2008年11月18日

【第十三節】アーセナルvsアストンビラ【プレミアリーグ08~09】

アーセナルが【2-0】でアストンビラに敗れる


《得点》
◆70分 アストンビラ 【得点者:オウンゴール】
A・ヤングのクロスボールに、ゴール前に突っ込んできたアグボンラホールに付いていたアーセナルのクリシーが痛恨のオウンゴール。

◆80分 アストンビラ 【得点者:アグボンラホール】
アストンビラゴール前からクリアボールに近いロングボールに、アグボンラホールがギャラスと競り合いながら頭のワントラップで抜け出し、そのままダイレクトで一閃。鮮やかにカウンターが決まり〆


『試合経過』

《前半》
アーセナルのDFラインにもプレッシャーを掛けられ、休まる暇が無い。
ずっと悪いリズムを引きずったまま、PA内でアストンビラ選手を倒してしまいPKを謙譲。これをアルムニアの好セーブで失点は免れるも、これ以降もリズムを掴めぬまま辛うじてハーフタイムに逃げ込んだ

《後半冒頭から先制点まで》
ウォルコットとナスリのポジションチェンジをするも全く流れに関係なし、耐えに耐えていたが怪我明けのアデバヨールを投入。今までに無くリズムを取り戻しつつあり試合が拮抗しだした。
そのリズムの中で、中盤で悪い形でボールを取られ、その際サニャが負傷で立ち上がれず、その穴を埋める間も無くA・ヤングにその穴を突かれ、アーセナル守備陣がバタバタしている隙にクロスを放り込まれ、あっさり失点しまいました。

《先制点から追加点》
とにかく攻めに打って出るアーセナル。規律良く冷静に守るアストンビラに尽く弾き返される。そんな中で苦し紛れに前に放ったクリアボールが絶好のカウンターとなってアーセナルのあごを打ち砕く

《追加点以降》
ベンゲルに打てる手は無く、後はピッチ上の選手がどうにかするしかない。ただ光り輝くアーセナルの面影は無く、陰鬱にボールを転がすのみ。まばらな観客席と帰宅の途に背を向ける観客が奇跡が起こり得ないことを既に暗示しているかのようでした。結局大きな波も起こせずアーセナルは敗戦



『露になるブラックボックス』

アーセナル自身の調子や動きが悪いとはどうしても思えない。
対策を立てられその策にハマったとしか言いようが無い。

1.DFへのプレッシャー
簡単にビルドアップをさせない。
執拗に追回し、常にプレッシャーを加える事でイライラさせて、DFラインでのパス回しで、アーセナルが落ち着きを取り戻せないようにする。

2.CMFへのプレッシャー
ビルドアップからのボールを受けるセスクとデニウソンに専属のマークを付けて、ボールを持つと猛烈なプレッシャーを掛けて前を向かせない。そしてそこから縦に人とボールを入れさせない。

3.CFへのプレッシャー
ポストに入るボールそのものを遮断する。ロングボールでも何であれボールを触りそうになると体を寄せてボールが収まらないようにする。あわよくばボールを刈り取る。


見えてくるのはCMFから全体へ行き渡るボールの供給を絶つこと。
そのためにはCMF自身を抑える事はもちろん、そこにDFラインからビルドアップの為に供給されるボールのそのものも遮断する。行き場(ボールの預け所)を失ったDFが次に考えるのはロングボールを直接前線に放り込む事。しかしそこにプレッシャーがかかってキープできない事が何度も続けば、結局CMFに預けるしかない。苦しいパス回しから際どいボールをカットされて逆襲を喰らい続ける悪循環が生まれる。



『処方箋が無い訳ではないけど』

上記の方法だけでアーセナルを潰せるならば、とっくの昔に潰れていたでしょう。

この試合特に問題なのはディアビを中心とするウォルコットとナスリの逆トライアングルの出来不出来がモロに出た事。

【ディアビ】
彼の所でボールが止まってしまう。流れがスパッと止まるから周りの動きも止まる。アイデアも無いのにボールをダラダラもって結局横か後ろに出すだけだからちっとも前に進まない。何故に彼をトップ下に置いているのか一番不思議。

【ウォルコット】
スペースが無いとその才能の1割も引き出せない。止まっていると普通の選手。人を上手く回りに配置させて加速をつけさせないようにスペースを消されてゲームから消える。

【ナスリ】
シュートレンジでの動きは脅威だけど、その他の仕事に関しては存在感なし。ゲームの組み立てにしてもボールキープそのものも、ままならないから味方からボールが回ってこない。ゲームから消える。

ディアビはともかくとして、サイド(wing)の二人がゲームから消えてしまうのは大問題。ここで基点を作れないからボールの預け所が限定されて悪循環が始まってしまう。この位置で基点を作る事が出来ればCMFの二人の負担も減って前を向いて仕事が出来る。実際、昨シーズン序盤のロシツキーの働きはアーセナルの快進撃を支えていたといっても良い。そう考えるとエブエの離脱も今シーズンの不調を物語っているのかもしれない。

ほとんどアストンビラに片手間程度で抑えられているナスリやウォルコットの現状は嘆かわしい。両者共にここで一皮剥けないと一生この状況から抜け出せない。

特にウォルコットはスペースが無くても自分が活きる形を見出さないとずっとスーパーサブ止まりな気がする。

ディアビに代わってアデバヨールが入る事によって、ボールが前で収まるようになり比較的リズム良くボールが回りだした所から見ても、後は人が戻ってくれば何とかなる目処はついているけど、成長を促す為にも現有メンバーでどれだけこの状況を打開できるかが今後を占う為にも必要。どれだけファンが我慢できるかが問題ですけどね。

ベンゲル解任でアーセナルが立ち直る話の問題ではない気がするけど、彼が辞めて喜ぶ人の方が多いんじゃないかな?

引く手数多のベンゲルをここで手放す愚作をアーセナルが犯すのか?


それにしてもというか、アデバヨールやエブエなど居なくなって分かる事もあるんですね。かなり微妙なバランスで立っていたことが驚き。
エブエって必要か?と疑問に思っていたけど、ウォルコットの現状を見る限り、その認識が間違っていた事が分かりました。
アーセナルがもっと泥臭い事も出来るようになり、勝ちを拾えるようになれば苦労しないけど、ベンゲル頼みで選手がピッチ上で問題を解決できないのならば思い切った外科手術(ショック療法)も必要なのかな?


ベンゲル解任云々は正直出たとこ勝負な気がする。


アーセナル:Formation】


            ベントナー(26)

    ナスリ(8)    ディアビ(2)    ウォルコット(14)

        デニウソン(15)  セスク(4)

   クリシー(22)               サニャ(3)
      シルヴェストル(18)  ギャラス(10)

             アルムニア(1)


【得点】
なし

【交代】
61分 ディアビ ⇒ アデバヨール(25)
68分 ベントナー ⇒ ベラ(12)
71分 サニャ ⇒ コロ・トゥーレ(5)

※( )内は背番号

ディアビをトップ下に置いてる時点で勝負を捨てたも同然

ディアビもシルヴェストルもパス回しなどアーセナルのスタイルに馴染んでいない。何故か二人ともフランス人だし、ちょっと最近露骨に贔屓が過ぎるベンゲル

解任騒ぎの根底にはこのフランス人贔屓もちょっと影響してるのかな



アストンビラ:Formation】

   
           アグボンラホール(11)
  A・ヤング(7)                ミルナー(8)

         バリー(6)  シドウェル(4)

            ペトロフ(19)
  L・ヤング(2)               クエジャール(24)
        ラウルセン(5) カーティス(15)

            フリーデル(1)

【得点】
70分 オウンゴール
80分 アグボンラホール

【交代】
なし

※( )内は背番号

ハルから続くアーセナル潰しの方策が完成した感じがする。

交代者なしの所を見ても体力的に負担を少なくできる事も証明した

得点は取れないまでも引き分けは十分期待できる    

2008年11月14日

【2008】日本vsシリア【キリンチャレンジカップ】

キリンチャレンジカップにて日本代表がシリア代表に【3-1】で勝利


《得点》
◆3分 日本 【得点者:長友】
左サイドを単独ドリブルで駆け上がる。周りの動き出しに惑わされたのか、誰がマークに付くのか事前の確認が取れていなかったのか、誰も長友にプレスを掛けぬままPA前まで中に切れ込ませてシュートを打たせる。これが想いの外コースにばっちりハマり先制ゴール

◆26分 日本 【得点者:玉田】
右サイドで細かくパスを繋いで注意を引いて、シリアDFを右サイドに偏らせて、がら空きの逆サイドへ憲剛のショートクロス。ドフリーになっていた玉田がこれを決めて【2-0】

◆62分 日本 【得点者:大久保】
左サイドの長友からパスを受けた大久保がシュート。シリアDFに当たってコースが変わるもゴールネットを揺らす。

◆78分 シリア 【得点者:アルジノ(PK)】
カウンターからじりじりと下がってしまい、PA内でシリア選手を倒してしまいPKを与える。これをアルジノが冷静に決めてシリアが一点を返す



『得点への経緯』

《先制点》
試合開始早々のこの得点は誰もが予想外。
スルスルと前に上がる長友にシリアはチェックにすら行かない。ズルズル下がって長友のドリブルを見てるだけのシリアに、拍子抜けした感のある長友が、とりあえず、挨拶代わりに打ったシュートのコースが、思いの他ばっちり決まって先制点。
一回長友にガンと当たりに行っていれば、パスでもして動きが止まったはず。長友がシュートを打つシーンでも中央付近にドフリーの選手が居たしそこにパスを出しても良かったほど、シリアのDFはボールに釣られてしまう傾向が強い

《追加点(2点目)前後》
セルジオ越後さんに“ザル”呼ばわりされるシリアの右サイド。そこを効果的に使うために、日本の右サイドで細かく展開してシリアの注意を引きつけてサイドチェンジで有効的に左サイドの長友らを使う戦法が出来上がっていました。その中から上手く追加点が結びつきました。
それにしても追加点の場面、玉田の他に大久保も同じく同サイドでドフリーになっていました。ちょっとザルに失礼なぐらい稚拙な守備。


前半を見る限り、今日の日本の屋台骨は前線四人、攻撃での細かいパス交換やフリーランニングに始まり、見えない所での貢献も大きかった。守備でもフォアチェックを忘れず、前からのチェイシングとプレスが効いていてシリアの中盤は殆ど機能していませんでした。

おぼろげながら見えるのは、次の世代の日本代表は、この形で生き残りを賭けないといけないのかなと思ったりもする。猛烈に前線からチェイシングを仕掛けて、細かいパスワークで局地戦を制して、ダイナミックな展開はCMFに任せる。それをどこまでスケールアップできるのかが問題ですけどね。


《追加点(3点目)以降》
後半ピッチ内のメンバーがコロコロ代わるのは致し方ない。ただ前半と同じような戦い方が出来ないのはそれはそれで問題な気がする。
ただ指示があったのか後半は、シリアの右サイド裏(日本の左サイド前方)をしつこくロングボールで狙う手法が目立っていました。日本の右サイドで溜めるのは前半と同じだけど、一気にスペースの裏を突いて直接ゴールに繋げる手法は、奇襲ならば通じるけど、常用する手段としては疑問に思う。結局ロングボール一辺倒になってしまった分。日本の中盤が機能しなくなってしまったのは本末転倒。

前線からの効果的なチェイシングやプレスなどのフォアチェックが人が変わってしまったために薄れてしまい、それが中盤の守備にも影響しだし、ダラダラと下がるだけの守備になってしまったのも問題。人に当たりに行くものの中途半端にプレスを掛けるからシリアが強引にドリブル突破を仕掛けると堪えきれずに道を明けてしまう。結局止めに入ったのがPA内と最悪に輪をかけてしまい、PKを謙譲

楽勝ムードから一変して、暗いムードの中試合終了を迎えてしまう。



『仮想にすらならないシリア』

これははっきり言ってマッチングミスの謗りは免れない
中東という大枠でシリアとカタールは同じカテゴリーに属するけど、極東という大枠で日本と中国を同一視するのと一緒。

誰が見てもカタールとシリアのプレースタイルから力量まで違うのは分かりきった事。もし今日のマッチングを設定するならば、何でここで、いつもお世話になっているの南米の方々を呼ばなかったのかと問いたい(苦笑)

シリアよりペルーやチリなどの南米の方々や、アンゴラやホンジュラスなどのアフリカの国々の方のほうがよっぽど仮想カタールに近かったはず。帰化選手が多いカタールにはうってつけ。

(中長期の)代表強化だけが目的じゃなく、W杯最終予選を睨んだ(直近の)強化試合である事は誰の目にも確か、それをキリンチャレンジカップというスポンサー試合を使ってやるのだから、もうちょっと有効に使えないものだろうか?

何時もながらやる気の無い協会のマッチアップに呆れてしまう



『その日暮らしの戦い方』

今更ながら岡田監督に望むべくも無く、2010年W杯を睨んだ戦い方ですが、それ以降のビジョンは無いに等しい。

それは協会とて同じで、今日のようなマッチングから見てもとりあえずその日その日の急場を凌いでいるに過ぎない。

先日のアジア選手権U-19の準決勝敗退は衝撃的でした。

これで来年のU-20を見る楽しみも地上波?の放送も無くなった

香川がどれほどそのU-19に必要とされているかは分からないけど、今日のシリア戦に引っ張ってくるほど必要だったかは見ている人は分かるはす。怪我人続出とは言え、それは守備陣のほうが問題が大きかった。

中澤の離脱は大きな痛手です。

でも彼もドイツW杯で代表引退を宣言した所をオシムが説得して代表に復帰させたに過ぎない。年齢を考えても2010年以降計算に入れるほうがどうかしている。次の後継者を見据えればオシムの時も、古く遡ればジーコの時からCBの層の薄さ(と質)は問題視されていました。別に岡田監督にそれを解決する方策があるとは期待しないけど、日本全体でこれに取り組まないと肝心な所でもっと大きな怪我をしかねない。

だって闘莉王だって肝心なところで怪我で離脱は十二分に考えられる。
アジア杯も怪我で直前で離脱してCBを阿部が務めたのは記憶に新しい
中澤の離脱よりコチラの方が確立が高いはず。

中盤にしても俊輔・遠藤の次が憲剛だけではきつい。北京の惨敗はアテネの時以上に酷い結果を生むかもしれません。憲剛より下の世代で思い浮かぶのは長谷部ぐらいか


今日の勝利や後味の悪さはカタール戦にはそれほど影響しないでしょう

俊輔・遠藤が入ればまったく別のチームになってしまうのが常。むしろ+αできるぐらいの強い気持ちで望んで欲しい。特に今日の前半の前線は素晴らしかっただけに強く思う



日本:Formation】


            玉田(11)

   大久保(16)    達也(19)     岡崎(13)

         阿部(6)   憲剛(14)

   長友(15)              内田(20)
         闘莉王(4)  寺田(2)

            川口(1)

【得点】
03分 長友
26分 玉田
62分 大久保

【交代】
46分 寺田 ⇒ 今野(5)
46分 玉田 ⇒ 佐藤(9)
46分 達也 ⇒ 香川(8)
56分 闘莉王 ⇒ 高木(21)
68分 大久保 ⇒ 巻(12)
78分 内田 ⇒ 駒野(3)

※( )内は背番号

岡崎はちょっと覚醒前夜の気がする。ここ一年で何かキッカケがあれば川崎フロンターレのチョン・テセのように化ける気がする。大化けして欲しいですね。
 
阿部ちゃんは、ちょっと浦和に行ってからパフォーマンスが落ちている気がする。特に中盤なんてもっと出来たはずだし、少なくとも闘李王よりはもっと上手く出来るはず。パスがずれたりチェイシングやプレスなども迫力を感じない。もっとジェフ時代は攻撃の展開力もあったのに

憲剛はこれくらい出来て当たり前。むしろもっと得点に絡んで、あわよくばFKからでも得点をもぎ取るぐらいの活躍を見せて欲しい。

長友は訳が分からないのが正直な感想。この試合の活躍を見込んで次戦使うと、とんでもない事をしでかしたり、ゲームから消えている可能性も拭えないからおいそれと信用できない(苦笑)

内田は尽く切り替えした所でブロックされたり、クロスブロックでボールをあげられなかったり散々でした。カタールでもクロスを単純に上げることが有効なのかは周りと必ず話を詰めるべき、中で待ち構える前線は上背が無いし、カタールの守備陣は背が高い。

交代で出てきた佐藤や巻にはちょいと同情する。佐藤の場合は玉田とは違って純粋な点取りやタイプだし、巻はポストプレーがもっとも不得意な選手。その選手にポストプレーを求める方がどうかしている。普段のJリーグとか以前の代表の試合を観ていないんじゃないかと思ってしまう采配。


※シリアのFormationは割愛......


posted by Daft at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(7) | 岡田J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

【Final:2nd leg】アデレードvsガンバ大阪【AFC Champions League 2008】

ガンバ大阪がアデレード・ユナイテッドを2-0で下す。
2戦合計5-0の大差をつけてガンバ大阪がアジア王者の栄冠を受ける。


《得点》

◆4分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
ガンバ大阪のファーストアタックから、佐々木がゴール正面で切り替えしてミドルシュートを放つ。アデレードGKが辛うじて弾くが、こぼれたボールにルーカスが詰めて先制ゴール

◆14分 ガンバ大阪 【得点者:ルーカス】
二川のスルーパスに抜け出したルーカスがワンタッチでシュート


《先制点までの経緯》
ゲーム立ち上がりから気合が入っているアデレード
やる気満々で球際も厳しいが、既に頭に血の気が上っているが気になる


《追加点以降から前半終了まで》
アデレードの前線のつんのめった攻撃姿勢と後方のビクビクした守備姿勢が気になります。全体の意思統一と精神のバランスが取れていないから上手く行かない。そしてイライラしてラフプレーに走る。

※アデレードのRODRIGUES(10)の二度の故意の肘打ちに代表されるように、アフター&バックチャージなどなど何でもござれの技(ラフプレー)のデパート・アデレード支店状態。ここまで自分達のサッカーを貶めるプレーをしなくてもと思う


《後半以降》
ガンバ大阪のラインディフェンスを逆手に取ってきたアデレード。
ショートパスでゲームを作る事を諦めて、ロングボールで中盤を排し、サイドのラインディフェンスの見極めが出来る位置にロングボールを投げ入れて、オフサイドを取られない形で攻撃の基点を作る。そして、意識してサイドからのクロス、特にPA脇の浅いゾーンから短いクロスやグラウンダーの折り返しなどを中央に供給し始めました。

辛うじてガンバ大阪が全てを弾き返していました。失点してもおかしくない状況も多々ありました。返す刀でカウンターを仕掛けてDFラインを押し上げる作業を繰り返し、前線でボールをキープ&得点の匂いを漂わせる事で、アデレードへの心理的肉体的なプレッシャーを掛け続けると同時に、ガンバ大阪守備陣の混乱などの精神的な回復と守備陣形の確認などの意思統一の確認を怠りませんでした。

そして常に攻めの一手を打ち続ける交代で、緊張の糸が途切れる事無くガンバ大阪は歓喜の試合終了のホイッスルを耳にしました。



『アデレードの心理』

試合前半、どうしてもガンバ大阪のドリブルで突っかける選手やボールを保持している選手に対して、一歩前に出てプレッシャーを掛けられないアデレード。

考えられるのは......

1.【1st leg】の悪夢
タックルに行っても避けられる。プレスを掛けてもワンタッチでボールを捌かれる。明らかなテクニックの差を見せ付けられた事が脳裏に残って、そのイメージが強すぎるために一番大事な中盤、特にバイタルエリアの前に簡単に進入を許すほどダラダラと下がるだけの守備

2.中盤守備のポイントが分からない
ガンバ大阪の中盤のどこを止めれば良いのか分からない状態。
遠藤は肝心な時以外はフラフラと移動するし、二川も色んな所に動く、この二人抜きでもパスがガンガン回ってボールに触れない。上手く守備のブロックを作ってガンバ大阪をサイドに詰めても、遠藤が出てきてあっさりサイドチェンジされてしまう。

3.ドリブルスピード
【1st leg】でも散々な目にあった佐々木と安田。この二人の対策は全く整っていなかった。どうしてもタックル(チャージ)を仕掛けても切り替えされて抜かれるイメージが強すぎて、一定の距離を保って消極的な守備になってしまう。


【1st leg】のイメージがよっぽど強烈だったという事

守備を要とするチームが先制点を奪われる失態を二度も繰り返す所からみても普通の心理状態ではないことがうかがえ知れます。



『反省点と今後の展望』


《アデレード・ユナイテッド》
守備を要とするチームが先制点を許してはならない。
こちらが主導権をもって守り抜き、相手が焦れてきた所で奇襲を持って相手から得点を奪うのがセオリー。

中盤でプレッシャーを掛けられなかった事が残念。守備を要とするチームの割には前線からのチェイシングは緩い。また中盤でのプレスが無駄だと分かっていてもガンバ中盤にプレッシャーを掛け続けるべきでした。ガンバの中盤もどうしても前を向く・前に走る(追い越す)為にはルーカスに預けなくてはならない。そこのプレッシャーが他と一緒で緩かったのが残念。ルーカスを抑えていればもっと違った展開もありえたかもしれない。

もっと単純に高さを生かしたクロスやロングボールを放り込んでパワープレー主体の攻撃でも良かった気がする。意識的に後半はその傾向が見られ、ラインディフェンスを破る戦略や、PA脇の浅い位置からのクロスや折り返しなどガンバ大阪にとっては脅威だった。

CWC(クラブワールドカップ)にも日本の開催国権を使って出場する事が決まっているのだから無様な試合だけはしないで欲しい。


《ガンバ大阪》
後半ラインディフェンスを破られて、オフサイドトラップが意識的に掛からなかった所は必ず修正しなければならない。またそのキッカケとなったパスの出所へのプレスの再確認

PA脇、サイドの浅い位置からのクロス対策。中に放り込まれてからの守備では身体的に劣る分、今日のように何時も上手く行くとは限らない。そのためにもクロスの出所へのプレスを含め、クロスブロックの再確認もすべき

中盤でのダイレクト・タッチ数の少ないパス回し、それを可能にする前準備(相手より先に走ってスペースを作る・埋める等々のクレバーな動き)が行き届いていた。運動量と質共に申し分なく、それをテクニックで120%活かしきっていました。

ラフプレー対策の周りのコーチングも素晴らしかった。


マンチェスター・ユナイテッドへの挑戦権は、アデレードとオセアニア代表との勝者と戦って、もう一度勝利を収めなければ得られません。是非とも気を抜かずに過ごして欲しい。

正直、このような大差の展開になるとは予想外でした。一歩間違えば逆のスコアになっていた事は確かでしょう。何よりも初戦の入り方が全てを決したと言えます。



今、もっとも日本で美しく強いサッカーだと言えるガンバ大阪

今年のユーロから続く潮流にガンバも続いた格好になりました。


テクニックは時としてフィジカルを凌駕する時がある

そしてテクニックはサッカーを自由にする


この攻撃的なサッカーで世界に挑んで欲しい




【アデレード・ユナイテッド:Formation】


            RODRIGUES(10)

  CASSIO(6)      SARKIES(8)      DODD(13)

        DIEGO(22)     REID(24)

  JAMIESON(14)                RICHARD(18)
          SASA(19)  VALKANIS(5)

             ROMANO(20)

【得点】
なし

【交代】
59分 SARKIES ⇒ SPAGNUOLO(21)
68分 DIEGO ⇒ PANTELIS(7)
68分 RODRIGUES ⇒ YOUNIS(25)

※( )内は背番号

今回は二戦とも押さえ込んだけど、もし次ぎ戦うときも今回のようにやれるとは考えにくい。むしろガンバの方が精神的にだらけてしまう懸念の方が高い。

相手がフィジカルで圧倒する前にテクニックで凌駕し得点できたのが大きかった。



【ガンバ大阪:Formation】


            ルーカス(9)

             遠藤(7)
   二川(10)                佐々木(16)
         橋本(27)    明神(17)

   安田(13)                加地(21)
          山口(5)   中澤(2)

             
             藤ヶ谷(22)

【得点】
4分 ルーカス
14分 ルーカス

【交代】
58分 佐々木 ⇒ 山崎(30)
65分 安田 ⇒ 下平(19)
81分 明神 ⇒ 播戸(11)

※( )内は背番号

  
佐々木のドリブル突破・切り替えしにアデレード守備陣はタジタジ

バレーがシーズン途中で移籍したが為に、ルーカスのポジションと役割が確定したのは皮肉。もちろん得点力は激減したのは痛いがより一層パスサッカーに磨きがかかった。  

この中盤のテクニックと運動量は最高。これをそのまま代表に移植しても良いんじゃない?

二川とか代表に呼ばれても良さそうなのに

ついにガンバスタイルのサッカーが実を結んだ日
西野さんも紆余曲折を経てここまで引っ張ってきたのは凄い
岡ちゃん最強とか考えてる協会強化部に見せ付けてやった日(笑)


あらためてガンバ大阪のみなさん おめでとうございます。

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