2008年11月24日

雑感あれこれ 十九の巻

『つまらない試合』

メインに書くつもりで用意していましたが、思った以上につまらなかったので回避しました。
【大分vs鹿島】どちらにとっても残り三節でJリーグ優勝を占う上で大事な一戦でした。N■Kも地上波でやるぐらいですからその意味は推して分かります。

鹿島は、昨年も浦和相手に、ガチガチに守備重視の試合を最終盤にやってのけて、優勝への足がかりをつけましたが、それに匹敵する泥仕合でした。確かにリーグ優勝は、生半可な気持ちで獲れるものでもないし、調子に乗っていると、昨年の浦和のように、最終節でリーグ最下位の横浜FCに敗北を喫して、優勝を逃すなんて失態もあるわけですしね。

ただそれで良いのか?という思いもあります。別にロスタイムの時間稼ぎを問題視するつもりは無いけど、相手との力の差が無い事を自分達で証明してしまっているような戦い方が、果たして王者に相応しいのか疑問に思います。それで◆◆冠とか騒いでるのが虚しい。それが鹿島の戦い方だと言われればぐうの音もでませんが......

一方の大分もやはりココに来て力及ばずの感は否めません。特にパワープレーに移行してからの戦い方は稚拙そのもの。前線でロングボールを競った後、セカンドボールを全く一つも拾えていないあたりに、この練習をしていなかったのが恥ずかしいぐらい丸裸になってしまいました。
リーグ優勝を争うチームは、やっぱり得意とする戦術の他に、最低あと一つは別の戦い方が出来ないと、あらゆる状況に対応できないのが分かります。

その意味では鹿島は成熟されたチームであり格の違いを見せ付けました


余計な一言を一つ。
それが出来るのに何でアデレードに負けたの?


ある意味ブラジルの現実主義を体現している気がする鹿島。結局歴史に名前が残るのは勝った者の名前しか残らない。記憶は風化する...



『天皇杯ベストメンバー規定』

主力温存で敗退するJ1のチームが出た事を問題視する犬飼会長
激昂して罰金やら来期の出場権剥奪とか......
それを問題視するならならば昨年の浦和も当然問題視するべき。別に犬飼さんも昨日今日協会に入った人じゃないでしょう。昨年も役員をやっていたならば、そのくらいはもちろん言えたはず。会長になって張り切っているのは分かるけど、もうちょっと冷静になる事をお勧めします。

それにしてもガンバ大阪が代表メンバーが抜けた状態で天皇杯を戦って危うく敗退の危機があった事は問題視されないんですかね。

あれだけベストメンバー規定にこだわっていたのにそこはスルーなのか

そもそもそのベストメンバーの基準って何なのかが分からない

出場時間で線を引いて決めるのか、能力で判断するのか

出場時間ならば新人や若手の扱いはどうするのか?
能力ならば誰がそれを判断するのか?
協会が委員会でも作って査定するのか?
その査定は公平に作る事ができるのか?

磐田のようにメンバーを殆どゴソッと代えても勝ってしまえばスルーなのか。

天皇杯のベストメンバーとJリーグのベストメンバーが一致しないとこれはおかしな事になる。Jリーグの場合はギャンブル(toto)の側面もあるわけでベストメンバー規定が遵守されていることが絶対。
下手をしたら故意の関与を疑われかねない......


結局、明確な基準の無いままにベストメンバー規定という言葉だけが独り歩きして、その時々の犬飼さんの機嫌で曖昧に運用されるのは非常に危険。

時の権力者の感情で故意に気に入らないチームを排除しかねない

来年からはターンオーバー制もしくはローテーションが使えない可能性も大いに出てきます。所謂ベストメンバーがこれでリーグ終盤など今のスケジュールのままで怪我などで大量に試合に使えない場合その時点で没収試合になるのかな? そのチームはJリーグ追放とか、来期の出場権剥奪とか本当に出来るのか? 

そもそもそこまで予測しているのかも疑問

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
《補足》
あとで突っ込まれる前に

Jリーグ規約第42条(pdf版)
@Jクラブは、その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない

※前条・・・Jクラブは、公式試合(J1/J2/リーグカップなど)および協会が開催する天皇杯全日本サッカー選手権大会に参加しなければならない

A第40条第1項第1号から第3号(J1/J2/リーグカップ戦)までの試合における先発メンバー11人は、当該試合直前のリーグ戦5試合の内、1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず、詳細はに関しては『Jリーグ規約第42条の補足基準』によるものとする。


Jリーグ規約第42条の補足基準(pdf版)

抜粋して書きます

2.【直前5試合】には前シーズンを含まない

3.例外
@次の選手は試合出場実績に係わらず【直前5試合先発選手】とみなす
▼候補を除く日本代表チームに選出された選手
(前年・当年の国際Aマッチ、オリンピック及びアジア予選、アジア大会、FIFAワールドユース本大会⇒現FIFA U-20W杯)
▼プロC契約以外の外国籍選手
▼シーズン途中に移籍してきた選手
(移籍直後に開催される3試合のみ対象)

A次の理由
▼怪我・疾病または傷害等(医師の診断書)
▼警告の累積または退場による出場停止
▼日本代表メンバー選考のための合宿・遠征等
によって選手が公式試合に出場出来ない場合、その試合は【直前5試合】から除く

これらを考慮してチェアマンが最終判断を下す


すんごく面倒くさいけど一応【直前5試合の内1試合先発】が目安
今までは制裁が発動するのは規約42条の二項で(J1/J2/リーグカップ)に留められていたけど、これが天皇杯まで拡大するという事。
正直、リーグカップ戦のナビスコ杯も怪しかったのに、天皇杯までもこの条項が生きるとなるとクラブにとっても厳しいはず。選手の消耗が激しくなる事だけは確かです。

ちなみに来年のFIFA U-20W杯本大会に日本は出れないから、選考という形をとってU-20の選手をA代表に呼ぶのか......だからアジア大会(予選)やA代表マッチにも使う話が出てきたのかと......ある意味若い世代を沢山リーグ戦で使って貰うためのクラブへの窮余の一策でしかない

なんだかな〜(苦笑)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


『混戦』

Jリーグが混戦に次ぐ混戦
上位の優勝争いにしても下位の降格争いにしても最終節まで予想が付かない。(上にも下にも)飛びぬけたチームが居ないのが原因ですが、全部の試合を観た訳ではないのでどうにも分からない。

チームそれぞれのレベルが上がって混戦が続いているのか?

守りを重視する戦術が横行している為に決着が付きにくいのか?

どうも昨年から続く浦和成功の後遺症というか、Jはもちろんアデレードから感じるのは守備重視の傾向が影響しているのではかと思うのですが......全くの感覚的な憶測ですけどね......

もしくは中盤のハードワークなどオシムの後遺症なのか

それぞれのチームの色分けが付け難くなっているのは確かです。上位はそれなりに色はあるけど、下位に行くにしたがって何をしたいのかが分からなくなるシステムや戦術が多くなるのはそれなりの理由がありそう

その中で浦和はボロボロなのにあの位置にいるのは異様

ガンバは気が抜けたかのようにボロボロに負けちゃうし

何とか帳尻を合わせてきた川崎だけど、やっぱり改めて考えさせられるのはフッキは要らなかった(苦笑)

たった一人であそこまでチームを混乱に追い込んで監督を病院送りにするぐらいだから、その影響力の凄まじさが分かる

そして外国人のFWの危うさがあらためて分かる。ガンバは二年連続でFWがリーグ戦途中で中東に持っていかれるし、それでも外国人FWに頼らなければならない状況は、ベストメンバー云々とか言ってる場合じゃない

ナビスコ杯をU-23の大会にするとか言ってるけど、もっとテコ入れすべき所は沢山あるんじゃないかと考えます。

Jリーグの試合でもU-23の選手を何人以上使えとか規定を入れるだけでも効果があるし、外国人FWの規制をすれば日本人のFWの活躍の場が増えるんじゃないですかね。日本代表の得点力不足を解消するためにはその規制も必要なんじゃないでしょうか?

ナビスコ杯をU-23で制限しても構わないけど、肝心のFWに外国人やアジア諸国の若手をずらっと並べても意味ない。プレミアのように気がつけば日本人がチームに一人とかそういう状況になりかねない(苦笑)
タグ:雑感
posted by Daft at 11:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | スポーツ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月22日

【2010W杯】バーレーンvsオーストラリア【最終予選】

敵地でオーストラリアがバーレーンを【1-0】で下す

《得点》
◆90+3分 オーストラリア 【得点者:ブレッシアーノ】
ロスタイム。GKシュワルツァーからのロングボールを前線でケネディが競り(ボールに全然触ってないけど)に出て、ボールをバーレーンゴール方向に流す。それに上手く反応できなかったバーレーンDFがクリアミス(トラップミス)から後逸してしまう。そのボールに喰らい付くように走りこんだブッレシアーノが勢いのままにゴールを奪い〆


『試合経緯』

▼試合序盤はどっしりと構えたオーストラリアに気圧されたのか、遠巻きに攻撃を繰り返し、何かに背中を押されるようにやたら滅多らミドルシュートを打っていました。過剰な警戒と焦りが見て取れます。
▼試合中盤になるとオーストラリアの出足の遅さが目に付いたり、運動量も目立って増える事も無い。これに気がついたバーレーンは自信を持って攻撃を展開できるようになりました。
▼試合終盤はただ耐えるのみ防戦一方のオーストラリア。バーレーンのダイレクトプレーに足も体も追いつかず、頻繁にサイドチェンジで左右に振られグロッキー。最後の最後で踏ん張っているだけで、バーレーンの決定力不足に助けられている状態でした。とにかく試合を無事に終わらせる事しか手立てがないかと思われたロスタイムに、オーストラリアは運以外の何ものでもない得点で、バーレーンを地獄の底に叩き落しました。


『惜しかったバーレーン』

寸での所で金星を取り逃がしたばかりか、勝ち点3をオーストラリアに献上してしまい痛すぎる敗戦を喫しました。

それでも目を見張ったファタディとジョンのナイジェリア出身同士のコンビネーションは劇的にバーレーンのサッカーの質を上げました。

ジョンの力強いポストプレーとそこから出るダイレクトパス。相手を背負った状態から反転してのスピードとしなやかなドリブル。そして強烈なシュート

ファタディの想像力溢れるパスとジョンを活かす為のコンビネーションパス。そして相手の隙を突くスルーパス

この二人に触発されて周りも非常にクレバーに動き、タッチ数の少ないパスワークと豊富な運動量でオーストラリアの出足を上回っていました

正直、カタールの一発屋的なサッカーよりバーレーンのこの緻密なサッカーの方が怖いです。3次予選や最終予選の初戦のような、ロングボール一辺倒のサッカーとは全く別物である事を確認して良かったかもしれません。



『分析してみる』

結局、終わってみれば【1-0】で勝っている訳で、アレだけの猛攻も防いだ守備は一目置かなければならないでしょう。
ただ計算で防ぎきった守備は数えるほどしかなかった事も明記しておきます。


《守備編》
殆どGKシュワルツァーの出来不出来で決まるのが今のオーストラリア。

CBのムーアが離脱(睾丸にガンが見つかったらしい)した事によって、余計に穴が大きくなりました。今試合もそこを再三再四狙われて、スピードで裏を突破されたりと幾度と無くピンチを招いていた元凶です。

SBのチッパフィールドが怪我で召集を見送られた事によって左サイドに攻守に不安を抱えた事もムーアの離脱に輪を掛けて穴を大きくしてしまいました。

高さや体の強さを生かした守備は得意だけど、スピードを主体とした攻撃には出遅れる。特にダイレクトプレーには寄せが遅くなりがちで、その結果逆サイドに大きくスペースを作ってしまう。いかに相手より早く動きダイレクトでフィニッシュに持ち込めるかが鍵になりそうです。一拍でも切り替えしたり考えたりと間を置くと長い足が伸びてきたり体を寄せられて潰されるのがオチ。

それと前提条件として考えなくてはならないのは、ある程度ゴール前からオーストラリアを引き出さなくてはならない事。スペースを消されてガッチリ引かれた状態では隙は殆ど無いとも言えます。攻守の切り替えの速さでオーストラリアの守備が整う前に、相手の先を行かなくては今日のように粘り強く守られてしまいます。


《攻撃編》
トップにボールを当てて、そこからボールを二列目に預けて攻撃するのが基本。ただ殆どトップのケネディがボールを保持できなかったので二列目が前を向いてゴールに向かう場面は数えるほどしかありません。

トップや二列目がボールを保持する機会が少ないので、もちろんSBの上がりは数えるほど。オーストラリアの攻撃の幅はSBの攻撃参加が出来るか出来ないかで全く怖さが違ってきます。調子の良い時は両SBがゴール前に上がってくるので破壊力が違ってきます。マークも付きづらくその混乱を狙っている節も見られます。

オーストラリア特有のパスワークも、良く見れば運動量が多いわけではなく、突っ立っている所にパスを通すテクニックが優れているのだと分かります。岩のように動かない所にパスを通して無理矢理線で繋いでいる感じです。運動量や動きが鈍い分、体の強さでパスコースを確保するしかないので、相手がある程度引いたり受身になってくれないとパスワークを保持する事が出来ない。

肝心なのは気持ちで絶対に受身や引かない事
どこかで弱さを見せると嵩にかかって攻めてくるのがオーストラリア


今回、怪我人続出でSBのチッパフィールドやエマートンなどサイドアッタッカーが不在でした。

トップや二列目でも出来るマクドナルド(セルティック)も不在

ケネディの稚拙さに助けられたけど、次回ビドゥカが出てこないとも限らない

唯一の穴はCBの所とベンチの層の薄さぐらいかな

あとはネームバリューにビビら無い事。特にキューウェルはもうかつてのような輝きの10分の一も無い。

本当に日本以上に将来の不安が大きい。今の30歳前後の選手が抜ける2010年以降は目も当てられない状況になるかもしれませんね。



バーレーン:Formation】


         A・フバイル(9)  ジョン(10)
アブドゥルラフマン(13)             ファタディ(4)

       アーイシュ(12)  フセイン・アリ(17)

 サルマン・イサ(14)             M・フバイル(7)
         M・ハサン(2)  フセイン(16) 

             サイード(1)

【得点】
なし

【交代】
75分  フセイン・アリ ⇒ ユーセフ(11)
79分  アブドゥルラフマン ⇒ アルドサリ(8)
87分  A・フバイル ⇒ アルダキール(5)

※( )内は背番号


SBサルマン・イサの攻撃参加が増えればもっと攻撃に厚みが出るのに、というかもっと上で仕事を出来れば怖いのに、何故かSBやCBをやったりする......人材不足なのかな

A・フバイルが目立たなくなるほど攻撃が充実していました。

ジョン&ファタディは脅威



オーストラリア:Formation】


            ケネディ(9)

 ブレッシアーノ(18)  ケーヒル(4)  キューウェル(10)

        クリーナ(5)  ヴァレリ(16)

 カーニー(11)              ウィクルシャー(8)
         コイン(13)  ニール(2)


           シュワルツァー(1)


【得点】
90分+3 ブレッシアーノ

【交代】
69分 コイン ⇒ ノース(3)
71分 キューウェル ⇒ ホルマン(14)
86分 ケーヒル ⇒ ステリョフスキー(7)

※( )内は背番号

              
posted by Daft at 12:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月20日

【2010W杯】カタールvs日本【最終予選】

ドーハの地で日本がカタールを【3-0】で下す。

《得点》
◆19分 日本 【得点者:田中達也】
中盤から内田がカタールDFの裏へボールを蹴る。そこへ猛ダッシュした長谷部でしたが一歩届かず、それに釣られてカタールDFもボールを後ろ見送る。そのDFの後ろで待っていた達也がボールを拾ってPA内に深く切り込み、角度の無い位置からシュートを放つ。そのボールがGKの股を抜けてゴールネットを揺らし先制点を日本が挙げる。

◆47分 日本 【得点者:玉田】
後半開始早々、仕掛ける日本。右・中央・左と波状攻撃を展開する。その流れからPA付近中央でボールを受けた長谷部が、左にボールをはたいて、玉田がダイレクトでミドルシュートを打って追加点を決める。

◆68分 日本 【得点者:闘莉王】
CKのシュートコーナーから俊輔-遠藤間でパス交換して、俊輔がファーサイドに蹴り入れる。混戦の中、闘莉王がヘッドで押し込んで〆


『試合経緯』

 試合序盤はカタールの猛攻に浮き足気味でしたが、徐々に冷静さを取り戻して、中盤から前線でボールをキープできるようになりました。
特に序盤は相手にファウルを与えてしまいセットプレーが連続する場面もありましたが、相手のドリブル突破にも冷静に対処し、二人で前後にはさんでノーファウルでボールを取れるようになってから攻守のバランスが安定しだしました。
 ゲーム中盤以降(先制点・追加点)も攻守の切り替えの速さと、前線からのチェイシングで相手の速攻や縦のボールを容易には入れさせず、常に主導権を持ってゲームに挑めました。
 ゲーム終盤は相手のラフプレーに前線の選手が苦しめられましたが、上手く時間を使いながら中盤以下の守備の負担を極力減らすハードワークが光りました。交替選手も彼らを助け、無失点でゲームは終了。



『守⇔攻』

今試合もっとも印象的だったのは攻守の切り替えの速さでした。

特にカタールがドリブルでゴールに向かって突っ込んでくる場面は、相対する守備陣は安易に飛び込んで抜かれないように、コースを切って攻撃を遅らせ、周りのヘルプを待つことを徹底していました。そして後ろから挟むように中盤の選手が囲い込みノーファウルでボールを奪った事が一番大きかったです。

守備の安定化が計れたことによって、そこから素早く前を向いて攻撃に移行できるパターンが構築されました。

そしてそこから出たボールを前線でキープする事ができた事も、中盤が前を向いて攻撃に参加でき、DFラインを上げる時間を作った事も忘れてはならないでしょう。



『カタールが勝てなかった理由』

日本ばっかり褒めるのも天邪鬼な私にとっては面白くない(苦笑)

カタールの視点から見てみると不思議に思う所も多々あります。


1.前線からのチェイシングの狙い目
確かに日本のDFラインに猛烈にチェイシング&プレスを仕掛けて日本はタジタジでした。苦しくなって前に蹴りだすだけのボールも少なくありませんでしたが、そのボールに対してカタールのDFや中盤の底の選手が誰も競り合わずに、日本が楽にキープする場面が多々あった事も事実です。どうにも解せないのは何のために前線からチェイシングしているのか意図が不明確な事。折角、苦し紛れにボールを蹴らせたのだから、後ろでボールをキープして、そこから二次三次の波状攻撃につなげることが出来たならば、もっと日本は苦しかったはずです。


2.DFラインの設定が深め、中底との距離が遠い
上記に関係しますが、何故か全体が間延びするこの戦術を採ったのか?
特に中盤の底との距離、バイタルエリアを開きっぱなしにして、そこを日本に使われると考えなかったのか?


3.中底の能力不足
確かに日本が脅威を覚えるほど警戒する人物が多いカタールですが、その反面それらの選手を使いこなす人材が居ないことも浮き彫りになりました。特にビルドアップからのボールを受けて左右にさばいたり、ゲームをコントロールする中底が右往左往し、殆どボールを縦に入れられず、ゲームが止まってしまう事が多々ありました。
もちろん日本がそこに狙いを持ってプレスを掛けて囲い込んでボールを下げさせたりしている事は確かですが......
結局、ゲームコントロールのために前に張っていたハルファンを度々下げさせて、危険な位置から遠ざける事に成功した事は言うまでもありません。


4.中盤のプレッシングは緩い
前線のチェイシングは凄かったけど、肝心の中盤はほぼノープレッシャーに近かったです。確かに日本のパスワークが優れていて手も足も出なかったとしても詰めの甘さは見過ごせません。


5.ドリブルでゴールに直進
殆どのドリブルが単独でゴールに向かって直進するものばかり。周りを使ってコンビネーションで抜けるとか皆無。サイドからの展開やクロスボールもナシ。個人頼みというか連係らしい連係なんてない。単独で突っ込んでくる芽を慎重に取り除けば怖くない相手。


カタールって一体何をしたいのかが分からない。確かにメッツによってここ最近の戦術を与えられてはいるけど、それを自分達で飲み込んで実行しているとは到底思えない。逆に言えばそれほど日本が際立って見えたとも言えますが......



『今後の展望』

《カタール》
穴は大きいけど、中盤が整えばやっぱり脅威である事は確かです。帰化選手を大量に投入する事は考えられますしね。メッツ監督のこの短期間での手腕を見ても、個人から集団への意識の転換時期にあるとも言えます。特に前線からのチェイシングは脅威でした。ただカタールがじっくり腰を据えて強化する気があるのかが気になるけど、メッツも直ぐに解任なんて事になるかもしれません。


《日本》
俊輔曰く“オシムさんがやってきたことがいい方向に来ている”って岡ちゃん涙目(苦笑)

大きな流れとしての方向性はオシムさんの考え方が定着しているという事でしょう。その中でゴールへの方法論として、安定した守備からゴールを目指す岡ちゃんのオレ流と、ゴールから逆算して物事を考えるオシムさんの方法論の好き嫌いが分かれるぐらい。

それ以外の日本人の特性を生かした戦術などは一致していると思いたい

俊輔&遠藤がそういうやり方を好んでいるから仕方なくとも考えられるけど(苦笑)

U-19のロンドン五輪メンバーを代表に組入れる話も挙がっているようです。確かに遠因として香川を無理に引っ張ってきて、長年続いたU-20W杯の道を閉ざしたりと、期待される世代の経験を無にした責任は少なくないでしょう。しっかりと戦力になるように不測の事態にも備えられるような合宿にして欲しいですね。ただのパフォーマンスとしての顔見世ならばやる意味も無い。



日本:Formation】


         玉田(11)  達也(8)
  大久保(16)            
                    俊輔(10)
              長谷部(17)
         遠藤(7)
   長友(15)              内田(3)
         闘莉王(4)  寺田(2)


            川口(1)

【得点】
19分 達也
47分 玉田
67分 闘莉王

【交代】
71分 達也 ⇒ 松井(9)
88分 大久保 ⇒ 岡崎(13)
92分 玉田 ⇒ 寿人(12)

※( )内は背番号

今日の俊輔は攻撃に貢献するよりも守備に貢献する方が多かった。ゲームメイクに徹して後ろに控える事が多かった。これがカタールの混乱を招いたとも言えます。前に出てこない、ポジションは右左と動くので捕まえられなかった。

大久保が3トップ気味に必ずPA内にFWの二人と飛び込むことが多かった。またポジションも左サイドに張り付くばかりでなく色んな所に動く、それに呼応して俊輔が左に行ったり、玉田が左に張ったりと掴み所がなかった攻撃陣

長谷部の攻守の動きが随所に目立った。特に先制点に繋がる縦への突進は達也のアシストになった。            

長友・内田ともに両サイドを満遍なく使えた。そしてやっつけのアーリークロスが減って厚みのある攻撃ができた

遠藤や俊輔が出っ張って随時攻撃に参加しなくても流れの中から得点できたのは非常に自信に繋がる。

交代で入ってくる人材も豊富になりつつある。松井が途中投入なんてちょっと豪華すぎる



カタール:Formation】


            セバスチャン(18)
   モンテシン(11)            イスマイール(17)

             ハルファン(14)

        マジディ(5)      タラル(15)
  
アブダウード(6)               メサド(2)
      アブドゥルマジェド(4) ラジャブ(16)

              サクル(1)

【得点】
なし

【交代】
59分 イスマイール ⇒ アリベシル(9)
68分 モンテシン ⇒ アブドゥルラーブ(10)
80分 マジディ ⇒ マジド・ハサン(12)

※( )内は背番号






posted by Daft at 13:39 | Comment(2) | TrackBack(14) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。