返すのみでした。

後半、細かいショートパス・ワンタッチパスでフィニッシュに持ち込むものの、運の悪さとルーマニアの決定的な仕事をさせない集中力に最後は為す術無く崩れ去りました。

チェコとルーマニアの差は何だったのか?

一つは、ルーマニアの術中にはまってしまったと言う事でしょうか。落ち着いてDFライン及び中盤の底でボールを回しじっくりと攻めることが出来れば、相手のペースに乗らずにチェコのリズムで試合を運べたはずです。足元の技術は総合的に見てもチェコのほうが断然上だと思います。

もう一つは、攻撃が単調だったことでしょう。後半、押し気味に攻めたもののゴールを決められなかったのは、フィニッシュ一歩手前で変化をつける事が出来なかったためでしょう。いつもならそれをロシツキーが請け負うと思うのですが、彼が不出場のこの試合では、意表をつく攻撃(創造性のあふれる攻撃)を創作できず、直線的で、力任せの攻撃に頼るしかない状況に陥ってしまいました。

もっと落ち着いた試合運びが出来たなら全く違った結果になっていたことは容易に想像できます。


それにしても、観客の歓声や怒号の如く降り注ぐブーイングは、これぞW杯の予選、生きるか死ぬかの戦いを思い起こさせ、身震いを覚えるものでした。試合内容もガチンコ勝負で見ているほうとしては満足行くものでした。

2005年09月08日

2006W杯 ヨーロッパ予選 スペインvsセルビア・モンテネグロ

2005 9・7 

スペインがホームにセルビア・モンテネグロを迎え、グループリーグ首位の座を巡る戦いが繰り広げられました。

カードが乱れ飛び、一人退場者を出すという結果的に見れば荒れた試合でしたが、1−1でセルビア・モンテネグロが首位を守り、スペインのW杯出場に少し暗雲が立ち込めてきました。

スペイン:スターティングメンバー

        9              9:トーレス
                       7:ラウール
 11     7     17      11:ビセンテ
                      17:ホアキン
                       6:シャビ・エルナンデス
      6   14          14:シャビ・アロンソ
 3             2       3:デル オルノ
                       2:サルガド
      4    5           4:マルチェナ
                       5:プジョル
        1              1:カシージャス

《交代》
後半8分  トーレス → タムード
後半12分 ホアキン → ルイス・ガルシア
後半29分 ビセンテ → ルケ

基本形は4−4−2だと思われます。ラウールが中盤に下がっているのではなく、トーレスと縦の関係を作るため影のように動き回るために中盤に顔を出すだけで、別段中盤に吸収されていた訳ではありません。そのため前線と中盤の底はポッカリ穴があいています。

サイドのビセンテ・ホアキンはサイドラインにベッタリで余程のことがない限り中に来ません。ポジションチェンジは皆無です。

サイドバックの2人が中盤の底のラインまで押し上げてきているので、辛うじて数的優位を保っている状態でした。


セルビア・モンテネグロ:スターティングメンバー

          8             8:ケジュマン
                       11:ジョルジェビッチ
   11    22    7       22:イリッチ 
                        7:コロマン
      10    4          10:スタンコビッチ 
                        3:ドラグティノビッチ
  3             6       6:ガブランチッチ
      20    5          20:クルスタイッチ
                        5:ビディッチ
          1             1:イェブリッチ

《交代》
後半0分  イリッチ → ジキッチ
後半39分 コロマン → マリッチ
後半45分 ジキッチ → ネナド・コバチェビッチ

全体をコンパクトにまとめ相手に対して必ず数的優位を作り、カウンターチャンスを窺っていました。DFラインは高さに強く競り負けることは無いので、スペインの攻撃をサイドに誘導していました。足元の縦パスには敏感に反応し、ファウルをしてでも止めるほど過剰な反応が見られました。


スペインの攻撃はサイドのビセンテ・ホアキンの両人がサイドの深い位置からドリブルで突破し、クロスを上げて、それをトーレス・ラウールが決めるという物でしたが、セルビア・モンテネグロは中の高さに自身があるのか、ワザとクロスを上げさせていたように思えました。もちろん良い体勢・中に切れ込むのを防止するために、2人で守備についていました。

時たま、中盤の底(シャビとアロンソ)から足元への縦パスが配給されると、猛然とセルビア・モンテネグロがチェックに行き、明らかに嫌がっている節が見受けられましたが、そこを突く事は前半は見られませんでした(後半に入っても気が向いたときにパスする程度だった気が・・・・・・)。

シャビとアロンソのどちらかが前に飛び出すとか、ドリブルで切れ込む等変化を付けられれば、もうちょっと違った展開も見られたかもしれません。またサイドの2人がライン際にベッタリなのも、もうちょっと中盤に流動性を持たせれば、相手を混乱させることが出来るのに・・・・・・。

唯一つの失点は、何が何だか分らない内に取られ、守備に関してはドタバタしている印象しかありません。サルガドの中盤を突っ切るドリブル突破には驚かされました。中盤が流動的でないこのチームにとって彼の意外性&度胸は良い薬になっているのかもしれません。

それにしてもPA内(ゴールが見える位置)でパスするなんて・・・・・・以前の日本代表を見ているようで、スペインが深い迷宮に迷い込んでしまったのかなと心配です。

あんまりスペインの試合をジックリ見たことが無いのですが、普通の状態ではこれがスペインのスタイルなのかも知れません。

しかし、後半に入ってアドレナリン爆発状態になると、手が付けられなくなるほど暴れまくり、中盤の問題点が気にならないほど動き回る姿は、これがみんなを魅了するスペイン本来の姿なのかと一人納得してしまいました(笑)


セルビア・モンテネグロは、自陣内に篭って相手に突き入る隙を見せていませんでした。自分達に有利な状態を保ち、相手の行動を制限し、誘導する戦術が徹底されていた感じがします。以前見たときは、もっと足元で繋いでショートパスやドリブルで崩していた印象があったので、ここまで固く守っている姿にビックリしました。


両者とも頭に血が上りやすいのか後半は見るも無残な荒れた試合になりましたが、ある意味これが両者にとって普通なのかもしれません。Jリーグと比べると格段にこの違いが分ります。これに拍車をかけるが如く審判が普段プレミアで笛を吹いていることも関係があるかもしれません。ちょっとやそっとで笛を吹かない所を見ると、その凄さが窺い知れます。

2005年09月05日

2006W杯 ヨーロッパ予選 グルジア vs ウクライナ

9月3日 グルジアのホームにて、ウクライナが1−1と引き分けたものの他チームの結果により、独立後初のワールドカップ出場を決めました。

ウクライナ国民 ウクライナの関係者のみなさまに お祝い申し上げます!

この試合、グルジアサポータが、前節不祥事を起こしたとかで、無観客試合でかなり淋しいものでした。敵地とはいえ、やはり観客のいない試合は味気ないものですね。


ウクライナ:スターティングメンバー

       I    F            I:ヴォロニン
  G                       F:シェフチェンコ
                 J       G:ロタン
                          J:シシュチェンコ
       M    C            M:グシン
                          C:ティモシュチュク
  A              D       A:ネスマチニー
       B    E            B:フェドロフ
                          E:ルソル
          @               D:イェゼルスキ
                          @:ショフコフスキー

ヴォロベイというFWの選手が出場停止で、普段使い慣れている4−3−3の形から変則的な4−4−2の形で挑んでいます。


この試合の先制点は、中盤からのロングボール(クロス?)を、シェフチェンコがPA内で競り、そのこぼれ玉をPA内に詰めていたロタンが、足元にピタッと止め、まるでFKでも蹴るように冷静にゴールを決めました。


ウクライナの攻撃は、ミドルレンジのパスで前線に繋いだり、サイドチェンジを行い、それ以外のボール運びはドリブルで殆ど行っていました。特にゴールエリア付近では、細かくパスで崩すのではなく、ドリブルで打開するのを好むようです。


左サイドからの展開が多く、右はまったく機能していませんでした。頻繁に左サイドバックのネスマチニーが上がってきて、攻撃に参加していました。シェフチェンコは前線に張っているようなことは無く、擬似司令塔のような形でパス・ドリブルで相手を引き付けて、攻撃に参加していました。エゴイストな匂いを感じさせず、このチームがシェフチェンコのワンマンチームでないことを感じさせました。


中盤で目を引いたのは、ティモシュチュク落ち着いたボール捌きで、汗をかく事を厭わず、精力的に動き回り、シェフテェンコに目を奪われがちでしたが、彼なくして今のウクライナは成り立たないと思わせる動き振りを魅せていました。ミドルレンジのシュートも見せ、そのレールを走るように加速する弾丸シュートには驚きを隠せません。


守備は、前線の2人で追い回し、ゾーンに追い込むと必ず二人以上で囲み、敵の行動を限定させると同時に、パスコースを狭め、インターセプトする形がよく目に付きました。この守備のリーダーはティモシュチュクであるように感じました。


ウクライナの気になったところ・・・・・・

@守備において接触プレーを好まず、人数を裂いて囲むものの、相手に詰めてボールを奪取することに躊躇する場面が終盤目立ちました。相手に詰めた場合、ファウルを貰うことも多々ありました。終盤ファウルを与え、FKから得点を与えていました。

Aゴールエリア付近で、細かいパス・ワンタッチプレー・ドリブルでかき回されると、人数は足りているものの、傍観者のように立ち尽くし、相手にいい様にやられている場面が目立っていました。

Bこのチームには司令塔という感じの選手が存在せず、シェフチェンコが万能であるが故に、擬似司令塔のような形で、チームを引っ張っていました。残念ながら相手の裏をかくようなパスを出すことが出来ないので、攻撃に幅が出ず、単調な攻めが続いていました。

C足元の技術に自信があるのか、ほとんどドリブルでボールを運んでいました。



今年、欧州遠征でウクライナと日本が戦います。今まで日本が戦ったことの無いタイプの国に、どのような成果をあげることが出来るのか非常に楽しみなところです。


ウクライナ情報・・・・・・7月20日にユーシチェンコ大統領が来日され小泉総理と会談したそうです。ウクライナに残された旧日本軍の遺品が返還されました。民主化の道を歩んだウクライナの支援を日本が申し入れ、チェルノブイリの原発事故の支援協力を継続することを伝えたそうです。核の被爆国は日本とウクライナしかありませんし、積極的な連携を取りたいところです。
国連改革の支持もしていただけるとの事、このような国を日本は大事にしていきたいところですね。両国が末永く友好を保つことを心から祈ります。

Wikipedia版ウクライナ   首相と大統領の会談様子    共同声明文

2005年09月01日

スコットランドプレミアリーグ05−06 第5節 ダンファームリンvsセルティック

8月28日に行われたこの試合、各社一斉に速報ダイジェストで中村の活躍を伝えました。4−0と快勝との事。どんな"試合内容"で勝ったのか興味津々・・・・・・ダイジェストではなかなか良い動きをしているようですが・・・・・・。


ダンファームリング

           タラフルスキ   バーチル
    
                 メイソン
     ロス                      キャンベル
           メイクル     ダレンヤング

        トッド   スコットウィルソン  トムソン

                 ハリウェル

※ポジション位置が左右逆な選手がいるかも知れません・・・・・・参考程度に(汗)

セルティック

           ズラウスキ     ハートソン

   
    中村                         ビーティー
            ペトロフ       バーゴ

    カマラ                         テルファー
            マクナマス      バルデ     

                  ボルッツ


ダンファームリンは3−5−2で両サイドのウィングを思いっきり高い位置に置いてセルティックの両サイドバックの攻撃参加を阻止する作戦に出ました。中盤以降も高い位置を保ち前線との距離が狭く、中盤での数的有利を作り、彼らの意図する「パスサッカー」を容易に実現させていました。選手間の距離が程よく、すぐにサポートに来れる位置に待機している姿は、良く戦術の理解が選手間に浸透しているのが窺えます。

一方のセルティックは4−4−2で中盤は割りとフラットな感じです。選手間の距離が異様に遠く感じました。まだまだ戦術の理解が選手間に浸透していないことが容易にわかります。


セルティックの問題点を洗い出していきたいと思います。

其の一:個々の能力は素晴らしい
先制点を挙げたズラウスキのドリブルは秀逸で、以前見た彼とは全くの別人の如くキレキレでした。やっと調子が上がってきたというところでしょうか。ハートソンは相変わらず足元の技術がその体型とは違い"柔らかく"二点目の「ごっちゃんゴール」も焦る事無く決めていました。ペトロフは精神的にも肉体的にもこのチームの「心臓」として精力的に中盤を駆け回っていました。ビーティーのゴールに向かうドリブルは誰も彼を止められず、止める術を誰も持ち得ない空間をその周りに醸し出していました。必ず彼は偉大な選手になるだろうと予測されます。カマラのクロスの精度は脅威で、ピンポイントで合わせる技術は目を見張るものがありました。バルデはその強靭な体と熱いハートでDFラインを統率し、獅子奮迅の活躍を見せていました。ボルッツはPKをセーブしたことからも分りますが、この試合のピンチを未然に防いでいました。

で、この選手の動きそれぞれがバラバラに動いていました。1人対11人といった形である意味、その勝負に勝った形が4−0という形に現れているのですが、チームとしての動きが全くと言って良いほど見受けられませんでした。ダンファームリングが弱いわけでは無いので本当に不思議な試合でした。


其の二:攻撃の組み立て
サイドの中村・ビーティーが守備に殆ど絡まない(計算できない)ので、実質中盤は2人になります。どうしても数的不利に陥るわけで、ズルズルと下がるしかありません。最終的にDFラインの2〜3m前に陣取ることになり、DFがラインを上げようとしても動いてくれない結果になり、DFも極低い位置でのプレーを余儀なくされる形になりました。中盤は蜂の巣のように空いているので好きに相手に使われます。これを看かねて(ボールが来ないのに焦れて)FWの2人が中盤の守備に忙殺される結果になり、より遠くゴールが感じられました。

これを見ると守備に大いに不安材料があると思いますが、これだけが原因ではありません。ボールを奪った後の行動が大いに問題なのです。

DFライン・中盤の押し上げをしないまま、カウンターの予防をしないまま、前線にロングボールを投げ入れてしまいます。肝心のFWが中盤でしっかり守備に忙殺されているので、あっさり敵に取られ、苦労して取り返したボールをあっさり相手に渡す形を作っていました。まさしく「悪循環」とはこの事を言います。

この状況を打開するために中村が登場します。

前半終了間際から中盤の真ん中に陣取って、パスを捌きに出て中盤を落ち着かせようとしますが・・・・・・ペトロフなどはその意味がわかってるので中村ーペトロフ間でパス交換を何度か繰り返しDFラインにそのボールをもどし、自分達も前を向いて中盤を押し上げようとしたとたん、DF(両サイドバック)があっさりロングボールを投げ入れる稚拙な行動が何度も繰り返されました。
中村が言葉で伝えられないので何度も何度も、労を惜しまずこの行動を繰り返したいました・・・・・・時にはDFライン付近まで顔を出して・・・・・・。(最初はペトロフもこの"中盤の落ち着き"を理解していませんでしたが)

中盤とDFラインのパス回しが容易に出来るようになったのは、中村の今期初得点後です。これを見るにやっと仲間の信頼を得たのだと感じました・・・・・・遅いよともどかしくなりますが(苦笑)
日本(Jリーグだけ)では当たり前のDFラインでのパス回し・中盤での組み立てが出来ないのを見て苦笑いせずにはいられませんでした。今までのロングボール主体の戦術が選手に染み付いていたとも言えますし、これから改善すれば良いことなので暖かく見守れば良いと思います。

セルティックの名誉のために言いますが、パス回し攻撃の組み立て以外は、日本が見習う点が沢山あります。労を惜しまず走り、怪我を恐れず、熱い闘争心で相手に向かい、目の前の相手に全力で挑む姿勢は、尊敬の念を禁じえません。
中村を使いこなすチームになれば、一歩二歩先に進むチームになることは確かです。実際、中村が今季初得点後の試合内容は3−0の得点差がそのまま現れる試合になり、まるで「練習試合」を見ているかのごとく退屈だな感じさせるほどにまでなりました(苦笑)

前回のレンジャーズ戦で主力の退場者が出て思うような試合が出来なかったと思われますが、逆に現在のチームの問題点が浮き彫りになり、それを選手が肌で感じ、改めて中村の重要性が分り、監督が何故に彼をこのチームに加入させたのかが分ったはずです。これを踏まえ一体どんな解答をもって次の試合を見せてくるのか非常に楽しみなところです。

追記1:それにしてもハートソンは見てて飽きませんね。 ホントに日本にイナイタイプなんで日本に輸入して見てみたい選手です(笑)

追記2:それにしても日本の各TV局のダイジェストはいいかげんですね。良い所取りなのは分らないでもありませんが、その解説もかなりいい加減な気がします。ちゃんと試合を見ていたのかさえ疑問に思います。昨今TV局や新聞のモラルの欠如が如実に現れてきましたが、スポーツの報道でもこのようないい加減な内容の放送をしてしまうところを見ると、かなり内部から腐ってきているのだと実感してしまいました。

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